我が家のちびジョーの出産祝いに水無月さんからいただいてしまいました〜♪
『若夫婦と赤ちゃん』ですぜ。微笑ましいですね〜。
イワンとお嬢さんはまるで『聖母子像』のようだし、それを見守るジョーの顔も幸せそうで……
く〜〜〜!素敵すぎます、水無月さ〜ん。
そしてあまりにも素敵なイラストに、思わず妄想がわいてしまいまして……。駄文をつけてしまいました(////)。
『優しい時間』
こくん……
最後の一滴を飲み干すと、君は満足そうに哺乳瓶から口を離した。
「お腹いっぱいになった?」
『うん。ごちそうさま』
優しい問いかけに答える君の声は少し眠たげな響き。
抱き上げられて彼女の肩に頭をあずけ背中を優しくなでられているうちに、子供らしからぬ大きなげっぷをしたかと思ったら、電池が切れたおもちゃみたいにことんと身体の力が抜けた。
「寝ちゃったのね」
小さな寝息を乱さぬようにそっと腕の中に抱え直すと、君は愛おしそうにその頬に頬ずりをした。
幼子を抱く君の姿はまるで宗教画のマリア様のように神々しくて、僕は思わず見とれてしまう。
微笑ましく、そして少しうらやましいような気持ちを抱えながら、僕は二人の姿から目が離せずにいた。
イワンの口元が動いた。
「あっ、笑った。」
つい大きくなってしまった声に口を慌てて押さえ、小声で僕は彼女に言った。
「笑ったんだ。すごく楽しそうに。」
「うふふ。きっと素敵な夢を見ているのね。」
フランソワーズも満足そうに微笑んだ。
ねえ、イワン。
どんな夢を見ているんだい?
いつも君はあまり感情を出さないけれど、夢の中ではよく笑うんだね。
目覚めている君にこんなことを言ったら、醒めた口調で『何、バカな事をいってるんだい、ジョー。』なんて言い返されそうだから、決して口には出さないけれど、柔らかな腕の中で微笑んでいる君を見ていると、僕は君が愛おしくて堪らなくなるよ。
フランソワーズに対して思う愛おしさとは少し違うこの感情を、もしかして父性愛と呼ぶのかもしれないね。
海のにおいのする風が、白いレースのカーテンを揺らした。
暖かい日だまりの中で、小さな寝息が規則正しい音をたてる。
フランソワーズの手が君の髪をそっと撫でると、小さな口元がまた嬉しそうに綻んだ。
イワン。
僕たちの運命はあまりにも過酷で、これから先も君が目にする光景は辛い事の方が多いだろうけれど、でも
少しでもこの優しい時間が君のために続くようにと僕は願っている。
君の楽しい夢を守りたい、と思わずにはいられない。
おやすみ、イワン。
素敵な夢を。
安心して身を委ねて眠る寝顔を見つめながら、僕はそっと微笑んだ。