熱気球とはQ&A
全17問 〜1問1答式〜になってます。
※ 熱気球の飛行には2パターンあります。
空を自由に飛ぶロープ無しの「フリーフライト」と
弊社のようにたくさん人を乗せるために、
地上の重石とロープでつながれている「係留」があります。
「フリーフライト」は気象の条件で、基本的に日の出から数時間の
時間帯のみしか飛べず、一日数名(一組か二組)しか乗れません。
しかも、フライトエリアとして決められている地域のみとなります。
「係留」は一日中実施できますし、グランドなどの広いスペースで
一日数百人乗せることができます。弊社はこの「係留」の専門会社です。
カラスが突ついて、パーンと割れたりしない?
球皮といわれる上の風船部分は、ナイロンで作られています。
球皮は丈夫にするため、網ガラスのワイヤーのように縦横に細かく繊維が入っています。
1個所に穴が空いても、この繊維によってそこからビリビリと大きく破けることはありませんし、
大きなパネルが、240枚くらい張り合わせてあるので、裂けはそこでストップするしくみです。
もちろん、ゴム風船と違って一気にパーンと割れることも絶対ありません。
ナイロンはようは布ですから、 心配しないで下さいね。
あんなに大きな炎で燃えたりしない?
この係留では、球皮の中の気温は、水が沸騰してしまう温度の
100℃以上にもなるのです。 生卵をつるしておけば、ゆで卵ができます。
でも、球皮は通常使用する最高温度は125℃までに設定し、
限界でも220℃まで、耐えることができます。
たとえ火がついても、炎はつかない燃えない素材でできています。
ちょうど、ホテルや集合住宅で使用されるカーテンみたいなものです。
冬は4mにもなるバーナーの炎で、バスケット内も暖かいのですが、
真夏になると、バスケットの周囲の温度は50℃以上にもなり、パイロットも汗だくです。
← この炎の長さを見て下さい。
バスケットの中にいる人と比べると、
どれだけのパワーと迫力かが伝わりますね。
フワリフワリと、どうして空に上がるの?
原理はとても簡単!
熱い空気は、冷たい空気より軽いので、球皮に入っている空気を暖めることによって浮かぶのです。
へぇ!と今頃思ったあなた!これは、小学4年生の理科で習っているはずです(笑)
プロパンガスを燃料にして、バーナーの炎で球皮の中の空気を暖めると、ゆっくり上昇します。
空気を抜くのではなく、基本的には空気が自然に冷めるとだんだん下降します。
バスケット内に積んでいる、プロパンガスの容器1本で40分くらい飛行することができます。
普通家庭用ガスコンロの 150倍の火力で、3〜4名の一般家庭で使う1ヶ月分のガスを
わずか数十分で使いきってしまいます。
クレオでは毎年5000s以上ものプロパンガスを使用しています。
まさに4人家族の、なんと20年分以上のガスに相当します!
熱気球ってどうやって操縦するの?
熱気球は風まかせなので、球皮内の温度調節で上昇下降しかできません。
ハンドルなどによって、「フリーフライト」の時に、行く方向を決めることはできないのです。
風下にしか飛べることができず、自分の行きたい方向の風を捕まえるのが、パイロットのテクニックです。
しかし、風は目に見えないので、天気図や天気予報、パイロットが風を肌で感じ取ったり、
雲や木々の動き、鳥や昆虫の動きまでも見て、地上班からの情報や、熱気球に当たるかすかな風の音などを
聞き、その風の層に維持できるように温度調節します。
たった1〜2秒でも長く火を焚きすぎると上昇してしまうため、一定の高度に維持するのはとても難しいのです。
着陸後は天井の栓を開けて、熱気を逃がしてしぼませます。
今回の 「係留」では、ほんの数十メートルの高度で、ゆっくりとした上昇下降をしなければなりません。
しかも搭乗される方は、気球の搭乗は生まれて初めてという方がほとんどなので、その方々のケアも重要です。
「係留」でも四感を使って操縦します。
視覚 : 雲、風上側の木々の葉っぱ、鳥などの動きや、球皮の膨張収縮を見て、
聴覚 : バーナーの種火に当たる風の音や、地上のノボリやロープをかする音を聞き、
嗅覚 : 雨雲が近づくような、湿気が増えてきた雨の前兆の匂いを嗅ぎわけ、
触覚 : 気球全体に風を受ける感覚を、バスケットの床から感じ取って操縦します。
味覚 : 五感の一部ですが、さすがに舌は使いません。
←お天気の本は必読書です。
どのくらいまで高く上がるの?
