☆☆ 『シンシア』の事が掲載された99年10月の新聞記事 ☆☆

★★10月 2日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

オピニオン「響」 動物を心身の支えに 望まれる介助犬の認定基準

 介助犬ではなくても、動物を心身の支えとする障害者は多いようです。9月25日の「論」で、介助犬の認定基準作りの動きについて取り上げたところ、脳性まひで肢体不自由の障害がある大阪府豊中市の奥谷礼子さん(41)からお便りをいただきました。
 奥谷さんは独り暮らしながら、猫2匹とモルモット3匹を世話しています。「『えさの缶詰を開けてあげたい』とか、動物に対して何かしてあげたいという気持ちが手足の機能回復につながっている」と言います。「動物介在療法も注目されていますが、動物と人間がより良い関係で暮らしていくため、教育、医療、行政、ボランティアなどが連携する必要を痛感しています」と記し、医師などが参加した日本介助犬アカデミーの基準作りが「介助犬の社会的な認識を広げていく」と期待しています。
 介助犬シンシアと暮らす兵庫県宝塚市の車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)は「認定基準を待ち望んでいる」といいます。「レストランを利用するにしても毎回、介助犬のことを説明して交渉しなければなりません」。また昨年夏、鉄道会社3社から同伴乗車の許可をもらいましたが、そこにたどりつくには、面接を受け、健康診断書など15種類の書類を提出、さらに東京までの試乗試験というさまざまなハードルがありました。
 「『何をもって介助犬とするか』という統一した基準がないため、こうした煩雑な手続きが必要になるのですが、それは障害者にとって大きな負担です。アカデミーの基準をパスした犬を交通機関や店がそのまま受け入れてくれるようになれば、後に続く障害者はもっと増えていくと思います」と言います。
            ◇
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★★10月 8日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★

木村佳友さん、関西学院大非常勤講師に 介助犬シンシアとともに 障害者問題を講義

 介助犬シンシアとともに暮らし、車いすから介助犬への支援を訴えている兵庫県宝塚市のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)が関西学院大非常勤講師に就任することが決まった。今月21日にある「障害者問題論(ノーマライゼーション論)」で、介助犬の置かれている現状などについて講義する。
 木村さんは今年5月、関学大社会学部の「障害者福祉論」にゲスト参加。介助犬が法的に位置づけられていないため飲食店などで入店を拒否されることがある現状などを説明。シンシアも介助動作を実演した。
 学生から「介助犬についてもっと知りたい」などの声が相次ぎ、同講義を担当しているニノミヤ・アキイエ・ヘンリー教授(52)が大学側に依頼。大学評議会が「学生にとって意義深い話が聴ける」と満場一致で就任を認め、木村さんも快諾した。
 障害者問題論は全学部生向けの講義。木村さんは「ぼくが非常勤講師となることで、他の障害者を励ますことができると思う。介助犬が学術的にも認められるきっかけになってほしい」と話している。 【田畑知之】

★★10月 8日 朝日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★

介助犬、教壇も一緒 シンシアとの「共生」関学で講義 【大阪】

 介助犬シンシア(ラブラドルレトリーバー種、5歳、雌)と一緒に暮らす兵庫県宝塚市のコンピュータープログラマー木村佳友さん(39)が21日に、関西学院大(同県西宮市)の非常勤講師として教壇に立つことになった。「障害者問題」の授業で、シンシアも「助手」として木村さんをサポートする予定。

 木村さんは「学生らに介助犬のことを知ってもらい、それぞれの進路先で受け入れに努めてもらえれば」と期待している。
 ドアを開けたり物を運んだりして、体が不自由な人の生活を助ける介助犬は国内に十数頭しかおらず、レストランや公共施設などで入場を断られることも。木村さんは交通事故で手足がまひし、五年前からシンシアと生活。介助犬への理解を求めて、これまでに学校や公民館、企業などで約百二十回の講演を重ね、今年二月には国会で初の介助犬同伴傍聴も果たした。
 木村さんは関学大で、五月にも「障害者福祉論」の授業で講演しており、今回の講義では、シンシアとの生活ぶりや介助犬先進国米国の現状などについて、シンシアの実演、ビデオ、スライドを交えて紹介。法的整備の必要性を訴えるという。

