こぼ造が選んだBEST 3
1.Side-Black :え?LPでは、片面一曲でしょ(^^ゞ
2.Father To Son :子を持つ親として願いは同じ
3.White Queen :厳粛で威厳があり、聞いているだけで凛とします
この作品も好みが分かれるアルバムです。
往年のファンには、このアルバムもいわゆる「クイーン・サウンド」なんですが、若い世代のファンの多くはベストアルバムには挙げることは少ないようです。
このアルバムはリアルタイム世代だけが支持しているのかなぁ…と思っていた矢先、身近なところで若い世代から次々と「やっぱり、セカンドでしょ!」と言われ嬉しくなりました。
数年前までこのアルバムを支持する若い世代の声は小さかったですが、序々に声が大きくなっているように思えます。
このアルバムはデビューアルバムリリースの翌月73年8月から9月にかけてレコーディングされました。
今回はトライデント・スタジオを堂々と使い、前作同様プロデュースにはロイトマスベイカー氏も参加しています。
アルバムのテーマである「white & black」のモチーフから作られた「トータル・アルバム」は、今では珍しい手法ですが、当時はプログレ系ではよくあった手法だったと思います。が、メジャーデビュー一年にも満たないバンド(しかもデビュー作は酷評)が、1作目と作風をガラリと変えプログレ風アルバムに仕上げるにはかなりの勇気があったと思います。
1stアルバムは殆どBrianが中心となり製作されたようですが、このアルバムはwhite sideがBrian、black sideがFreddieと分担し製作されています。
両サイドを聞き比べるとインパクトは圧倒的にsideBlackですが、sideWhiteはジワジワとボディーブローのように効いてきます。私なんて10代20代は完全にsideBlack派でしたが、30代になってからsideWhiteの良さが分かってきました。
このアルバムではFreddieの非凡な才能が明確に知ることが出来き、作曲の面白さも見え隠れします。
両サイドを聞き比べると、Side-Whiteはブライアンらしくギターによる作曲だなァ、と思うし、Side-Blackは明らかにピアノによる作曲だよなァ、と(根拠はありませんが)思えます。
Side-Whiteの主役は何といってもレッド・スペシャルの音色ではないでしょうか?
ギターオーケストラを駆使し重厚で繊細な音色をダイナミックに配しています。
Side-Blackの特徴はサイド全体の構成と演出がしっかり練られていることでしょう。
ドラマチック仕立てはプログレが勝りますがあくまでも音のレベルです、「起承転結」をしっかり抑え舞台のような立体的な構成はフレディならではのものと思います。これらを色付ける様々な演出効果も見逃せません。
このアルバムの醍醐味は、ミニコンポやヘッドフォンなどで聞いては得られません。
ステレオで、しかもスピーカーを2〜3m離し音量を少し大きくして聞くのをオススメします。
スピーカーの右から左から中央から、また左右スピーカーの外側から、縦横無尽にギターやコーラスが聞こえてきます。
そして出来ればCDでは無くコレードで聞いて欲しいな。
デジタルリマスターのCDは知りませんが、普通のCDではこのアルバムでのジョンのベースの音は最悪です。「ベコベコ、ポコポコ」ととても安っぽい音にしか聞こえません。他のロックアーティスト(ポール・マッカートニーは別)と違いジョンのベースラインはギターのように綺麗なメロディを奏でるベースラインなので、なお更チープな音が気になります。
それからドラムの音もレコードの方が太鼓らしい音がしますね。
色々ご意見はあると思いますが、74年という時代にたった数ヶ月で作ったアルバムであるという事実を考えれば、最高傑作のアルバムに仕上がっていると思います。
個人的には"Nevermore","Funny How Love Is"はフレディが73年にラリー・ルーレックスとして出した"I Can Hear Music"同様フィルスペクター・サウンドを彷彿させますが、邦楽で大好きな大滝泳一とスペクターサウンドで共通だというのはチョット嬉しいです。
2002/08/31
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