ロープで地上とつなぐ 「係留」では、15〜30mの高度へ上昇します。
ロープとつながない 「フリーフライト」では、300〜1,000mの高度で飛行することが多いです。
低い雲なら雲の上に出てしまい、雲海や雲に熱気球の影が映るブロッケン現象が見られます。
でも、雲の上に出るとどちらの方向へ、どのくらいの速度で動いているのかわからなくなるので、
すぐに降下して、雲の下に出ます。
最高高度の世界記録は、20,000m ・ 日本記録は12,000mでジャンボジェットよりもはるか
上空を飛ぶのです。しかし、気温はマイナス70℃で酸素がありません。
防寒対策と、パイロット自身とバーナーの火を焚く酸素が必要です。過酷な世界です。
クレオにて活躍していた 「ノーイ号」の最高到達高度は、5,500mです!
どのくらい遠くまで飛べるの?
滞空時間や距離の記録は、気球のサイズで異なります。
距離の最高記録保持者は、1999年 3月に記録した、スイスのピカールさんとイギリスのジョーンズさんです。
スイスを出発し20日間で、世界を一周しアフリカ・モータリアに到達し、
人類がまだ成し遂げていない、史上最初の航空機「熱気球」での世界一周に成功したのです。
アメリカのビール会社(バドワイザー)から賞金100万ドル(1億2千万円)が出ました。(でしょう)
最終的にはエジプトに着陸しました。
このような世界一周を目指す機体は、燃料の容器をはバスケットの周りにたくさん付けていて、
バスケットの中 (実際は気圧の関係上カプセルです) で、料理・食事・トイレも済ませます。
地上や上空からのデータなどもFAXやインターネット回線で、つながっています。ハイテクなんですね。
自動操縦ができないので、夜間もバーナーを焚くために、あまり寝ることができません。これも過酷です。
ちなみに現在、アメリカで計画中のものは気球の大きさが 213mで、高度39,000m上空の
成層圏を飛んで、世界一周するという壮大なプランらしいです。
通常の 「フリーフライト」では、数キロです。
「係留」ではその場所からほぼ動きません。ロープのたるみくらいで、2メートル以内です。
←4台ある重石の車両の内側だけです。
風に弱いって聞いたけど、どうなるの?
球皮の部分は非常に大きいので、風の抵抗を非常に受けやすいのです。
特に 「係留」だと、風に流されることはなく会場に留まるので、
機体は固定されています。
球皮が風に押されてへこんでしまい、必要な浮力を得られません。
地上で球皮がどんどん倒れていき、地面に着いてしまいます。
バスケットが横倒しになってしまいます。
よってバーナーの火をいくら焚いても上がりません。
この状態で焚きすぎていると、風が少し止まると球皮内が
暖まりすぎているので、急上昇してしまい、とても危険です。
安全第一なので、その場合は中断します。
でも、バスケットやバーナーも非常に珍しいので、乗って写真を撮ったり、さわりに来てください。
スタッフが答えます。質問を用意してくださいね。
簡単な作りみたいだけど、安全性は大丈夫?
