★★11月 2日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
木村佳友さんと介助犬シンシア 「理解深めたい」と講演や学園祭の出演依頼殺到
学園祭シーズン真っただ中、車いす生活を送る兵庫県宝塚市のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(38)と介助犬シンシア(ラブラドール・レトリバー種、雌、4歳)に、講演や学園祭の出演依頼が殺到している。「介助犬への理解をもっと広げたい」「福祉教育のために」など、理由はさまざまだが、年内のスケジュールはびっしり。木村さんも「直接、車いすの障害者や介助犬を見てもらい、偏見をなくしていければ」と前向きだ。
木村さんとシンシアは1日、東大阪市菱屋西の樟蔭高校の文化祭に参加した。各クラスの人権係の生徒44人がシンシアの写真を展示。実演でシンシアが木村さんの靴を脱がせたり、新聞を取って渡したりすると、生徒や保護者は目を丸くしていた。
人権係の1年生、西山恵里さん(16)は「可愛らしかった。今後も応援していきたい」。担当の淡野ちさ子教諭は「これをきっかけに障害者への理解を深めたい」と話していた。
介助犬の活躍が本紙などで紹介された今年は、引っ張りだこで依頼はすでに昨年の2倍以上。11〜12月に学校や会社など13カ所で出演することが決まっている。
また、先月の学園祭でシンシアの写真展を開いた尼崎健康医療事業財団看護専門学校(兵庫県尼崎市)からは、会場で集まった募金2789円が毎日新聞の「シンシア基金」に寄せられた。1日に行われた帝塚山大学(奈良市)の大学祭でも、約10万円の募金が集まり、京都の介助犬育成団体「介助犬をそだてる会」に贈る予定で、支援の輪が広がっている。【山本真也、野原靖】
毎日新聞社は介助犬の育成や研究活動に役立てるための募金「シンシア基金」を設けています。送り先は〒530―8251 大阪市北区梅田3の4の5、毎日新聞大阪社会事業団「シンシア基金」係(郵便振替00970・9・12891)です。通信欄にシンシア基金とお書きください。
■写真説明 樟蔭高校の文化祭で靴を脱がす介助の実演をするシンシアと木村佳友さん=東大阪市で1日午後、北村隆夫写す
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★★11月5日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★
[街の灯]犬に見せられぬマナー
車いすで暮らす障害者の木村佳友さん(38)=兵庫県宝塚市在住=と介助犬シンシア(ラブラドール・レトリバー種、雌、4歳)が今年7月、約3カ月の交渉の末、鉄道での東京行きを実現させました。その一連の記事に対して、読者の方から、たくさんのお便りをいただきました。
「札幌から大阪までの寝台特急の4人部屋で、犬を放して寝台の上でえさをやる人がいて不快な思いをしました。他の乗客に迷惑をかける犬がすんなり乗れて、どうして訓練された介助犬が試験されるんですか」と、同県尼崎市の主婦、北村保子さん(37)からのお便りにありました。
体長70センチ、体重10キロ以内の小動物は、かごやおりに入れると手回り品として270円でJRに乗車できます。JR西日本は「車内で放すことは禁止されています。恐らく乗務員が気付かなかったのでしょう」と説明します。飼い主は長時間、かごに閉じ込めておくのを可哀そうに思ったのかもしれませんが、はた迷惑な行為だと思います。
介助犬は法的な保護がまだなく、その意味ではペットと同じです。しかし、シンシアは手足が不自由な木村さんの代わりにエレベーターのボタンを押すなど外出には欠かせません。車内では何時間でもおとなしく伏せているように訓練されています。試験乗車でそれが証明され、以降、正式に乗車が認められました。
「木村さんの行動範囲が広がり、本当によかった」と北村さんも喜んでいます。
電車に乗っていると結構、腹立たしいことがあります。土足のまま座席に上がる子供や注意しない親、ヘッドホンからでも大音響で漏れる音楽を聴く若者。携帯電話で長時間、話し続ける若い女性やサラリーマン……。「シンシアの方がよっぽど賢いぞ」。最近、私は、知らないうちにこんな独り言をつぶやいています。 【山本真也】
ご意見や提言、いい話などをお寄せ下さい。送り先は、〒530−8251 毎日新聞社会部「街の灯」係(住所不要)。ファクスは06・346・8187、メールアドレスはmachinohi@mbx.mainichi.co.jpです。
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★★11月 6日 神戸新聞・朝刊 ★★
◎介助犬OKは6割
