Franz Schubert
(1797-1828)
Okett F-Dur . D.803 (op.post166)
Uraufführung Wien 16, April, 1827

八重奏曲 ヘ長調 D.803(op.post.166)
作   曲 フランツ・シューベルト
作曲時期 1824年2月〜3月1日
私的初演 1824年3月頃 ウィーン
トロイヤー伯爵邸
初   演 1827年4月16日 ウィーン
シュパンティ四重奏団
出   版 1853年
C.A.シュピナー
(第4・5楽章省略)
演奏時間 約55分
Explanation
作曲期間に関しては自筆譜から、1824年に書き始められ、3月1日に完成したことが分かっている。つまり、作曲は弦楽四重奏曲イ短調D.804及びニ短調D.810と同時期ということになる。
この時期のシューベルトは友人のクーペルヴィーザー宛ての3月31日付けの手紙に示されているように、ペシミスティックな死生観にとらわれていた。事実、この時期に書かれた前述の傑作四重奏D.810《死と乙女》は、1817年作曲のリートD.531を引用するなど、暗い悲劇性を秘めている。
しかし、一方で精神的・肉体的な危機からは徐々に立ち直りつつあったのも事実で作曲そのものへの意欲は回復していた。
そういう意味ではこの八重奏曲D.803はD.810とは表面上対照的な明るさを示しており、シューベルトの前向きの姿勢が現れた作品とも言える。
但し、作曲のきっかけがベートーヴェンのパトロンとしても有名なルドルフ大公の侍従長であったクラリネット奏者としても有名なフェルディナント・フォン・トロイヤー伯爵からの委嘱作品であったことや、作曲に際して、トロイヤー伯爵の要望がベートーヴェンの七重奏曲(作品20)に類するディヴェルティメント風な作品であった点が、この作品の明るさの原因とも考えられる。事実、この作品とベートーヴェンの七重奏の相似性は様々な点で指摘しうる。楽章構成面、楽章間の調性関係、楽器編成などは殆どが同じものである。
但し、ベートーヴェンの作品に対してよりシンフォニックな書法を用い、ロマン的な志向を示している点は、シューベルト自身が先のクーペルヴィーザー宛ての手紙に書いているように「交響曲への道を開く」という意図を示している。

Constitution
Adagio - Allegro アダージョ - アレグロ ヘ長調 4/4拍子
Adagio アダージョ 変ロ長調 6/8拍子
2部形式
Allegro vivace - Trio アレグロ・ヴィヴァーチェ - トリオ ヘ長調 3/4拍子
Andante con variazioni アンダンテ・コン・ヴァリアツィオーニ ハ長調 2/4拍子
主題と変奏
Menuetto: Allegretto - Trio メヌエット:アレグレット - トリオ ヘ長調 3/4拍子
Andante molto - Allegro アンダンテ・モルト - アレグロ 序奏:ヘ短調 4/4拍子
主部:ヘ長調 2/2拍子
Instrumentation
クラリネット * ファゴット * ホルン * 弦楽 5部 * *
■ディスク リスト (録音されたメディアの一部です。)
録音 弦楽 管楽 Disc No. 販売サイトへのリンク
2005 ヴィクトリア・ムローヴァ(第一ヴァイオリン)
エイドリアン・チェロモ(第二ヴァイオリン)
エーリヒ・クリューガー(ヴィオラ)
マヌエル・フィッシャー=ディースカウ(チェロ)
クラウス・シュトール(コントラ・バス)
パスカル・モラゲス(クラリネット)
マルコ・ポスティンゲル(バスーン)
グィド・コルティ(ホルン)
Onux 4006 *
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