【写真説明】
 木村さんと買い物の手伝いをするシンシア=7月19日、兵庫県宝塚市のダイエー宝塚中山店で

★★10月 9日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

介助犬の定義・基準を発表 理解深める狙い−−兵庫県宝塚市

 「介助犬シンシアのまち」を宣言している兵庫県宝塚市は8日、介助犬に関する定義を発表した。「介助犬とは何か」を明確にすることで市民の理解を深め、今後の啓発や支援策を打ち出しやすくするのが狙い。法的に規定されていない介助犬を自治体が定義づけたのは初めてで、国の認定基準づくりにも影響を与えそうだ。
 定義では介助犬を「しかるべき知識と経験を有するトレーナーにより、個々の障害者の生活に合わせて日常生活動作を介助するよう訓練され、公衆衛生上安全であるよう管理された犬」と規定。そのうえで、年1回の狂犬病ワクチン接種▽排せつ習慣▽犬が事故を起こした時に責任を持つ――など23項目にわたって介助犬の能力や使用者の管理基準などを明示した。
 市は今回の基準を、国の基準ができるまでの暫定措置としている。 【田畑知之】

★★10月15日 毎日新聞・朝刊・阪神版 ★★

宝塚市立山手台小学校で木村佳友さんが講演 介助犬シンシアの活動ぶりを紹介/阪神

 宝塚市山手台西3の市立山手台小学校(高田洋子校長、126人)で14日、介助犬シンシアと暮らしている木村佳友さん(39)の講演会があった。同小は、同市教委と毎日新聞社などが市内の小中学生らを対象に募集している「シンシア絵画コンクール」への参加を児童に呼びかけており、シンシアの事をよく知ってもらおうと、講演会を企画した。
 全児童のほか父母ら約30人も参加。木村さんはシンシアの日ごろの活動ぶりを話し、シンシアも介助の動作を実演した。この後、児童がシンシアを描いたクレヨン画などをプレゼント。6年の宇都宮豪君(11)が代表して「シンシアが賢くてびっくりしました。介助犬が増えたらいいなと思いました」とお礼を述べた。【田畑知之】

★★10月17日 毎日新聞・朝刊・阪神版 ★★

「介助犬シンシア」連載1年 広がるやさしい社会 市民権獲得へさらに支援を/阪神

 本紙連載「介助犬シンシア」がスタートして1年が過ぎた。「健常者も障害者も動物も共に楽しく暮らせる社会とは」をテーマに、飼い主で車いすの生活をしているコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)=宝塚市=一家の歩みを追ってきた。その間、介助犬をめぐる社会状況は大きく動いた。厚生省の研究助成や宝塚市の「シンシアのまち」宣言、超党派国会議員による「介助犬を推進する議員の会」の結成などだ。しかし、盲導犬並みの法的認知までにはいくつものハードルがある。連載はさらに続けていく。【山本真也、野原靖】

 連載がスタートした昨年9月、厚生省は医師らで作る「介助犬の基礎的調査研究班」に対し、3カ年にわたり研究助成をすることを決めた。同省はこれまで「ペットとの区別があいまい」として介助犬の存在を認めておらず、画期的な出来事だった。
 そして木村さんの地元が熱い支援の声を上げた。昨年12月、盲導犬とともに介助犬の胴輪(ハーネス)購入に補助金を出すことを宝塚市が決め、自治体として初めて公的に認知したのだ。その後、同市は介助犬支援プロジェクトチームを発足。「シンシアのまち」を宣言し、公共施設での受け入れやシンシアの副読本化、絵画コンクール、介助犬同伴OKステッカーのデザイン公募など、国に先駆けた支援・啓発に取り組んでいる。
 国会でも動きがあった。今年2月、木村さんはシンシアを伴って国会の衆院予算委員会を傍聴。さらに質問でも取り上げられ、宮下創平厚相(当時)が「障害者に有効」と必要性を認める答弁をした。地元の中川智子衆院議員(社民)らの呼び掛けで7月には、超党派の国会議員による「議員の会」が結成された。80人近い議員が集まり、田中真紀子衆院議員(自民)を会長に、法整備を視野に置いた活動を始めている。
 また流通大手のダイエーグループや阪急百貨店グループが介助犬の受け入れを宣言。兵庫県も業界団体などと介助犬同伴検討委員会を発足させた。木村さんとシンシアの活動が、「やさしい街づくり」への関心の渦をどんどん大きくしてきた。
  ◇  ◇
 木村さんは「ひとりでも多くの人に介助犬の知識を」と週末のたびに講演活動を続けてきた。毎日新聞阪神支局では昨年春から「介助犬に『市民権』を」というキャンペーンを続け、こうした「状況づくり」に少なからず関与してきた。掲載された記事は連載を含め300本を超える。これは、多くの読者の支持があってできたことだ。そして「やさしさ」を知る阪神大震災の被災地であることと無縁ではない。

