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泥
教科書の「沖縄の住民多数が軍の命令で集団自決した」という記述から「軍の命令」をなくせ
との文科省の指図は本当に腹立ちます。沖縄県民が怒るのはもっともです。
皆様がご存じのように、文科省が教科書を書き替えろと迫った理由は、この問題が裁判で係
属中だから、というものでした。裁判とは大江健三郎さんに対する名誉毀損裁判です。大江さ んが「沖縄ノート」に「軍の命令があった」と書いたのが、命令した部隊長とその遺族の名誉を 傷つけたというものです。
大江健三郎さんの「沖縄ノート」には自決命令の具体的記述はなく、日本軍の隊長について
の言及もなく、隊長が自決命令を発したとも書いてありません。
原告は隊長の個人名を特定している「沖縄戦史」を大江さんが引用していたから同罪だと攻
撃していますが、大江さんは引用部分でも個人名は慎重に取り除いています。
それなのに、どうして元隊長二人の名誉が毀損されたと言って大江さんを訴えたのでしょう。
大江さんが有名人で、「九条の会」代表だからだと思います。
南京事件の問題で本多勝一さんを名誉毀損で訴え、教科書記述を後退させたのと同じ手法
です。
彼らの目標は一沖縄の問題の書き替えではなく、全教科書の「つくる会教科書化」であり、向
かう先は戦争肯定、改憲です。
これは沖縄県だけの問題ではなく、憲法にかかわる全国民の問題であると思います。
大江さんたちは「名誉毀損にあたる構成要素を満たしていない」というだけで裁判に勝てま
す。
しかし大江さんたちはこの裁判を「歴史の偽造」であり「政治的意図を持った裁判」だととら
え、あえて「隊長命令の有無」についても受けて立っています。
立派な態度です。
原告側は言います。
「赤松大尉をイスラエル法廷でユダヤ人集団殺戮の犯人として処刑されたアイヒマンになぞら
え、赤松大尉が、極悪非道の冷血漢として認識されているアイヒマンと同様、人民裁判によっ て絞首刑にされるべき犯罪者であるという最大限の侮辱ないし人格非難を行う意見論評であ る」
こんなこと、大江さんはどこにも書いていないのに。
原告の言い分はほとんど病的で、その扇情的な主張こそがナチスを想起させます。
こんな連中の策動によって教科書が書き替えられようとしている事態に、私たちはもっと敏感
になってもいいのではないでしょうか。
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