| 上九 | 天を通る衢(やちまた、交差点)が通過できる | 昴(すばる) | 牡牛座プレアデス星団 | すばる、天の八衢 | |
| 六五 | 猪の牙 | 畢宿(あめふりぼし) | 牡牛座の両角と頭(アルデバラン) | 猿田彦の両目と長鼻 | |
| 六四 | 仔牛を押さえる角木 | 参(からすきぼし)? | オリオン座 | 天宇受売命(あめのうずめのみこと) | |
| 九三 | 人夫が輿を囲んで(主人を)守る | 五車 | 馭者座 | 天照皇大神と素戔嗚尊の警約(うけひ)によって生まれた八神? | |
| 九二 | 人夫が輿の横紐を解く | 井宿(ちちりぼし) | 双子座(カストル、ボルックス) | 海幸彦(銀星)、山幸彦(金星) | |
| 初九 | 悪霊がいるので前へ進めない、動かない方が良い | 天狼 | 大犬座のシリウス | 猿田彦に留められている神武天皇 |
| 豫は侯をたて師(いくさ)をやるに利あり 雷出でて地を奮うは豫。先王もって楽を作り徳を崇ぶ。殷に(さかんに)これを上帝に薦め、もって祖考を配す。 |
豫は、君主を立てて軍隊を動かすのによろしい 雷は地下に閉じこめられた陽気が爆発する現象である。雷が鳴ってしまえば、陰陽の気は和合する。古代の聖王はこの卦に則って音楽を創造した。祭において音楽を上帝に供え、父祖の霊魂をあわせて祀った。 |
豫は(商が)軍事行動を始める前に行った呪い(まじない)である。 象が行進して、雷が落ちたときのように地面を震うのは豫である。商王は音楽を鳴らして、霊力を高めようとした。妊婦の腹を打って上帝に捧げ(「字統」より)、父祖の霊魂を合わせて祀って(士気を高めた)。 |
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| 上六 | 冥豫する、成るもかわることあり、咎なし | 楽しみに耽って目がくらむ、悔い改めれば罰を受けることはない | 象が死ぬ、進軍は成功するが、何らかの情勢の変化が生じるだろう、しかし不利にはならない。 | |||||||
| 六五 | 貞って、疾む(やむ)、恒には死せず | 実権を失った君主(六五)が楽しみに溺れている。味方を失って気息炎々となる。 | 象占いをした後にその象が病気になっても、死ぬことはないので心配しなくて良い。 | |||||||
| 九四 | 由豫する、大いに得るあらん、疑うなかれ、朋あいあつまる | 九四(宰相)が全権を委任されて大いに楽しんでいる、下の者を信用すれば、志を同じくする人たちが集まって助けてくれるだろう | 象が寄って来たら、今度の軍旅は大成功するだろう。 進軍を大いに宣伝してよろしい。援軍が馳せ参じるであろう(象は志の高い人のところへ行くからだ)。 | |||||||
| 六三 | く豫する(うわめづかいをする)、悔いよ、遅ければ悔い有らん | 六三が君子の九四を上目遣いして、陰で楽しんでいる。不正なので早めに行いを改めよ。 | 象が上目遣いして天を仰いでいる、今回の進軍は上帝の意に添っていない証拠なので早めに改めよ。 | |||||||
| 六二 | 石に介たり、日を終えずして貞って吉 | 皆が楽しみに溺れているときに、一人だけ石のようにしっかりと中庸を守っている、占った人が正しくあれば吉である。 | 象が石のように動かない、その日の内に神に伺いを立てて良い(象が何か異常を察知したからか?) | |||||||
| 初六 | 鳴豫する、凶なり | 一番下の初六は小人(愚か者)であり、それが喜んでいるので、これは凶である。 | 象が泣き叫ぶのは凶である。 | |||||||
| 蠱は元に(おおいに)亨る(とおる)、大川を渡るに利あり、甲に先立つこと三日、甲に後れる(おくれる)こと三日 | 卦の形が、三匹の虫が食い合っているように見えるので蠱である。 物事が崩壊し、再生しようとしている状態を表す。だから大いに進むのである。 思い切ったことをするには絶好の機会である(大川を渡るに利あり)。 甲に〜ついては古来より定まった解釈がない。 |
神霊が集まる山に殯屋(もがりや)を立てて死者を虫や鳥に食べさせてるのが蠱である(風葬、鳥葬)。 新しい当主が先代から祖先の霊を受け継ぐのが殯(もがり)であるので、死者を送るのは悲しいことであるが物事は大いに進む。 |
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| 上九 | 王侯につかえず、その事を高尚にす | 王侯に仕えることのない隠者を称賛している爻辞である。 | 殯が済んだばかりの後継者は宮廷に出仕しない。何故なら、祖霊を受け継いだばかりで霊的に高ぶっているからだ。 | |||||||
