その4 現在完了の「存在」を表す be動詞の現在完了形
    
ずっと幸せだよ

●have, hasで表現するbe動詞現在完了形の英語発想
現在完了形というのは、日本人にとってやっかいな表現の一つですが、一言でいえば、「過去のことを現在の関わりで表現するもの」ととらえてください。例えば、Were you happy?(あなた、幸せだったの?)は過去形での表現ですが、これは過去の一時点の状態を聞いていることになります。一方Have you been happy?と現在完了形で表現すると、「ずっと幸せにしてるの?」とか「今まで幸せだったことがあるの?」といった意味になり、前者を「継続用法」後者を「経験用法」と言います。

(Have you) Been happy since birth? 生まれてからずっと幸せなの?
Yes, I have. はい、そうよ

(Have you ever) Been happy? 今まで幸せだったことはあるの?
Yes, I have. はい、そうよ

つまりこのhaveは「持っている」という意味で、been happy=「幸せだったこと」といった過去の状態を動詞のed形で始まるフレーズで表しています。私はこれをed形動詞フレーズと呼んでいます。ここでもHave youというファンクションフレーズと、been happyという動詞フレーズは切り離されているものととらえるのがネイティブの発想です。

[英文の生産]
【英会話の九九・テーブル No.6】をご覧ください。I have, I haven't, Have youなどと宣言するだけで、現在完了の「存在」が表現できることになります。ただしこれらに伴うのはed形動詞フレーズとなることに注意してください。

(手順1) 肯定表現をする
[GROUP A]にあげられたI have, We have, You haveなどのファンクションフレーズにそのままbeen happyを続けて文を生産してください。「私はずっと幸せです」「私たちはずっと幸せです」「あなたはずっと幸せなんだね」といった肯定表現がとっさにできます。

(1) I I have been happy.
(2) We We have been happy.
(3) You You have been happy.
(4) You You have been happy.
(5) He He has been happy.
(6) She She has been happy.
(7) They They have been happy.

(手順2) 否定表現をする
[GROUP B]にあげられたI haven't, We haven't, You haven'tなどのファンクションフレーズにそのままbeen happyを続けて文を生産してください。「私はずっと幸せじゃないよ」「私たちはずっと幸せじゃないよ」「あなたはずっと幸せじゃないんだね」といった否定表現ができます。

(1) I I haven't been happy.
(2) We We haven't been happy.
(3) You You haven't been happy.
(4) You You haven't been happy.
(5) He He hasn't been happy.
(6) She She hasn't been happy.
(7) They They haven't been happy.

(手順3) 疑問表現をする
[GROUP C]にあげられたHave you, Have you, Has heなどのファンクションフレーズにそのままbeen happyを続けて文を生産してください。これは「あなたはずっと幸せなの?」「あなた方はずっと幸せなの?」」「彼はずっと幸せなの?」といった疑問表現です。

(1) You Have you been happy?
(2) You Have you been happy?
(3) He Has he been happy?
(4) She Has she been happy?
(5) They Have they been happy?

(手順4) 否定疑問表現をする
[GROUP D]にあげられたHaven't you, Haven't you, Hasn't heなどのファンクションフレーズにそのままbeen happyを続けて文を生産してください。これは「あなたはずっと幸せじゃないの?」「あなた方はずっと幸せじゃないの?」」「彼はずっと幸せじゃないの?」といった否定疑問表現です。

(1) You Haven't you been happy?
(2) You Haven't you been happy?
(3) He Hasn't he been happy?
(4) She Hasn't she been happy?
(5) They Haven't they been happy?

(手順5) 付加疑問表現をする
[GROUP A]のフレーズに[GROUP D]のフレーズをつけると「ずっと幸せだったんでしょう?」と、[GROUP B]のフレーズに[GROUP C]のフレーズをつけると「ずっと幸せじゃなかったのでしょう?」となります。

You have been happy, haven't you?
You haven't been happy, have you?

He has been happy, hasn't he?
He hasn't been happy, has he?

