★★ 4月15日 毎日新聞・夕刊(大阪本紙)★★
介助犬にも“市民権”を ホテル立ち入り認めて 宝塚の木村さん、犬と一緒の講演会
介助犬シンシア(4歳、ラブラドール・レトリバー種、雌)の助けで車いす生活を送る兵庫県宝塚市の会社員、木村佳友(よしとも)さん(37)が26日、同県尼崎市昭和通2の「ホテルニューアルカイック」で、シンシアを連れて講演会を開く。介助犬の立ち入りを断るホテルが多いことから、企画した兵庫県愛玩(あいがん)動物飼養管理士会があえてホテルを会場に選んだ。ホテル側は「これを機に今後、介助犬の宿泊も受け入れたい」。シンシアと宿泊できたのは会社の保養施設など2カ所だけという木村さんは、「講演でシンシアが賢く、だれにも迷惑をかけないことを示したい」と張り切っている。
木村さんは27歳の時にオートバイ事故で下半身や手がまひ。リハビリに明け暮れていた4年前、「心の慰めに」と飼い始めたのが、シンシアだった。間もなく、ペット雑誌で介助犬を知り、東京の育成団体に預け、約半年間、訓練を受けさせた。今では在宅勤務でコンピューターのプログラミングをしている木村さんを助け、落としたフロッピーを拾ったり、電話をとったり、新聞を届けたりと生活に欠かせないパートナーになっている。
レストランやコンサート会場など不特定多数の人が集まる場でも、おとなしく「伏せ」の状態でいるよう訓練されている。だが初めて行く施設では、散々待たされたあげく、入場を断られることが多いという。
盲導犬の場合、道路交通法で規定され、厚生省や運輸省もホテルや飲食店、交通機関で受け入れ拒否をしないよう通達している。しかし、盲導犬より数が少ない介助犬は、法的な裏付けがなく、ペットと同じ扱いで、入場を断られる確率が非常に高いという。
講演会では、シンシアの普段の生活での介助ぶりを木村さんが実演して披露することにしている。 【山本真也】
◆誤解解消してほしい
介助犬協会の内田正弘事務局長の話 講演をきっかけに理解が広まるのは大変うれしい。都内のホテルにアンケートしているが、回答のほとんどは宿泊拒否だ。排せつや気ままに動き回ることを理由に挙げているが、全くの誤解。介助犬は厳しくしつけられている。より多くの人にペットと違うことを理解してほしい。
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★★ 4月27日 毎日新聞・朝刊(阪神版)★★
介助犬に盲導犬同様の公的助成を 宝塚の木村佳友さん講演−−尼崎市
介助犬に、もっと理解を――。ラブラドール・レトリバーの介助犬シンシア(雌、4歳)をパートナーに車いす生活を送る宝塚市の会社員、木村佳友さん(37)が26日、尼崎市昭和通2の「ホテルニューアルカイック」で講演した。木村さんは「一頭でも多くの介助犬が、障害者の元で活躍できるような世の中に」と願いを訴えた。
木村さんは27歳で通勤途中に事故に遇い、下半身や手足がマヒ。リハビリを続けていた4年前、「いやしになれば」とシンシアを飼いはじめた。間もなく、雑誌で介助犬の存在を知り、訓練を受けさせた。2年前に介助犬の認定を受け、以来、在宅でコンピュータープログラマーを続ける木村さんを助け、落としたフロッピーを拾ったり、電話をとったり、ともに外出したりと、欠かせないパートナーとなった。
講演では、やんちゃ盛りのシンシアが、見事な介助犬となった訓練や、互いに信頼関係を結ぶ大切さなどを語った。また、介助犬には法的な裏付けがなく、ホテルや飲食店で一緒に入店するのを断られるケースなどを紹介。「まだ介助犬を連れて、どこにでも行ける状況ではない」と話した。「シンシアのおかげで、生活の幅が広がり、精神的なケアにも役立っている」とし、「盲導犬同様、公的な助成でもっと多くの介助犬が育てば」と社会への理解を訴えた。【粟飯原浩】
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★★ 4月27日 朝日新聞・朝刊(阪神版)★★
「介助犬は体の一部」、車椅子の男性 尼崎で講演、社会の理解求める
県愛玩動物飼養管理士会の総会が26日、尼崎市昭和通2丁目のホテルニューアルカイックであり、介助犬「シンシア」(4歳)と共に生きる宝塚市の会社員木村佳友さん(37)が講演した。盲導犬はよく知られているが、木村さんのように体が不自由な人を助ける介助犬についての社会の理解は、まだ浅い。木村さんは「介助犬は、障害者にとって切り離すことができない体の一部だと考えてほしい」と訴えた。
木村さんは1987年12月、オートバイで出勤中の事故で首の骨が折れ、車いす生活に。94年から飼っているメスのラブラドルレトリーバー「シンシア」を訓練の結果、96年に全国で3匹目の「国産介助犬」に認定されるまでは、車いすから転げ落ち、妻が帰宅するまでの半日間、床に転がったままだったこともあった。講演では、靴を脱がせてもらったり、スーパーで欲しい商品を買い物かごに入れてもらったりと、英語を交えた命令を理解する「シンシア」が、口と足を使って、木村さんの手足として活躍している様子を紹介した。一方、介助犬の「入場お断り」の交通機関やレストランは少なくなく、電車への乗車さえ許可されていない現状も。
木村さんは「障害者を、保護の対象ではなく、一緒に社会参加をする存在として考えてほしい。そのためにも、介助犬は切り離せない存在なんです」と訴えた。
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★★ 4月27日 毎日新聞・夕刊(大阪本紙)★★
[遊びに学ぶ]フリーマーケット 介助犬が“靴脱がせ”実演
大阪市もきっと、その動員力にあやかりたいだろう。膨大な赤字をかかえる市の第三セクター、ATCとWTCビルのある南港で今月初め、フリーマーケット「再彩市場」=写真=が開かれた。買い物客は2日間で、6万人に上った。
環境にやさしく、というリサイクル市場。一昨年末から始まり、6回目。売り手も市民が中心だ。サラリーマンらが家族で店開き。
家庭から衣料や雑貨などの不用品を持ち寄って「安いよ、買って」。
紳士服メーカーなどの企業は不況で売れ残りの在庫品を3割引きで。800のブースはどこも終日、大にぎわいだった。
車イスの木村佳友さん(37)=兵庫県宝塚市=は、愛犬のラブラドール「シンシア」とともに“開店”。障害者の手足となる介助犬は、国内ではまだ数が少ない。その存在をもっと知ってもらおうと、デモンストレーションした。買い物客を前に木村さんが、英語をまじえて指示すると、シンシアは口を使って、主人の靴や靴下を脱がせて見せた。
大阪府青年赤十字奉仕団はカンボジアの内戦で使われた地雷の実物大模型を展示した。「生かさず、殺さず」。触れると、命は落とさないが、足は吹っ飛ぶ、という残酷な武器だ。
移植手術用の臓器バンクの受け付けもあり、アイバンクとじん臓バンクに2日間で約430人が登録した。「環境にやさしい」とはつまるところ「人間にやさしい」ということなのだ。次の再彩市場は5月3、4日、神戸国際展示場で。【前田隆司】
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