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Copyright Hirokuni Noda: CXJ11255@nifty.ne.jp

  • 生物の学名はすべてラテン語である。動物門の学名の多くは古典ギリシア語の複合語をラテン語化して作られたもので,一部は初めからラテン語で作られている(例外もある。たとえばAnnelida(環形動物)はフランス語名を,Tardigrada(緩歩動物)はイタリア語名をラテン語化して作られた学名である)。
  • 動物の門の和名は,原則として「学名の直訳語」である(例外もある。たとえば鰓曳動物は,門の学名 Priapulida が属の学名Priapulus をもとに作られた名称であるため,和名も Priapulus caudatus に与えられていた「エラヒキムシ」をもとにして作られた)。
  • 動物では同様の和名の付け方が,科よりも上のランクの学名に対する和名の作り方として一般的である。
  • 動物の種の和名は学名の意味とはほぼ無関係につけられることが一般的で,通常カタカナで表記される(寄生虫には通常漢字表記されるものがある)。
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    Kingdom Protista:原生生物界の中のいわゆるProtozoa:原生動物
    1. Microspora:微胞子虫門---メチニコベラやNosema(微粒子病原虫)など,もっとも単純な体制の原生動物。
    2. Caryoblasta:カリオブラスタ門
    3. Retortamonada:有判鞭毛虫門
    4. Axostylata:アクソスティラタ門
    5. Euglenozoa:美眼虫門---ミドリムシ,ボド,リーシュマニア,トリパノソーマなど
    6. Heterolobosa:異形葉足虫門
    7. Dictyostela:ディクティオステラ門
    8. Protostala:プロトスタラ門
    9. Myxogastra:ミクソガスツラ門
    10. Chromista:クロミスタ門---クリプトモナス,オパリナ,ラビリンツラなど
    11. Alveolata:胞虫門---夜光虫,クリプトスポリジウム,エイメリア,ゾウリムシなど。渦鞭毛虫類,従来のアピコンプレクサ類の大半,従来の繊毛虫類の大半よりなる。
    12. Choanoflagellata:襟鞭毛虫門
    13. Chlorophyta:緑色植物門---クラミドモナス(コナミドリムシ),ボルボックス(オオヒゲマワリ)など

      incertae sedis(=所属不明)
  • 上の“原生動物”分類表は,界以外はHausmann & Huelsmann (1996)に準拠しており,"The illustrated guide to the Protozoa" (1985)に基づく「岩波生物学辞典第4版」(1996)所収の原生動物の分類表とは大きく異なる。
  • Levin et al. (1980)は,Butschliの分類体系(肉質虫門・鞭毛虫門・胞子虫門・繊毛虫門)の肉質虫類の大半と鞭毛虫類をひとつの肉質鞭毛虫門に統合し,肉質虫類の一部をラビリンツラ門とし,胞子虫類を微胞子虫門,アピコンプレクサ門,アスケトスポーラ門,粘液虫門に分割し,さらに繊毛虫門を残して全部で7門とした。
  • "The illustrated guide to the Protozoa" (1985)は,Levin et al. (1980)の分類体系を修正し,アスケトスポーラ門を省いて6門とした。しかし,このとき,分類表からアスケトスポーラ類が抜け落ちてしまった。「岩波生物学辞典第4版」分類表はこの分類体系によっているため,同様にアスケトスポーラ類が含まれていない。
  • Hausmann & Huelsmann (1996)は,"The illustrated guide to the Protozoa" (1985)の肉質鞭毛虫類をいくつにも分割し,さらにラビリンツラ類やアピコンプレクサ類をそれらの下位分類群とした。これによって,伝統的な表現「肉質虫」,「繊毛虫」,「胞子虫」,「鞭毛虫」などはすべて門レベルからは姿を消した。従来のラビリンツラ門はクロミスタ門のラビリンツラ綱に,従来の繊毛虫門の大半とアピコンプレクサ門は胞虫門に,アメーバ類,有孔虫類,太陽虫類,アスケトスポーラ類などとともに粘液虫門は所属不明とされた。なお,Hausmann & Huelsmann (1996)は,微胞子虫門を Kingdom Microspora,それ以外を Kingdom Mastigota としている。
  • 門相互の関係も適宜参照のこと。