| 六五 | 父の蠱に幹たり、もって誉れ有り | 周囲の後ろ盾があって、父の偉業を受け継ぐ。 | 父親の殯を立派にやり遂げた。跡継ぎは周囲から称賛を受けるだろう。 | |||||||
| 六四 | 父の蠱に裕する、往きて見て吝する | 柔弱な性格だと、父親の失敗の立て直しはできない。 | 父親の死に装束を着て、父親の死体の横に寝て、父親から祖霊を受け継ぐ。 山へ行って父親の霊を呼び戻そうとする。 おそらく大嘗祭の古い形式と考えられる。 | |||||||
| 九三 | 父の蠱に幹たり、少しく悔いあり、大いなる咎なし | 父親の失敗の立て直しをする場合でも、親をないがしろにするようなやり方をしてはいけない。親も悪気があったわけではなく、小さな失敗で済んだのは、親が積み重ねた徳があるからだ。 | 父親の殯を執り行っている最中に、小さな天罰(悔の原義)が落ちることがあるが、殯をきちんとやっていれば重大な祟りにつながることはないだろう。 | |||||||
| 九二 | 母の蠱に幹たり、貞うべからず | 母の失態を譴責するときには、四角四面にやってはいけない。 | 母親の殯を取り仕切る場合、殯の期間を占って決める必要はない。昔から決められた通りにやればよい。 | |||||||
| 初六 | 父の蠱に幹たる子有れば考(ちち)の咎なし、れい(厂に萬)ば終に吉 | 子供が父親の失敗を立て直す。このような恥ずかしからぬ子がいれば、家は立ち直るので吉である。 | 父親の殯を取り仕切る子孫が有れば、亡父は祟り(咎の原義)をなさない。慎重に殯を執り行えば、先代の霊(厂萬)は家を守ってくれるので吉。 | |||||||
| 旅は小し亨る(とおる)、旅は貞って吉 | 次から次へと燃え移る火から逃げているイメージ。 失意の旅。旅人には安住の地はないので、小さな願いしか叶わない。 知り合いがいない旅の空でも、「旅の恥はかきすて」と投げやりにならずに、正しさを失わなければ吉である。 |
焼畑農業をするために山に火を付けるのが旅である。 旅の時には山の神様にお伺いを立てると良い。 |
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| 上九 | 鳥その巣を焚く、旅人先に笑ひ、後にはさけびよばう、牛を喪して易するは凶 | 旅人なのに驕り高ぶっていると、最初は笑っていられるかもしれないが、最終的には泣き叫ぶことになるだろう。 | 木の上の鳥の巣まで焼けて山焼きが終了した。 まず笑い、次に泣き叫ぶ礼をして山の神を慰める。 山焼きが終わった後に牛を捧げる祭をしてはならない。 | |||||||
| 六五 | 雉を射て一矢を亡う、終にもって誉命あり | 雉を射て、最初の一本は外すけれど、最終的には射止めて名誉と爵位を得るであろう。 | 炎に巻かれて逃げてきた雉をあやまたず一矢で仕留める(日本の言い伝えでは雉は山焼きの時にも卵を守ってなかなか逃げないとされている)。 弓矢の腕を主君から褒められて褒美を得るであろう。 | |||||||
| 九四 | 旅のとき于に処る(おる)、それ斧を資る(とる)ことを得たり。わが心快からず。 | 柔軟謙遜な旅人なので、安心して野宿できる場所を見つけることができる。 露営(テントを張る)ために必要な斧も手に入れることができた。 | 火が横道(于の原義)にそれそうになる、その時は延焼を防ぐために周囲の木を切っても構わない。 延焼が防ぐためには仕方がない(おそらく緊急避難的に伐採許可が得られていない森林を切っても構わないという意味)。 | |||||||
| 九三 | 旅を焚くはそれを次げる。それ童僕は喪をし、れい(厂に萬)を貞う、またもって傷つける、旅はもって下よりす、その義を喪う | 旅をしながら泊まった宿が火事になり、お供に逃げられる。 | 山に火をつけるときには、(山の神や動物たちに逃げるように)呼ばわる。 神官は哭礼をし、自傷をして山の神を慰める。 延焼を防ぐために火は山の麓から点火する。犠牲を捧げても良い。 | |||||||
| 六二 | 旅は即ち次げる(つげる)、その資(たから)を懐く、童僕は貞うことを得たり、・・・終に尤なからん | 旅の時に安心できるのは宿に着いたときである(伝統的解釈では次を"やどる"と読む)。 忠実なお供であれば咎はない。 | 山焼きをするときには、山の神様にそのことを告げる祭を行う。 財物を捧げて、神官は山焼きをして良いかどうか神様にお伺いを立てる。そうすれば神の祟り(咎の原義)はないであろう。 | |||||||
| 初六 | 旅の時瑣瑣(ささ)たり、これその災いを取るところなり | こせこせ(瑣瑣)とした小人(初爻でしかも陰なので小人となす)が苦しい旅に出ている。 自分から災いに赴いているようなものだ。 | 山焼きの時には細心の注意を払って、周囲に延焼しないように木の伐採をする。 | |||||||