SPANIARDS IN THE WORKS

― ジョン・レノン2冊目の著書「A Spaniard In The Works」()より

最近は中古盤屋でもいろんな国のビートルズのアナログ盤を扱ってるところがありますが、ここでは日本ではまだそれほど知られていないと思われるスペイン盤アルバムについて紹介します。 スペインで出たビートルズ作品の中の、スペインらしさ (= Spaniards in the works ――ちょっとこじつけ気味 ;-) ) みたいなものを感じて、おもしろがってもらえればと思います。

私は以前スペインに住んでいて、そのころ ('94~'97) もレコード屋ではビートルズのコーナーを必ずチェックしていたんですが、もうすでに新譜屋では全世界共通盤 (各国独自仕様ではないいわゆるイギリス盤準拠のやつです) のCDしか売っておらず、中古屋に行かないとスペイン盤LPは手に入らない状態でした。

で、ほんとはスペイン盤LPを欲しかったんですが、LPは買わずに (レコードプレーヤー持ってなかったもんで…日本に持って帰るのにもかさばってめんどうだし…)、そのかわりに、そのころかろうじてまだ新譜屋の店頭に並んでいたカセットでスペイン盤を集めました。
もうそのころは、スペイン盤カセットの在庫はほとんど切れかけていて、全世界共通盤カセット (イタリア製だったかな) と入れ替わり始めていたので、速攻で買い集めたのでした。

ただひとつ心残りなのが、「オールディーズ」と赤盤のスペイン盤カセットを見つけることができなかったことで (そもそも存在するのだろうか?)、あまり売れてなさそうなレコード屋や地方など、ありそうなところを探したんですがだめでした。
でも、そのほかのものならまだ店先には売れ残ってるのがあるかもしれません。スペインに行かれるコレクターの方は探してみたらいかがでしょうか。(見ればすぐにわかります。現行盤に比べて古くさいデザインのオデオンレーベルのやつです。)

: 「Spaniard」(スペイン人) と「spanner」(スパナ) をかけたしゃれ。もともとは「to throw a spanner in the works」(回っている機械にスパナを投げ込む?) というフレーズから出たものらしいが、ここでは「仕事中のスペイン人」という意味にもとれる。


それでは、ここからスペイン盤アルバムを紹介していきますが、扱うのはビートルズ活動中に出たEMIオリジナルアルバムとそれ以外の編集盤で特筆すべきものに限ります。
また、スペイン語の表記では原則としてアクセント記号ははぶいています。
それから、上で述べたように、私はスペイン盤LPの現物は所有していないので、下記のレコード番号、曲目等は資料からの引用であり、情報の正確さについては保証できません。カセットについては実物に基づいています。

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The BeatlesTHE BEATLES
EMI-Odeon MOCL 120 J 060-04.219 M
カセット: 244 104 219 4
リリース: 1964/1/27

I Saw Her Standing There / Misery / Anna / Chains / Boys / Ask Me Why / Please Please Me /
Love Me Do / P.S. I Love You / Baby It's You / Do You Want To Know A Secret / A Taste Of Honey / There's A Place / Twist And Shout

スペインでの初めてのアルバムはイギリス盤「PLEASE PLEASE ME」とほぼ同じフォーマット (曲目とジャケット写真) で登場したが、イギリス盤にあったタイトルと、それに続く「with Love Me Do and 12 other songs」が削られており、写真自体も薄暗くなってしまっている (画像の質が悪いせいではない!)。イギリス盤よりほぼ1年遅れの発売。
カセットでは、ボーカルと楽器の音が左右に分離したステレオ盤LPのミックスが使われている。また、これはスペイン盤のカセット全般に言えることだが、収録時間の都合からか、曲順が変えられており、例えばこのアルバムでは 2, 4, 9, 11, 1, 6, 10/ 7, 8, 12, 13, 3, 5, 14 (オリジナルの収録順をA面1曲目から順に 1, 2, 3... と数えていった場合) という配列になっている。↑

