こぼ造が選んだBEST 3
1.IN THE LAP OF THE GODS...revisited :この仰々しいサウンドが好きさ(笑)
2.FLICK OF THE WRIST :この12秒間のピアノのイントロだけでも満足!
3.BRING BACK THAT LEROY BROWN :ヴォードヴィル風アレンジは、聞いているだけでゴキゲンだね
1 + 2 =3(+α)
このアルバムを聞く度に、このキーワードが頭に浮かびます。
1枚目、2枚目のアルバム制作の経験が見事にフィードバックされ、少しずつ「クイーン・サウンド」が確立されているのが明確に聞き取れます。1枚目同様ブリティッシュの香りが色濃く残り、2枚目で鍛えたコーラスワークが更に磨かれ、3作目では新たな領域にチャレンジし、ハードな曲からポップな曲までバラエティに展開されながらもバランス良く作られたアルバムに仕上がっています。
が、このアルバムの本当の凄さは、単なる「たし算」では終わってはいない、ということでしょう。
考え過ぎかも知れませんが、次作の「オペラ座の夜」を考えると、このアルバムは4枚目を想定した試作(実験的)アルバムと思えてならない。当然、当時の彼らにそれだけの余裕があるとは思えないが、このアルバムの成功から次作が作られたというよりは、4作目のコンセプトを想定し、(市場に受け入れられるか試すために?)このアルバムをリリースしたのでは?と考えるのは、強引過ぎるだろうか(^^ゞ
と勘ぐるほど、このアルバムには次作に続く要素が随所に散りばめられたアルバムに仕上がっています。
このアルバムを聞いて一番驚くのは、曲作りと演奏、そしてプロデュース、これらのセンスがどんどん洗練されていることです。曲構成・アレンジ・サウンドなど、ひとつひとつに聞き耳を立てて聞いてみると面白い発見が出来ると思います。
オーバーかもしれませんが、ある意味このアルバムがクイーンとしてのデビューアルバムと捕らえるのも面白いと思います。1枚目で影響を受けた音楽を整理し、2枚目で手探りながら自由に音楽を表現し、3枚目でやっと自分たちの音楽の手法が見えてきた。収録時間も前作に比べて短い作品が多いのも成長の現れでしょう。
と考えると、緻密に計算されたアルバムに聞こえますが、実はこのアルバムはブライアンのパートは全て後から重ねられ作られました。レコーディング時ブライアンが入院していたため、残る3人とロイの手によりレコーディング作業が進められ、退院後、ギターパートとコーラスパートを重ねたそうです。ま、別な意味で緻密に作られたアルバムであることは確かですね。
また、本アルバムで初めて4人による競作や全員の作品が収録されています。こういうアルバムも珍しいですね。
1972年5月に1枚目のレコーディングを開始し、2年後の7月にこのアルバムをレコーディングしています。短期間に、これほどの成長を遂げたのも勢いなんでしょうかねェ…(ーー;
2002/10/19
|