私タチハ、<妻>ト呼バレル人ト、ドウデアレ、交友ヲ深メテイカナケレバナリマセン。或イハソウデナイ方モ、居ラレルノカモ知レマセン。私ノ場合ハ、ドウイウワケカ、3年毎ニ、旅行ニデカケル結果ニナッテイマス。意図的ニデハナク、タマタマ、ソンナ周期ニナッテイマス。デカケテ、ソシテ、ドウダッタカヨリモ、ドンナ所ヘデカケタカヲ、アルバム形式デ、レポートイタシマショウカ…。
京都に住んでいる私たちにとって、東北地方の南部は意外に手の届きにくい地域です。しかし、飛行機と空港間のレンタカーを利用すると、経費を度外視すればぐんと身近なものになります。新潟空港→福島空港というルートで走り抜きました。そして訪ねてみれば、東北地方はとても美しい自然や(台風一過の好天に恵まれました)、おいしい食べ物などがいっぱいで、大いに満足した次第です。
新潟空港着、レンタカーで約一時間で到着。近郊の岩舟漁港付近に鮮魚センターがあり、食事がおいしい。新潟県という為なのか、ご飯もおいしい。
村上市は、鮭と堆朱の街。皇室関係でも有名になった。旧城下の町並みは箱庭のような所だ。妻が以前から<本堆朱>のペンダントを持っていたので、私も本堆朱のネクタイピンを買った。光沢が美しい。
村上はやはり三面川の鮭である。値のはるのを承知で、東京にも出店している食料品店の本店で<鮭の塩引き>を買い、宅配にしてもらった。帰宅後食するとさすがに美味であった。
三面川の河原でしばし休憩した。水面は、いかにも鮭が遡上するのだろうと思わせる光景だ。
日が沈む頃までに、日本海を西に見て進む道はドライブに最適だ。笹川流れ、鼠ヶ関…、シーサイドドライブが続く。山形県に突入した時に「これから先、みちのく…」などと叫んで上機嫌だった。刻々と海と空の色が変化していく。
最初の宿泊は鶴岡市。ここの夕食は郷土料理。やはりご飯がおいしい。新潟より更においしい(余程くいしんぼなのか…)。夜に駅に行った。「*時*分大阪行き特急 日本海…」こんな表示がなつかしく、また遠くへ来たのだという実感を誘った。ホテルで列車の音が聞こえ、窓の外を見ると日本海号の出発だった。
翌朝は鶴岡市内のカトリック教会を訪ねた。明治時代に建てられたロマネスク形式の聖堂は、こんな所にこんなものが…と思わせる清楚な建物だった。
2日目は山岳ドライブである。鶴岡から山形までの道は月山の麓を通る景色雄大なルートである。道も良く、天候にも恵まれ、快適そのものだった。湯殿山と月山が見えるところで写真を撮らなかったのが痛恨である。こんなにきれいな日は一年にそう無いのではないかというぐらい良い天気だったのだから…。
山形市を迂回して、高速から蔵王に向かう。蔵王温泉のあたりで昼食を取り、蔵王エコーラインに入る。この道がまたとても雄大な山岳ルートである。平日に出かけたので、行き交う車もほとんどなく、まるで自分の庭を走る気分にさせる。
途中、リフトで馬の背へ行き、そこから蔵王のお釜を眺めた。写真で知っているとはいえ、稜線にたった時に突然飛び込んでくる風景にはしばし絶句であった。

時間があったので仙台市に少し立ち寄り、青葉城祉に行き、定禅寺通りのけやき並木を走り抜けた。東北自動車道を福島まで南下して、磐梯吾妻スカイラインの入口の高湯温泉で泊まった。
3日目も山岳ドライブである。磐梯吾妻スカイラインもほとんど対向車に出会わない。赤茶けた吾妻小富士の風景、それを過ぎると磐梯山が下に見える。智恵子抄で有名な安達太良山の大きな山塊も眼下に見える。
磐梯山の裏は湖がいっぱいあるすがすがしい高原である。桧原湖や五色沼など、その名前はわずかに知ってはいたが、訪ねてみると、「日本という国は狭いのに、美しいところがまだまだいっぱいあるのだ」と妙に感動してしまった。
五色沼は、名前のとおりのミラクルカラーの湖沼群である。火山活動によって溶け込んでいるイオンの違いと、水のph(ペーハー)の違いによって色が異なるのだそうだ。そんな沼たちが、高原の中に散在する。2時間弱のハイキングはとても快適なものだった。

五色沼の入口 毘沙門沼

透明な水が輝く 赤沼

静寂な空間の拡がり 弁天沼

鮮やかな青色 青沼

なんと神秘的な… ルリ沼
裏磐梯から、磐梯ゴールドラインを経て、1時間ほどで会津若松市に到着した。幼い頃よりその地に憧れていたという妻が初めてゆく<会津>である。市の図書館に立ち寄ったり、最後の藩主松平容保ゆかりの御薬園を歩いたりした。そして最後に鶴ヶ城に立ち寄った。

夕刻近く、会津を後にし、福島空港に向かう。この空港は突拍子もなく不便な場所にある。レンタカーの返却時刻に到着できないのではと焦ったが、最後は滑り込みセーフといったところだった。
2泊3日の南東北小旅行。レンタカーで飛び回るのがなによりである。