どうなる? 蓮池 12月11日更新



自宅のごくごく近所に、通称「蓮池」という池があります。
この池、古くは河川の氾濫原に端を発する深田の名残りで、
「鵠沼(くげぬま)」の地名のルーツを21世紀の今に残す、最後の手付かずの自然とされています。

従来から、市が公園として地主から賃借していたのですが、
何年か前より敷地の一部の所有権が隣接する私立学校に移り、
今年に入ってから、さらに多くの面積の賃借権が、市から学校に移りました。
そして、女子高である学校が来年度から共学になることから、
この池を埋め立ててグラウンド(学校曰く『グランド』)にする計画が浮上しました。

怒ったのは、地元の住民たち。
もともと荒れ放題だった沼を、住民たちで会を結成して自主的に清掃して維持し、
市も、公園として賃借することで、市民ニーズに答えてきました。
住民らは、いずれ正式な公園になることと信じてきました。

この賃借が、突然打ち切られたものですから、
まず市民の怒りは市に向けられました。
ところが市は、ここの大部分が都市計画公園区域から外れていることから、
借りられなくなったものは仕方がないと、第三者の立場を貫徹。
追い詰められた住民らは、署名運動を開始ししています。




私の考え

やはり、疑問を感じます。
古くからの住民ではないので、この池には愛着はないのですが。

1 市は、長年にわたって土地を賃借し、公園の用に供していたのです。その行政サービスが突然打ち切られるというのは、住民としては納得がいかないと思います。

2 土地の賃借権が、市から学校へとすんなりと譲渡されるのは、どうも不自然です。そもそも、双方合意の上、学校がグラウンドとして賃借するまでの「前借り」として、市が賃借していたのに過ぎないのではないか、という、穿った見方をせずにはいられません。

3 かつてのバブル経済の真っ只中なら、自然を壊して開発を強行してしまうこともまかり通ってしまう世相も存在していました。しかしこれが、県外の大手業者などによる一方的なマンション建設などならいざ知らず、地域との結び付きを放棄できない、学校という団体により行われてしまうことに、学校社会の一般常識との乖離を垣間見てしまいます。

最近立てられた、学校側の看板によると、
工事は10月15日を予定。
その後上塗りされ、別の看板では11月1日となっています。



今後どうなるでしょうか?

15年10月22日撮影


工事のための現場事務所が設置され、フェンスらしきものが用意されました。
署名がかなり集まっているそうですが、
工事は予定通り11月1日に始まりそうな気配です。

一方広場には反対住民の手によって、
“グラウンド”予定地を二分している市道が「ホワイトロード」として明確にされています。
市道はグラウンド工事の範囲に含まれていないようですが、
グラウンドの完成後、市道はどうするつもりなのでしょうか。

15年11月1日撮影


結局工事は始まりませんでした。
住民グループの方にお聞きしたところでは、
前日に市の助役と話し合いを持った際に、そのように説明されたとの事です。

その後の詳細は、最新の写真と併せて後日アップします。
当初の懸念に反して、物事が意外な方向に向かい始めているようです。

15年11月7日撮影


工事事務所は閑散としていますが、
平日は車が停まっており、人はいるようです。

住民の方の作った資料を読んでいて、意外な事実を知りました。
上の写真の、アスファルトの道路の向こう側にも市道が存在していて、
市道上に工事事務所が建ってしまっています・・。
資料によると、市では貸した事実は無いらしいです。
一体どうなってるんだ?

15年11月17日追加

反対活動を行っているグループの一つは、
入学案内書とホームページに掲載されたグランドイメージ図の訂正を、
市から学校に申し入れるよう、繰り返し要求しています。

上は、学校が入学案内書とホームページに掲載していた“グランド”の予定図、
下は、グランド予定地の地権者を図示したものです。
予定図では、中央を分断する市道も、西側に残る市の借地も、
すべて含めた形でちゃっかり学校のグランドにしてしまっています。
学校が所有または賃借しているのは、の部分だけのはずです。
:学校借地
  平成15年6月〜

:学校所有地
  平成10年〜
 (は現グランド)

:市借地

:市道

:工事事務所

:池

15年11月24日撮影
工事現場事務所に異変が!?


