11月15日(金)
急に思いたって、2ヵ月以上も滞っていた日誌を一気に書くことに。「ついに手を抜くようになったか」と言われつつ、覚え書きから印象に残っているあれやこれやを。
■ 何もないからではなくて、色んな事が溢れてしまって書けない事もある。
この2ヵ月に決まったのは、まずハシケンのライヴ主催。何が何でも福岡の人にハシケンの歌を聞いてほしい。
主催を思いたってから、私を支えていたのはそういう自分でもバカバカしいと思える情熱だった。実際に決まった時の嬉しさと来たら、焼肉とアイルランドと大学合格とダイエー優勝が一緒に来たような(全くもって意味不明)。
先日、歌うハシケンを見ていて、清水ミチ子が日誌に書いていたことを思い出した。
歌って、下手でも上手でも、本人の脳味噌のどこかに、
何かいい波動を与えるんじゃないでしょうか。
で、それはうまく行くと、
聞いてる人たちの脳にも伝わるわけよ。
その「波」みたいなものを、
いつでも、自在にたっぷり出せる人こそ、
歌手としての能力ある人だったりして。
私はこれをハシケンに感じるのだ。彼の声で空気が震えて、それが聞き手に伝わるというような簡単な事。
私にできる事はたかが知れているのだけれど。とにかく一度でもいいから、彼の歌を聞いてさえもらえれば、すべてわかる。そう信じているのだ。
あの空気が震えるような時間を少しでも多くの人に感じてほしい。ただそれだけ。
もちろん、タックルもしてみたい(←あんた誰?)。
■ トップページに書いているけれど、トム・ラブランク with 山口洋+細海魚のポエトリーリーディングの訳詞をさせていただきました。素晴らしい作品です。あの声の持つ力にはどんな楽器も叶いません。思わず正座してしまいます。ピョコンと。間違いなく。
■ 不安は適中した。FAで読売に身売りしませんように、とお百度参り(うそ)していたのに、中村ノリ、巨人と交渉中だそう。それにしても、今回の一連のニュースの見出しのカラフルさはどうでしょう。
<ノリ、巨人獲得の条件は「茶髪をやめる」>
<ノリ、遂に黒髪に。巨人入りの意志表示か>
<近鉄梨田監督、ノリにラブコール「髪が黄色でもオレンジでもいい」>
ちょっと待て、野球の話はどうしたのだ。何故か♪白黒抹茶あずきコーヒーゆずさくら というCMを思い出したのでした。
■ 意外に日誌を読んでくれている人が多い事がわかって、ちょっと驚き。お茶を濁すわけではないけれど、サイトを再開する前の日誌もアップしてみた。お暇な方はこちらを見るとよろしくってよ。あら、またお蝶婦人が。
■ 9月最後の日曜日に見た、アンジー&アクシデンツの復活ライヴ。オープニングの無礼者達のステージには、頭に風が通るような新鮮な感動を覚えた。敬愛するバンドと完全にタメを張るような堂々としたライヴ。寝ないごはおらんが〜〜。男らしいリズム隊と最近マッチョなラモンさんのギター。農場主のヴォーカルは、レフトスタンドに消える**(好きな選手の名前を入れてください)のホームランのようだった。
何となく、えんどう豆がプチっとはじける瞬間を思い浮かべた。こういう瞬間にバンドは大きく外に飛び出すのだと思う。素晴らしい。
圧巻だったのは、アンジー。全く「終わってない」人たちがそこにいた。十年以上過ぎても、彼らの音は死んでなかった。カビもほこりすらなかった。まるで、昨日も1週間前も1ヵ月前も一緒にいたような。中谷ブースカ氏の獅子の舞い。水戸さんのマイクは楽器に見える。こんなに「楽器を持たない」事が自然な人、見た事がない。彼の全身からはまっすぐに光が放たれていた。
「ここにいる誰一人、俺より先に死ぬな」
その瞬間、頭のネジが2、3本飛んだ。ピョーン。もうどうなったかわからなくなって、プラグが完全に抜けた。泣き笑いする顔、顔、顔、顔。何泣いとるの、あんたたち。そう言いながら、涙で崩れていく顔、顔、顔、顔。
