□■□スピードワゴンのビシバシ純情  第3回□■□
れいこんぶ様より

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                       “熱い”思い出 青春デンデケデケデケ

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   すっかり夏ですねぇ。

 冷えたコーラで余計のどが渇いてしまうから、今夜あたりザブンとプールに飛び込むつもりの、小沢 一敬 です。

   夏になると思い出すことがありまして。今回はそんな話。

   初めてバンドを組んだのは中学二年生の時。クラスの前の席のヤスシが誘ってくれたんだ。

 今、思うとヤスシはいっぱい僕の先生だった。尾崎豊しか聴かなかった僕にブルーハーツやラフィンノーズ、

 RCサクセションと、いろんなロックバンドを教えてくれた。ドラゴンクエストの太陽の石の場所やたばこの苦さ、

 夜中にこっそり海で花火をやる時のドキドキを教えてくれたのもヤスシだった。

 今しかできないことがあるんじゃないかって興奮していた。そんで、いつもの仲間でバンドを始めたけど・・・。

   最初にぶつかった壁は「お金」。

 ストリートで歌ったりギターを買うのだってただじゃないんだぜ。僕とドラム担当のマツは新聞配達を始めた。

 でもね、中学生がもらえるお金なんてたかがしれてるんだ。一ヵ月分の給料じゃギターもドラムも買えなかった。

 そこでマツが取った方法は、近所のコンビニでごみ捨ての段ボールをたくさんもらうことだったんだ。

 どういうことかって? 作っちゃったんだよ、ドラムセットを。

 スネアもタムもハイハットも全部段ボール。「パスッ、パスッ」って乾いた音しかしないけど・・・。

 スティックだって菜ばしのリサイクル。う〜〜〜ん、青春デンデケデケデケ。

   でもさ、やっぱり夜中に「パスッ、パスッ」って音が鳴り続けてたらマツの両親もいい気はしないよね。

 そこで発令された「禁パスッ宣言」。

 でも、そんなのに負けない中学二年生!!

 手作りドラムをビニールハウスに持ち込んで、夏休みなんか朝から晩までビニールハウスがスタジオ。

 すごく暑かったよ。

 でもね、あれより熱い夏を僕は知らないんだ。

            □■□ 中日新聞に掲載されているものをそのまま引用しています。 □■□

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