With the BeatlesWITH THE BEATLES
EMI-Odeon MOCL 121 J 060-04.181 M
カセット: 244 10 4181 4
リリース: 1964/5/23

It Won't Be Long / All I've Got To Do / All My Loving / Don't Bother Me / Little Child / Till There Was You / Please Mr. Postman /
Roll Over Beethoven / Hold Me Tight / You Really Got A Hold On Me / I Wanna Be Your Man / Devil In Her Heart / Not A Second Time / Money

スペインでの2枚目はタイトル、曲目、ジャケットともにイギリス盤同名アルバムと同じ。ただし、タイトルの文字の大きさと色 (イギリス盤の黒が赤に) が異なる。ここでもまた、ジャケットの写真が薄暗くなってしまっている。イギリス盤より半年以上遅れて発売。
カセットでは、ファーストと同様ステレオ盤LPに使われていたミックス (ボーカルと楽器の音が左右に分離) を使用。収録は 3, 5, 12, 13, 7, 9, 10/ 1, 2, 6, 11, 4, 8, 14 の順。↑

Que noche la de aquel diaQUE NOCHE LA DE AQUEL DIA
EMI-Odeon MOCL 122 J 060-04.145 M
カセット: 264 10 4145 4
リリース: 1964/10/10

A Hard Day's Night / I Should Have Known Better / If I Fell / I'm Happy Just To Dance With You / And I Love Her / Tell Me Why / Can't Buy Me Love /
Any Time At All / I'll Cry Instead / Things We Said Today / When I Get Home / You Can't Do That / I'll Be Back

スペインでの最初の大ヒットとなったこのアルバムは、イギリス盤「A HARD DAY'S NIGHT」と内容、ジャケット写真とも同じだが、タイトルがスペイン語になっている。再びここでも、複製の質が悪いせいで写真が暗めに印刷されており、また、背景の色はプレスによって違い、紺色のものと水色のものがある。イギリス盤より3か月遅れの発売。
カセットでは、タイトルが背の部分などには「A HARD DAY'S NIGHT 'Que noche la de aquel dia'」と書かれている。ミックスはなぜかモノ。収録は 2, 11, 13, 4, 6, 8, 9/ 1, 7, 10, 3, 5, 12 の順。↑

Beatles for saleBEATLES FOR SALE
EMI-Odeon MOCL 125 J 062-04.200 M
カセット: 264 104 200 4
リリース: 1965/1/4

No Reply / I'm A Loser / Baby's In Black / Rock And Roll Music / I'll Follow The Sun / Mr. Moonlight / Kansas City /Hey, Hey, Hey, Hey /
Eight Days A Week / Words Of Love / Honey Don't / Every Little Thing / I Don't Want To Spoil The Party / What You're Doing / Everybody's Trying To Be My Baby

この4枚目のアルバムも内容、ジャケットともにイギリス盤の同名アルバムと同じ。これまでのアルバムと同様、ジャケット写真が薄暗くなってしまっている点と、ゲートフォルドカバー (見開きジャケット) でない点のみがイギリス盤と異なる。イギリス盤より2月遅れの発売。
カセットではステレオミックスが使われている。収録は 1, 3, 8, 12, 5, 13, 10/ 2, 14, 4, 6, 9, 7, 11 の順。↑

Socorro!HELP! "¡Socorro!"
EMI-Odeon MOCL 136 J 060-04.257 M
カセット: 290 104 257 4
リリース: 1965/10/25

Help! / The Night Before / You've Got To Hide Your Love Away / I Need You / Another Girl / You're Going To Lose That Girl / Ticket To Ride /
Act Naturally / It's Only Love / You Like Me Too Much / Tell Me What You See / I've Just Seen A Face / Yesterday / Dizzy Miss Lizzy

