自転車。


Piaggio Albatros
スクーターのVespaで知られるピアジオ社が生産する、電動アシスト式自転車です。
生産開始は、1999年か2000年頃だと思いますが、今もマイナーチェンジが加えられ、販売されています。(詳細ページ)
日本では、Vespa同様に成川商会によって輸入販売されていて、Vespaを正規に扱っているバイク店で、取り寄せることが可能です。
この自転車の最大の特徴、前輪ハブの内装ブラシレスモーターです。
出力は250Wということです。
一般の自転車同様の後輪ペダル駆動との組み合わせにより、自転車としては異例の前後輪2WDを実現しています。
モーターがあれば欠かせないのはバッテリーです。
サドル下に収められるのは、36V・5Aの密閉式鉛電池。ニッカド・ニッケル水素電池などと異なり、メモリー効果が無いので短時間により注ぎ足し充電が可能です。
充電は5時間で完了します。
カタログ上では一回の充電で30kmの走行が可能らしいのですが、購入後2年以上経過した現在では、長くて20kmほどです。2日に一度充電するローテーションは、購入当時と変わっていません。
ハンドル左側に取り付けられている、モーターアシストのパワー切り替えスイッチです。
実感としては、「eco」は20km/h走行、「sport」は25km/hです。
「off」では、普通の重い自転車として走行することができます。
上のスイッチを入れると、常に点灯するLEDです。
最初は緑色で常時点灯、バッテリー容量が減ると赤点滅、無くなると赤点灯です。また、大きな段差を走行すると、バッテリーが瞬断が生じることにより、異常を示す緑点滅となって、アシストが切れます。
LEDはきちんと固定されていないので、押すと引っ込んでしまいます。
また、電源スイッチが無いので、駐輪中にアシストパワースイッチを入れると、点灯してしまいます。

チェーンホイールに、ペダルの回転を感知するためのマグネットが数個接着されています。
これが、国産の電動アシスト式自転車と異なる点です。足で踏む力は感知しないので、走行中にペダルを逆回転させてもアシストが効きます。ただし、静止時には反応しません。良く出来ています。
なお、マグネットは外れやすいらしく、いくつかはDIY用のマグネットを付け直しています。
ハンドルの右側には、ベルとギアのセレクターがあります。
ベルは、自然と根元から折れてしまったので、似た物を取り付けました。
変速ギアは、シマノ・NEXUSインター4という、ママチャリなどで多く使われる内装式の4段変速機を使用しています。
日本製だと思いますが、警告ステッカーは、海外版になっています。
30km/hあたりの高速域では、もうすこし高めのギアがほしいところですが、25km/hでの走行であれば、適切と言えるでしょう。
最初に苦心したのは、このセンタースタンドです。
長さが短いため、タイヤに規定通りの空気を入れると、駐輪場所の状況によっては静止させることが出来ず、自転車が倒れてしまいます。
スタンドの取り付け部に六角ボルトを挟み、長さを稼ぎましたが、それでも不足気味で、きちんと固定できないので、向きが容易に変わってしまいます。
パンク修理に失敗してタイヤをバーストさせてしまったのを契機に、タイヤを細い物に替えました。
細くすると格好良くなるかも、という、購入元のバイク店のアドバイスもありました。また、このことでタイヤの外径が小さくなり、上の駐輪不安定問題も、解消されました。
ところが、タイヤのグリップ力と振動吸収性では問題がありました。
たかが自転車でグリップ力を問題にするのも変ですが、ブレーキを掛けると、タイヤがすぐにロックしてしまうのです。また、ちょっとした段差や踏み切りでも、速度をかなり落とす必要があります。
22kgの自転車重量に対して、細いタイヤは不足気味でした。(現在、太いタイヤに交換済み)

購入後間もなく問題になったのは、後部マッドガードの”折れ”です。
もともと、車軸から後方に延びるステーは無かったため、付け根からひび割れしてしまいました。
接着剤類で裏側の補強の上、支えとしてのステーを追加して、ナイロン紐で結び付けています。
破損の進行は収まっています。
後部には、どういう事情なのか、ダイナモの発電によって光るテープランプが内蔵されています。

