第15回例会
京都市長選挙を振り返る
―"市民派市長選挙"の到達と課題 ―

○日 時 04年4月29日(木・祝日) 14時〜  ○場 所 ひと・まち交流館 京都 和室A(2階)
○コメンテーター  広原 盛明 氏(前回京都市長選挙候補者)

・・・報告テーマ・・・

「市民派市長選挙の教訓」山本 崇紀 (立命館大学院生)
 「市民派市長選挙」と位置づけられた今回の京都市長選挙。広原候補自身、公開している選
挙総括の中で、「市民派市長選挙とは、候補者が多様な市民層の選考を通して決定され、候
補者が市民との協働を通して選挙政策・マニフェストを提示し、そのマニフェストに賛同するす
べての個人・グループ・団体・政党などが協力してたたかう選挙」としています。
報告では、今回の選挙を通じての京都における市民派の可能性と限界、京都の運動圏におけ
る歴史的位置を捉え、今後の各自治体選挙に向けての教訓を皆さんと一緒に考えたいと思い
ます。

「京都市長選挙と反戦運動」松尾 教史 (立命館大学院生)
 米英による大儀なき無謀なイラク戦争や、日本のイラク自衛隊派兵への批判が高まる中で
行われた今回の選挙。現職市長がイラク戦争や自衛隊派兵を容認する一方、広原候補は、
選挙マニフェストの第一提案で、憲法9条を守り、自衛隊派兵に反対することを明確にしまし
た。今回の選挙を通じて反戦・平和の問題がどう扱われたか。報告では、自治体首長が反戦
を訴えることの意味とその可能性について、皆さんと一緒に考えたいと思います。


報告レジュメ@ 「市民派市長選挙の教訓」 
山本崇紀(立命館大学院生)


1.概括的な総括

・市民派市長選挙の「敗北」
 「ブリッジ共闘」(京都市職労)の試みは成功しなかった。総選挙と首長選挙における民主党
の態度変節など、勝利の要素はあったが、運動圏の期待を大きく外れ、大差での敗北なった。
現職の争点ズラシ、公明党の地を這うよう組織力が物を言ったのと同時に、共産党の〈衰
退〉、市民派の実態のなさが、主体的な問題点として挙げられる。候補者の知名度の問題も大
きい。しかし、茨木や徳島の例を考えると〈知名度〉という軸に頼り切ることも出来ない。

・投票率の低さ
 前回比より大きく投票率が下がる。京都市民の〈保守性〉を指摘する声もあるし、階層化の
中で低階層が〈無気力〉のため投票行動に出ないという指摘もある。もちろん、今回の選挙の
構図が従来通りにしか映らなかったという意見もある。

・左京区での「勝利」
 共産党の組織力が最も高く、市民派市長選挙型の運動が最も迅速かつ徹底して行われた
行政区では僅差で広原氏に軍配が上がっている。


2.若者の動き

「ステキ・キョウト」
 若者の政治的関心を高める。学園祭期より、「もしもカード」「政治家トークライブ」などを行
う。
 →市政ウォッチを継続中。

「まつり2・8」
 同じく、若者の政治的関心を高める。「模擬投票」「自治体をテーマにした講演会」などを行
う。
公開討論会は現職の拒否により実現不可に。
 →後継は「まつり7・11」

=======
「龍大FEST」
 龍大の学生ネットワーク。今回の市長選挙では最大の活躍。

「民主青年同盟」
 総選挙後もありで出しが遅かった。組織率も総選挙時に比較し半分。西・右京が活発な活動
を展開(「京づくり実行委」)したが、自分のところの候補ではないという意味でモチベーションが
上がりきらなかったという意見もある。立命館では「京都市政を考える学生ネット」を結成。学
内宣伝に努める。学習会、環境シンポ、公開討論会(現職来ず)などを学友会などと開催。

「新撰組(ATTAC京都有志)」
 やりたい放題。

 全体として、総選挙時に比べると学生の関心は低い(「seiron」「選挙にいかんで委員会」「泉
健太事務所」など)。住民票が京都ではないというのも原因かと思われる。試験期間だったとい
うのも大きいだろう。