  • :動物門のうちCXJ11255が実物を見たことはあるが捕らえたことがないもの
    :動物門のうちCXJ11255が実物を見たことがないもの
    Kigndom Animalia:動物界
    1. Placozoa:板形動物門(バンケイ)---センモウヒラムシ
    2. Rhombozoa:菱形動物門(リョウケイ)
    3. Orthonectida:直泳動物門(チョクエイ)
    4. Porifera:海綿動物門(カイメン)---カイメン
    5. Cnidaria:刺胞動物門(シホウ)---ヒドラ,イソギンチャク,サンゴ,クラゲ
    6. Ctenophora:有櫛動物門(ユウシツ)---クシクラゲ,クラゲムシ
    7. Platyhelminthes:扁形動物門(ヘンケイ)---ウズムシ,吸虫,条虫
    8. Gnathostomulida:顎口動物門(ガッコウ)
    9. Nemertea:紐形動物門(ヒモガタ)---ヒモムシ
    10. Kamptozoa:曲形動物門(キョクケイ)---スズコケムシ
    11. Rotifera:輪形動物門(リンケイ)---ワムシ
    12. Gastrotricha:腹毛動物門(フクモウ)---イタチムシ,オビムシ
    13. Kinorhyncha:動吻動物門(ドウフン)---キョクヒチュウ(棘皮虫)
    14. Nematoda:線形動物門(センケイ)---線虫
    15. Nematomorpha:類線形動物門(ルイセンケイ)---ハリガネムシ(針金虫)
    16. Acanthocephala:鉤頭動物門(コウトウ)
    17. Priapulida:鰓曳動物門(エラヒキ)---エラヒキムシ
    18. Loricifera:胴甲動物門(ドウコウ)
    19. Cycliophora:有輪動物門(ユウリン)
    20. Mollusca:軟体動物門(ナンタイ)---貝,イカ・タコ
    21. Annelida:環形動物門(カンケイ)---ミミズ,ゴカイ,ヒル
    22. Pogonophora:有鬚動物門(ユウシュ)---ヒゲムシ,ハオリムシ
    23. Echiura:ユムシ動物門(ユムシ)---ユムシ,ボネリムシ
    24. Sipuncula:星口動物門(セイコウ)---ホシムシ
    25. Pentastomida:舌形動物門(ゼッケイ)---シタムシ
    26. Onychophora:有爪動物門(ユウソウ)---カギムシ
    27. Tardigrada:緩歩動物門(カンポ)---クマムシ
    28. Arthropoda:節足動物門(セッソク)---昆虫,蜘蛛,甲殻類
    29. Phoronida:箒虫動物門(ホウキムシ)---ホウキムシ
    30. Brachiopoda:腕足動物門(ワンソク)---シャミセンガイ
    31. Bryozoa:苔虫動物門(コケムシ)---コケムシ
    32. Chaetognatha:毛顎動物門(モウガク)---ヤムシ
    33. Echinodermata:棘皮動物門(キョクヒ)---ウミユリ,クモヒトデ,ヒトデ,ウニ,ナマコ
    34. Hemichordata:半索動物門(ハンサク)---ギボシムシ,フサカツギ
    35. Chordata:脊索動物門(セキサク)---ホヤ,サルパ,ナメクジウオ,魚,両生類,鳥,哺乳類
  • 上の動物分類表は,「岩波生物学辞典第4版」巻末の動物分類表に準拠し,最近発見された有輪動物を追加したものである。

  • 若干の用語など
    1. 学名:scientific name。生物名に限らず,学術上の名称はすべて学名である。生物名に限っていえば,しばしば“学名”は「種の学名」という意味で用いられるが,種の学名は学名の一部にすぎない。一部の高校「生物II」教科書に「生物の学名は二名法により,属名と種小名の結合で表される」などというような記述が見られるが,これは正しくない。「種よりも高いランクの分類群の学名は一語名,種の学名は二語名,亜種の学名は三語名で表される」とするのが正しい。
       「学名はイタリック体で表記される」というのも正しくない。「属もしくはそれよりも低い分類群の学名は,地の文と異なる字体で表記される。通常地の文を立体で表記するため,属もしくはそれよりも低い分類群の学名は斜体で記されることが多い」とするのが正しい。地の文から区別可能であれば,下線付きでも太字でもかまわない(ただし,斜体表記が世界中で一般的であることは事実である)。
    2. 寄生虫:parasites。寄生虫は寄生様式によって,他生物の体表にとりつく外部寄生と体内に入り込む内部寄生に二分されることが多い。内部寄生は,消化管や呼吸器官の内腔に寄生するタイプ,体腔に寄生するタイプ,血管内腔に寄生するタイプ,組織内に埋没して寄生するタイプ,細胞内に進入するタイプなどがある。
       寄生虫類の種の和名は医学・寄生虫学の伝統で,他生物の種の和名と異なり漢字表記されることが多い。「広節裂頭条虫」「旋毛虫」「微粒子病原虫」など。
    3. 中生動物:Mesozoa。単細胞動物を原生動物(Protozoa),多細胞動物を後生動物(Metazoa)と称していた時代,細胞数がきわめて少ないニハイチュウなど一群の動物が原生動物と後生動物の中間的な段階であるとして中生動物(Mesozoa)と名付けられた。現在では,動物を原生動物,中生動物,後生動物に三分することはない。かつて中生動物とされたもののうち,直泳類,ニハイチュウの仲間はそれぞれ直泳動物門,菱形動物門という独立門とされている。また,当初中生動物とされ後にヒドロクラゲ類のプラヌラ幼生だとされたセンモウヒラムシ Trichoplax adhaerens もただ1種で板形動物という独立門として扱われている。
    4. 袋形動物:Aschelminthes(asc=袋,helminthes=なが虫)。7つの動物群(輪形,腹毛,動吻,線形,類線形,鉤頭,鰓曳)を合わせて袋形動物とする扱いは日本語書籍では広く行われたが,国際的にはこの方式はほとんど採用されていない。しかし,海外でも便宜的にこの名称を使うケースは多々ある。
    5. 担甲動物:現在「胴甲動物」と言われている動物門は,日本語では,当初,東京都立大・山崎氏により,担甲動物という直訳語で紹介された。しかし,その後,いつの間にか現在の胴甲動物と呼ばれるようになった。
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