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今日の一枚09/7/10![]() 杉野千晶のたまにっき〜海外編とりあえずその1 アメリカから帰国して、余韻を味わう間もなく、いつものありふれた毎日を取り戻す作業に追われる。 隠しようのない余韻は、真っ黒な顔と腕。 少し落ち着いたので、今回のツアーの「あれやこれや」を思い出しつつ綴ってみようと思う。 母であり主婦であるという立場から、出発前の事もちょっと。 なかなか幼い子を持つ母が、数日とはいえ家を空けるのは、かなりの覚悟と勇気と決断力がいる。 それと、そこまでしても行きたいとう「モチベーション」も必要かも。 娘は学校があるので、その予定の確認やら、行ってる間の娘の1日の行動予定を 表にしてみたり、毎日の持ち物やら習い事やらを書き記した一覧を作り貼ったりする。 そして、私の実家、嫁ぎ先の親戚、母友達、いろんな人の力を借りて、私は出発に至った。 本当にありがたいと思う。 いろんな人間関係、クライマーではない人たちとのいろんな日々のつき合いがあるおかげで、 私は彼らを信頼し出掛けることができるのだと思う。 幸せな状態だとあらためて実感。 そうやって、なんとかいける準備は整えて、やっと自分の準備。 こちらは少々拍子抜け。 いつもは二人分の大荷物の準備で、だいたい途中で投げ出したくなるのだが、 自分一人分とはこんなにも少ない?大きなダッフルバッグにはまだまだ隙間が。 こんな感じで出発した。 今回訪れた「ニードルズ」は、10年ほど前にほんの半日寄ったことが (ちょっと寄れるような場所ではないのだけど)ある。 「ロックス・アラウンド・ザ・ワールド」という写真集の表紙で、 シュテファン・グロヴァッツが登っていたり、雑誌の写真などでも良く目にしていた。 あの頃はまだ、個人のフリークライマーを取り上げた写真集は珍しかったので、私の中に深く残っている。 そんなニードルズの私が持っていた長い間の印象は 「私ごときのレベルで向き合える岩場ではない」というものだった。 結果、実際そうでしたが・・・。 とにかく壁が黄色い!というのが強烈な印象。 ここだけは、どんな写真をみても「ニードルズ」と当てられる。 なんだか常に気になる、怖い物見たさ的な感じで、ずーっと心の中にとどまっていて、 もう一度行ってみたいところだった。 今回、夫でもある先生が同行ということで実現できた。 私は心強いが、なんせ体力不足を実感してるので、パートナーとして務まるかな? というプレッシャーは少々あったが。 普段、比較的規則正しく生活してるおかげ?で時差ボケがものすごく、 サンフランシスコから車で走っている途中、何度も目を開けながら寝た。 センターラインに吸い込まれそうになりながら「もう限界、代わって」と運転を交代してもう。 あとはほとんど意識朦朧だった。 全日空は、各座席にモニターがあるので、フライト中はかなりいろいろ楽しめる。 で、私も身軽だし、私を振り回す存在が今回はいないので、いろいろ楽しんでしまい、 一睡もせずサンフランシスコに降り立ってしまった。これが敗因。 ![]() 二日目、今日は目的地まで走って、今日からクライミング。 相変わらず私は意識朦朧。そのまま長いワインディングロードをどんどん標高を上げながら走っていくうちに、 私は少々高山病らしき状態?(なったことないけど) とにかくヘロヘロで、標高2000メートルくらいのキャンプ場に到着。 生活の場を整えて、いざ「ニードルズ」へ。今回の私の核心は「アプローチ」。 距離と時間も長いけれど、以前来たときは、今のような素晴らしいアプローチシューズは無いので、 まだスニーカーだった。アプローチの中にガレ場があるのだけど、そのトラバースでビビッたことを良くおぼえていた。 しかし、このアプローチは最高だった。 もちろん長いことには変わりないしガレ場ももれなく毎日付いてくるが、 遠くにはシェラ山脈が見え、とにかく気持ちいい。 二日目くらいには高度順応したのか、楽になったし、毎日歩いても決して苦ではない。 私はもともとアプローチの近い岩場があまり好きではないので、 今回のような、いろんな事全部引っくるめたクライミングはとても楽しい。 先生と二人だけで海外クライミングに出掛けたのは、10年ぶりくらいなので、 地図を見て岩場を探して、迷って、ルートを探して、そんなこんなが懐かしく感じる。 昔はそんな行き当たりばったりツアーばかりで、散々ダートを走っても岩場にたどり着けないなんて事も良くあった。 1時間半歩き、そこではじめてドドドーンとビッグウォールなみのニードルズとご対面。 アプローチ中は、全く岩場が見えないってのが、これまたなんだかカッコイイ。 