バスケットは籐という植物で作られています。
金属よりも衝撃を吸収し、搭乗者への衝撃が非常に少ないのです。
でも、初めて気球に乗ると、いつ離陸したのか分からないと同時に、
いつ着地するのか感覚が分からないので、
下降時には少しヒザを曲げていてください。
籐のバスケットはしばらくは水にも浮くので、川や海に着水しても大丈夫。
簡単なつくりだからこそ、無理ができずに安全なんです。
十数年前に飛んでいった「風船オジサン」と気球とは一切関係ありません。
子供達がもらう普通の風船を、体にたくさんつけただけですからね。
夜間飛行なんてロマンチック?!
「フリーフライト」は、夜では降りる場所や、高圧線などの電線も見えず危険なので、飛行しません。
「係留」は風の判断が暗くてつきにくいので、地上が明かりで照らされている時のみ、低めで実施します。
でも、景色は暗いから昼間よりも見えにくいです。
熱気球大会の夜、バルーングローといって、地上にバスケットを着けたままバーナーを焚くと
炎がちょうど提灯のろうそくの役割を果たし、とても幻想的で美しい熱気球が見られます。
佐賀の大会などは50機以上の熱気球が、音楽に合わせて炎を焚いたり消したりします。
雨の場合は、雨水が球皮を伝わって全部バスケットの中に、滝のように流れ込んできます。
搭乗者も濡れてしまいますし、バーナーの炎が消えて危険ですし、
雨によって重くなり、浮いている事も大変です。
熱気が逃げないように、球皮両面のコーティングもはがれてしまい、劣化してしまいます。
このように雨天・強風・夜間(フリーフライト)に飛行しないので、一番安全な航空機なのです。
だから、過去国内での死亡事故はありません。ゴルフやスキー、ジョギングよりも安全なのです。
バスケットには何人乗れるの?
球皮の中と外の温度差を利用して飛行する熱気球は、乗ることができる人数(重量)が気温によって変化します。
クレオ21で使用している、大型熱気球の搭乗重量は、気温 0℃で600kg、30℃で310kgです。
真冬と真夏では、半分になってしまいます。
北海道にある、日本一大きい熱気球は20人乗り。
どっしりしてます。トラックからユニックで吊り降ろします。バーナーも3つ付いてます。
世界一はなんと、バスケットが2階建てで、50人も乗ることができるのです。
普段見かけないけど、どこで飛んでいるの?
弊社の 「係留」は、イベントに呼ばれた場所に行きますので、
静岡県静岡市の本社に来ても乗れないのです。
熱気球の 「フリーフライト」に適した場所は、平野部で広々としているところです。
北海道や佐賀が有名ですが、基本的に畑や田んぼに降りることが多いので、稲刈りの後や
雪が積もっている時しか飛びません。秋から春先という季節があるのです。
北関東の渡良瀬遊水池では、1年中飛べるので、週末になると熱気球が集まります。
「係留」では、役所や警察消防などへの届け出は一切必要無いのですが、
「フリーフライト」では、飛ぶエリアの空港事務所に いつ ・どこで ・ どんな色形の気球が
・ どのくらいの高度で飛行するのか、書類を提出しなければなりません。
渡良瀬遊水池でフライトしてます。1000mまで上昇すると、
薄い雲の上での景色は、茨城の筑波山、栃木の男体山、群馬の榛名山、長野の浅間山、
山梨の八ヶ岳、静岡の富士山のそれぞれ山頂が、ハッキリと存在感をPRするように、
美しく見えます。春は東京方面が、スモッグで曇っているのがわかります。

テレビでよく見る大会って、何を競うの?
「気球の大会って、速さや高さを競うのですか?」
とよく聞かれます。
気球の大会は、設定されたゴールにどれだけ正確に
たどりつけるかを競います。(ゴールには通過です)
特に毎年11月に行われる佐賀の大会は世界的にも
有名で、120機以上の気球が色鮮やかに秋空を彩り、
JR九州では臨時列車と臨時バルーン駅まで設けて、
会場周辺も午前 5時から大渋滞です。
100万人の観客で大賑わいです。
毎年全国で、25もの大会が行なわれています。
僕もパイロットになりたい!
