□■□スピードワゴンのビシバシ純情  第12回□■□
れいこんぶ様より

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                      十年早いわ!  ちょっとだけ恩返しした喜び

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   ヘイ!おれ小沢一敬!

 生まれ育った名古屋から東京に出てきて7年目に入りました。

 今回は名古屋に住んでいた時の恩師の話でも・・・・。

   ぼくが今の世界に入ったのは10年ぐらい前のこと。

 20歳を過ぎても職につかず、毎日ブラブラとその日暮らしでした。

 幼なじみとテレビを見ていたら、名古屋にお笑いの事務所ができ、オーディションがあるとのこと。

 ぼくらは、その日のうちにネタを作り出しました。

 そのオーディション会場で出会ったのが、事務所の名古屋所長だったNさんでした。

   無事オーディションに受かり、ぼくらは「お笑い」にのめりこんでいきました。

 乾いたスポンジが水を吸収するように、何もなかったぼくらはどんどん「お笑い」が大好きになります。

 まぁ、絞られたらすぐまた乾いてしまうところもそっくりなんだけれど・・・・。

   でも「好き」だけでは食べていけないのがお笑いの世界。

 そんな時、Nさんは毎晩「飲みに行くぞ!」と誘ってくれました。

 Nさんは大阪の本社に戻り、ぼくはコンビを解散し、事務所を辞めました。

 潤に誘われて上京し、スピードワゴンを始めました。

 それでもNさんにはずっとかわいがっていただき、ぼくらが大阪に行けば必ず飲みに連れていってくれ、

 Nさんが東京に来た時も飲みに連れていってもらいました。

 しかし、いつまでもごちそうになってばかりではいられません。

   「今回は僕が払います」。

 いつ言っても、Nさんは

   「10年早いわ!おまえの給料がおれを超えてから言えや!」。

 けんもほろろ。涙もほろり。

   前置きが長くなりましたが、先日、久しぶりにNさんと食事に行きました。

 お勘定はぼくが払いました。

 Nさんはテレくさそうに「10年早いわ!」と言っていましたが、親孝行ってしたことがないけれど、こんな感じなの

 かなぁと思った少しだけ温かい冬の夜のお話でした。

            □■□ 中日新聞に掲載されているものをそのまま引用しています。 □■□

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