谷底から吹き上げる上昇気流がものすごく、圧倒される感じ。 「ここパタゴニア?」とか思う。(行ったことないけど) しかも、自分たち以外に誰もいず、シーンとしている。なんとも荘厳な印象だ。 正直見るだけでも、そこに行って空気を感じるだけでも、気持が透明になる感じ。 ここで余談。 私はヨセミテにも何度か行っているが、初めてヨセミテを訪れた時の印象より、 ニードルズの方が強烈な印象として残っている。 もちろん、壁の大きさ、エリアの広大さはものすごいと思ったし、エルキャップ のでかさには「これ登るの?」と自分がクライミングしに来たこと忘れそうなくらいではあった。 しかし、何より衝撃だったのは「え〜こんな観光地だったの?」ってこと。 これは相当ショックだった。 壁の中にいる時は、確かに圧倒的な印象を何度も受けたが、 下の道路にはグリーンドラゴンが観光客が…。スーパーあって病院あって郵便局あって…。 ヨセミテに行くもっともっと以前に「ABOVE THE YOSEMITE」という写真集を見て、 私はヨセミテを知り、いろんな想像と妄想に走っていた。 すごい所なんだろうな〜、そう簡単には行かれないんだろうな〜、などと。 なわけで、カルチャーショックを受けたのだ。 話はまた、後半の「ROMANTIC WARRIOR」の時に残しておくけれど、 ニードルズはそんな私の、花崗岩のビッグウォールの印象そのものだった。 ![]() 話は戻るけれど、初日、ヘロヘロのまま、3時に「ATLANTIS」4ピッチに取り付く。 というか、取り付いた先生についていく、って感じですが。 風でロープは舞い上がり、チョークバックは壁中にいる間中ひっくり返ってしまってるので、 あっという間にチョークバッグは空っぽ。 上昇気流の効果もあって、さらに何かが迫ってくる感じがある。 60メートルロープが、余裕で必要な長さのピッチも多いので、スケールが大きい。 綺麗な花崗岩というのは、見た目には格好いいのだが、 要するにスタンスは無いし、ホールドは少なくクラックが多いということなのだ。 標高も高いこともあり、呼吸困難に陥りそうな状態で、私は後を追う。 花崗岩のクラックの特徴でもあるのだろうが、レイバック体勢で足がないいうムーブが多く、とにかく息が上がる。 その体勢で、クラックをのぞき、プロテクションを選び、登り続けるには、 何が必要って「体力」と「かなりの筋持久力」。 わかってはいたが、思い知る。 そんな初日で、私は早くも自分が次に何をすればいいかが見えてくる。 無理して来たからには、自分なりの何かを得て帰りたいと思う。 頂上は大パノラマで、クライマー冥利に尽きる眺めだった。しかもこの景色貸し切り。 下降して、またまた1時間半かけて帰る。このアプローチの手強いところは、 行きも帰りも同じだけ登ったり下ったり、時間がかかるというところ。 でも、膝が笑ってるカクカクした足で、帰りもまた充実感を味わいつつ、 夕暮れの山並みを見ながら各自のペースで、いろんな事を思いつつ歩くのは静かないい気持ちになれる。 頑張った先生は、さらに充実した気持を味わっているのだろう。 キャンプ場に戻ったのは、9時近かった。それから夕食。 汗かいたけど、遠い街まで降りないとシャワーは無いので「ちょとべたつく〜」とか思いながらシュラフにもぐる。 次回に続く・・・かも 09/7/9 ![]() 先週帰国したものの、休みなく小川山に出かけてしまったので、 今頃になってタイミング悪いけど、少し報告。 今回訪れたNeedlesは、カリフォルニアのセコイア国立公園の南側にある 超渋目のトラッドエリア。 「50 Favorite Climbs in Noth America」にも、このエリアの2本が紹介されていて 絶対に登りたいと思っていた。 この写真のように、ニードルのような岩塔が何本も立ち並んでいて、 小規模ながらも、見た目はヨセミテのそれよりもカッコいい。 今回は右から3本の各ニードルの頂上に立った。 そのどれもがスーパー★★★のルートから。 そのうちの一本が、今回の最大目標だったRomantic Warriorで、 最も高い右側の岩塔を貫く300メートルのライン。 ![]() ここの特徴は、超良質カチカチの花崗岩と、他に例を見ない、その色! この写真の中に、パイロマニア、シロッコ、アトランティスなどの 最高のクラシックがひしめいている。 (アトランティスを登っているクライマーがいるけどわかるかな?) ![]() Romantic Warriorの6ピッチ目。 「50 Favorite」に「絶対にカメラを忘れるな」と書いてあったことを、納得。 09/6/30 ![]() ニードルズでの4日目、今回の最大の目標だった Romantic Warrior (X 5.12b 9p)を全ピッチOSで登れて大満足! 