海綿動物 Porifera

 二次的に体制が単純化したと考えられる寄生生活者などを除けば、カイメン類はセンモウヒラムシとともに後生動物中でもっとも体制が単純な動物である。モクヨクカイメンは養殖され、古くは体を洗うのに用いられた。現在では紙幣などを数えるときに指先をぬらす水を含ませる用途で事務所などで用いられるほかは、プラスチックスポンジなどで代用され、用途は狭まっている。カイメン類の大半は海産だが、淡水性の種もある。
ページ内目次 ダイダイイソカイメン クロイソカイメン ナミイソカイメン

ダイダイイソカイメン


[神奈川県葉山町, 2010年5月3日]
Halichondria (Halichondria) japonica (Kadota, 1922)(イソカイメン科)
 磯の普通種。オレンジ色で目立つので見つけやすい。
 1990年代以降、日本で出版される図鑑類でイソカイメン科の学名をHalichondridaeと記すものが現れたが、間違いである(海外の専門書でもまれに同じ間違いを犯しているものがある)。正しくはHalichondriidaeと綴る(「i」が多い)。科名を学名で記すときには注意されたい。
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クロイソカイメン


[神奈川県葉山町, 2010年5月3日]
Halichondria (Halichondria) okadai (Kadota, 1922)(イソカイメン科)
 磯の普通種。生物毒であるオカダ酸は、このカイメンから初めて単離され、種小名okadaiから名付けられた。カイメン類のような濾過食者には、渦鞭毛藻類が作る毒素を体内に蓄積するものがあり、オカダ酸もそうした毒素のひとつである。
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ナミイソカイメン


[神奈川県葉山町, 2010年5月3日]
Halichondria (Halichondria) panicea (Pallas, 1766)(イソカイメン科)
 磯の普通種。ダイダイイソカイメンクロイソカイメンよりもやや明るいところを好むようだ。
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