スペインでの5枚目で、同名映画のサウンドトラックでもあるこのアルバムは、オリジナルのタイトル「HELP!」のわきにつけ加えられたスペイン語タイトルのほかはイギリス盤と全く同じ。映画は日本では「ヘルプ! 4人はアイドル」という邦題がついたが、スペインでは「¡Socorro!」(意味は文字どおり「助けて!」)と呼ばれた。
カセットのミックスは再びなぜかモノを使用。収録は 4, 5, 12, 13, 2, 7, 8/ 1, 3, 6, 9, 10, 11, 14 の順。↑

Rubber soulRUBBER SOUL
EMI-Odeon MOCL 5300 J 060-04.115 M
カセット: 290 104 115 4 (ジャケット), 244 1041154 (カセット本体)
リリース: 1966/2/12

Drive My Car / Norwegian Wood / You Won't See Me / Nowhere Man / Think Yourself / The Word / Michelle /
What Goes On / Girl / I'm Looking Through You / In My Life / Wait / If I Needed Someone / Run For Your Life

スペインでの6枚目はイギリス盤の同名アルバムと全く同じ内容、ジャケットで発売された。
発売から数年後に出された最初のリイシューでは、ボーカルとサウンドが完全に分離したステレオミックスが使われているらしい (通常のものと具体的にどう違うか等の詳細は不明)。
カセットではステレオミックスを使用 (以降のアルバムもすべてステレオ)。収録は 2, 3, 5, 10, 4, 7, 12/ 1, 13, 8, 9, 11, 6, 14 の順。なお、カセットでは「ノルウェーの森」の副題が誤って「His bird has flown」と表記されている。↑

RevolverREVOLVER
EMI-Odeon J 062-04.097 M
カセット: 244 10 4097 4
リリース: 1966/9/17

Taxman / Eleanor Rigby / I'm Only Sleeping / Love You To / Here, There And Everywhere / Yellow Submarine / She Said She Said /
Good Day Sunshine / And Your Bird Can Sing / For No One / Dr. Robert / I Want To Tell You / Got To Get You Into My Life / Tomorrow Never Knows

この7枚目のスペイン盤アルバムも、曲目、ジャケットともに同名イギリス盤と同じ。イギリス盤より45日遅れで発売された。
このアルバムも、最初のリイシューではボーカルとサウンドが完全に分かれたステレオミックスが使われているらしい (詳細は不明)。
カセットでの収録は 8, 9, 11, 12, 1, 3, 6/ 2, 5, 10, 13, 4, 7, 14 の順。↑

A COLLECTION OF BEATLES OLDIES
EMI-Odeon MOCL 5314 J 060-04.258 M
リリース: 1967/3/6

She Loves You / From Me To You / We Can Work It Out / Help! / Michelle / Yesterday / I Feel Fine / Yellow Submarine /
Can't Buy Me Love / Bad Boy / Day Tripper / A Hard Day's Night / Ticket To Ride / Paperback Writer / Eleanor Rigby / I Want To Hold Your Hand

ビートルズの初めての編集盤。収録曲、ジャケットは同名イギリス盤と同じ。ヒット曲を集めた選曲と美しいジャケットがうけて、このアルバムはスペインで大ヒットした。↑

Sgt. Pepper'sSGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
EMI-Odeon MOFL 9000 J 062-04.177 M
カセット: 290 10 4177 4
リリース: 1697/6/8

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band / With A Little From My Friends / Lucy In The Sky With Diamonds / Getting Better / Fixing A Hole / She's Leaving Home / Being For The Benefit Of Mr. Kite! /
Within You Without You / When I'm Sixty-four / Lovely Rita / Good Morning, Good Morning / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (reprise) / A Day In The Life

ビートルズの最高傑作との声も高いこのアルバムは、収録曲、ジャケットからペパー軍曹の切り抜きのおまけまで、イギリス盤と全く同じ。長い間スペインのアルバム売り上げ最高記録を保っていた。英米より7日遅れでのリリース。
カセットでの収録順はオリジナルのとおり。↑