今から27年も前に、トニー・ヤニロとランディ・リーヴィットによって登られた超クラシックで それだけに、グレード以上に登りにくいピッチが続き、 3ピッチの5.12は、どれもギリギリのムーヴの連続だった。 写真は、そのうちのひとつ、7ピッチ目のコーナー。 下部はスモールナッツの連打でプロテクションにも悩まされた。 しかし、こんなルートをOSフリーソロしたマイケル・リアドンっていったい何なの? もう、それについて聞くこともできないけど。 しかし、本当にいろいろな意味で凄いとしかいいようのないルートだった。 「絶対に登りたいルートリスト」から一本減ったのは嬉しいような悲しいような。 09/6/27 ![]() ニードルズで登り初めて二日目、 超クラシックのアトランティスやシロッコをOSした。 下の町(と言っても車で一時間半)は、気温40度に届こうかという猛暑なのに 標高2300メートルのこの岩場は日陰だと寒いくらい。 上昇気流が絶えず吹き上がり、マルチのビレイ中は凍えてしまいそうだった。 全米一とも言われるこの花崗岩に拓かれたラインは最高のものばかり。 登る度に生涯忘れられないルートが増えていきそう。 問題はアプローチ。片道一時間半から、エリアによっては二時間。 カカトのリハビリには最高。ダイエットにもいいかも。 でも、それだけにクライマーも少なく(遭遇したのは1パーティだけ)、 今のところニードルズほぼ貸し切り状態。 写真は下の表紙のパイロマニア(5.13b)に取りついてみたところ。 09/6/24 ![]() ちょっとここに行ってきます。 * * * 杉野千晶のたまにっき 故障2号より「肘関節水たまり」その後の経過報告です。 肘にたまった水を抜いてから、一ヶ月と少しが過ぎました。 現在、まだ多少痛みはあるものの激痛はなくなりました。 しかし、痛めた方の手をついたり、かたい瓶の蓋などを開けるのは痛く、 懸垂は痛みを感じるのでやっていません。 その間に、腹筋でも割っとっこうと思っていたのですが、 元々筋肉の付きにくい私の腹筋は、全く割れませんでした。 クライミングに関しては、ランジやデッドポイントは怖くてできませんが、 普通に登る事に関してはそれほど問題無くなりました。 やはり、クライミングって足使いが重要だとあらためて実感。 懸垂一回が痛いのに、足を使えば登っても大丈夫とは、なかなかありがたい話です。 故障1号の先生も、すっかり回復し、全く病院の先生の言うことを聞かずに、 早々と回復してしまったため、先生は不機嫌そうに 「もう大丈夫みたいですね」 と言ったらしいです。 先日、久ぶりに生岩を続けて触れる機会がありました。 久しぶりのアプローチでは、体力不足のため、 骨折者に追いつけないという、なんとも呆れた状態でした。 お殿様岩に行き、スーパーイムジンの終了点で振り向いた景色は、 なんとも静かで清々しく美しく、吸い込まれそうな飛び込みたいような、緑広がる贅沢な眺めでした。 壁の中にいるのは、とても落ち着きます。 クライミングを始めて20年。 娘が産まれるまでは、自由に登り歩いていましたが、 今とはクライミングの楽しみ方がずいぶん変わった気がします。 妊娠と同時にクライミングを止めてしまった友達を何人も知っていますが、 自分もそうだろうと思っていました。高齢出産だし、散々好きな事してきたし・・・。 しかし意外だったのは「自分が思っているよりクライミングが好きだった」ということでした。 当然、家族が増えれば、時間の制約もあるわけで、 小さい子供がいればなおさら自分の思ったとおりに行動できることなんて皆無に近いわけで・・・。 娘が2歳の頃だったかな、セントラルに大荷物と娘を連れて電車に乗り、 やっとこさたどり着き(すでに疲れてる)さあ登ろうとボルダーに取り付けば、 壁と私の間に娘は入り込み「登るな!!」と全身で訴えかけられ、 なんと一手も登れず帰宅したこともありました。 今となっては、全てのことが人生勉強だと思えるので、苦労話をするつもりはないけれど、 そんなこんな中、細々とクライミングを続けてきました。 最近思うことは、クライミングに対する関わり方、楽しみ方が上手くなったな、ということです。 人間、複雑なもんで、時間があってもなかなか有効に使えなかったり、 いつでも自由に登りに行けるとなかなかモチベーションが上がらなかったり、 なんとなく岩場行ってなんとなく登って一日過ごしちゃったり。 うちの先生は、常にモチベーションが高いので、 こんな話は意味不明だと思うし、私だけ?などとも思うのですが。 ここ数年、クライミングに行く計画がある時は、前々から天気予報を見ながら、 テレビの予報士さんに向かって喋りまくり、もし前日に「雨予報」なんて出ちゃった日には、 子供のように本当に泣いたりする有様。 (ちなみにうちの子供は、私より大人なのでそんなことでは泣きませんが) 今は、毎回のクライミングに行くときに、 何かしらの具体的な目的と目標を持つようになりました。 もちろん、高い目標を持つわけでもないし、素晴らしい成果を期待しているわけでも無いですが、 何かに集中してクライミングを楽しむようになりました。 知り合いのクライマーなどをみていると、 クライミングは数登れる環境ももちろん大切だけれど、たとえそれができなくても、 モチベーションが高いということが、いかに成果につながるかと感じるのです。 そこら辺がクライミングの面白いところだと、つくづく思います。 クラックなどは特にですが、痛かったり?辛かったり?怖かったり? それでも止められない!どんだけ私達「M」なんでしょうかね?? 明日から一週間と少し、アメリカに行くことになりました。 先生の話によると、今回のツアーの核心は「毎日1時間半のアプローチ」にありそうです。 最近すっかりほどよくのってしまった脂肪を落として、今回こそ腹筋を浮き上がらせてきたいと思います。 いや、クライミングしに行くんですけどね。 09/6/22 ![]() 久々の瑞牆末端壁クラック講習。 しかし、着いたと同時に雨。 もともとヌメヌメだったクラックは、ますますひどい状態に。 それでも、せっかく来たのだから登らないと。 とは言っても雨足は強くなる一方。 さすがの全天候型アストロドームも無理。 結局、滝と化した「春うらら」を登って早々に退散とあいなりました。 09/6/2 ![]() やっとクライミングシューズも履けるようになり、 復帰後の初本気トライは、スーパーイムジンの残置無視。 このルートは以前より、最後のボルト無視のオールNPで登ってみたかったのですが、 最近、お殿様岩に行く機会が二度あり、それをきっかけに実現しました。 最後のプロテクションは、ボルトの40cmほど下の赤エイリアン。 下向きのフレークですが効きは充分、バックアップもふたつとって核心に突入しました。 核心の数手は露出感高く、抜け口から見下ろすと赤エイリアンはハルカかなたに。 初登時は性能のいいスモールカムがまだなかったため、 初登者「池田功」はボルトという苦渋の選択をしたわけですが、 現代のNPギアは、理想の形を追求するのに大きな味方になってくれます。 でも、こんなことに意味があると思うかどうかは本人次第。 私はしばらくスッキリ感で満たされ、アタマがスースーしてました。 写真はフォローする、うちの故障二号。 09/5/31 ![]() やっとデジカメが修理から上がり、 そして私のカカトも修理半ばですが、ほぼ使えるようになりました。 折れてしまった部品が完全に交換されるのは、もう少し時間がかかるようなので、 現在は代用部品で間に合わせています。 講習会は、故障後2週間後に再開し、片足駆動。 3週間後からは、故障中の足だけ巨大シューズ履かせて両足駆動。 そしてやっと通常サイズのシューズを装着できるまでになりました。 写真は、そんな中行った不動沢講習のビショビショ大チムニー。 講習生Sバさん、こんな状態でよくリードしたものです。 こういうの登っておくと乾いたフェイスが異常に簡単に感じるようになるからね。 09/5/22 杉野千晶たまにっき * * * 皆さんご存じの通り、先生はただいまカカト骨折中です。 やってしまったのは5月GWの前々日! 当然、直後は歩くのもままならないわけで、GWは自宅療養となりました。 スクールに同行予定だった家族も、当然のことながら予定にポカンと穴が空いてしまったわけです。 パンパンに詰め込んだ着替え他大荷物を、うなだれながら一つ一つタンスに戻していきました。 あれから3週間、先生は7割方回復し、いまでは2本足で歩けるまでになりました。 自宅療養中(といっても10日間程度でしたが)は、 元祖マグロの先生にとっては、ジッとしているのにも限度というものがありまして、 ならば上半身を鍛えてやろうとなるわけです。 現在はホームジムは撤去して無いため、居間に取り付けてある「ロックリングス」が大活躍しました。 それを横目で見ていると、ついつい私も体を動かしたくなるわけで、 「これやってみな、あれやってみな」に、ついつい付き合ってしまったのでした…。 私は、元々、体の各部所が非力なのに、 普段全くやらない「脇をしめての腕立て」&「ロックリングスの小さいホールドに片手でぶら下がる」 (実際はぶら下がれないので、なるべく片手に加重できるように体重計を乗りながら意識してやってみた) なんてことをやってみたわけですが、つくづく非力だなあ〜、とあらためて実感。 そして二日後のこと。 