介助犬協会(東京)が都内と横浜のホテル83軒を対象に行った アンケート調査で、介助犬を「受け入れる」との回答が、全体の6 割にとどまっていることが分かった。介助犬の同伴宿泊」は5割 しか認めず、その理由として「社会的な認知の低さ」などをあげて いる。
ホテル内に「全館受け入れOK」は4割弱で、「レストラン以外 はOK」「客室以外はOK」がそれぞれ1割前後。「全く受け入れ ない」が4割弱あり、「全館OK」と並んだ。うち5割近くは「盲導犬ならOK」という実態も判明。兵庫県内でただ1人、介助犬と 暮らす同協会会員の木村佳友さん=宝塚市=らはこの結果を踏まえ 、介助犬への理解をもっと深めたい」と、レストランやスーパー での調査も進めている。
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★★11月11日 産経新聞・阪神版・朝刊 ★★
「生活ホットポイント」介助犬 自立のための心強い見方
役立ってます 介助犬! 川西市立東谷小学校で講演(宝塚の木村さん)
障害者をサポートする介助犬「シンシア」とともに車いす生活を送る宝塚市中山台の会社員、木村佳友さん(38)が10日、川西市見野の市立東谷小学校(辰巳昌男校長)に招かれ、譲演会を開いた。木村さんは「障害者の役に立つ介助犬に理解ある大人になってください」などと訴え、飼い主に忠実なシンシアの賢さに、児童らは驚いていた。
障害を持つ人への理解を深めるのが目的で、午前と午後の二回に分けて全校児童七百八十人と保護者を対象に開かれた。
木村さんは、十年前の交通事故で障害を負い、ラブラドール・レトリバーのメス「シンシア」を6年末から1年間訓練機関に預けた後、一緒に暮らしている。
盲導犬と違って法的な裏付けのない介助犬は、電車に乗るにも面接試験などで了解を受けなければならないといった制約を受けており、この日の講演でこうした現状を子供たちに説明。「訓練された介助犬はちゃんと社会のルールを身につけており、障害者の社会参加に役に立つことを理解してほしい」と話した。
さらに、木村さんが命じる通り、シンシアが新聞やリモコンなどを拾って、持ってくる実演なども披露されると、子供たちは「すごい」などと大きな拍手。真剣な表情でシンシアの動きを見つめていた。
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★★11月23日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
障害者から介助犬の聞き取り調査 「介助犬はわが命です」−−厚生省助成研究班
身体障害者の生活をサポートする介助犬に関し、厚生省から初の研究助成を受けた「介助犬の基礎的調査研究班」(班長・高柳哲也奈良県立医科大教授、17人)が22日、介助犬と暮らす2人の障害者から東京で聞き取り調査を行った。介助犬は法的な裏付けがなく、厚生省は、盲導犬並みの行政支援をするためには「ペットとの違いや有効性の証明が必要」としている。このため、この日の調査で「介助犬がどのような生活改善をもたらしたか」について、障害者自身に尋ね、データを集めた。
調査をうけたのは兵庫県宝塚市のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(38)と介助犬シンシア(ラブラドール・レトリバー種、雌、4歳)。東京都瑞穂町の介護サービス派遣業、野口利男さん(49)とグレーデル(同、雄、6歳)。
けい髄損傷で手足が不自由な木村さんは、シンシアが床に落とした物を拾ったり、ドアを開けたりすることを説明。妻の美智子さんが、「主人が1人でいる時に転倒してもシンシアがコードレス電話をくわえてきてくれて助けが呼べるので、家族の精神的負担が減った」と話した。筋ジストロフィーが進み、8年前に一時、外出が全くできなくなったという野口さんは「4年前にグレーデルが来てから外出できるようになり、結果として仕事もできるようになった」と述べ、「介助犬は息子と同じ」と精神的な支えになっていることを強調した。
研究班は、リハビリテーション医学や神経内科学などの面から、約3年間にわたり木村さんらを継続調査。介助犬育成や社会参加の指針づくりを進める。【山本真也】
◆シンシア基金
毎日新聞社は介助犬の育成や研究に役立てる「シンシア基金」を設けています。送り先は〒530―8251 大阪市北区梅田3の4の5、毎日新聞大阪社会事業団「シンシア基金」係(郵便振替00970・9・12891)。通信欄にシンシア基金とお書きください。
■写真説明 介助犬との生活を研究班に説明する木村佳友さん(右)と野口利男さん=東京都内で22日、山本真也写す
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