White albumTHE BEATLES
EMI-Odeon J 160-04.173/4 M
カセット: 10C 262 04.173/174 (ジャケット), 264 004173/174 (カセット本体)
リリース: 1968/12/30

Back In The USSR / Dear Prudence / Glass Onion / Ob-La-Di, Ob-La-Da / Wild Honey Pie / The Continuing Story Of Bungalow Bill / While My Guitar Gently Weeps / Happiness Is A Warm Gun /
Martha My Dear / I'm So Tired / Blackbird / Piggies / Rocky Raccoon / Don't Pass Me By / Why Don't We Do It In The Road? / I Will / Julia /
Birthday / Yer Blues / Mother Nature's Son / Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey / Sexy Sadie / Helter Skelter / Long, Long, Long /
Revolution 1 / Honey Pie / Savoy Truffle / Cry Baby Cry / Revolution 9 / Good Night

通算10枚目で、初の2枚組となったこのアルバムは、4人のポートレートも含め同名イギリス盤と同内容。スペインではファーストもただの「The Beatles」なので紛らわしいが、こちらの方はスペインでも通称「Album Blanco」つまり「ホワイト・アルバム」として知られている。イギリス盤より2月遅れでリリースされた。
カセットは2本組。背の部分に「Arr. y Prod. George Martin」のクレジットが入っている。収録順はオリジナルどおり。↑

Yellow submarineYELLOW SUBMARINE
EMI-Odeon J 062-04.002
カセット: 10C 264 04.002
リリース: 1969/4/30

Yellow Submarine / Only A Northern Song / All Together Now / Hey Bulldog / It's All Too Much / All You Need Is Love /
Pepperland / Sea Of Time / Sea Of Holes / Sea Of Monsters / March Of The Meanies / Pepperland Laid Waste / Yellow Submarine In Pepperland

同名アニメ-ジョン映画のサントラ盤であるこの11枚目のアルバムは、イギリス盤と同内容。ジャケットには「NOTHING IS REAL」の文字が緑で書かれている。ステレオ盤がリリースされたのは、スペインではこのアルバムが初めて。
カセットでは、タイトルが背の部分などでは「SUBMARINO AMARILLO 'Yellow submarine'」と、スペイン語訳が先になっている。また、11曲目のタイトルが「March of meanies」と表記されている。収録順はオリジナルどおり。↑

Abbey RoadABBEY ROAD
EMI-Odeon J 062-04.243
カセット: 290 10 4243 4
リリース: 1969/10/20

Come Together / Something / Maxwell's Silver Hammer / Oh! Darling / Octopus's Garden / I Want You /
Here Comes The Sun / Because / You Never Give Me Your Money / Sun King / Mean Mr. Mustard / Polythene Pam / She Came In Through The Bathroom Window / Golden Slumbers / Carry That Weight / The End / Her Majesty

12枚目のアルバムは、イギリスではみずからのレーベル・アップルから出たが、スペインではまだオデオンレーベルからリリースされていた。内容、ジャケット、そしてステレオで発売された点もイギリス盤と同じ。
カセットでは収録時間の都合からか、なぜかA面1曲目とB面1曲目が入れ替わって収録されている。↑

Beatles againBEATLES AGAIN
EMI-Odeon J 062-04.348
カセット: 264 104 348 4
リリース: 1970/3/20

Can't Buy Me Love / I Should Have Known Better / Paperback Writer / Rain / Lady Madonna / Revolution /
Hey Jude / Old Brown Shoe / Don't Let Me Down

スペインでの通算13枚目のアルバムは、アメリカ編集盤「HEY JUDE」と同じ選曲、同じジャケットで、しかしタイトルだけは他のヨーロッパ諸国と同様「BEATLES AGAIN」に変えてリリースされた。アメリカ盤や他のヨーロッパ盤と比べて、このスペイン盤の特筆すべき点は、「The Ballad Of John And Yoko」が曲目からはずされていることである。しかし他の国でそうだったように、歌詞の中のキリストうんぬんが問題にされたわけではなく、ジブラルタルについて触れたくだりが、このアルバム発売当時の微妙な政治的理由により、フランコ体制の検閲にひっかかったためである (ジブラルタルはイベリア半島内にあるイギリス領土だが、スペインも領有権を主張してイギリスに返還を要求している)。
写真はカセット。収録曲、曲順はLPと同じ。↑