後輪に装備されていたダイナモは、坂道を高速で下った際に焼き切れてしまったため、2.4Wの市販品に交換しました。
ところが、自転車の前後に光源があるために電力が不足気味でした。
最近、新宿の東急ハンズで3Wの品を見つけたため、交換。
ライトは飛躍的に明るくなりましたが、ペダルがかなり重くなりました。

明るいダイナモ発電ライトに飽き足らず、白色フラッシャーを追加しました。
CateyeのTL-LD260 -Fという製品です。
昼間は付けてもほとんどわかりませんが、夜間はかなり目立ちます。
後部には、テールランプとリフレクターに加えて、ブレーキランプを取り付けました。
ユニコという会社が輸入販売している品です。(型式なし
センサーで、ブレーキワイヤーの伸縮を感知するようになっています。
本来はサドル下に固定する品のようですが、バッテリーの出し入れに支障があるので、この位置に設置しています。後続の自動車などから視認しやすいよう、右側を選びました。
電源は、乾電池です。



スポークに、前後各2枚づつのリフレクターを取り付けています。

タイヤは、2003年1月に、再び幅広のものに交換しました。
乗り心地はかなり改善されましたが、駐輪用スタンドの短さによる不安定問題に、再び直面しました。
駐輪用のセンタースタンドを購入しました。
自転車を垂直に静止させることができ、走行時には側面に折りたたまれます。
純正の取り付け位置にベストフィットし、大正解でした。
斜めに傾けて駐輪していた頃よりも、狭いスペースに安定的に駐輪させることが可能になりました。
この製品はアルミ合金製で、サイズに応じて切断するのですが、この作業はやや根気が必要です。
3センチ切断しましたが、あと1センチか2センチ切っても良さそうでした。


さきに取り付けたダイナモの固定角度を調整しようとしていたところ、ナットが馬鹿になってしまいました。
そこで、ペダルが重かったこともあり、この際なので、ライト類の電源を駆動用バッテリーから取り出すようにしました。

36Vのバッテリーから6Vの電力を取り出すために、電子工作キットを利用しました。ケース・スイッチも、防水仕様のものを別途調達です。
自転車に取り付けた様子はご覧の通り。小さめの弁当箱を携えているかのようです。

ところで、バッテリーの持続距離に影響が有るのかと言う点。

理論的には、新たに取り付けた電圧変換回路の電力効率は、車輪の回転を利用して発電する従来のダイナモに比べて著しく良いはずです。
そして実際のところ、かなり良い傾向にあります。
高電力ダイナモに交換して以来、1回の充電で10キロ台前半程度しか走行できない状況でしたが、新方式では、20キロ以上は走行できそうです。

最近販売されている国内の電動アシスト式自転車にも、ダイナモを用いないものがあります。


その後・・・

購入後4年を経て、各部に不具合が発生したため、使用を中止しました。主な不具合は・・

1.バッテリーが、いくら充電してもフル充電にならなくなった。
2.ペダルが(正確にはクランクが)上下前後左右にぐらつくようになった。
3.モーターアシストが、時折作動しなくなった。

1 については、基本的に自動車やバイクと同じ鉛蓄電池なので、そろそろ交換しなければならないのですが、以前本国のサイトを眺めていたところ、現地の価格でも凄い値段がしたので、さすがに購入をためらいました。
2 についてですが、以前にボトムブラケット(フレームとクランク軸が接している回転部分)の右側取り付け部が弛むことが何度かありました。中身の構造をよく理解できていなかったため、一杯に締め付けても弛みが直らないのは致命的な破損なのだろうとは思いましたが、直す気が湧きませんでした。
3 は、少しずつ症状が出てきて、振動に反応している感じでしたが、次第にアシストが効かない頻度が多くなり、どこが不良なのか見当も付かず、直しようが無く途方にくれていました。

その他、段差などでバッテリーが振動すると電気接点から瞬間的に離れ、電力の瞬断によってスイッチの再投入が必要になったり、前輪のスポークに折れるものが現れたりして、これは寿命なのだろうと修理をあきらめました。
そういうわけで、自転車の使用を終了し、そのうちコンビニで粗大ゴミの回収券でも買ってこようと思っていました。

しかし・・(つづく