おかげで頭の配線をやり直しました。
■ 真面目な人が人を笑わせようとするとよく暴走する。ような気がする。
何にしても「肩の力が抜ける」というのは、長い時間がかかるのかもしれない。
■ サッカーが面白い事はワールドカップでよくわかったのですが、だからと言って「野球がつまらない」とは思わないのです。サッカーも面白いし、野球も面白いし、カーリングだって面白いと思うのです。野球ファンだった人たちが手の平返したように「野球なんかつまんない」と言い出したのを聞くと、思わず校舎の裏に呼び出して(以下自粛)。
仙ちゃん、松井のメジャー行きについてホレボレするようなコメント。
■ 「侵略美少女ミリ」という特撮シリーズがテレビ放映されているそうです。残念ながら、九州地方ではない様子。
そのツッコミどころの多さは真珠婦人なんてメじゃないわ!って言うぐらいのようです。もしかしたら、それを狙っているのかもしれません。それぐらい、何と言うかトホホ感にあふれています。
美少女ミリという宇宙からの侵略者が主人公で、毎回地球を守るヒーローが登場して、ミリと闘うらしいです。
ヒーローの名前がイカしてます。
「コムソーマンX」「タガメマン」「モザイクW」「ホタルハイカー」 ・・・意味わかりません。

一話で地球を救う「クワガタンT」 どう見ても、「犬神家の一族」の死体です。逆さに刺さった足の立場は一体。
公式ホームページがあるそうです。興味がある方はぜひこちらまでどうぞ。
■ 今年最も心が震えたのは、佐賀で見た板橋文夫、ハシケン、太田惠資のトリオセッション。酒蔵のしんとした空気。暖かい人々のもてなし。美しく、戦闘的で、はかなく、図太く、和やかで、壊れていて、みずみずしい。そんなライヴだった。きっと二度と同じ夜はやって来ない。彼らの音は生きて、呼吸をつづける。
そんな音楽を聞く場所を私たちは「ライヴ」と呼ぶのだと思った。
■ 最近、内輪でブームなのが「新しい雑誌」を作ること。新しい雑誌を考えだして、コンテンツを作るだけで楽しい。
たとえば『素敵な刑事(デカ)』秋冬特大号
*特集:張り込みでの食事を考える〜メロンパンと牛乳で刑事の栄養は大丈夫?
*激論!食べてる場合か
*張り込み中もこれで安心!手軽に作ろう路上鍋
*徹底考証 タバコ、カツ丼、母親の話だけでいいのか!?21世紀型取り調べ室グッズ総点検
バカですか?
■ 先日、初めて会った方から「あなたどっかで見たと思ったら、<エースをねらえ!>に出てたわね!」と言われた。この方、私に時々お蝶婦人が憑衣するのを知っているのかしら、と思ったら、お蝶婦人ではないらしい。名前は忘れたけれど、とにかく<エースをねらえ!>に出ているのだそう。その事を知人に話したら「ああ、あんた出てたわ」と真顔で言われた。一体、それは誰。て言うか、私は何。
そう言えば、モモレンジャーとも言われたのだった。一体、何なんでしょうか、わたくしの正体は。
■ ダジャレは伝染する。−覚え書きにナゾの一言。何を言いたかったのかしら。
■ 最近驚いた事:トルコ代表の森島ことバシュトゥルク、実は21才だった!だって、こんな顔なんだよ。「いぶし銀のようなベテランプレイヤー」かと思っていた私。
ごめんなさい、勝手に君のことをいぶしたりして。
■ とても見なれた人の顔のはずなのに、ふとした瞬間につい見とれてしまう事ってある。
■ この2ヵ月に見た映画はたった3本。
「オースティンパワーズゴールドメンバー」(2002年 アメリカ作品)
嫌いな人いるかもしれませんが、私はマイク・マイヤーズのおゲフィンさが好きだあああ。
「es」(2002年 ドイツ作品)
この映画の題材にもなったスタンフォード大学の「学生に看守と囚人の役割をさせる」という実験の一部をビデオを見た事がある。どんどんサディスティックになっていく看守役の学生。従うしかない囚人役の学生。実験が始まるまでの彼らは「どこにでもいる」少年たちだった。ある「状況」と「役割」が与えられた時、彼らは豹変した。状況がいかに人間に左右するか−人格が簡単に吹き飛ばされてしまう瞬間。残酷なまでの事実が短いフィルムに刻まれていた。
