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 ルート・ナビゲーション・システム(無限くん)

現在は取り扱っていませんが、このようなものも製作販売していました。 SWEN
壁やホールドのことではありません。赤く光っている部分です。
これは発光ダイオード(LED)で、このようにホールドの下に埋め込まれたLEDが光り、ルートや課題を表示させるシステムのことで、「ルートナビゲーションシステム無限くん」と言います。

ルートや課題でホールドを指定する方法は、ホールドにカラーテープを貼ったり、ホールドマップと呼ばれる用紙やカードで表示する方法が一般的ですが、より簡単に誰にでも分かる方法でと、考えついたのがこのシステムです。
広島体育館
このような旧型のPC(NEC9801)にI/Oボードを拡張し、それにLEDドライバ(黒い箱)をつなげて制御します。
前原体育館山口セミナーパーク
LEDは超高輝度発光タイプのものを使っているので明るい中でもハッキリと見えます。近くで見るとまぶしいくらいで、20m以上離れても光っているのが確認できます。

ソフトはMS-DOS上で動く専用のものを使います。
ホールドマップに示された番号を順番に入力して一つのルートをインプットします。入力できるルート数は無限といってもいいのですが、大体多くても500本程度になるように組んであります。

モニターで登りたいルートを選び、その番号を入力すると、そのルートで使うホールド(LED)がいっせいに光り、ルートを表示します。
表示方法はソフト次第なので、いろいろなパターンが選べます。
いっせいに表示する場合もあれば、順次光らせていったり、ボルダー長物課題用に次の3手だけを光らせていったり、思いのまま。また複数のルートを同時に表示させることも可能です。
ソフト開発中
最初に「無限くん」を設置したのは1995年の横浜ビッグロック。ボルダー2面に約300個のLEDを埋め込んで実用化しました。(7-8年間使われていましたが、ホールドが増えすぎて現在はありません。)
それから2000年にかけて、計8台の「無限くん」を各地に設置しました。

しかし、時代の流れにはこのシステムもついていけなくなり、現在は製作施工していません。
現在は人工壁に取り付けるホールドの密度は濃く、シェイプも多様になりました。さらに頻繁にホールド替えも行われるため、LEDの個数や取り付け位置替え、そのたびごとのソフトの修正などで手間がかかりすぎるようになったためです。

また、作るのをやめたもうひとつの理由があります。
確かに「無限くん」は便利です。
でも、マップとにらめっこして頭を使いながらホールドを覚えたり、見えにくいテープを目で追いつつオブザベーションをするといったアナログ的な一面が、人工壁クライミング文化の面白いところなのではないかと思い始めたからです。
以下が今までに「無限くん」を取り付けた人工壁です。
半分以上がもう稼働していないと思いますが、これらの人工壁を登る機会があったら気にしてみてください。

施工実績
1995年 6月 ビッグロック横浜 LED個数約300 現在は無し
1996年12月 東村山ロンドスポーツ LED個数270 現在は無し
1997年 3月 山口県セミナーパーク LED個数約250
1997年 3月 クラブソル岩槻 LED個数170
1997年 4月 SWEN三島 LED個数240 現在は無し
1998年 3月 シーハットおおむら LED個数約400
1999年 2月 広島県立総合体育館 LED個数約250
2000年 6月 前原市市民体育館 LED個数約280
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