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− 出 会 い −


僕とQUEENの出会は偶然でした。

僕がQUEENと出会ったのは1974年です。兄が買ってきた一枚のレコードがキッカケでした。そのLPは、後に彼らの代表作『A Night At The Opera』(邦題:オペラ座の夜)の布石となった3枚目のアルバム『SHEER HEART ATTACK』だった。
当時小学5年生だった僕が聞いていたのは、当時流行っていたフォークソングだったと思う。兄が買って来たこのQUEENのアルバムは、ハッキリ言って衝撃的だった。…いや違う。衝撃的にうるさかった。それまで叙情的なフォークソングを聞いていた僕には雑音にしか聞こえなかったのだ。兄達の影響もありそれなりに洋楽ROCKも邦楽ROCKも聞いていたが、面と向かって聞いたのはQUEENが初めてだったのだ。しかし、何事も吸収する育ち盛りの少年だ。QUEENの音楽を好きになるのに、差して時間はかからなかった。(というより、毎日毎日聞かされりゃ、嫌でも耳にタコが出来るよ。ホント)
『SHEER HEART ATTACK』の後に聞いたのが、僕のフェバリットアルバム『QUEEN II』、そしてイングランドの香り漂うデビューアルバム『QUEEN』と3枚目、2枚目、1枚目の順に聞いていった。初めて聞いたアルバムでタイトル通り心臓を粉々にされ、2枚目のアルバムで蘇生し、デビューアルバムで"QUEEN命!"となったのだった。
それからというもの、音楽雑誌「MUSIC LIFE」(QUEENを日本に紹介したROCK雑誌)を毎月買っては、QUEENの記事を読んで一喜一憂したり、QUEENの記事を切り抜き下敷きに挟んでは、他のアーティストのファンと自慢し合ったりしたものでした。それはそれは幸せな時代でした。今でこそMTVやインターネットを通して自分の欲しい情報を得ることは簡単になりましたが、24年前の当時としては、海外アーティストの活動を知る唯一の手段が、こうした専門雑誌の取材記事しかなかったのです。
今のように気軽に音楽が聞ける環境では無い時代です。音質の悪いラジカセにLPを録音しては、深夜まで聴きまくり、閉め切った部屋でステレオの音量を大きくして聞いたものでした。LPに針を落とした時の「ブチッ」っとした雑音やLPに傷を付けないように注意しながら何度も何度も繰り返し聞いていたのです。



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