日本語版の Windows
上でスペイン語版のアプリケーションを使おうとすると、中には動作しなかったり、動いても不具合があって使い辛いようなものもあるでしょう。それならばスペイン語版の
Windows を導入して、その上にスペイン語のアプリケーションをインストールすればよいのですが、今度は日本語が使えなくなってしまいます。
そのようなジレンマを解決するには、パソコンを2台用意して、それぞれに日本語、スペイン語の
Windows を入れるのが一番よいように思われますが、それも予算的制約等の理由で実現が難しい場合、1台のパソコンに日本語、スペイン語両方の
Windows を導入することになります。
Windows 3.1
の時代には、この方法は比較的簡単に実現することができました。まず日本語版
MS-DOS/V の5.0以上を導入し、switch
コマンドで切り替えられる DOS の日本語環境、英語環境のそれぞれの上で
Windows 3.1 日本語版、スペイン語版を別々のディレクトリにインストールします。
図で示すと次のようになります。
| MS-DOS 日本語モード | → | Windows 3.1 日本語版 |
| ↑ | (導入ディレクトリ例: C:\windows) | |
| switch コマンドで切り替え | ||
| ↓ | ||
| MS-DOS 英語モード | → | Windows 3.1 スペイン語版 |
| (導入ディレクトリ例: C:\wines) | ||
この方法ならば日本語、スペイン語それぞれの環境を維持したまま、共存させることができます。
Windows 95 になって、この手法で2言語環境共存を実現することはできなくなりました。どうしても共存させたい場合は次の図のようにするしかありません。
| Windows 95 日本語版 | ||
| ↑ | ||
| ブートメニューで切り替え | ||
| ↓ | ||
| 旧バージョンの MS-DOS 日本語モード | ||
| ↑ | ||
| switch コマンドで切り替え | ||
| ↓ | ||
| MS-DOS 英語モード | → | Windows 3.1 スペイン語版 |
こうすることによって日本語版 Windows 95 と 旧バージョンの MS-DOS 英語モード上に乗ったスペイン語版 Windows 3.1 を共存させることができます。(この方法は実証済みですが、もしかしたらその逆のスペイン語版 95 と日本語版 3.1 の共存も可能かもしれません。)
あるいは System Commander
などの市販ユーティリティを使えば、もっと手軽に、しかも
Windows 95 同士の各国版(だけではなくほかの OS
も)を共存させることまでできます。
ユーティリティにお金を払いたくない人には、Microsoft
Developer Network サイト (MSDN Going
Global) に WinBoot
というプログラムがあります。これは Windows 95
の各国語版を1台のパソコンで共存させるためのものですが、本来は
Windows 95 の US
リリース版向けに作られた開発者用のユーティリティで、一般の人の使用を意図していないこと、またマイクロソフト
はサポートしないことを明示していますので、導入に際しては、付属のドキュメントをよく読んで自己の責任で行って下さい。(導入の結果起こるいかなる事故に対しても、マイクロソフトや私〔筆者〕は責任を負いません。)
いずれにせよ、これらの方法はかなりのハードディスク容量を必要とするので、容量に余裕がなければ実現できません。日本語はWWWブラウザとメールソフトで使えるだけでよいのなら、スペイン語版 Windows 95 上の Internet Explorer 4.0 に Global IME 日本語版と、日本語サポートを導入すれば、スペイン語と(一応)日本語が使えて、ハードディスク容量も食わずに済みます。ただし、対応しているのは Internet Explorer とOutlook Express の4.0以上と Outlook 98 だけです。Global IME と日本語サポートは共にマイクロソフトの Internet Explorer ホーム ページからダウンロードできます。
Windows 98 の場合は、95 の場合と変わりないものと思われます。(実証はしていません。)
なお、現在開発中の Windows 2000 (NT 5.0) では、ある一つの言語版上で複数のほかの言語に切り替えられる(キーボードだけでなく、Windows のメニュー表示等も切り替えることができる)ようになり、例えば日本人とスペイン人が一つのマシンを共有している職場のような所では、二つの言語版の Windows を共存させるために、もう上で述べたような苦労はしなくても済むようになりそうです。