「夜と霧」に関する原稿で、「戦争が一人ひとりの人格を吹き飛ばして、人間を被害者と加害者にふりわけてしまった」と書いた事がある。それは、必ずしも戦争という特殊な状況だけではないのだ。ある状況になれば、人は二種類の人種にふりわけられてしまうということ。それがこの場合は監獄だった。 状況の力にあっけなく左右される姿は、その弱さがあまりにも人間らしくて、人間臭くて、寒気がする。そして、その弱さが自分の中にもあると気付いた時、私は絶望で凍りついてしまう。同じ状況になった時、「私はしない」とは言い切れない。けれど、映画の中で「感情」を持ち続けた一部の人のように、その弱さに抵抗できる「強さ」を人は持てると思う。痛めつけられる人に対して、「感覚」を持ちつづけることはできると思う。それを感じられたのが唯一の救いだった。
実際の実験よりかなりドラマチックな作りになっていたとは思う。見終わった時、膝の震えが止まらなかったのは、映画として成功している証拠だったのかもしれない。
「チョコレート」(2002年 アメリカ作品)
喪失と救済。父親と息子の関係。甘く苦く舌の上でとけるような映画だった。
ビリー・ボブ・ソートーンは「スリングブレイド」の役があまりに強烈だったので、この映画を見て「ちゃんとしゃべれるやん、、、、」と驚いてしまったり。
■ 健康診断にて、視力検査の後に「耳は聴こえてますか?」と聞かれて、思わず答えるのに躊躇してしまいました。ということを告白します。
■ 最近、自分の身体をナナメに切ったら村上ショージが出てきて「ムゥーン」と言うのではないかという恐怖に脅えている。それくらい、頭が働いていない。惚けている。考えるのはハシケンのライヴの事ばかり。これでいいのでしょうか。
■ もうとうに放映は終わっているので、書く。この夏、IFFという組織のネットCMに声で出演したのだっ!ジャーン。
農場主に「急ぎで女の子役がいるので出て。イロっぽい声出せばいいって」と言われ、「ルパァ〜〜ン」みたいなのと思い、軽く「イイヨ〜」と答えたらば、甘かった。あははは、チョットだけよ〜〜ン。カトちゃんだ。
声だけ聴くとかなりかなりだったらしく、後日、IFFのバーベキューで「あっ、あっ、あの、ミッチさんの声の方ですよねっ」と言われたゾウ。恥ずかしいゾウ。ガラじゃないゾウ。
■ 11月のような夜の空ときれいな月が1年中、あったらいいのに。
■ 山口洋から送られたきたトム・ラブランク「Eagle Talk」のビデオを見る。「若い人に音だけだと伝わらないのが悔しくて」映像をつけたのだそうだ。
彼の作る映像は、彼の作る歌にとても似ていた。静かな静かな空間。どこまでも続くアメリカのハイウェイ。ギター。トム・ラブランクの地響きに似た声。映像を見ているはずなのに、私はどこかに潜っていくような感覚を確かに覚えていた。
彼の周囲は最近騒がしい。さみしがりやな人であるし、自分の中に潜っていく時間がないのではないかとちょっと心配していた。余計なお世話。
このビデオを見て、彼は今でも魂のダイバー(安直な言い方に聞こえるけれど)だと感じれた。そのことが嬉しかった。
■ Walk out to the winter. Swear I'll be there. Chill will wake you, high and dry.
冬の朝、アズテックカメラの曲が聴こえてくる。曲が流れていなくても、心のどこかでこの歌を聴いている。
冬に向かって歩き出そう−そのヘナチョコな決意とすがすがしい視線。
あなたにとって、エヴァーグリーンな曲は?と尋ねられたら、ためらいなく私はこの曲を選ぶだろうと思う。