3.京都市長を選ぶ市民の会

〈前史〉

2000年1月 「守ろう 憲法と平和 きょうとネット」
反戦・平和運動圏における共闘を通じて信頼関係の回復。
特に、共産系と非共産系党派(+一部市民運動)

2004年6月「京都市長を選ぶ市民の会」
「水と緑を守る連絡会」と「京都・市民・オンブズパーソン」の接近により実現。
「水と緑を守る連絡会」―京都市の環境行政に対する急進的批判者。共産党系市民グループ
との共闘も。
「京都・市民・オンブズパーソン」―京都市ウォッチング機関。京都市職労との協力も。

 既に、〈選挙〉という政治的回路を活用すべきという議論は市民運動圏に存在した。衆院、参
院、自治体選挙など。本格化したのが今回の京都市長選挙。

・運動の性格
「共産vsオール与党」という構図の打破。
市民が市長を選ぶという画期的運動。公募方式。神戸・明石の教訓、尼崎・国立という希望。

・事務局/世話人体制
 議論の不透明性、意志形成の遅れ、迅速な運動作りの欠落など内部にも色々意見がある。
初めての試みということで、多くの困難もあった。

・候補者選考
 自薦・他薦とも6つぐらい。
 世話人会で広原氏に(9月)。選考基準は、〈勇気〉。「京都市電を守る会」(71〜80)の活動。
まちづくりの専門家。候補者としてはこれ以上にない候補という意見が多数。しかし、「性別」
「年齢」「運動圏との距離」という点で当然懸念の声は存在した。ちなみに、候補者選考運動は
盛り上がらなかったと言える。毎回の「市政フォーラム」も50人前後の集客。


・共産党との関係
 「市民の会」の推挙直後の「民主市政」の推挙。
 市職労執行部の〈柔軟性〉、京都総評の〈踏み込み〉という好条件。しかし、共産党系の〈立ち
遅れ〉と組織力の低下という課題は残った(広原分析を参照のこと)。
 最後まで消えなかった〈共産党アレルギー〉と共産党系候補という〈イメージ〉。

・広がり
 龍大教員・学生との繋がり。
 神戸・大阪など関西圏の市民派議員・活動家のネットワーク(主に、「虹と緑の500人リスト」
関係)。

・今後
 5月30日に総会。解散し、任意団体として京都市政に何かしらの形でコミット。一過性にする
のではなく、4年後のリベンジを期す。市議選も視野に。


4.ポスト・市長選挙

ATTAC京都としての〈選挙〉への関わり
・創造都市イベント(12月14日)
・公開質問状
・青年雇用、地方参政権、野宿者支援、反戦運動を通じて政策の〈反グロ化〉と議論喚起を志


「京都社会フォーラム(KSF)」―2004年12月
・「世界社会フォーラム」(WSF)のローカル版
・京都の社会運動圏の発展的再編
 
労働運動、反戦運動、文化運動、食・農運動、学生運動の新たなネットワーキングを図りなが
ら、政治文化の「レフトターン」を模索。中間層の〈エリート型市民〉活動と〈脱政治化〉への流れ
を断ち切る。〈底辺層〉の再組織化を通じた運動の急進化を図る。

〈地域〉に入るということの意味
・〈自公勢力〉への本格的対決。〈地域〉の再発見。行政区・町村自治組織・未組織者などへの
アプローチ。地域住民運動論の構築という課題。

その他
「市民フォーラム」―広原さんにぜひアピールを。
「参院共同候補」―破綻。


5.補遺(要分析事項)

・蜷川府政批判の必要性
・共産党アレルギーの〈解体〉は可能か―第23回党大会と京都の〈独自性〉
・京都の市民運動・社会運動の小児病と脆弱性
・地域住民運動論―主体の多様化。脱政治化。都市と農村。争点(合併・利権・環境など)


以上


報告A 略



報告・討論の要旨

はじめに
 参加者自己紹介と主催者からの情勢報告


1.報告@「京都市長選挙を振り返る―市民派市長選挙の教訓」山本崇記<要旨>

・勝利できる要素を持ちながらも、期待を外れた大差での敗北。要因として、現職側の争点ず
らし、公明党の組織力・動員力、共産党の衰退、市民派の実態のなさ、などが挙げられる。候
補者の知名度の問題も大きいが、それだけに頼り切ることもできない。 