★★10月22日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

シンシアと初講義 木村佳友さんが介助犬の現状語る−−関西学院大学

★★10月22日 毎日新聞・中部本紙・夕刊 ★★

介助犬の現状訴える−−関西学院大非常勤講師の木村佳友さん

 介助犬シンシアと暮らしている車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)=兵庫県宝塚市=が関西学院大非常勤講師となって初めての講義が21日、同県西宮市の関学大で行われた。「障害者問題論(ノーマライゼーション論)」で、約200人の学生を前に介助犬が法的に規定されていない現状などを説明。「皆さんが社会人になった時、(介助犬の)受け入れに協力していただければ、今日話をしたかいがあります」と訴えた。
 主に1、2年生向けの授業だったが、飛び入りで受講する大学院生らも。専門的な話も織り交ぜて講義した木村さんは「学生は熱心に聴いてくれた。非常勤講師に迎えてくれたことは、大学として介助犬を認めてくれたということ。介助犬の啓発や公的認知への後押しになる」と話した。
 神学部1年の邑原愛さん(19)は「シンシアは木村さんの心の支えであるだけでなく、生活するうえで本当に必要な存在であることを知った。介助犬の公的認知に、自分が何ができるかを考えたい」と話していた。【田畑知之】

■写真説明 学生たちに介護の様子を実演するシンシアと木村さん(右端)=兵庫県西宮市の関西学院大で21日午後、森顕治写す

★★10月22日 毎日新聞・朝刊・阪神版 ★★

介助犬シンシアを伴って木村佳友さんが関学大で初講義 学生たちの心に浸透 /阪神

 「同じ障害者に希望を与えることができれば」。そんな思いで臨んだ車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)=宝塚市=の関西学院大非常勤講師としての初講義。21日、介助犬シンシアを伴って登壇し、障害を負って「死にたい」と思ってから、シンシアによって新たな生きがいを見いだすまでをありのままに語った。介助を実演し、「グッドガール!」と優しく声をかける姿は、学生たちの心に深く刻まれた。  学部や学年の枠を超えた約200人が聴講。木村さんは当初少し緊張した様子だったが、日ごろ各地で講演活動行っている経験から、ていねいな口調で講義を行った。木村さんの「ハーネスをつけた介助犬は仕事中。どうかそっと見守って」との言葉に、学生らも引き締まった表情でメモを取るなどした。
 同大総合政策学部OBで、卒業研究に介助犬の実情を調査した浜口千絵子さん(24)も紹介され、後輩たちに「介助犬を取り巻く状況は、ほんの少しの間に大きく進んでいる。みなさん一人一人が知ることで介助犬の理解はより広まる。興味を持って見守って」とアドバイスした。
 同じ車いす生活で、関学大の非常勤講師も務める伊地知健さん(48)は「介助犬の問題は話題性のある内容でもあり、学生たちは関心が高かった」と話していた。

◇「共生」の思想を感じ取って
 「障害者問題論」担当教官のニノミヤ・アキイエ・ヘンリー教授はこの日の講義について次のように感想を語った。
 この講義は障害者の置かれた立場や社会的現状を学ぶもので、木村さんの話を通じて、学生たちに障害者と健常者が共に暮らす「共生」の思想を感じ取ってほしいと思い、非常勤講師に就任してもらいました。木村さんの講義で学生たちは、私語や、居眠りもなく、真剣に木村さんの話に耳を傾けていました。木村さんには来年度以降も非常勤講師として学生に話をしてほしい。次回の授業で、学生たちと今日の講義の内容について話し合いたいと考えています。木村さんの講義に点を付けるとしたら、100点満点の99点でした。(談)

