
| 明夷は艱を貞って利あり | 明るい太陽が地中に沈んで暗闇が覆うように、(文王や箕子のような)有徳の人が不当な迫害をうけている状態。 艱難を自覚して、苦しみつつ正道を歩むとき吉である。 |
基本的に伝統的解釈と一緒。 しかしより具体的に箕子の生涯を称賛した卦と考えられる(後述)。 |
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| 上六 | 不明は晦、始めは天に上りて、後には地に入る | 暗愚な者が最高の位をしめている。 今は最高の位にいるが、道理に逆らうことばかりしているので、そのうち引きずり下ろされて地面の底に埋められるだろう。 | 最初は上って最後に地面の底に沈むのは太陽。 太陽が隠れる日蝕は不明の最たるものである(殷周革命の時期と推測される紀元前十一世紀中期の支那では日蝕が頻発している)。 | |||||||
| 六五 | 箕子はこれ明夷、貞って利あり | 箕子は紂王を諫めたが受け入れられなかったので狂人のふりをして難を逃れた。 韜晦(自分の才能を隠す)して苦難を逃れるべし。 | 箕子は明夷である(要するに爻辞の種明かし)。 | |||||||
| 六四 | 入は左腹なり、明夷の心を獲て、門庭に出たり | 暗愚な君の腹の内を読めるので被害を受ける前に逃げ出すことができた。 | 微子啓は王の知恵袋。 箕子の信頼を得て、三監の乱で荒廃した宋の君主として朝廷に推薦された。 | |||||||
| 九三 | 明夷南に狩りする、其れ大首を得む、貞ひて疾くすべらかざるなり | 暗愚な君主に忍耐の限度を超えて、討伐の軍を起こす。大いに革命を成功させるであろう。 けれども拙速であってはいけない。 | 牧野の戦いと三監の乱で箕子が挙兵していれば、王位を得ることも不可能ではなかっただろう(けれども自制して挙兵しなかった)。 | |||||||
| 六二 | 夷は左股なり、拯として用いられし馬壮なり | 左の腿を傷つけられるが(伝統的解釈では夷を"傷つく"と読む)、馬の助けを借りて逃れる。 ひどい難儀に遭うが、迅速な対処で抜け出せる。 | 箕子は王を助ける股肱の臣である。 丞相として用いられた騎士である。 | |||||||
| 初九 | 明夷は飛ぶ 其の翼を垂れ 君子は行く 三日も食はず 有攸往 主人に言うこと有り | 被害が小さいうちに危険な国から逃げ去る。 しかし飢えに襲われるなどの苦難が待っている。 | 翼のような明智を持った箕子が紂王を諫めに行く。 国の行く末を案じてもう三日も何も口にしていないほどである。 | |||||||





















































