□■□スピードワゴンのビシバシ純情  第6回□■□
れいこんぶ様より

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                         短ラン  マスクよりツメが甘い!

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   ヤッホー! オレ、潤。スピードワゴンの井戸田 潤。

 お笑い芸人を生業としておりやす。

   男子はみな変形学生服にあこがれるものです。もちろん僕もその一人。

 数ある変形学生服の中で、僕がほしかったのは短ランでした。

 短ランとは、ご存じない方々のために分かりやすく言うと、長ランの逆です。

 「ビーバップ」で言うと、加藤ヒロシの方です。

   時は高校二年の秋。誰もがドキドキ、ワクワクする修学旅行が迫って来ました。

 この時ばかりはダサい標準学生服なんて着ず、ちょっぴりオシャレがしたい!

 だって・・・男の子だもん!

 ただ、学生服は一万円以上もするので、高校生の僕には手が届かない。

 あこがれの短ランを手に入れる方法はないのだろうか?

   僕は考えました。ロダンの「考える人」より考えました。

 そのうち、一筋の光が見えて、名案が浮かんだのです。そう、万引きです。

 防犯カメラや店員の目が光っていますが、僕はテクが違う!

 どういうテクニックかというと、まず試着室に二、三着学生服を持って行き、

 その中の一着を無理やり中に着込みます。

 後は涼しい顔をして残りの学生服を返すという、ごくシンプルなもの。

   そしていよいよ決戦当日。井戸田潤、若干十七歳の秋、吉日。

 さいは投げられた。

 場所は愛知県の小牧市民会館斜め前、「ITO」という学生服屋。

 少し緊張した僕は店に足を一歩踏み入れた。

 「いらっしゃいませ」。

 店のおばちゃんがオレにすり寄ってきた。

 フッ、ムリもない。おばちゃんも所詮は女。

 きっとオレの甘いマスクにひかれたのだろう。

 そんなおばちゃんの目をかいくぐり、お目当ての短ランを探した。

 しかし・・・、しかし、どこにも短ランは見当たらない!

 だが、謎はすぐに解けた。実はその店は標準学生服しか置いてない店だったのら〜!

 その時、オレは気づいた。

 マスクよりツメがあま〜い!

            □■□ 中日新聞に掲載されているものをそのまま引用しています。 □■□

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