日本気球連盟が発行する、パイロットライセンスを取得しなければなりません。
しかし、個人でトレーニングをするのには相当のお金と時間が必要です。
バルーンクラブに入るのが一番の近道ですが、皆社会人なので休日しか活動しなかったり、
フライトの気象条件に左右されやすいので、規定の飛行時間を満たすのが大変です。
熱気球の数もほとんどのクラブが、1チーム1機なので、
ほかにトレーニングを受けている人がいたりして、
取得まで何年もかかる人もいます。
98年現在、国内では熱気球のパイロットは1,000名くらい。
ほかの航空機パイロットと比べても、ヘリコプターが 6,000人
・ セスナ機が14,000人なので希少価値はかなり高いです。
この熱気球ライセンスは、海外では国際ライセンスとして通用します。
↑静岡県富士川飛行場でグライダーにも乗りました
自分の気球が欲しい!
自分でバスケットを編み、球皮を縫いあわせて制作してしまう方も過去はいましたが、最近はほとんどが既製品です。
国内需要が少ないため、メーカーは欧米の製品となります。
クレオ21では、イギリスのカメロン社・スペインのウルトラマジック社の熱気球を使用しています。
セスナやヘリコプターなど、ほかの航空機よりかはるかに安いのですが、個人で所有するのは大変です。
海外製品なので、為替相場の影響を非常に受けます。
創業時に購入した気球 (当時はかなりの円高) は、現在では5割増しとなっております。
しかも、パイロットライセンスを取ったとしても、準備・回収に数名の人手が必要ですし、地上で着陸後に気球を
回収するために上空を見ながら追ってくる、運搬兼用の1BOX等の車両や熱気球一式の保管場所も必要です。
どんなふう風にふくらませるの?
まず、朝は天気予報を細かく見ることから始まり、
風向きや気温などの情報を得ます。
会場に着いたら、風上に車を2台・風下に2台置きます。
バーナーを取り付けたバスケットを横に寝かせて、
ロープで車とつなぎ、風下方向に球皮を広げます。
球皮から伸びるワイヤーをバスケットとつなげて、
内部に巨大扇風機・インフレーターで空気を送り込みます。
球皮が半分ほど膨らんだところで、バーナーを着火させ内部を暖めます。
すると、みるみる浮力がつき、ゆっくりとむくむくと
気球が生き物のように立ち上がります。
そして、機体周辺のチェックを行い、
ようやく期待に胸、膨らむ、体験搭乗の始まりです。
体験搭乗の時、何か気を付けることはあるの?
主に2つあります。
熱気球ばかりに気を取られていると、地上の重石にしている車両とつながっている
ロープに気づかず、つまづいて転んでしまいます。
ロープの動きは、熱気球の上昇下降や風の向き、強さにより全く予想せずに上がることがあります。
周囲などにいて、つまづく可能性があるので近づかないで下さい。危険を告知してある幕が張ってあります。
もう一つは、熱気球が着陸してたった一人でもすぐに飛び降りると、残りの搭乗者の重量では
簡単に急上昇してしまうほど球皮の中は暖まっています。
乗り降りは、次に搭乗する方がバスケットに体重を掛けてから降りるようにしましょう。
乗る時は体重のある大人から。降りる時は体重の軽い子供から。
皆さんが乗るのを待っている時に、「はじめての熱気球へようこそ」という乗り方や降り方の方法や、
諸注意事項の書いたパンフレットを読んでいただきます。
イベントに来て欲しいけど料金はいくら?
申し訳ないのですが、こればかりはお問い合わせ下さい。
理由は全国各地に行きますので、浮揚地により運搬費が異なります。
それから料金一覧表にしてしまうと、過去の実績に合わせた細かい提案ができなくなります。
でも、想像以上にお安いかもしれません。
熱気球使用料・燃料のプロパンガス代・パイロットやクルー達も含む人件費・保険・ピンポイント天気予報
・事前調査費用・前日宿泊費等が、すべて含まれた御見積書を提出させて頂きます。
ほかに何か、ご質問がありましたら、お問い合わせ下さい。
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