熱気球のクレオ21

安全管理対策


熱気球体験搭乗に関する安全対策と、興行を催行する上での安全管理です。

怪我などの直接的な傷害に対する事前の予防対策と、搭乗希望客からクレームが出ないような丁寧な状況説明などです。
17年以上の現場を積み重ねて、考え抜いた方法です。


プロとして大きい熱気球を使う理由

通常の熱気球よりも取得価格自体が高価であり、かける保険代も高く、燃料のガス代がかさみ、
しかも運搬が不便な大型機を弊社が使用する理由

@ 風に強い!
体積が大きく浮力も大きい分、風に強いのです。上に行く力が強いのです。
普通サイズの熱気球では、横に倒れるような風でも、ビシッと立っていられる時があります。

A ゆっくりな動きで安全!
突風が吹くと、気球内の温度が急に冷めたり、 風船の風上部分が凹んでしまい浮力が
足りなくなる為、 熱気球は 急降下します。

また、不安定な風向きの時は地上や空中で左右にバスケットが振られます。

そんな場合でも、機体が大きいとその動く速さはゆっくりとしています。
周囲でバスケットを押さえるスタッフや、もちろん搭乗客にも安全度が増します。
 
B 待ち時間の短縮!
普通の気球の 2〜3倍の搭乗能力なので、より多くのお客様を乗せることができますし、
希望者の待ち時間の短縮に繋がります。熱中症が心配な夏にはうれしいことです。
通常の気球では1時間待ちでも、クレオの気球では20〜30分待ちで乗れます。

C 夏場に威力発揮!
熱気球は外気の気温と気球内の温度差を利用して浮揚します。
バーナーの火を焚けば上がるのですが、 気球内の上げられる温度の限度は決まっています。

夏に気温が 35度になると、通常の搭乗人数ではこの限界を超えるために、乗せる人数は
極端に少なくなり、少し大きめの男性だと1〜2名しか乗れず、イベントには不適切ですが、。
クレオの気球では、大人5〜6人が一度に乗れます。


一般サイズのT号は、撮影、取材、会場が
極端に狭い等の場合にのみ使用
しておりましたが、需要がなく引退しました。

このサイズですと、単純計算で搭乗待ち
時間も3倍になりますし、小さいので風にも
弱くなりますので、ほとんど大型機の
ご利用になりました。

より安全なバスケットへのこだわり

弊社の大型機体のバスケットは、イギリス のカメロン社製を使用しております。
カメロン社は、世界的にも高級メーカーとして知られています。

人が乗るバスケットは底の面も含めて、5つの面全て籐により編みこまれている構造です。
これにより、着地の際の衝撃吸収力は瞬時に吸収し、大変優れています
※従って高価なのです。他のメーカーでは、底は木の板です。

また、バーナーと接続するためのバスケットについているワイヤーも、
片側の側面から床下を通り、反対側面まで回っています。
バーナーを支点にバスケット自体を吊るしています。しかも2本ずつです。
※従って高価なのです。他のメーカーでは1本です。

T号(通常サイズ)とノーイ・ネト号(大型サイズ)のバスケットの比較


係留ロープと機体をつなぐ接続部分には、V形ワイヤー2本使用

車両と気球をつなぐのは、4本のロープです。
風上に2本、風下に2本バーナーのコーナーに取り付けます。
コーナーに直接つけるのではなく、V字形のワイヤーを風上側と風下側に
2本使用します。

実は熱気球は、風向によって向きを変えます。
実施中に、コロコロ向きを変える作業が見られるかもしれません。

V字形のワイヤーは、2本のワイヤーが1箇所に集約しているのですが
V字形のワイヤーは、気球へはバーナーのコーナーに取り付けます。
集約部分には大きな丸いリングがついており、そこにロープからの
金具(カラビナ)を取り付けます。

 こうすることにより、気球の方向を90度変える時は、2箇所だけ
付け替えればでOKなわけで、非常に安全で簡単にスピーディーに行えます。

ロープの付け替え時に突風が吹いて、気球がスペースから流れそうな
リスクも4箇所の作業から2箇所になるので、半減となるわけです。

あと、機体へのかかる力も少なくなり、バーナーのフレームが破損することも
極力少なくなります。


バーナーのコーナー部分には、フレキシブルソケットを採用

バーナーは、バスケットからの 4本のポールで支えています。
バーナーのコーナー部分に、このポールを差し込みます。
差し込む部分(ソケット)が、グリングリンとよくフレキシブルに回る構造の
バーナーを採用しております。

「係留」では、ロープで機体は固定されています。
風が強くなると、バスケット自体も少し傾いたりします。
風向が変わると、大きくねじれの力がかかります。


その時に固定されたソケットですと、破損する恐れがあります。
午前中終了時の強風で破損してしまうと、午後は中止になってしまう
恐れもあり再開できなくなります。
それを防ぐ為に、フレキシブルソケットを採用しています。


係留ロープには、危険表示幕を着用

「係留」では、ロープは地上の車両とつながれています。
ちょうど気球スペースの四隅に車をおいて、気球と結ばれています。
車は 50mずつ離れています。

気球を実施しているこの 50m四方のスペースは、立ち入り禁止です。
しかし、場所の関係上、車両付近に近づかざるをえない方や、
ロープが面白くて遊ぼうとする子供、気球の搭乗を終えた方々などが
います。