数日前に通りかかったところ、トラックが停まり、作業員が休憩をしていました。
「ついに工事着工か!?」と思ったのですが、翌日観察してみると、微妙な変化が。
11月7日 11月24日
工事事務所が市道上に無断で建っている、との指摘を受けたためか、
仮設トイレや手洗い場などが別の場所に移されました。
山積みになっている工事柵類も、市道にあたる部分の物が手前に移されました。


広場に目を移すと、新しい境界杭?がありました。市が測量をやり直したのでしょうか。
居合わせたわけでないので正確なことはわかりません。
それにしても、テレビや新聞で報道され、市民が不安や不信感を募らせていることは容易に想像ができると思いますが、この件での市から市民への説明は、私が知る限りでは、8月29日付けの回覧「ハス池広場のグランド拡張整備について(お知らせ)」という一枚だけです。
私は自治会に入っていないので、近所の方が気を利かせて投函してくれたようなのです。こんなプロ市民が居住しているとも知らずに(笑)。
広報誌にも、今のところ何の説明もありません。事実関係をきちんと説明してもらいたいものです。

15年12月5日撮影
予告板に表示されている工事開始予定日から1ヶ月が過ぎましたが、
工事は始まりません。

予定なら、とっくに工事柵で囲まれ、埋め立て・造成工事が始まっているはずでした。
住民運動の大きな成果でしょう。

新聞報道によれば、学校が池の埋め立てを減らした修正案を示していると、
一部住民へ伝えられたそうです。
投函されていた市の広報誌には何も書かれていませんが。

外野の私には、何がどうなっているのかさっぱり分かりません。
深夜に帰宅したときなども、時々池と工事事務所の様子を見に行っています。

15年12月20日撮影
下左↓の写真の通り、近隣の方々によって
広場の樹木や市道へクリスマスにちなんだ電飾が施されました。
撮影したのは午前0時過ぎのことでしたので、どなたもいらしゃいませんでしたが。
電源をどこから引っ張っているのか不思議でしたが、
広場内まで、引込柱使って正規に電力が供給されていました。


最近、池を8割ほど残す妥協案が示されているということです、
上の看板でも、工事着手の見通しが書かれています。
果たして工事は始まるのでしょうか。

16年1月5日撮影
とうとう工事開始です。
数ヶ月放置されていたフェンスが、ついに使用される日を迎えました。
いまのところ、広場内への立ち入りは制限されていないらしく、
フェンスの設置作業が進められるそばで、
親子連れが凧揚げに興じる光景が見られました。


最近設置された情報版

「住民の声が無かったら、学校は予定図の如く池は申し訳程度に残し全体がグランドになっていたことでしょう。・・・・交渉していても根本のところで腑に落ちないことばかりでした。すでに市の内諾を下に学校は計画を進め、市は住民の指摘に対し辻褄合わせに終始していた感がありました。」

16年1月11日撮影
重機を使った整地・伐採作業が行われています。
問題の“市道”は馬鹿正直にロープで区切られ、工事対象から外されていますが、
これで本当に“グランド”が造れるのでしょうか?


16年1月13日撮影
「通行止めのお知らせ」という看板が。

例の市道を、通行止めにして工事をするということのようです。
誇らしげに添えられている許可証の複製は、
山本市長名の『道路自費工事施工承認書』というもの。
一般に、個人の都合で歩道の切り下げ施工やガードレール、
街路樹の撤去などが必要になり、自費で工事を行う際に、
法の規定に基づいて申請を行い、承認を受けます。
しかし、これは市道を周囲とともに“グランド”化してしまおうという目的が明白。
本来の法の趣旨から逸脱していると思うのですが。
市との間で、後に市道を廃止にするシナリオが出来上がっているんでしょうね。

16年1月20日撮影
そして市道は封鎖されました。

工事は平然と進められています。

「市道」は、「道路自費工事施工承認」基づいて、
周囲と区別されることなく掘り返され、原型をとどめていません。
一方池は、現在のところ手を付けられていませんが、
池の中には目印が刺され、今にも埋められそうな勢いです。
最寄り駅から私の自宅までは、
広場が通れないため、遠回りを余儀なくされています・・。

