"Freight containers in Japan" ... Copyright (C) 2002 Eiji Hoshiai ... top

はじめに


 1960年代から始まるコンテナリゼーションの波は、海上雑貨輸送の姿を一変させました。1950年代後半にアメリカでスタートした海上コンテナ輸送は、その後徐々に世界の海に広がっていきました (わが国では1968年に日本郵船(NYK)が本邦初の外航フルコンテナ船を就航させています)。以来、世界を流通する海上コンテナの数は1990年央には約587万TEU (注1) 1999年末には約1,268万TEUにまで増加 (注2-1) しました。
 当初は長さ24ftから35ftまで会社ごとにサイズがバラバラだったものが、1960年代半ばになって ISO (国際標準化機構) により10ft、20ft、30ft、40ftという規格が制定されました。その中でも20ftコンテナ40ftコンテナが使い勝手の良さから海運業者や荷主に歓迎され海上コンテナのスタンダードになりました。
 両者のうち20ftコンテナ(高さ8.6ft)が長らく数量的に多数を占めてきましたが、1990年頃にはTEUベースで40ftコンテナの比率が20ftコンテナを上回るようになり、近年では個数ベースでも20ftに迫ってきています (注2-2) 。加えて高さ9.6ftの40ftハイキューブ(背高)コンテナも急速に普及しています。また、本家アメリカの国内輸送用コンテナに至っては更に大きい45ft、48ft、53ftといったオーバーサイズのコンテナ (注3) もたくさん活躍しています。


 鉄道ファンの私が海上コンテナの写真を本格的に撮り始めたのは1997年の秋口でした。JR貨物が三井物産との長い交渉と調整を経てようやく本格的な海上コンテナドレージの鉄道誘致に成功し、神戸港駅〜浜小倉駅・福岡貨物ターミナル駅間に海上コンテナ輸送の臨時専用列車 (注4) が走り始めた頃です。ただし.....鉄道ファンの中でも私のような貨物ファンは少数派ですし、その中でもコンテナに興味を持つ者は更に少数派なんですが.....(^^;
 地元・神戸に出現した海上コンテナを載せた貨物列車の勇姿に魅せられて、積載調査と撮影を繰り返すうちに、海上コンテナそのものの魅力に次第にひき込まれていきました。

 神戸港は日本有数のコンテナ取り扱い港で、ポートアイランド、六甲アイランドという2つの人工島に数多くのコンテナ埠頭が連なっています。巨大なコンテナ船に取り付くように並んだガントリークレーン、世界各地から集散するカラフルなロゴのコンテナ、港湾道路にひしめくトレーラー......。日本経済と世界経済が物的につながっている姿を、自分の目で直接眺めることのできる場所。ミナト神戸のそんなロケーションが海上コンテナへの興味と愛着を一層深いものにしたのではないかと思っています。こうした経緯で始まった私の海上コンテナ趣味のささやかな成果を、この

"Freight containers in Japan"

でご紹介します。

 なお、本Webサイトの写真は、特に断りのない限り私自身の撮影によるものです。また本Webサイトへのリンクはフリーで特に連絡も不要です。また写真や文章、表については法的に定められた著作権を有します。 (2002/6 記)

星合 英二 Eiji Hoshiai


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注1) TEU とは海上コンテナの数量を20ftコンテナに換算して表わす標準的な単位。20ftコンテナ1個は 1TEU 、40ftコンテナ1個は 2TEU となる。例えば、コンテナ船に20ftコンテナ1000個と40ftコンテナ800個の合計1800個のが載っていたとすると、 1×1000+2×800= 2600TEU となり、積載個数は1800個、2600TEU となる。 【O.K.】

注2-1, 2-2) 世界のコンテナ総数
渡辺逸郎 「表2.4.1 世界コンテナ総数及び長さ/形式分類」 『統計で見る20世紀コンテナリゼーションの発展』 p53 海事プレス社 2001年 −原典はCI(コンテナリゼーション・インターナショナル)統計− 【O.K.】

注3) オーバーサイズコンテナ
佐々木也寸志 「アメリカ鉄道の大きなトレンド」
鉄道ダイヤ情報増刊 『ロコ・プレス』 Number1 弘済出版社 2001年 【O.K.】

注4) 関西〜北九州間・海上コンテナ専用列車 この列車は1997年4月に運転を開始し、海上コンテナ用のツイストロックを追加改造したコキ104型と新製コキ106型コンテナ車の15〜20両編成が当てられた。その後、1998年6月末で専用列車は廃止され、以後は同区間の定期列車の一部を海上コンテナ枠として指定する形になった。 【O.K.】