Walfgang Amadeus Mozart(1756~1791)
Konzert für Klarinette und Orchester, K.622






Summary
クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
1791年
■作曲 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
■出版 1802年
楽器構成
クラリネット(A管)
フルート
ファゴット
ホルン
弦楽 5部

Explanation

晩年のモーツァルトの作品は、殆ど全てが高貴な美しさに彩られているが、その最たるものが死の一ヶ月ほど前に完成したこのK.622である。嘗ての激しい転調はここに至って全く影を潜め、平易に書かれているにも関わらす、その完璧なまでの完成度と耐えがたい程の美しさを備えている。
クラリネットは通常用いられるオーケストラ編成の楽器の中では最も歴史が浅く18世紀初頭にニュルンベルクのデンナーによって発明されたと言われている。モーツァルトの生きた時代には次第にポピュラーになって1770年ごろには5つのキーのついたクラリネットが完成されてる。クラリネットはモーツァルトを魅了するが、当初、交響曲などにはそう多く使用していない。彼がこの楽器を使用し始めるのは『パリ交響曲』や『イドメーネオ』あたりからである。もともとは、バセットホルンのためのト長調協奏曲として書かれ始めたこの作品は、第一楽章の断片部分で放棄されてた。
それを移調し、友人のクラリネット奏者のアントン・シュタードラーの要求をいれバセット・クラリネットに楽器を入れ替えて完成している。バセットクラリネットは最低音の更に下に音を持つために、現在の普通のクラリネットでは楽譜通りに演奏が出来ない。したがって、通常の楽器を使用する場合は低音部を1オクターブ上げて演奏する。1802年の出版の際には出版社によって通常クラリネットで演奏可能な楽譜で改変されている。ちなみに自筆譜は現存せず、初演も不明。現在では復元されたオリジナル楽器による演奏も数多くみれれるので、違いを聴き比べるのも面白い

構成
Allegro アレグロ ソナタ形式
長大な第一楽章で主題の二重提示などが特徴。カデンツァは無い。
Adagio アダージョ 三部形式
クラリネットの独奏で始まる、透明かあふれる緩徐楽章で磨きぬかれた美しさと消え入るような終息が印象的。
Rondo:Allegro ロンド:アレグロ ロンド形式
極めて自由な形式と主題をもったロンド形式で、意図されたこの自由さが最晩年のモーツァルトの晩秋を感じさせる楽章。
DISC LIST
録音 指揮者 オーケストラ クラリネット Disc No. 所有
1954 アルトゥール・ロジンスキ ウィーン国立歌劇場管弦楽団 レオポルト・ウラッハ Westminster MVCW-19009
1959 ペーター・マーク ロンドン交響楽団 ジェルヴァーズ・ド・ペイエ Decca UCCD-7090
1974 カール・ベーム ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 アルフレート・プリンツ DG POCG-50047
1984 ライモンド・レッパード イギリス室内管弦楽団 エンマ・ジョンソン ASV CD DCA 532
1984 クリストファー・ホグウッド エンシェント室内管弦楽団 アントニー・ペイ L'OISEAU-LYRE POCL-5244
1985 ジェフリー・テイト イギリス室内管弦楽団 シア・キング Huperion CDA66199
1990 ハンス・フォンク ドレスデン・シュターツカペレ ザビーネ・マイヤー EMI 5 66949 2
1993 コリン・デーヴィス バイエルン放送交響楽団 カール・ハインツ・シュテフェンス RCA 09026 62531 2
1998 クラウディオ・アバド ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ザビーネ・マイヤー EMI 5 56832 2
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