16年1月24日
昨日配布されてきた「ふじさわ議会だより」に、
昨年の12月定例会建設常任委員会での、
蓮池についての市の経過説明の概要が掲載されています。
12月時点のことなのでグランド建設の決定事項は触れられていないのですが、
「ハス池保全に関心が高まる」とのキャプションが添えられた池の写真が掲載されています。

16年2月11日

鳥が来ているようです。何ていう鳥でしょう?(笑)

この上、1月ごろに書いた市道工事手続きについて、
市民団体が疑問をもって住民監査請求をしたそうです。そりゃそうだ。

どう見たって、道路の改良には見えないもの。
(上の土地を、縦に市道が通っています)


工事案内板によれば、2月15日までは、
池本体の埋め立ては行われないようです。
2月15日には市長選挙があります。




と思ったら、
16年2月12日

とうとう本格的に、池に手が加わり始めました。
パワーショベルが池に降り、水面(?)を掘り返していました。
さすがに、足を止める通行人の姿も多く見られました。

選挙期間中の埋め立て着工、どういう意図なのか、やや理解し難いところです。

16年2月15日

埋め立て完了でしょうか。すいぶんとラフな工事に思いますが、
土砂が雨で流れたりしないのでしょうか。
大きな白い鳥は負けずに池の生物?をついばんでいました。

16年3月8日

金網が設置されました。
写真の奥、市有地に接する部分の金網が貧弱なのが気になります。
いずれ撤去されるのでしょうか。
また、市有地と池の間の工事柵(写真の左部分)が撤去されました。
今日は、さらに大きな鳥がいました。

16年3月10日
藤沢市議会2月定例会に上程されていた、蓮池広場中央を通る市道の廃止議案が、
議員の賛成多数で可決されました。
このページの上に記した通り、自費工事申請に基づいて、
道路を借用するかたちで工事が先行していましたが、
1月13日の予想通り、名実ともにグランドとして没収されることとなりました。

16年3月28日

“グランド”に芝生の苗が植えられました。
農薬が池に流れ込んでややこしいことにならなければ良いのですが。


自宅に近い側には貼られていなくて気付かなかったのですが、上のような案内板が。
図面中央の点線に囲まれた部分。
市の借地であったため当然工事など行われず、広場として供用されてきましたが、
図の色分けを鵜呑みにすれば、学校のグランドとなってしまうことになります。
柵が貧弱な訳です。
これは一体、どういうことでしょうか?

どうも市は、借地権を学校に譲り渡す考えのようです。
また、私の自宅も含めた一帯を指定している都市計画公園区域から、
今回“グランド”になってしまった部分を外そうとしています。
そこまで学校に便宜を図る理由が良くわかりません。

また、“グランド”ができる前の広大な広場は、
犬の放し飼いのオアシスとなっていましたが、
現広場には「犬を放すな」との注意書きも新設されました。

16年3月31日
「犬を放すな」の注意書きですが、
3月初旬に事故があって設置されたものであると、
サイトを見ていただいた方からメールを頂戴しました。
ここの広場、去年までは犬が放し放題とされていたのが現実でしたが、
1月から広場が大幅に狭められたのちも、犬が放し飼いにされていたようです。


16年4月11日

またまた新しい書類のコピーが、これ見よがしに掲げられています。
「市から学校に、土地を貸します」という書類です。
図の緑色の土地。市が5年契約で広場として借地中でしたが、これを学校に又貸しするそうな。

学校は新年度に入り、“グランド”の工事は大方終わっていましたが、
用地拡大の朗報に伴って、建てたばかりの金網を撤去しての“グランド”整地工事が再開されました。
去年までの6〜7分の1ほどの面積になった広場は犬の放牧場と化しています。
池では、植物が生え始めました。
“グランド”に敷かれた芝生の栄養分の流入を懸念します。


16年12月11日
残された池・公園の再整備話などもあったようですが、今のところは変化はありません。
もうこれ以上いじって欲しくないのですが。
”グランド”は案の定、水はけが悪いようですね。