その2 want
to, hope to, wish toタイプとの結びつき
彼女に電話をしたいよ |
●to+原形動詞フレーズを動詞の目的語にとる英語発想
その1では、will, shall, can, mayなど情緒動詞と原形動詞フレーズの結びつきについて述べました。一方動詞の中には前置詞のtoと原形動詞フレーズを結びつけてファンクションフレーズを作るものがあります。
| 〔情緒動詞が原形動詞フレーズを導く例〕 |
I will call
her.
私は彼女に電話するつもりです |
| 〔一定の一般動詞がto+原形動詞フレーズを導く例〕 |
I have to → call
her.
私は有する 〔これから〕彼女に電話することを
私は彼女に電話しなければなりません
I want to → call her.
私は欲する 〔これから〕彼女に電話することを
私は彼女に電話したいです |
●ここでも行為や状態はひとまとまりのものとしてとらえる発想が必要だ
「不定詞はto+動詞の原形だ」、これで英語が話せるのでしょうか。
教育文法ではこのtoを「to不定詞のto」と説明をしていますが、これはれっきとした「到達」の意味を持つ前置詞です。例えばこのファンクションフレーズのI
have toのtoでは、「私は〜の行為や状態を到達点として付帯している」といった意味になります。「付帯する」というのはむずかしいですが、要するに「そんな付帯状況にある」ということです。このことはI
want toでもまったく同じで、「私は〜の行為や状態に到達することを欲している」ということになります。したがってこれらには共通して「未来志向」のイメージがあることを知っておいてください。
つまり「頭に描いたひとまとまりの行為や状態」をto以下に連なる原形動詞フレーズで表しているのです。
●ある状態に到達するということ
またto beを「なる」と覚えている方がおられると思いますが、なぜそうなるかおわかりでしょうか。英語の発想としては、「お金持ち」である状態を頭に思い浮かべ、「そうなりたい」とか「そうなりたかった」ということです。
| 〔情緒動詞が原形動詞フレーズを導く例〕 |
I will be
haappy.
私は幸せになるつもりです |
| 〔一定の一般動詞がto+原形動詞フレーズを導く例〕 |
I want to be
happy.
私は欲する (到達点として)幸せであること
私は幸せになりたい
I want to be a professional singer.
私は欲していた (到達点として)プロの歌手であること
私はプロの歌手になりたい |
●展開型ファンクションフレーズとは
情緒動詞では<三単現のsの形>もなく、否定形や疑問形を作る場合もdo, doesゃdidを使わないことはすでに述べた通りですが、これらto+原形動詞フレーズを導く動詞は一般動詞なので、<三単現のsの形>があったり、do,
doesゃdidを用いて否定形や疑問形を作ります。【英会話の九九 テーブルNo.3】のベーシックファンクションフレーズをご覧ください。例えば、I
want juice.はI don't want juice.となりますが、「〜したい」となると一気にI want to
〜やI don't want to 〜などと表現が拡大します。私はこれを展開型ファンクションフレーズと呼んでいます。
以下の[英文の生産]では、want toとhave toの現在形での展開を見ていただきます。
●展開型ファンクションフレーズwant toを例にして
[英文の生産]
(手順1) 肯定表現をする
[GROUP A]にあげられた斜体字のdo,doesを無視して、I , We , You などのファンクションフレーズにそのままwant toを続けて文を生産してください。「私は彼女に電話したい」「彼は彼女に電話したがっている」といった肯定表現ができます。ただし、主語がHe,
sheではwants toとなります。
| (1) I |
I want to call
her. |
| (2) We |
We want to call
her. |
| (3) You |
You want to call
her. |
| (4) You |
You want to call
her. |
| (5) He |
He wants to call
her. |
| (6) She |
She wants to call
her. |
| (7) They |
They want to call
her. |
(手順2) 否定表現をする
[GROUP B]にあげられたI don't, We don't, He doesn'tなどのファンクションフレーズにそのままwan toを続けて文を生産してください。「私は彼女に電話したくない」「彼は彼女に電話したがっていない」といった否定表現ができます。
| (1) I |
I don't want to call
her. |
| (2) We |
We don't want to call
her. |
| (3) You |
You don't want to call
her. |
| (4) You |
You don't want to call
her. |
| (5) He |
He doesn't want to call
her. |
| (6) She |
She doesn'twant to call
her. |
| (7) They |
They don't want to call
her. |
(手順3) 疑問表現をする
[GROUP C]にあげられたDo you, Does heなどのファンクションフレーズにそのままwant
toを続けて文を生産してください。これは「あなたは彼女に電話したいの?」「彼は彼女に電話したがってるの?」といった疑問表現です。
| (1) You |
Do you want to call
her? |
| (2) You |
Do you want to call
her? |
| (3) He |
Does he want to call
her? |
| (4) She |
Does she want to call
her? |
| (5) They |
Do they want to call
her? |
(手順4) 否定疑問表現をする
[GROUP D]にあげられたDon't you, Doesn't heなどのファンクションフレーズにそのままwant toを続けて文を生産してください。これは「あなたは彼女に電話したくないの?」「彼は彼女に電話したがってないの?」といった否定疑問表現です。
| (1) You |
Don't you want to call
her? |
| (2) You |
Don't you want to call
her? |
| (3) He |
Doesn't he want to call
her? |
| (4) She |
Doesn't she want to call
her? |
| (5) They |
Don't they want to call
her? |
(手順5) 付加疑問表現をする
[GROUP A]のフレーズに[GROUP D]のフレーズをつけると「彼女に電話したいのでしょう?」と、[GROUP