Let it beLET IT BE
EMI-Odeon J 062-04.433
カセット: 10 C 264 04.433 (ジャケット), 290 1044334 (カセット本体)
リリース: 1970/6/20

Two Of Us / Dig A Pony / Across The Universe / I Me Mine / Dig It / Let It Be / Maggie Mae /
I've Got A Feeling / One After 909 / The Long And Winding Road / For You Blue / Get Back

スペインでの14枚目で最後のアルバム。同名のイギリス盤と同じ内容、ジャケット。初回のみ、フルカラー写真集の付録つき箱入り豪華盤だったのもイギリス盤や他のヨーロッパ盤と同じ。
カセットのケース内側ではタイトルが「LET IT BE 'Dejalo asi'」と英語、スペイン語で書かれている。収録順はオリジナルのとおり。↑

POR SIEMPRE BEATLES
EMI-Odeon J 060-04.973 M
リリース: 1972/1/20

Day Tripper / Yes It Is / I'm Down / The Fool On The Hill / Strawberry Fields Forever / We Can Work It Out / Your Mother Should Know / Penny Lane / Baby, You're A Rich Man / I Call Your Name / The Inner Light / Blue Jay Way

スペインでの3枚目の編集盤は、スペイン・オデオンによる全くの独自編集もの。アルバムタイトルはスペイン語で「Forever Beatles」を意味する。この奇妙な選曲は、アルバム未収録のシングル曲を寄せ集めてもう1枚LPをつくろうという見えすいた魂胆のたまもの。赤地に黒 (こげ茶?) のアステカのカレンダー (太陽の石) をバックに、ホワイトアルバムの4人のポートレートを配した、意味不明のジャケットも妙。
なお、未確認だが、このアルバムに収録の「Strawberry Fields Forever」はイントロが少し欠けており、また「Baby, You're A Rich Man」はフェイドアウトが早くなっているなど、ある意味スペインらしいアバウトな編集がなされているらしい。↑

THE BEATLES / 1962-1966
Apple Records J 162-05.307/8
リリース: 1973/6/8

Love Me Do / Please Please Me / From Me To You / She Loves You / I Want To Hold Your Hand / All My Loving / Can't Buy Me Love / A Hard Day's Night / And I Love Her / Eight Days A Week / I Feel Fine / Ticket To Ride / Yesterday / Help! / You've Got To Hide Your Love Away / We Can Work It Out / Day Tripper / Drive My Car / Norwegian Wood / Nowhere Man / Michelle / In My Life / Girl / Paperback Writer / Eleanor Rigby / Yellow Submarine

この「赤盤」として知られる (スペイン語でも「disco rojo」つまり「赤盤」) 2枚組ベストは、ジャケットも中身もオリジナルと同じ。↑

BlueTHE BEATLES / 1967-1970
Apple Records J 162-05.309/10
カセット: 262 1053095/1053105
リリース: 1973/7/15

Strawberry Fields Forever / Penny Lane / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band / With A Little Help From My Friends / Lucy In The Sky With Diamonds / A Day In The Life / All You Need Is Love / I Am The Walrus / Hello, Goodbye / The Fool On The Hill / Magical Mystery Tour / Lady Madonna / Hey Jude / Revolution / Back In The USSR / While My Guitar Gently Weeps / Ob-La-Di, Ob-La-Da / Get Back / Don't Let Me Down / One After 909 / Old Brown Shoe / Here Comes The Sun / Come Together / Something / Octopus's Garden / Let It Be / Across The Universe / The Long And Winding Road

