和菓子  九州 編 

ロイヤルのスイートポテト松屋の鶏卵素麺梅園のうその餅村岡総本舗の小城羊羹福砂屋のカステラ大原松露饅頭鶴乃子国分とらやの黒栗丸 


スイートポテト/ロイヤル

スイートポテトと言えば、近畿では(というより茶屋の知っている範囲では)さつまいもそのものを揚げて飴をからめたいわゆる「だいがくいも」と同義と思っていました。
しかしながら九州に行くと、スイートポテトなるものは、さつまいもに卵黄・バターなどを混ぜたものを焼き上げたものがスイートポテトなるものらしい。
そして、そのスイートポテトで有名なモノがこの「ロイヤルのスイートポテト」です。
同梱の栞によると、福岡空港から第一便が飛んだ1951年(昭和26年)に福岡空港売店で販売が始められたのが最初で、以後スチュワーデス・パイロットの方々に好まれ、九州のおみやげは必ずロイヤルのスイートポテトを買うまでになったそうです。
このロイヤルというのは、ファミリーレストランで有名なロイヤルホストの経営をされているロイヤル株式会社で、同店の九州地区では販売されているらしいのですが、保存料などの添加物を使っていないため、他地区には販売されていないとこのと。
たまたま、ギフトの予約販売で近畿のロイヤルホストで購入ができました。
農場指定のさつまいもに新鮮な卵黄・バター・生クリームにバニラを加えて焼き上げたこの菓子は、新鮮なほこほこの美味しい焼き芋に卵とバターを混ぜたようなそんな感じの食感・味で、イヤミ無い甘さとさつまいものほっこりした風味が癖になる味です。
添加物特有の口にひっかかる味の無い自然な風味で丁寧に作られているお菓子です。
只のおみやげ物というなかれ。これはイケます。

価格:12個入り 2000円

原材料名:さつま芋、砂糖、バター、卵黄、生クリーム、加糖練乳、水飴、塩、洋酒、みりん、香料(バニラ)
賞味期限:おそらく1週間程度

ロイヤル株式会社
福岡市博多区那珂3-28-5
電話:0120-618-014

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鶏卵素麺「たばね」/松屋菓子舗

  

日本三大銘菓というものに、2つの説があって、一つは“1,金沢森八の長正殿 2,長岡大和屋の越の雪 3,松江風流堂の山川”というもの。そしてもう一つは“1,金沢森八の長正殿 2,長岡大和屋の越の雪 3,博多松屋の鶏卵素麺”というもの。
どちらが真偽かはわからないし、日本○大何々などと言うモノは人の噂から出てくるモノがほとんどなので、元祖何々vs本家何々というものの様に話題を提供してくれるモノでいいのではと思います。
とはいえ、三大銘菓と言われるだけのことがあって、他ではなかなか味わうことの出来ない味であることは確か。
卵白を熱した糖蜜の中に素麺のように細く流し込み固めた菓子で、起こりは延宝元年(1673年)に初代松屋利右ヱ門氏が、長崎に居る点心作家の鄭氏に学び修得した菓子とのこと。元々はポルトガルの伝統菓子で、現地ではFios de ovosと呼ばれ、日本以外にもアジア各地やメキシコなどにも伝わっている菓子です。
時の国守筑前藩主の黒田光之公にたいそう気に入られ、以来献上菓子の指名と黒田家の定紋藤巴の紋を商標とする栄誉を戴いた歴史を持つこの銘菓は、黒田公のメガネにかなうだけのことあって、卵黄のやわらかい風味と砂糖の甘みが一緒になって口に入ってくる独特の味わい。
この「たばね」は長さ7cmほどに切りそろえ、昆布で束ねたもの。贅沢に桐箱に梱包されています。
三大銘菓の真偽はさておいても、“銘菓”と呼ぶにふさわしい菓子です。

原材料名:卵黄、砂糖、塩昆布
賞味期限:おそらく2週間程度

松屋菓子舗
福岡市博多区上川端長4-18
電話:092-291-5244

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鷽の餅(うそのもち)/梅園 〜天満宮御用達銘菓〜

  
しおりの川柳;うその餅 宰府の四季の 舌ざわり

天満宮御用達の銘菓は、新年1月7日に行われる太宰府天満宮の恒例行事「うそかえ」の神事で使われる「木うそ」を菓子の中に入れた特徴的なもの。
「うそ」とは雀よりやや大きい小鳥の事で、琴を弾いたような声で鳴く鳥で、この鳥を木でかたどったものが「木うそ」、その木うそを神社から出される12個の「金うそ」に取り替え、“うそ”を天神様の“まこと”に取り替えるという意味がこの神事にはあるそうです。
紫蘇の風味がほんのり香る求肥に砂糖をまぶしたこの菓子は、箱一面の緑の砂糖をかき分け食べるもの。紫蘇の香りがさわやかです。

梅園
太宰府市宰府2-6-16(天満宮参道)
電話:092-922-4058

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小城羊羹/村岡総本舗

  