◇講義を聴いた学生らの声
 商学部1年、落合香織さん(19)=社会に出るうえで障害者問題に関心があり受講した。シンシアが木村さんの生活を支えているということがよく分かった。
 総合政策研究科、大平真太郎さん(24)=介助犬は道具に使われているようでかわいそうに思っていたが、木村さんと良い関係を結んでいるのが分かった。
 法学部2年、大西真実子さん(20)=ニュースでしか知らなかった介助犬が身近になった。交通機関やレストランの受け入れはもっと進めてほしいと思った。
 社会学部2年、沢山佳世子さん(20)=介助犬が交通機関に乗るのにいちいちテストを受けなければいけないと知り驚いた。手続きに時間がかかるのも問題。
 社会学部1年、桃尾正晃さん(23)=介助犬に基準がないことがネックだということが良く分かった。これからどうしたらいいのかと考えさせられた。

★★10月22日 朝日新聞・朝刊・阪神版 ★★

宝塚の木村さん、シンシアと関西学院大の教壇へ

◇学生に生活を紹介
 介助犬シンシア(ラブラドルレトリーバー種、5歳、メス)と暮らす宝塚市のコンピューターブログラマー木村佳友さん(39)が21日、初めて非常勤講師として関西学院大(西宮市上ケ原一番町)の教壇に上がった。学生約200人を前に一時間半にわたって、シンシアとの日常生活を紹介。「みなさんが社会に出て、介助犬の受け入れが広がるよう努めてもらえればうれしい」と呼ぴかけた。シンシアも日ごろの活躍ぶりを披露し、学生たちから大きな拍手を浴ぴていた。

◇聴講学生「知名度を上げて」
講師をつとめたのは「障害者問題」の授業。担当するニノミヤ・アキイエ・ヘンリー教授の教え子が昨年、卒論のテーマに介助犬を選ぴ、木村さんとシンシアと知り合ったことがきっかけになった。木村さんは五月にも、ニノミヤ教授の「障害者福祉論」の授業でゲストとして講演している。
 授業では、木村さんがスライドとビデオでシンシアとの外出の様子や、障害を考慮して改築した自宅を紹介。レストランなどで入店を断られることがあることにも触れ、「盲導犬のよろに公的な基準が必要。介助犬はこういうものというものがなければ、店側は心配する」と訴えた。
この後、木村さんの指示でシンシアが新聞やフロッピーを実際に取ってきて、渡してみせた。学生からは「米国や北欧の現状はどうか」などの質問があり、木村さんは、米国では法律で障害者の社会進出を保障していることを説明。ニノミヤ教授が「障害ではなく、障害を囲む環境に問題がある」と解説を加えた。
 文学部一年の女子学生は「受け入れを進めるためには、介助犬の知名度を高めることが大事だと思った」と話していた。

【写真説明】大勢の学生たちを前に教壇に上がった木村佳友さんとシンシア=西宮市上ケ原一番町の関西学院大で

★★10月22日 読売新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

(いずみ)介助犬と一緒に大学で講義

 介助犬シンシアと生活する車いすのコンピュータープログラマー木村佳友さん(39)(兵庫県宝塚市)が21日、関西学院大(西宮市)で一緒に教壇に立ち、“助手”の実演を交えて介助犬への理解を訴えた。
 「障害者問題論」の非常勤講師に招かれ、200人に講義。盲導犬と違って法的に認知されていないため、飲食店の利用も断られたりする現状を1時間半、スライドなどを使って説明した。
 シンシアは“初講義”に緊張したのか、最初は木村さんの前を素通りする一幕も。それでも雰囲気に慣れると、新聞を取って来たりと名伴りょぶりを披露。学生から大きな拍手を受けた。