この 4本のロープに存在に気がつかないと、ロープが上がった時に
足が引っかかって転ぶ恐れがあります。

気球が上がると、ロープも上がる。だけではないのです。
地上で乗客の交代をしている時に、ピューっと風が吹くと、機体は風下に
すすすーっと、ロープが張るところまで滑ります。
それ自体は問題無いのですが、風上側のロープはピン!と張ります

つまり、気球が上昇していないのに、地面に垂れていたロープが
突然に上がる時があるのです。
これが一番やっかいで、気球のことを知らない人は、ロープの動きが
わかりにくいので、伝えなければなりません。

スタッフは非常に注意して監視していますが、より一層安全に実施するため、
ロープに 「危険!ロープが急に上がる場合があります」
「必ず車の後ろを通って下さい。 こどもたちもロープであそばないでね」
と書いた表示幕を取り付けます。


バスケットのそばにエマージェンシーBOXを設置

実施中にスタッフがすぐ手に届く場所に、エマージェンシーBOXを置きます。
中身は消火器、救急セット、気球グッズなどが入っています。

消火器は、次に使用するプロパンガス容器の近くに置いておきます。
もちろん、バスケット内にも車両にも、消火器は積んであります。

救急セットは、気球とは直接関係無い場合でもイベント会場で遊んでいる時に
転んでしまう子供たちもいますので、用意しています。
消毒液や絆創膏、熱中症のために冷シップやタオル、CPR用マウスガードが入っています。
パイロットの杉山は、以前CPR(心配蘇生法)のトレーナーもしておりました。

気球グッズは、風で中断した時に列に並んでいた子供たちに配布する為の、
気球の写真を入れています。象や恐竜、牛などのいろいろな形のある気球の写真です。
配布をしても、主催者への追加料金はなく、サービスです。

また、列の整理をして下さったり、受付をしていただいたお手伝いの方にも、
オリジナルのステッカーをプレゼントしています。
このエマージェンシーBOXは、バスケットへの踏み台にも使用できます。


待っているお客様に間に、乗り方・降り方の説明パンフレット

 列に並んでいるお客様にも、気球の予習をしていただきます。
「はじめての熱気球へようこそ!」と、題したA4サイズのラミネート加工された
パンフレットで、読んでいただいたら、後ろの方へ回していただくシステムです。
トラブルがおきないように、施す安全対策です。

@乗る機体の説明
大きさや搭乗可能人数、上がる能力が記載しています。

A乗り方
気球が大きい分、乗る順番を付けて、その通りに乗っていただきます。
スタッフが説明もしますが、その予習です。

B降り方
気球が大きい分、降りる順番を付けて、その通りに降りていただきます。
スタッフが説明もしますが、その予習です。

C注意事項
乗る際の注意事項や、乗る位置の確認などが記載しています。

D中断
風が吹くと、気球が揺れたり、風向が変わるとアチコチに機体が流れて、
スタッフがバタバタと大忙しになります。
初めて気球を見る方は、「スリルありそう!」とか、「楽しそう!」と思うのですが、
実は中断への前触れとなっています。その説明です。

状況説明の看板を設置

気球が膨らんでいないと、今は準備中なのか、待機中なのか、休憩中なのか、
何をしているのか、一般の方はどの様な状況かがわかりません
何時から再開か、チラシでは30mと書いてあったが、低い気がするとか、
お客様は、いろいろな[?]クエスチョンマークを頭の中で作ります。

「親切じゃないなー」と、主催者や弊社への不信にもなってしまいます。
これもトラブルがおきないように、施す安全対策です。

文字の組み合わせで、現在の状況を説明する看板を受付場所に置きます。


マニュアルつくり

クルーのマニュアルと、お手伝いして下さる受付の方へのマニュアルがあります。
皆が統一した意識で動くことにより、安全度が増します。

クルーに関しては、車の移動が多いということで、途中事故やトラブルがあると、
現場に行けなくなったりと、気球の興行自体が危うくなる可能性があるので、
特に慎重に教育しています。

受付の方も、事前にある程度の気球運営に関する知識を予習していただきます。
当日のスムースな運営や、搭乗希望客からの質問に少しはお答えできるようになります。
 

不測の事態を想定し、前日宿泊

やはり交通のトラブルは、多数発生します。気球の事故よりはるかに多いです。
こちらが気をつけていても、渋滞など事故の影響に巻き込まれることもあります。
従いまして、前日には移動し終えて宿泊するようにしています。

多くある実績の中で、やはり 何回か トラブル(東名集中工事も入る)に合って
来ましたが、確実に準備の時間には現場に到着してますのでご安心下さい。
主催者側も、前日に到着すると安心するようです。

見積金額には、宿泊はすでに含まれております。追加徴収はありません。
経費節減で探すと、全国各地二千円台で、宿泊できるところはたくさんあります。
前夜に入ることができる会場なら、直接テントを張ってキャンプ気分な時も多いです。

社用車も4WDを採用しており、ゲリラ雪にも対応できるように、12月〜4月は
スタッドレスタイヤを装着しています。


お守り持参

万全を期して、やはり(正式には不動様)にも安全対策をして欲しいということで、
東京の「飛不動尊」の、お守りを持参しています。
航空関係に携わる方への航空安全の 「飛行護」です。


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