・ 投票率の低さは、今回の選挙の構図が従来通りにしか映らなかった可能性がある。一方、
共産党の組織力が相対的に高く、市民派市長選挙型の運動が迅速・徹底して行われた左京
区では、僅差で得票率を上回った。

・選挙期間中の若者の動きとしては、「ステキ・キョウト」「まつり2・8」「龍大FEST」「民主青年
同盟」「新撰組(ATTAC京都有志)」などがあった。全体として、総選挙時に比べると学生の関
心は低かった。

・ 「京都市長を選ぶ市民の会」は、「水と緑を守る連絡会」と「京都・市民・オンブズパーソン」の
接近により実現。それ以前にも、反戦平和運動における共闘などを通じた各種団体関連携の
地盤形成があった。

・「共産党vsオール与党」という構図の打破を目指した、市民が市長を選ぶという画期的な運
動であった。公募方式を採用し、神戸・明石での教訓と、尼崎・国立での成果を踏まえたもの。

・事務局/世話人体制では、議論の不透明性、意思形成の遅れ、迅速な運動作りの欠落など
内部でも様々な意見があり、初めての試みのため多くの困難が伴った。

・参加団体との関係では、「共産党アレルギー」「共産党候補というイメージ」が最後まえ消えな
かった。

・ 「京都市長を選ぶ市民の会」は5月30日に総括・解散総会を開く。今後は、任意団体として
京都市政に何らかの形で関与する予定で、一過性に終わるのでなく、4年後に再起を期す。市
議選を視野に入れた活動も。


報告A 「2004年京都市長選挙における平和のアピールの可能性について」松尾教史
<要旨>

・あからさまな国民動員を公言する有事関連3法、国民保護法制整備本部の存在などにより、
非核神戸方式など自治体独自の平和施策の無効化の恐れがある。首長選挙、地方議会選挙
においても、平和問題が争点化されるべきではないか。

・広原マニフェストで、イラク自衛隊派兵反対など平和問題が掲げられたことの評価点として
は、@非軍事支援のあり方を国家にかわって地方が行うことを通じ、地方独自の取り組みの
可能性を開きうること、A京都市民の生命の問題としてイラク派兵をとらえていること、が挙げ
られる。

・疑問点として、京都市議会が有事法制を推進する意見書を可決した中、広原マニフェストか
らいかなる批判が有事法制に対して可能か、または不可能なのか。

・国民保護法制により、自治体の戦争協力の義務化や拒否の禁止など、「地方自治体と戦争」
の問題が緊迫している。自治体の首長によっては、住民が危険にさらされる。戦争動員を拒否
しない自治体(知事)が増えれば極めて危険。

・広原マニフェストを進化させる立場から、京都でどのような平和的施策が可能か。戦争協力
を拒否することは可能なのか。イラクからの自衛隊の撤退と有事法制反対運動の中で、首長・
議会は、今、何をすることが可能なのか。


2.二つの報告に対する広原盛明氏のコメント

報告@に対して

・「市民派市長選挙」めぐって、考え方としていくつかあった。@「市民派の実態のなさ」というこ
とは最後まで感じていた。どうしてこれほど力がないのか?これほど影響力がないのか?はじ
めは、ないものねだりをしたのではないかと思った。A市民派はいるが、目の前にいるのは何
か「悪い」市民派ではないかとも思った。参加した団体の中でも、意外とものわかりの狭い人だ
なと感じたこともあった。「京都はまずいな」という思いはかわらない。

・左右対立のはっきりした状況で、京都は客観的なしっかりした判断を下せる層・個人が非常
に少ない都市だと思わざるをえなかった。しかし、山本氏の報告に出てきた「守ろう 憲法と平
和 きょうとネット」などが運動の中心に座っていれば、違った展開になったのかもしれない。