「赤盤」の約1月後に出たこの「青盤」は、イギリス盤と1曲だけ選曲が異なる。「BEATLES AGAIN」の時と同じく「The Ballad Of John And Yoko」はフランコ体制による検閲にあい、「One After 909」に差し替えられた。ジャケットはイギリス盤と同じ。
写真はカセット。2本組で、タイトルが背の部分などでは「THE BEATLES (Vol. II - 1967/1970)」となっている。収録曲、曲順はLPと同じ。↑

MAGICAL MYSTERY TOUR
EMI-Odeon J 066-06.243
カセット: 266 7480624
リリース: 1977/1/31

Magical Mystery Tour / The Fool On The Hill / Flying / Blue Jay Way / Your Mother Should Know / I Am The Walrus / Hello, Goodbye / Strawberry Fields Forever / Penny Lane / Baby, You're A Rich Man / All You Need Is Love

EMI はようやく1976年になって、アメリカ・キャピトル盤LP「MAGICAL MYSTERY TOUR」と同内容のアルバムを全ヨーロッパで発売することを決めたが、スペインでの発売はさらに数か月遅れた。最初の数回のプレスにのみ、カラーのブックレットがついていた。
カセットでは、タイトルが背の部分などで「MAGICO MISTERIOSO VIAJE / MAGICAL MYSTERY TOUR」になっていて、スペイン語訳のほうが上に大きく書かれている。↑

CANCIONES DE AMOR
EMI-Odeon 10 C 170-006.560/1
リリース: 1986

Yesterday / I'll Follow The Sun / I Need You / Girl / In My Life / Words Of Love / Here, There And Everywhere / Something / And I Love Her / If I Fell / I'll Be Back / Tell Me What You See / Yes It Is / Michelle / It's Only Love / You're Gonna Lose That Girl / Every Little Thing / For No One / She's Leaving Home / The Long And Winding Road / This Boy / Norwegian Wood / You've Got To Hide Your Love Away / I Will / P.S. I Love You

スペインでもすでに1977年に発売されていた2枚組編集盤「LOVE SONGS」のリイシュー。オリジナルの英語を同じ意味のスペイン語で置き換えたタイトルと、オリジナルを踏まえつつも、新たにデザインしなおされたジャケットで新装再登場した。もとのジャケットは、革を模した茶色地に、4人の姿が金で楕円形に押された大変シンプルなデザインなのに対し、このリイシュー盤は、青い空に、オリジナルのデザインをもとにした4人の顔が雲のようにうっすらと浮かぶ、一種幻想的な、美しい仕上がりになっている。日本でも、90年代初頭にはよく輸入盤屋で見かけられた。↑


私が所有しているスペイン盤カセットは、背の部分が青く (なぜか「Let It Be」だけは黄色地)、その地の色の上にタイトルと EMI オデオンのロゴが印刷されています。プラスチックケースの裏側の方はこげ茶色をしており、EMI と HISPAVOX のマークの透かし彫り (のようなもの) が一面に入っています。
上でも述べたとおり、全般的に古くさい感じのデザインです。

なお、スペイン盤を含む各国盤アルバムについての研究がプロデュース・センター出版局発行の季刊誌「ノーウェア」に以前連載されていました。現在では1冊の本にまとめられており (参考文献参照)、またインターネットでも B'net のウェブサイトで見ることができるようです (が、会員制なので私はまだ見たことがありません)。

参考文献:
E. Sánchez y J. de Castro: Olé, Beatles!, Pagès Editors, 1994 (ISBN 84-7935-220-5)
ザ・ビートルズ・クラブ監修, ノーウェア編集室編: 「全世界公式盤 ザ・ビートルズ・アルバム・ビジュアル・ブック」, リットーミュージック, 2000 (ISBN 4-8456-0470-1)
「ザ・ビートルズ コンプリート・ワークス2」, レコード・コレクターズ増刊, ミュージック・マガジン, 1999

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