佐賀県佐賀市の西に位置する小さな町小城町。江戸時代には鍋島藩七万三千石の城下町として栄えた町です。
全国各地で作られている「羊羹(ようかん)」なるものは、古くは平安時代に中国から伝わった「羹(あつもの)」が原型と言われ、肉や魚などの肉を原料として作られていたとのことで、海老羹、白魚羹、猪羹、羊羹などがあったそうです。
その中で、羊羹が鎌倉・室町時代に点心として利用されるようになったことから羊羹の歴史が始まるのです。
この羊羹が現在の形になったのは、江戸時代中期。京都や長崎、江戸などで、砂糖・小豆・寒天を原料にして練り上げたものは、ほぼ現在の「ようかん」の形に変化。この地の羊羹を「小城羊羹」の名前で売り出したのが、明治32年創業の村岡総本舗なのです。(現在では小城周辺に十数軒もの羊羹屋さんが立ち並び、小城羊羹を名乗っています。)
小城羊羹の特徴は、“切り羊羹”と言われています。
現在の羊羹の大半は、日持ちがすることから充填(流し込み)式になっていますが、この小城羊羹は9キロもの大きな流し箱で固めた羊羹をこれまた大きな裁ち包丁で切り、竹の皮で包みます。
表面には余分な砂糖が固まり、ジャリジャリとした食感が、そしてその中からみずみずしい小豆の風味が広がります。
他では見られない羊羹の元祖とでも言う銘菓がここで味わえます。
(写真は一口サイズの小城羊羹)

原材料名:小豆、寒天、砂糖

村岡総本舗
佐賀県小城町861(肥前小城城祇園社通り)
電話:0952-72-2131(代)

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カステラ/福砂屋

  

南蛮菓子の代表とも言える“カステラ”。
鎖国時代に唯一海外との交流があった長崎に数多く伝わる南蛮菓子。
長崎夜話艸では「南蛮菓子色々 ハルテ ケジャアト カステラボウル 花ボウル コンペイト アルヘル カルメル ヲベリヤス バアスリ ヒリョウス ヲブダウス タマゴソウメン ビスカウト パン 此外猶有ヘシ」とあり、前出の鶏卵素麺(けいらんそうめん;タマゴソウメン)や金平糖(こんぺいとう;コンペイト)などと紹介されています。
発祥の地ポルトガルで「パン・デ・ロー(Pao de Lo)」と呼ばれていたこの菓子は、伝来当時にポルトガル人に名前を聞いたところ『カスティーリャ王国(Castella)から伝わってきた菓子だ』→『カステラから伝わってきた菓子だ』と答えたことから、『カステラ』と呼ばれる様になったとか。
しっとりとして、ふくよかで、底にのこるシャリッとしたザラメ糖の歯触り、、、
卵の手割り、黄身と白身を分けて泡立てる別立法、わざとザラメの粒を残す様に沈ませたり、とにかく手間をかけて丁寧に作り込まれています。
卵、砂糖、小麦粉で作られたシンプルなお菓子に、手間ひまかけた手作りの味がしっかりと練り込まれています。
カステラを食べるなら、まずここのカステラを食べて欲しい。そう感じさせるホンモノです。
ちなみにデパ地下でよく見られるこのお菓子は、長崎工場製と東京工場製とがあり、通の奥方さん達は、長崎工場製を欲しがるそうです。

 

原材料名:卵、ザラメ糖、上白糖、水飴、小麦粉
賞味期限:夏は5日、冬は8日

株式会社福砂屋
本店:長崎県船大工町3-1
TEL 095-821-2938
FAX 095-826-2236

東京支店:東京都港区赤坂4-3-24
TEL 03-3585-2938
FAX 03-3585-2993

福岡支店:福岡市中央区赤坂2-4-3
TEL 092-761-2938
FAX 092-752-0430

ホームページ
http://www.castella.co.jp

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大原松露饅頭 / 大原老舗

   

松露とは砂地に生える球形のきのこのこと。その松露をかたどったカステラ地の饅頭が松露饅頭です。
カステラの生地は小麦粉と砂糖、卵で薄く。中にはたっぷりのこし餡が入っていて、サイズは3〜4cm程度の一口サイズ。
甘さも程良いのでパクパクと食べてしまう、そんな親しみやすい菓子です。
唐津の市街地から東へ行くと、海岸沿いに5キロに渡ってびっしりと松が生えている「虹の松原」があります。唐津城から見えるこの眺望はみごとなもの。
そしてこの松原には松露が自生しており、江戸時代の大原老舗の当主が、唐津のお殿様に献上したこの菓子を見て、松露の形に似たことから「松露饅頭」の名を戴いたとのこと。
佐賀発祥のこの菓子は、福岡など九州の裁ちでも買うことが出来る人気の菓子になっています。

原材料名:小麦粉、小豆、砂糖、卵

株式会社大原老舗福岡
福岡市中央区大手門2-2-1
電話:092-712-6667

本家はこちら
大原老舗
佐賀県唐津市本町1513-17
電話:0955-73-3181

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鶴乃子/ 鶴乃子本舗 石村萬盛堂

   

一言で言うなら「マシュマロのような」菓子。博多銘菓として有名な鶴乃子。起こりなどの詳しいことは判りませんが、他の九州銘菓同様洋風な菓子です。マシュマロ風の外皮の中には、卵と手亡豆の餡が入っており、外皮の軽い食感でペロリと食べてしまう。そんな親しみやすい感じがする菓子です。

原材料名:砂糖、水飴、卵、ゼラチン、手亡豆、香料

鶴乃子本舗 株式会社石村萬盛堂
福岡市博多区須崎町2-1

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黒栗丸 / 国分とらや

   

真っ黒の小さな饅頭の中には、びっしりと詰まった栗。
中心部の栗に栗餡をくるみ二層構造にした上に黒糖風味の羊羹をかけた少し変わったものです。
外皮の黒糖羊羹は薄く、甘さも控えめなため、意外に甘味は少ないもの。
栗の風味がたっぷりと詰まった菓子です。
第四十回全国観光土産品全国理事長賞受賞

  

原材料名:栗、黒糖、グラニュー糖、カラメル

国分とらや 有限会社徳重製菓
鹿児島県国分市中央1-7-54
電話:0995-46-1117

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