・それぞれの層がしっかりと育っていかなければならない。狭い政治的左右対立に矮小化され
ず、しっかりとした客観的・政党な判断を下せる個人が育たなければならない。

・具体的な例として、京都市バスへのMK参入問題があるが、交通局や内部にある問題で、
「身内をかばう」という意外のメッセージを発しているのか。「市民の足を守る」という視点がぬ
け、交通局をどう守るかという偏った視点で京都市は発言している。非常に難しい問題ではあ
るが、こういう問題を政治的思惑や利害関係者から離れてしっかりと提起できる政策集団がで
きればよいと思う。平和・福祉も含めてあらゆる領域でそういう組織ができ、それらが重なり合
っていくことで、政治的利害や狭い対立関係から離れて考えることができる市民が育つ京都に
なっていけばよいと思う。

報告Aに対して

・平和問題は、実は非常に付け焼刃であった。最初の出馬表明の文書には、平和問題はウィ
ークポイントで、ほとんどなかった。それをキリスト教徒・仏教徒の方々からものすごく批判され
た。京都は宗教都市で、京都の宗教徒は平和の問題について強い関心をもっている。そういう
政治的な思惑もあって、マニフェストに入れる必要があった。

・イラク派兵という時期的な問題もあり、これを争点化したかった。現職側が争点隠しをしてくる
ことは目に見えていたので、いくら言葉で飾っても隠せない争点がないと勝てないし、何かない
のかと考え、それが平和問題でありイラク派兵問題であると思い、一大争点にしようと考えた。
そこに宗教者から批判もあり、これでたたかおうと思った。京都は平和をベースにした都市で、
まちづくりの基礎に平和がなくてはならないし、マニフェストの最初に掲げた。

・しかし、これは不発に終わった。非常に鋭く反応してくれた人もいたが、ごく普通の人にとって
は反応が悪かった。ある地域では、「間違ったことを言っているのではないか」と思ってしまうく
らい、反応が悪く無視され、空しい思いがした。平和と言えば無条件で同意が得られる時代を
私は生きてきたわけだが、それが今は変わってしまっている。イラク派兵の問題もなかなか国
民に届かない、そういう時代が来ているのではないかと思う。


3.参加者を交えた討論(主な論点)

・ 共産党に対して「組織力の衰退」「高齢化」などが報告で指摘されていたが、対等平等な関
係にある団体に対する態度とは言えない。依頼心の裏返しではないか。共産党が期待に応え
切れていなかったのは事実化もしれないが、総括の仕方として、共同で作った力を全面に発揮
するにはどうしたらよかったのか、その際、各地域で力を持っている政党の役割はどうなの
か、というような立て方で論じたほうがよい。その方が共産党の人々も議論しやすい。

・共産党の衰退・高齢化は否めないが、だからこそ、市民派・無党派との共同をどうつくってい
くかが重要になる。明石市長選挙では、「団体・政党排除論」があった。「共産党は出てくるな」
というだけならいいが、「団体として協力するのは勝手」というように、結局、共産党の票はあて
にしている。団体・政党間の緩やかな結びつきが必要ではないか。

・今回、市民派首長自治体が生まれていれば、平和や社会保障の問題で国政に与えるインパ
クトは大きかったといえる。しかし、選挙運動のテンポが遅かった。宗教者などへの訴えも不十
分であった。来年は神戸市長選挙もあるが、候補者選考の段階からテンポを速める必要があ
る。

・市の職員労働組合運動が非常に衰退している。色々なところで人間関係をつくっていき力を
蓄積していくことが重要。今回のマニフェストを中心に、引き続き運動を継続していくことが大
事。4年後も頑張れるだけの体力・知力が必要。

・市民派と投票率というのは同じ関係にあるのでは。市民派ということを言う際に、投票率を上
げることとイコールではないか。

・「市民の会」が主導権を握っていくことが終盤につれて薄れていき、次第に政党がイニシアテ
ィブを握っていくことで、外から見たら今までと同じなんだという声があった。「市民派選挙」とい
う点で、人々の理解が得られたかどうかわからない。

・市民派のインフルエンザ?=伝染力が起こせなかった。他の自治体でも無党派・市民派候
補が勝つときは、選挙期間中はそれほど反応がよいわけではないが、結果として勝ったという
話を聞いた。今回はそういう伝染が起こせなかった。