★★10月22日 産経新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

障害者と介助犬の生活を学生に講義

◇宝塚の木村さん 非常勤講師で関学の教壇に
 身体に障害を持つ人をサポートする介助犬「シンシア」(ラブラドールレトリバー) とともに暮らし、介助犬への理解と支援を訴えている、兵庫県宝塚市在住のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)が21日、関西学院大学(西宮市)の非常勤講師として教壇にあがり、シンシアとの暮らしぶりや介助犬の現状などについて講義した。
 木村さんは交通事故のため手足がまひし、車いすの生活に。5年前からシンシアとともに暮らしている。介助犬は身体に障害を持つ人に代わって物を運んだりドアを開けたするなど、生活を支援している。しかし、盲導犬とは異なり、法的な位置づけがないことなどから、飲食店の入店を断られるケースもあるという。
 木村さんは今年5月、同大学社会学部の障害者福祉論にゲストとして招かれたが、今回は非常勤講師として講義。全学部対象の総合コース「障害者問題」で約200人の学生を前に、スライドを使いながら、生活するうえで介助犬が不可欠であることや現状の問題点などを説明した。さらに実際にシンシアが新聞を取る作業などを実演。学生たちは興味深く見ていた。
 木村さんは「学生の中には介助犬を見たことがない人が多かったが、介助犬について正しく理解してもらい、社会への受け入れが高まるようになってほしい」。今後も年1回程度の講義をする予定だという。

■写真説明 介助犬「シンシア」とともに講義をする木村さん(右端)=21日午後4時15分、兵庫県西宮市の関西学院大学

★★10月22日 神戸新聞・朝刊 ★★

普及訴え介助犬シンシアがご主人と教壇に

 介助犬「シンシア」と暮らすプログラマーの木村佳友さん(39)=宝塚市=が二十一日、関西学院大学(西宮市)で非常勤講師として初めて講義し、介助犬の役割や受け入れ態勢が遅れている現状などを語った。
 介助犬は兵庫県ではシンシアだけで、全国でも十数頭という。シンシアは、車いすの生活で手も不自由な木村さんに、口でものを運んだりして日常生活を助けている。講義したのは全学部共通の「障害者問題」の授業で、来年も講師として教壇に立つ予定。
 木村さんは、スライドやテレビ番組の映像も使い、盲導犬が入れる店で介助犬が入店拒否されたり、鉄道を利用するにも制限がある現状を紹介。介助犬を社会に認めさせるため、個人が働き掛けなければならないとし、「介助犬の普及には、公的な基準と認定が必要」と訴えた。
 約二百人の学生は熱心に聞き入り、木村さんの指示でシンシアが新聞などをくわえる姿に拍手を送っていた。

★★10月22日 日経新聞・朝刊 ★★

(窓)

 障害者の生活をサポートする介助犬について知ってもらおうと、車いすで生活する兵庫県宝塚市のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)が21日、関西学院大学(同県西宮市)で講義に臨んだ。
 『障害者問題論』の非常勤講師として介助犬『シンシア』を伴って登壇。「テーク(持ってこい)」の指示でシンシアが新聞や小銭などを拾って木村さんに渡し、介助を実演すると、約200人の学生から拍手がわいた。
 木村さんは、介助犬が14匹しかおらず「ペットとの区別があいまい」などの理由で公的支援もなく、飲食店や交通機関などの利用が制限されている現状を紹介。「講義が介助犬の受け入れに少しでも役立てばうれしい」」と話していた。

★★10月27日 毎日新聞・朝刊・阪神版★★

ビデオ「『介助犬シンシア』予告編」を作成 宝塚市教委が/阪神

 宝塚市教委は介助犬の活躍を紹介するビデオ「『介助犬シンシア』予告編」を作成、同市の小中学校などに配った。毎日新聞社などと共同で募集している「シンシア絵画コンクール」に応募しようとしている子どもたちに、介助犬のことをさらに知るため、各校で子どもに見てもらう。
 ビデオは約3分間で、約50本制作。シンシアの飼い主で宝塚市在住の木村佳友さん(39)がシンシアと一緒に阪急電車に乗って同市立西公民館に行き、講演する光景を収めた。車内でおとなしくしながら鼻をひくひくさせる姿や、新聞を取ってくる実演でなかなか新聞を木村さんに渡さないところ、観客におなかを触られて喜ぶ場面などシンシアの素顔を表情豊かに撮った。
 同市教委は、シンシアが買い物を手伝うシーンなどを収めた「『介助犬シンシア』本編」(仮題)を年内にまとめ、同市教育総合センターなどで一般の人にも見られるようにし、介助犬の啓発に役立てる。
 また、同コンクールは、同市在住の園児(保育所、幼稚園)、小・中・養護学校生か、同市内の保育所▽幼稚園▽小学校▽中学校▽養護学校に通っている子どもが対象で、四つ切り画用紙に自由に描く。締め切りは11月19日。問い合わせは同市教委学校指導課(0797・77・2028)。【田畑知之】



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