Vol.2 古代からのメッセージ

 

「香油を肌に塗ることの意味」
 聖書を紐解くと、とりわけ高い身分の人々が体を綺麗に洗ったあとに香油を体の隅々に擦り込むように塗るという場面に出会います。王が戦いに出る前であったり、公式の場に出る前日の男女のたしなみであったり、何か「気合い」が必要なときに心身のエネルギーをフルにするために行われてきた習慣のようです。
 古代エジプト時代、クレオパトラが重要な外交交渉の際に催淫作用や気分を高揚させ自身を与えてくれる香りとして名高いジャスミンの香油をまとっていたということも興味深いことです。アントニーはこの香りで落ちたとか。
 ローマのカラカラ浴場では入浴後の人々がローズなどの香油で現在のアロマオイルマッサージのようなサービスを受けるスペースもあったといわれています。ローマ時代は香りの使用が庶民生活へと広がっていった時代ともいえるでしょう。
 中東やヨーロッパの非常に乾燥した気候の中で必然的に生まれた肌を守る習慣なのだと思われます。もっと言えば、肌だけでなく肌が内包している体の全ての組織、そして心をも守る習慣だということを古の人々は知っていたのでしょう。そして、その素材は全て自然界から得られるということを。

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