夜中に左肘が痛くて眠れなくなってしまったのです! で、朝、肘見てビックリ!!なんと肘は大きく腫れて、水がたまってました…。 病院に行き、針というより棒みたいな注射針を刺して水を抜いてもらいました。 (血の混じった赤い液体がたっぷり注射器に入っていました。) あまりの急な展開に自分でもビックリして、考えてみました。 やはり一昨日のトレーニング(というほどの事はしていないが)で、 関節にかなりの負担がかかったことが原因ではないかと思われます。 もちろん、若い頃など、かなりハードな運動はしていたけれど、 膝にも肘にも水をためた経験は一度もない。 元々、少し弱っていたのかもしれないけれど、それにしてもこんなに急に…。 それで皆さんに忠告しておきたいことがあります。 先生とは元々持っている基本的な体の出来上がり方とパワーが違います。 強くなりたいと思うあまり、普段やらないようなトレーニングは、 たとえ単純で簡単そうな動きでも、関節&筋肉などに想像以上の負担がかかるということを、 頭に入れて徐々に負荷ををかけるようにしてください。 みなさんも、先生に言われて、ついやってしまわないように。 水がたまってから 10日ほど経ちましたが、まだ痛みが残ってます。懸垂はまだできません。 数日前、ぶら下がるのは痛くないな、と思ったので、暇を見つけては「足あげ腹筋」をしたら、 その夜から少々痛みがぶり返し、ヤバイ!と中止。 やはり、ぶら下がるのは、引きつけなくても肘への負担が大きいようです。 夫婦で、テーブル上下に手や足を置き、日に何度もアイシングをするため、 製氷器での氷作りが間に合わない日々です。 先日、娘の学校で家庭訪問がありました。 担任の先生の、我が家にやってきた第一声は 「お父さんもお母さんも怪我されてるそうですが大丈夫ですか?」 娘は学校で 「うちのお父さんとお母さんは、クライミングの先生なんだけど、二人とも今怪我してるんだ」 と言ったそうです。 先生に我が家の様子はどう伝わったのでしょうか…。 ってなわけで、先生が骨折したことがきっかけとなり、 私は更に登りに行かれなくなり、参ったな〜と思う今日この頃なのでした。 09/4/27 ![]() 土曜日はセントラル溝ノ口の恒例「トラルカップ」でした。 今回はそれにあわせてホールド替えを行ったので 趣向を凝らした課題は少なめ、ノーマルな真っ向勝負系の課題がメインとなりました。 ![]() でも、高得点が狙えるこんな課題も。 完登(?)すれば、1級3本分のポイント! 何のコンペだかわからなくなってきたけど、今後は恒例課題になるかも。 ![]() ほとんど全部登っちゃったS太郎。(上腕三頭筋なんかおかしいぞ!) 年々レベルが上がってきているのでセットする方も大変だ。 5時間半で25本のルート/課題を登れるだけ登るルールだったので 参加者みんな疲れ切るまで楽しんでもらえました。 09/4/15 たまに登場、杉野千晶のスクール日記です。 * * * 4/11 名栗河又 晴れ こんなにカラカラの河又を経験したことはかつて無い気がする。 快晴でちょっと暑いくらいだったけれど、 目標ルートをRPするならこんな日を有効に使わない手はない、といった状態。 生徒さん達にとっても、クライミングにあてる大切な一日になって欲しいと思う。 河又には、前回がいつだったかも良くおぼえてないくらい、たまにしか来ないのだけれど、 目に付いたルートからどんどん取り付きたくなるくらい、 カラカラの壁が誘ってる気がした。 石灰岩で前傾壁の、こんなボルトルートは、ガンガン体を使えるスポーツ感覚で、 これまた面白い。 生徒さん達もそれぞれ、石灰岩特有のピンチホールドに力を吸い取られたり、 ツルツルに磨かれたフットホールドに「つるりん!!」と立ち込みを拒まれたりしながら、 格闘しつつ頑張っていた。 トップロープでトライしてみてからリードしてみたり、 トップロープでとにかく落ちずに登る事を目標にしたりと、 それぞれ楽しんでるようにみえた。 それぞれの人がその日の目標に向かって、やりきって一日を終了した時は、 必ず次の目標にそれがつながる。 そして、その日頑張った分が、次への力となる。 クライミングの良いところの一つは、 頑張った分がそのまま実際のパワーとして身に付くところだろう。 こんな会話もあった。 トップロープで一度トライしたルートを、その後何回かリードして、陽も落ちて来た頃 「もう一回リードしてみますか?」 「どうしようかな、でももう全然ダメそうです」 「トップロープがよければもう一度はりますからどちらでもいいですよ」 と話をしていて、 「帰りに、後一回やっとけば良かったって思いを残すのもよくないから、 抜けられなくてもリードしてみたら?」と声をかけたら 「やってみます」ってことになった。 