●現在形、過去形、未来形で登場したbe動詞の4つのパターンのフレーズは、現在完了形に展開する
[Let's Try No.18]に文例をあげておきます。

[A グループ]
(1) be動詞+形容詞 現在形

過去形

未来形

現在完了形
I am happy.
私は幸せです
I was happy.
私は幸せでした
I will be happy.
私は幸せになるつもりです
I have been happy.
私はずっと幸せです
(2) be動詞+名詞 現在形

過去形

未来形

現在完了形
I am your wife.
私はあなたの妻よ
I was your wife.
私はあなたの妻でした
I will be your wife.
私はあなたの妻になるつもりです
I have been your wife.
私はずっとあなたの妻です
(3) be動詞+方位副詞 現在形

過去形

未来形

現在完了形
I am here.
私は(ふだん)ここにいます
I was here.
私はここにいました
I will be here.
私はここにいるつもりです
I have been here.
私はずっとここにいます
(4) be動詞+前置詞+名詞 現在形

過去形

未来形

現在完了形
I am in trouble.
私は困っています
I was in trouble.
私は困っていました
I will be in trouble.
私は困ったことになるでしょう※
I have been in trouble.
私はずっと困っています

※be動詞は単に「存在」を表すので、「困ったことになる」と動的に表現する場合はgo into 〜を使います。
I will go into trouble.

[音読ドリル-4]現在完了の「存在」を表すファンクションフレーズ be動詞

(当事者間)
あなた、ずっと幸せにしてるの?
はい、ずっと幸せにしてるよ.
いいえ、ずっと幸せにしてないよ

あなた、ずっと幸せにしてないの?
いいえ、ずっと幸せにしてるよ.
はい、ずっと幸せにしてないよ

(第三者を話題に)
ビルは、ずっと幸せにしてるの?
はい、ずっと幸せにしてるよ.
いいえ、ずっと幸せにしてないよ

ビルは、ずっと幸せにしてないの?
いいえ、ずっと幸せにしてるよ.
はい、ずっと幸せにしてないよ

[会話例]
あなたの上司は、ずっと病気してるの?
はい、そうよ いいえ、そうじゃないよ
※否定疑問形での応答では、相手の問いが事実そうならYesと、そうでないならNoと答えるのが英語の発想です。この場合日本語の発想ではYesとNoが、それぞれ「はい」「いいえ」となります。このことはすべての否定疑問形に共通します。

[音読ドリル-4]現在完了の「存在」を表すファンクションフレーズ be動詞

(当事者間)
Have you been happy?
Yes. I have been happy.
No. I haven't been happy.

Haven't you been happy?
Yes. I have been happy.
No. I haven't been happy.

(第三者を話題に)
Has Bill been happy?
Yes. He has been happy.
No. He hasn't been happy.

Hasn't Bill been happy?
Yes. He has been happy.
No. He hasn't been happy.

[会話例]
Mom: Has your boss been ill?
Child: Yes. s(he) has.    / No. s(he) hasn't.
※boss(上司)は男性の場合も女性の場合もあります。
※否定疑問形での応答では、相手の問いが事実そうならYesと、そうでないならNoと答えるのが英語の発想です。この場合日本語の発想ではYesとNoが、それぞれ「はい」「いいえ」となります。このことはすべての否定疑問形に共通します。

[Let's try-18]
 完了形の動詞フレーズ 状態の継続・経験を表すもの

(1)
How have you been?
(その後)いかがお過ごしですか ( 久しぶりのあいさつ)

(2)
He has been dead for two years, hasn't he?
彼が死んで 2 年になるのでしょう?

(3)
I have been unhappy.
私はずっと不幸せだよ

(4)
His mother has been ill in bed for a long time.
彼の母親は長い間、病床に伏しています

(5)
I have been silent for a long time.
長いことご無沙汰しました

(6)
We have been good friends since 1970.
私たちは1970年以来親友です

(7)
Has she been here for two months?
彼女は 2 か月ここにいるの?

(8)
By the way, have you ever been to Okinawa?※
ところで、あなたは沖縄へ行かれたことがありますか?

(9)
How long have you been in the business?
どのくらいその仕事をやっていますか?

(10)
It has been years since we met last, isn't it?
この前会ってからずいぶんたちましたね, お久しぶりです
※文例(8)は「経験用法」です。他はすべて「継続用法」です。
「経験用法」や「継続用法」など現在完了形に用いる時を表す表現は「目次」の最下段にある「参考」をごらんください。

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