かながわドームシアター

横浜市中区の県民ホールの近くにある、県立のホール?です。初めて肉眼で見ました。皆さん、ご存知ですか?
完成当初は、『横浜21世紀座』という劇場でしたが、その後、県が買い取り、別の名称になりました。
21世紀にふさわしいフォルムです。                   21世紀の最先端建材をふんだんに使用しています。

地元企業と神奈川県が、坂東玉三郎を芸術監督に招いて県分庁舎跡地に建設した、檜を葺いた屋根がつけられた舞踊舞台を持つ、最大1700人収容の歌舞伎専用劇場です。
平成12年12月のオープンより、ワールドカップが終わる平成14年8月まで、“古典芸能のみならず、内外さまざまな演劇の上演が予定されて”いたそうです。
ところが、完成間も無い平成13年2月、芸術監督の坂東玉三郎が、ホールの構造による騒音問題を理由に辞任しました。
すると、県では矢継ぎ早に劇場の購入を決めてしまったのです。

物事の流れは、要約すると以下の通りです。
平成12年9月12日 地元企業などによる「坂東玉三郎・横浜21世紀座を支援する会」が発足(後の渇。浜21世紀座)
平成12年10月23日 県有地を賃借し、ドームシアター・横浜21世紀座建設工事がスタート
平成12年12月29日 オープニング公演、坂東玉三郎等の出演による特別舞踊公演(〜1/7)
平成13年2月7日 坂東玉三郎氏、芸術監督辞任の案内状をマスコミ各社に送付
平成13年3月23日 神奈川県議会2月定例会においてドームシアター・横浜21世紀座購入などの関連予算を
付帯意見を付して承認
平成13年5月21日 神奈川県議会5月臨時会においてドームシアターの買い取りを賛成多数で可決

神奈川県は、欠陥劇場とも言えるこのシアターを、12億3千万円で購入しました。
ところが、外から見た感じでは単なる鉄骨のテントです。歌舞伎舞台のヒノキにお金が掛かっているのでしょうか・・。そして、建築手続きや請負、設計にあたったのが、何やら実態のわからない会社ばかりなのです。
上の表でも分かる通り、僅か2ヶ月で完成してしまうような、ごく単純なテントに過ぎません。これが12億3千万円とは、インフレもずいぶんと進んだものです。正当な金額とはとても思えません。歌舞伎町の暴力バーもびっくりです。
坂東玉三郎が辞任した時点で、シアター建設の目的である横浜21世紀座構想は死んでいます。県が購入しても、事態が好転するものではありません。
結局、この購入というのは、事実上破綻した渇。浜21世紀座の救済に他ならず、その12億3千万円は捨て金になってしまいました。


坂東玉三郎の辞任当初はマスコミに取り上げられたものの、県レベルの問題であるため、現在ではほとんどの県民の記憶から消えつつあります。
貴重な税金が、訳の分からないものに消費されている。そんなことが堂々とまかり通っている。神奈川県民は、みんな幸せなんですね。

(記・14年5月)