結果、最後のホールド触ってドカ落ちしたけれど、 出し切った感じの、その日一番いいクライミングに思えた。 完登はできなかったけれど、ビレイしてた私がなんだか満足していた。 たぶん、その生徒さんは、早くまた次のトライがしたくてたまらないんじゃないか? と思ったのだけど、どうだったのかな? 私はそんなことがよくあって、日常に戻った時に、衝動を沈めるのが大変だ。 みんなが登ってるのを見ていると自分も登りたくなる、 そんな風に前向きに刺激を与えられる関係で一日を過ごせると楽しいだろう。 そんな刺激は、登ってるルートやグレードには関係なく、 その人から出てる「やる気のオーラ」みたいなものから受けとれる。 何も難しいルートでなくていいし、登れなくて落ちちゃったっていい。 そんな風に仲間と一日を終えたいな、と思う。 この日は、こんな事を感じられた一日でした。 09/4/14 ![]() 日曜日のボルダーWC決勝。 今回も面白かった! ![]() 今までいろいろコンペに関わってきたけど、ここまで盛り上がったコンペは初めてかも。 しかも、日本人も大活躍(アキヨちゃん優勝、村岡クン準優勝)で、言うことなしの大成功です。 とにかく今回はセッター陣の手腕に感心しました。 ![]() 特にチーフセッターのマニュエル・ハスラー(スイス人)、 ちょっと挨拶したけど、普通の悪ガキ風にーちゃん。 他のセッターに話を聞くと、彼の仕事は早くて正確、しかもグレードのサジ加減が絶妙らしい。 確かに、最近のWCは準決勝、決勝とも4課題で結果を出さないといけないので、 登れても一人か二人の難しめの課題にする傾向があるらしいのだけど、 女子も男子も最後の課題を、たった一人に(しかも最後の)、完登させるように 仕込むあたりは、もう「見事」としか言いようがありません。 偶然とは思えない、まるですべてが計算されていたかのようなセッティング。 ![]() 選手はもちろんですが、セッター陣も最高のパフォーマンスでした! ![]() 09/4/1 ![]() 東北ツアー最終日は笠間(東北じゃないけど)でボルダー。 ここで登るのは初めて。 歴史のあるエリアで池田功や戸田直樹の課題まであります。 その課題(初段)をやってみて驚き。 よくあの当時(80年代中盤)、あんな靴で(フィーレ)、こんな課題を登ったものです。びっくり。 ここの花崗岩は粒子がシャープで、やすりを這うような課題がまた面白い。 打ち込むとあっという間に指がボロボロに。 写真は見事なクラックボルダー、「ターゲット」。 かなり高いのでフリーソロ感覚だけど、 ハンドジャムが吸い付くように決まるので気持ちいい。 09/3/31 ![]() 緩やかに流れる阿武隈川。 東北とは思えないほどの暖かさで 思わずやってしまいました。 09/3/30 ![]() 小名浜でみつけたシークリフ。 残念ながら登れません。 09/3/29 ![]() 東北のマイナーな岩場にやってきました。 始めてきたのは1989年なので、なんと20年ぶり。 当時この岩場で第3回ジャパンカップが行われたのです。 探し当てるのに、ちと手間取りましたが、 日曜日だというのに誰もいず、もうほとんど登られていないようでした。 林道横のボルダーでアップ。 ![]() 岩場に上がると、当時の名残がそのままに。 壁面をよく見ると、とんでもないものが…。 あの頃のコンペっていろいろな意味で面白かった。 ルールも大会によって変わったり(このコンペでは最初で最後の「3秒ルール」が採用された)、 こんな風に自然の壁でやったり。 ![]() さすがに今回はオールナチュラルなラインだけ登ったけど、 久々の花崗岩なので面白かった。 岩場の前はちょっとした広場でこんなこともし放題だし。 一日過ごすにはいいところでした。 09/3/24 ![]() 日曜日は春の嵐となり、午後からはほとんど暴風雨…。 そんな中、前日から残っていた講習生も多かったのでダメ元で講習決行、 門脇南の磯と浮山へ。 さすがに状態がいいとは言えないものの、それでも登れてしまうのが浮山のすごいところ。 ゲルニカの下部はまったく雨が吹き込まず、横向きに降っている雨が映像のようでした。 駐車場のポストに、3台分の駐車料金として1000円を入れておいたら、 あとから管理人のオジサンが、わざわざ雨の中、 お釣りの100円を渡しに降りてきてくれました。 なんと律儀な…、ありがとうございました。 ![]() ついでに浮山のルート説明。 謎の多いこのエリアは、ルートがわかりにくく 「100岩場」のルート図は、間違いだらけになっています。 正しくはこの写真の通り。 @ガバ男、Aカールズジュニア、Bパンクドラゴン Cアッパロウダイレクト、Dアッパロウ [a]は新ルート(5.13a R) Eラウンド…から右と、Fタランチュラから左はあっています。 次回の改訂増補版「100岩場」では修正されると思います。 そうはいっても、そろそろ城ヶ崎もシーズン終了。 今シーズンは、なんだかあっという間に終わってしまいました。 プロジェクトは来シーズンに持ち越しか…。 09/3/18 ![]() うちの裏山にも流行が来たらしい。 09/3/11 ![]() 来る度に大きくなっているような気がするアカネの目。 一月以上季節が進んだ今シーズンの城ヶ崎は、浸みだしだらけ。 それでも昨日は乾いた北風が勢いよく吹いて、 季節が少し戻りそうな気配がありました。 先週のですが、杉野千晶の講習日記です。 * * * 3月1日(日)雨のち曇り 今日は、前日の天気予報がいつのまにか変わってしまい、 明け方から雨が降り、お昼まで降るという予報・・・。 「参ったな〜」と思う中、保さんの判断でおたつ磯へ。 着いたときはかなり濡れていたけれと、それでもなんとか乾いてるホールドを追いながら登る。 易しいルートでも、フットホールドもよ〜く見るし、ムーブも慎重になるし、いいのかも。 なんて、かなり無理な前向き姿勢か?と思いながらもみんなで苦笑いしつつ楽しんだ。 このエリアにはボルトはもちろん、終了点も一つもない。 こんな時良く思うのは、ちょっとくらい濡れてても、 ボルト以外でプロテクションがとれれば登ることは可能だし結構おもしろいということ。 これは保さんのクライミングを見ていて良く思う。 以前私は、ビチョビチョのクラックをリードしてて(当然テンションするけど)登れなくても、 ルートとプロテクション選びに格闘する事が結構面白いな〜 なんて思い、なんで??と自問自答。 やっぱりそれはボルトに導かれがちなボルトオンリーのフェースルートと違って、 岩の「形」「ライン」とシンプルに向き合って格闘できるからかな・・・ などと思ったり、やっぱり私も「M」?とか思ったり。 グレードなんてもちろん易しいルートだし、しかもそれを「どテンション」で登るわけで、 なんの成果もないのだけれど、やってると結構これが面白い。 ま、それを一緒に笑って付き合ってくれるビレイヤーの存在も重要ですが。 クライミングは、自分のルートへの関わり方の幅が広ければ広いほど、 楽しみ方も増していくし、登る対象もグンと増えると思う、今日この頃。 などと考えてるうちに、おたつ磯もどんどん乾いていき、 しかも潮がものすごく引いていたため、かなり海側のルートまで楽しむことができました。 そんなこんな中、いつものスクールと同じ様に陽が落ちるまで たっぷりと岩場を満喫できた一日となりました。 3月1日(月) 晴れ 昨日とうって変わり、今日は気持の良い晴天。 今日はファミリーでクラック講習。 北風が強いという予報だったけれど、途中半袖でのクライミングもできるほど、 気持ちの良い、わりと穏やかな一日でした。 ファミリーに来たのは何年ぶりだろうか・・・と思いながら久しぶりに岩場をぐるっと眺めてみる。 潮がとても引いていることもあり、海に向かってずいぶん広く感じられた。 こんなに引いてるファミリーを私は見たことがない。 昨日行った隣のおたつにも、楽々歩いて行かれる。 今日初めて、うちのスクールに来た方もいたので、一緒に行ってルートや岩場の紹介なんかをする。 経験の長い生徒さん達は、易しいクラックや、トップロープで登れているルートなどをリードしていく。 「頼もしいな」と思いながら、見守る。自分でギアをあれこれ選び、 ルートを見上げながらいろんな事を考えて、ちょっと不安なことやわからないことは 保さんに質問しながらも、それらをどんどん吸収して自分のものにしていく。 易しいルートとはいえ、それなりに緊張しながら登っていく姿を見ていると、 クライマーとしての「安定した実力」みたいなものが身に付いている感じがして、 とても嬉しい気持になる。こうやって、用意されたルートをただ登るのではなく、 自分からアプローチしてクライミングを楽しむようになっていくのだろう。 みんなのやる気を見て、あらためて私も見習わねばと思った。 初めてジャミングを教わり、とまどいながらもクラックと格闘する今日初めての生徒さんも参加していた。。 いろんなルートで友達とムーブを相談しながら、トップロープで楽しむ生徒さん。 それぞれみんなが、自分の実力や楽しみ方でクライミングと関わっている姿は、なんとも微笑ましい。 私も久しぶりにいろんな人たちと、たくさんクライミングの話しができて、 すっかりスクールを楽しんでる側になっていた。 今更なんだけれど、ファミリーのクラックはどれも自然な形とはいえ、 良くできたルートだなあ、なんて思った。 