B]のフレーズに[GROUP C]のフレーズをつけると「彼女に電話したくないのでしょう?」となります。
|
例 |
You want to call her, don't you? |
|
You don't want to call
her, do you? |
|
例 |
He wants to call her, doesn't he? |
|
He doesn't want to call
her, does he? |
●展開型ファンクションフレーズwant to, have toを例にして
[英文の生産]
(手順1) 肯定表現をする
[GROUP A]にあげられた斜体字のdo,doesを無視して、I , We , You などのファンクションフレーズにそのままhave toを続けて文を生産してください。「私は彼女に電話しなければならない」「彼は彼女に電話しなければならない」といった肯定表現ができます。ただし、主語がHe,
sheではhas toとなります。
| (1) I |
I have to call
her. |
| (2) We |
We have to call
her. |
| (3) You |
You have to call
her. |
| (4) You |
You have to call
her. |
| (5) He |
He has to call
her. |
| (6) She |
She has to call
her. |
| (7) They |
They have to call
her. |
(手順2) 否定表現をする
[GROUP B]にあげられたI don't, He doesn'tなどのファンクションフレーズにそのままhave toを続けて文を生産してください。「私は彼女に電話する必要がない」「彼は彼女に電話する必要がない」といった否定表現ができます。
| (1) I |
I don't have to call
her. |
| (2) We |
We don't have to call
her. |
| (3) You |
You don't have to call
her. |
| (4) You |
You don't have to call
her. |
| (5) He |
He doesn't have to call
her. |
| (6) She |
She doesn't have to call
her. |
| (7) They |
They don't have to call
her. |
(手順3) 疑問表現をする
[GROUP C]にあげられたDo I, Does heなどのファンクションフレーズにそのままhave
toを続けて文を生産してください。これは「私は彼女に電話する必要があるの?」「彼は彼女に電話する必要があるの?」といった疑問表現です。
| (1) You |
Do you have to call
her? |
| (2) You |
Do you have to call
her? |
| (3) He |
Does he have to call
her? |
| (4) She |
Does she have to call
her? |
| (5) They |
Do they have to call
her? |
(手順4) 否定疑問表現をする
[GROUP D]にあげられたDon't I, Doesn't heなどのファンクションフレーズにそのままhave toを続けて文を生産してください。これは「私は彼女に電話する必要はないの?」「彼は彼女に電話する必要はないの?」といった否定疑問表現です。
| (1) You |
Don't you have to call
her? |
| (2) You |
Don't you have to call
her? |
| (3) He |
Doesn't he have to call
her? |
| (4) She |
Doesn't she have to call
her? |
| (5) They |
Don't they have to call
her? |
(手順5) 付加疑問表現をする
[GROUP A]のフレーズに[GROUP D]のフレーズをつけると「彼女に電話しなければならないのでしょう?」と、[GROUP
B]のフレーズに[GROUP C]のフレーズをつけると「彼女に電話する必要はないのでしょう?」となります。
|
例 |
You have to call her,
don't you? |
|
You don't have to call
her, do you? |
|
例 |
He has to call her,
doesn't he? |
|
He doesn't have to call
her, does he? |
さらにwant toには、「〜したかった」といった過去形、「ずっと〜したかった」といった現在完了形での表現があったり、一方have
toには「〜しなければならなかった」といった過去形、「〜しなければならないでしょう」といった未来形での表現にも拡大します。過去形では【英会話の九九
テーブルNo.4】、未来形では【英会話の九九 テーブルNo.5】、そして現在完了形では【英会話の九九 テーブルNo.6】のベーシックファンクションフレーズを参照のこと。
| 〔過去形の例〕 |
I had to call
her.
私は有した〔これから〕彼女に電話することを
私は彼女に電話しなければなりませんでした |
I wanted to call
her.
私は欲した〔これから〕彼女に電話することを
私は彼女に電話したかった |
ここでも情緒動詞の場合と同様、会話文で次のような発想を身につけてください。
A: Come
here, please.
B: Yes, I'd like to./ I'd love to. |
ここにおいでよ
ええ、ぜひね |
A: Come
here, please.
B: Yes, I hope to. |
ここにおいでよ
ええ、きっと行きたいわ |
A: Come
here, please.
B: Yes, I wish to. |
ここにおいでよ
ええ、ぜひ行きたいよ |
A: Come.
here, please.
B: No, I don't have to. |
ここにおいでよ
いいえ、行く必要はないわ |
参考に、以上でとりあげた動詞以外のファンクションフレーズをあげておきます。いずれも日常会話でよく使われるものばかりです。
| 〔一般動詞とto+原形動詞フレーズが結びつくファンクションフレーズの例〕 |
I'd like to 〜
*I want toよりもていねい |
私は〜したい |
| I hope to 〜 |
私はきっと〜したい |
| I wish to 〜 |
私は〜できればなあ |
| I mean to 〜 |
私は〜するつもりです |
| I plan to 〜 |
私は〜するつもりです |
| I intend to 〜 |
私は〜するつもりです |
| I try to 〜 |
私は(ふだん)〜しようとします |
| I promise to 〜 |
私は〜することを約束します |
| I manage to 〜 |
私は〜することができます |
| I used to 〜 |
私は〔以前に〕〜したものです |