・なぜ無党派・市民派層がいるかというと、党派に入りたくないから。もし党派の主張をそのま
ま受け入れるなら、その人は党派の人間になるだろう。柔軟で広がりをもった選挙活動をどう
つくっていくかが、党派も市民派もそういうプロの政治家意識が求められている。


【広原氏のコメント】
 投票率を上げるということに対しては、エアポケットのようであった。支持母体の人たちに対
する他力本願的なところもあった。有権者のふれあいも十分ではなかった。候補者の顔を知ら
ない人で、政策文書を見るだけでは判断できない人、どんな人か見てみないと納得できない人
にとっては、実際に会わないと投票に行かないということになってしまう。結果論ではあるが、
選挙戦のスタートが遅れてしまったことがある。遅れてしまったことについては、しっかりとした
仕組みを作れば京都では勝てる自信があったが、それは崩れてしまった。選挙をたたかった
ことがないので、皮膚感覚としてわからなかった。今回はマニフェストなど空中戦のところでほ
とんどのエネルギーを割き、地上戦が十分ではなかった。


その後の討論

・ 他の政党・会派も加わっていれば、市民派という色が出やすかったが、今回は他党が全て
相手陣営に行ってしまった。

・ 共産党との問題では、「なぜ共産党が関わってはいけないのか」という、リベラリズムの問題
がある(どの首長選挙でも共産党が支援しない市民派選挙はありえないのは事実。田中康夫
長野県知事のような知名度で勝てる例外を除いては)。他方で、民主党の支持層の大半は広
原氏に投票していたが、民主党をはじめなぜ共産党以外は市民派を支持しなかったのかとい
う問題がある。

・ 投票率の問題では、アメリカと日本だけが投票率が下がっている。

・みんなが考えているのは未来のこと。自分たちの子どものことや孫のこと。それを誰が一番
考えているかというと、お母さんであり、主婦。主婦が関心を持つ状態をつくりあげていくことが
大事ではないか。

・部落問題や在日問題などをめぐって、こびりついた反発心などをどうすれば払拭できるか、ど
うすれば一緒に活動できるか考えながら取り組んできたが、説得して理解を得るのはなかなか
難しいこと。政策的問題での立場の違いの歴史的蓄積なども影響している。

・ 生活保護問題など、マニフェストの中に反映されなかった項目もある。

・それらは今後、主張している関係団体などと協議していき、団体同士で理解を深めていく努
力をしてくべきではないか。

・共産党も、これまでであれば政策協定を結ばないと支持できないということがあったが、今回
はマニフェストを軸に共闘し、かなり柔軟になってきている。京都はその最先端だ。

・一部の団体だけが活動しているのではなく、市民ネットワークの学区版のようなものができ、
そこに地域の高齢者や主婦などが参加できるような仕組みが必要。そうでなければ相手の組
織力に太刀打ちできない。行政区別のマニフェストができてもよい。マニフェストでも「学区コミ
ュニティーの再生」があるが、これは大賛成。

・広原さんを支持した人たちは、政策の内容を理解して投票したのか。それとも現職に何となく
嫌なイメージを抱いたのに対し、広原さんにクリーンな印象を持って支持したのか。

・ 現職はたくみに争点ぼかしをした。広原さんが掲げた政策をすぐに真似するなど。多くの人
たちから見ると、言っていることが一緒で違いがわからない、難しすぎるという状況があったか
もしれない。

・もっと大きな政治的ビジョンを示すことも大事ではないか。つきつめれば、現在自治体で起こ
っている問題は小泉「構造改革」にあるといってもよい。その中で、自治体の責任は何かなど、
大枠のビジョンを示した上で、個別の政策課題をあげていくことがよいのでは。イラク派兵反対
をマニフェストで掲げたこともその意味でよかった。

・確かにそうかもしれないが、それでは共産党と似通った主張になるが、市民派・無党派との
一致点をどの程度つくれるかが課題となろう。


まとめ

 今回参加された方々が、それぞれの団体、あるいは個人として、2004年の今日と市長選挙
を総括する素材として、また、今後の各自治体選挙での教訓にしていただければと思う。


以上




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