決して高グレードではないのに、ルートの内容は変化に富んでる。 「新人クラック」なんてスパッと切れた綺麗なルーフクラックなのに、10a?b? ありがたい気持さえわいてきてしまいました。 登ってる講習生を見ながら、一人ブツブツ「かっこいいな〜」とつぶやいていた。 今日は、爽やかな一日、これまた薄暗くなるまで、たっぷりと楽しみました。 久しぶりのスクール、講習生と一緒に私も半分遊ばせてもらいました。 また、顔を出す事があったら、皆さんよろしくお願いします。 09/2/15 ![]() 南風吹き荒れ目がおかしくなったのかと思うほどの春霞。 日向は夏日。タイで火照った体はますます火照り。 09/2/9 ![]() 喧騒を避けマイナーエリアを渡り歩くとほとんど貸しきり。 ピサの斜塔のような巨大石筍を登ったりする。 帰りの約束時間に10分遅れたら迎えのボートはいなかった。 潮が引いてて良かった。 09/2/8 ![]() 人気エリアのダムズ・キッチンはやっぱり大人気。 今年はクライマー少ないって聞いてたけど、どこがって感じ。 どこに行っても次から次へと現れる。 船でしか来られない陸の孤島に、よくぞこんなに集まったものです。 日本人クライマーも大勢いました。 で、2月は涼しいなんてのも大きな勘違いで 今日は殺人的に暑かった。 日陰でも暑さにやられてる人たちが見えますね。 09/2/7 ![]() カヤック30分漕いで、DWSのできる岩塔へ。 今年はクラゲが異常繁殖しているようだけど、ここにはいなくて良かった。 ルートはガバの多い135度くらいのルート。 でも、チョークバッグなしだったので途中でヌメリ負け。 この上3メートルくらいの地点が最高到達点、そこから7,8回落ちてあきらめた。 毎日やろうとは思わないけど、やっぱりDWSは刺激的。 09/2/6 ![]() 今年もやってきました、プラナーン。 2月に来たのは初めてだけど、こんなに快適だとは知らなかった。 1月下旬にくらべると汗の量が大分違います。 相変わらず仏独周辺&加人であふれ返っているものの、日本人の姿はまだ見ていません。 ![]() とろけてしまったタイワンドウォール。人もすっかり岩に溶け込んでしまって 何人取り付いているかわかりますか? 09/1/5 ![]() アストロドーム。 今シーズンは夏の高波の影響で「サムライ」側の磯が1.5mほど上がってしまい、 特に「ピュアブレス」〜「あの娘といい気分」間は、例年にくらべ迫力ダウンで残念です。 正月休みも終わりかと思いきやほかに3組も。 みんな、なかなかマニアなトラッドラインに取りついていました。 自分は未踏のラインにグラウンドアップで取りつくも、予想以上の難しさにほとんどエイド。 それでもムーヴはなんとかできそう。最大の核心はプロテクションか? かなり楽しめそうです。 写真はモータードライブにトライするSKM君。 09/1/4 ![]() おたつ磯のアストロボーイ(5.11c)。 トップロープの課題だけど、リードしてみました。 プロテクションは、フレアーした下向きフレークにしかセットできなかったので 衝撃荷重にどの程度耐えられるのか、ちょっと不安でしたけど…。 城ヶ崎のこの手のフェイスは節理が多くガタガタしているので、 現代のカム類を使えばそれなりにプロテクションを決めることができます。 フェイス系ルートをこういうスタイルでトライできる城ヶ崎のマイナーエリアは、本当に貴重です。 ついでに「アトミックハング」のダイレクトスタートもやってみたら いい具合にホールドがつながっていて、なんとか登れました(5.12+くらい)。 これは節理がまったくないのでTR課題としたけど、 いつかはリードする人が現れるのかな。 09/1/3 ![]() 登り初めは、貸しきりの浮山橋。 「ラウンド・アラウンド」の吉田バリエーション(5.13a)を登りました。 これは「ラウンド・アラウンド」上部の派生ラインで カンテ状の前傾壁を細かいカチとポケットでたどるルート。 吉田(和正)さんがトップロープで初登したもので、リードはたぶん今回が初めて。 元々は古いプロジェクトでボルトが2本あるものの、腐食が激しく使い物にならず、 ならば、細かいスジも走っていることだしと、ボルト無視のオールNPでリードしてみることにしました。 しかし、核心部はプロテクション(HBの#1と#2の固め取り)が悪すぎて登りながらセットするのは厳しく、 今回はこの部分のみプリセットで勘弁ということに。 それでも核心を抜けきるまで、かなりランナウトするので緊張します。 核心は7手の一級上といったところ。トータルすると13aでしょうか。 なかなか楽しい初登りとなりました。 → 2008年版「今日の一枚」 → 2007年版「今日の一枚」 Back |