◇「この家族の構造は一体どうなってるのかな? ここまでの情報でみたら、一体誰と誰とが近かったり、誰と誰とは遠いというように読めた?」
◇「オーソドックスに考えると、やはり母・娘じゃない?」
◆「お父さんが、異様に兄貴のことについて気遣うこともみられる」
◇「それとお母さんも、『お兄ちゃんが帰ってくると、家がパッと明るくなる』といってみたりして、兄を持ち上げる」
◇「で、お母さんが兄弟のどちらか一方に近すぎると、いわゆる兄弟葛藤というのが起こる。しかしここには、葛藤はそんなになさそうだ」
◇「子どもの登校拒否で相談に来て、心配なことを聞かれて、お母さんは、『お父さんのことが一番心配です』というのが非常に奇妙な感じがする。かえってお兄ちゃんとこの夕子が『ない』といったことのほうがノーマルに聞こえる」
◇「このお母さんのパターンでいえば、お兄ちゃんのことを『彼が帰ってくると家がぱっと明るくなる』といっているでしょ。夕子のことでは、みんなで相談に来てるでしょう。すると、あと気配りしていないのはお父さんのこと。そこで『お父さんのことが心配』といえば、気配りとしたらこれで完璧だと思う」
◇「お父さんも、娘の登校拒否のことをいって、次に自分の妹の借金のことをいうでしょ。どうかなあと思ったけれど、考えようによったら、正直な人かなあとも思う」
◇「お父さんが、夕子のためににしてあげることについていろいろいって、それに対してお母さんが否定するんだけれど、この否定がお母さんの夕子への気遣いなのか、あるいは本当にしんどいというお母さんの感じを吐露してるのか、そこのところがよく分からない」
◇「二回目の面接では、『夕子がいやだといって行きたがらないのです』というでしょ。このあたりは、IPがそういうことでお母さんを助けているところがあるのかもしれない。もしそうなら、やはりお母さんは本当にしんどいのかなあというように思えたり。逆に、自分のことでお母さんが学校に向けて動いてくれると、次の回には夕子は元気になるでしょ」
◆「そうなるとお母さんは、こんどは学校へ行くのがしんどくなる。一度目ははつらつとして行くのだけど」