Camille Technical Research Institute On World Wide Web /2nd season

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  番号 分 類 タイトル 日 付 内容など  
 

005

train.gif 鉄道模型その2

H14.09.19

ペーパー車両製作法(後編)

 


▼004の続き さて、ケガキを終えた側板や妻板の切り出しですが、私は作業をデザインナイフで行います。 
電車の開口部はそのほとんどが矩形ですから、同じ方向に向けてシュッシュッと作業するわけです。 下に示したのはその一例で、先に水平方向に切り、その後 で側板を縦に置いて垂直方向の線を切り出します。 

▼この方法だとむしろ昔の狭い窓がずらりと並んだ車両が刃先の移動量は僅かで10分ほどで終わるのですが、対照的に大きな窓だと数が少 ない分刃先+手首の移動量が大きくて開口部が乱れることがあります。 

▼また、窓の角のRを丸刀で抜くときもRと4辺がきちんと繋がっていければいけませんから、工程と気の使い方がプラスされますので、結 果として時間が余計にかかってしまいます。

00403.gif

▼004にも書いたのですが、「内ばり」は「外ばり」のケガキ終えてから接着後に寸法を取って切り出すこと があります。 これは、ドアの窓や窓枠などの寸法が判らない時や、判っていても「そのスケールにあった表現を施すため、大きさは全体を見て決める」など、 スケールモデルならではの理由のほかに、「あらかじめ作業をしていると狂いが出た時に無駄になる。」 という工作スキルによる理由もあります。 これは、 車種によって決めていますが、省略することの方が多いと言えるでしょう。 というわけで、実際の作業では内ばり、外ばりの関連が判りにくいかもしれません ので、以下の画像を掲載しておきましょう。

 

▼側板を貼り合わせ、窓抜きが済むと3ミリ角ヒノキ棒などを接着し、補強します。 この作業の後に重しを載 せて乾燥させるのですが、ワタシはこの作業に大理石の文鎮を使っています。 それが済んだら、次は「箱組みといわれる作業」へ。

▼この作業では側板と妻板(連結面のこと、元は建築用語)を組み合わせる「箱組み」と呼ばれる作業のイメー ジです。 これも色々と「流派」によって違いがあったり、屋根すべてを紙で作る「ペーパールーフ」ではまた違ったものとなってくるのですが、とにかく側板 と連結面を一組ずつL字型に組み合わせて乾燥させた後に、二つのL字型を最後に接着して”□”にします。

(画像は補強のヒノキ棒を省略しています)

▼何故工程を二つに分けるのかと言うと、連結面と側板の角度の関係をきっちりと出してから作業を進めたほう が、歪みが発生しにくいからではないかと思います。 (というか、角度に関して接着後の修正は出来ないからでしょうか。)

▼この後は屋根をつけます。 屋根に使う素材として、昔はあらかじめ蒲鉾型に整形されていた「屋根板」とい うものが模型店で売られていたりペーパーキットに入っていました。 しかし、「厚屋根」と「薄屋根」、「寝台車用」しかない状態でした。 そのため購入し ても削りなおして形状を変えてしまうくらいなら、と屋根すべてを紙で作る「ペーパールーフ」と称する方法もあります。 そんなわけで元々使わずに居た人も 多く、ワタシも使ったのは近鉄2250系(1996完成)だけです。

▼屋根構造は、ペーパーで簡単な形を作った後に、ポリパテ(ポリエステルパテ)を盛り上げて整形して作る方 法です。

 

▼これは屋根板使用に比べると整形時に出る粉の処理や、力のかけ方を間違えると紙製ボディを歪ませてしまう 等色々と面倒ですが、なんと言っても事後変形の少なさが長所です。

▼近鉄2250系は夏の昼間には室温40℃を越す部屋にて保管していたので、屋根部分にひび割れが起きてお り作り直しを考えていますが、同時期に製作したポリパテ屋根の京阪260形にはその様な経 年変化は全く起きていません。

▼というわけで、実際の模型の画像ほとんど無し&不完全な説明でしたが、これにて終了。



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