こぼ造が選んだBEST 3
1.THE MIRACLE:これはビデオ・クリップの功績が大きいかな
2.SCANDAL:グルーブ感はアルバムで一番だと思います
3.I WANT IT ALL :やっぱりクイーンにはこういうサウンドが似合うよねェ
このアルバムに関しては、中身を語る前にジャケットについて語らせて頂きたい。
前作「A Kind Of Magic」リリース後3年が経ったある日、私はレンタルレコード店でこのポスターを見た。 「噂は本当だったんだ…」
当時、AIDSはまだ正しい情報がなく、世間では同性愛者に感染し死亡するという認識だった。
4人の顔を合成したジャケットの持つ意味よりも、先入観からフレディの病状を察した。
レンタルを借りて聞くも、当然音は耳に入らない。ジャケットのフレディの顔が頭から離れないのだ。
それにしても、正直言って、その時は「死」というものには結びつかなかった…
一般的アルバム評は、前作よりもいい。しかし、私には前作の方が好きだった。私好みは前作だ。
しかし、好みの問題を除外すれば、こちらのアルバムの方が完成度は高い。理由は2つあると思う。ひとつは大成功に終わった「LIVE AID」の勢いで作ったアルバムと違い、じっくりと作品を作り上げたこと。このアルバムの魅力は、ライブパフォーマンスの自信とスタジオ製作としての彼らの本領がうまく融和されたことに尽きる。ライブでのグルーブ感とレコーディング技術が見事にマッチし、まるでスタジオ・ライブ一発録りと思えるような緊張感と完成度は、過去に類を見ない出来具合ではないか。
そして、もうひとつの理由…というよりこのアルバムの本当の魅力は、どの曲も「クイーン」なのである。 これは、クレジット名を4人にすることで全員に責任を持たせた結果出来た一体感ことだと思う。クレジット名を「Queen」としたのは、印税による不平等を無くすためということらしいが、その効果は期待以上のようだ。4人とも積極的にアルバム製作に参加した結果、今までに無いグルーブ感を生み、スタジオ・ライブのような緊張感を生み出し、それらは彼らのスタジオ・ワークにより素晴らしい作品として仕上がった。
ある意味、このアルバムでやっとクイーンは「ロック・バンド」っぽくなった。
俗っぽくなったという意味ではない。やはり彼らにはグルーブ感が欠けていたように思える。スタジオワークでロックアルバムを作品として非常にクオリティの高いアルバムに仕上げ、時代に合わせ変化しヒット曲を連発し、ポップな曲にファンは途絶えることなく増えていった。でも何処か物足りなさがあるとしたら、ロック本来が持つグルーブ感だったのではないだろうか。ライブ栄えするポップな曲を演奏することで、彼らに自信とグルーブ感が自然と身に付いたのだろう。
2003/12/23
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