☆☆ 『シンシア』の事が掲載された2000年2月の新聞記事 ☆☆

★★2月 2日 毎日新聞・朝刊・阪神版★★

[やさしい街に]尼崎市・常陽中学校の生徒会が募金活動開始 介助犬増やそう/阪神

 尼崎市立常陽中学校(同市西昆陽1、三好隆章校長)の生徒会が、介助犬のための募金活動を始めた。先月15日、介助犬シンシアと暮らす車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)=宝塚市=の講演を、学校で聞いたのがきっかけ。1日朝もメンバー14人が募金箱や横断幕を手に校門に立ち、登校して来る生徒に募金を呼びかけた。活動は今月5日まで続け、集まったお金は介助犬の普及や研究のために設けられた毎日新聞大阪社会事業団「シンシア基金」に寄付する予定。
 「募金活動をやろう」という声は、生徒会の中で自然に上がった。介助犬の法的認知がないなかで、奮闘する木村さんとシンシア。
「講演を聞いて、感動した。シンシアみたいな介助犬がもっと増えてほしい。そのために私も何かしたいと思った」と2年、土取亜由美さん(14)。生徒同士で話し合い、自分たちにできる募金を始めることにした。生徒会は昨年、トルコ・台湾大地震の募金をした経験もあった。
 「シンシアの募金に協力お願いしまーす」。声が白い息に変わる冷え込んだ朝、みんなで並んで呼びかけると、登校してきた生徒や先生が次々とお金を寄せた。生徒会長の2年、菊地克暢君(13)は「うれしい。手応えを感じました」と喜んでいた。
 三好校長は「生徒には、阪神大震災でたくさんの人に助けられた体験が、生きているのだと思います」と話していた。【山本真也】

◆毎日新聞社は、介助犬の育成・研究に役立てるシンシア基金を設けています。〒530―8251 大阪市北区梅田3の4の5、毎日新聞大阪社会事業団「シンシア基金」係(郵便振替00970・9・12891)へお寄せ下さい。通信欄に「シンシア基金」とお書き下さい。

★★2月 5日 毎日新聞・朝刊・阪神版★★

宝塚ファミリーランドが「シンシア基金」に2万9416円寄付/阪神

 宝塚ファミリーランド(宝塚市栄町1)は4日、2万9416円を介助犬の普及・研究に役立てる毎日新聞大阪社会事業団「シンシア基金」に寄付した。
 クリスマスイベントの収益金と園内に置いた募金箱に入場者や社員から寄せられたお金。ファミリーランドは昨年春からパンフレットに「盲導犬・介助犬の入園OK」を明記、同市に住む車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)と介助犬シンシアを招いて啓発イベントも開いた。毎日新聞阪神支局に募金を届けた社員は「介助犬支援に取り組むことで、やさしい遊園地のあり方を考える機会になりました」と話していた。【山本真也】

★★2月 6日 毎日新聞・朝刊・阪神版★★

[やさしい街に]介助犬や盲導犬の同伴可能な店などを冊子で紹介−−あゆみの会/阪神

 宝塚市のボランティア団体「あゆみの会」(中村文子代表、8人)が車いすの障害者、介助犬や盲導犬を連れた人を受け入れてくれる飲食店やホテルを紹介する冊子「おいしさ やさしさ 宝塚」を編集している。盲導犬や介助犬の普及啓発などのために同会メンバーが同市の672店に出向いて取材し、受け入れを表明した約250店を紹介する。3月に出版予定だ。
 同会のメンバーは、同市で暮らす介助犬「シンシア」、盲導犬「ウインク」の飼い主と知り合い、「他の客に迷惑がかかる」などの理由で盲導犬や介助犬との入店を拒否し、受け入れてくれる店が限られていることを聞いた。
 このため、同市の喫茶店やレストラン、ホテルなどを取材することで店側に障害者の置かれた状況を知ってもらい、冊子にまとめて公表することで受け入れを広めようと考えた。
 取材は昨年4月に開始。メンバーが手分けし、週末ごとに同市全域の飲食店などを回った。「ウインク」の飼い主で、視覚障害者の中山君江さんが調査に同行し、店の経営者らに盲導犬と介助犬の必要性を話したこともあった。
 取材を拒否した店舗もあったが、取材に応じてくれた店のほとんどで介助犬、盲導犬、車いす障害者の入店を認めてくれた。ただ、「法的に認められた盲導犬はいいが、介助犬は法律で認められたら受け入れる」と答えた店もあったという。
 シンシアと暮らしている車いす障害者の木村佳友さんは「外出時に食事をするには、介助犬を受け入れてくる店を探さなくてはなりません。介助犬の社会参加を進めるには心のバリアの問題が最も大きいと痛感しました。この冊子は貴重です」とのコメントを冊子に寄せる。
 冊子はA5判で約270ページ。受け入れる店を1ページずつ、名前や地図、電話番号などを紹介。障害者用トイレや段差の有無も記載する。市などが印刷費を補助し、約500部印刷予定。受け入れてくれる店舗に配るほか、同市社会福祉協議会などに置く。【田畑知之】

★★2月 8日 毎日新聞・朝刊・阪神版★★

[やさしい街に]尼崎市・常陽中の生徒会がシンシア基金に5万3976円寄託/阪神

 尼崎市立常陽中学校(同市西昆陽1、三好隆章校長)の生徒会が7日、毎朝、校門で集めた募金5万3976円を、介助犬の育成・研究のための毎日新聞大阪社会事業団「シンシア基金」に寄せた。介助犬シンシアの飼い主で、車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)の講演を学校で聴いた生徒らが感動。「自分たちも何か力に」と先月31日から今月5日までの6日間、登校中の仲間に募金を呼びかけた。【山本真也】

 この日、贈呈式が学校であり、生徒会の11人が出席。生徒会長の菊地克暢君(13)が「1頭でも多く介助犬が増えるように役立ててください」と、募金箱を藤原健・毎日新聞阪神支局長に手渡した。募金箱は、1人1人の思いがつまった硬貨でずっしりと重く、藤原支局長は「これからも人と人とのつながりを大切にしてください」とお礼の言葉を述べた。

★★2月 9日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊★★

地方議会議員の有志が「介助犬所在都市議員連絡会」を発足 5府市区から参加

 兵庫県宝塚市や京都市など介助犬と暮らす障害者がいる5府市区の地方議会議員の有志が8日、宝塚市で「介助犬所在都市議員連絡会」を発足させた。介助犬の公的認知を国に求めることなどが目標。
 介助犬は日本に十数頭いるとされ、宝塚市の小倉実市議(公明)が、京都市や山口県岩国市の市議らに呼びかけた。この日は、他に京都府議、東京都江戸川区議も参加。宝塚で介助犬シンシアと暮らす車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)から、十分な訓練を受けた介助犬は問題を起こさないにもかかわらず、法律で認められていないため、レストランなどで入店を断られた――などの体験を聞いた。
 また、各自治体に学術研究団体「日本介助犬アカデミー」と連携して介助犬支援策を行うことを求めるなどの方針を確認。参加議員はこの後、正司泰一郎・宝塚市長を訪ね、「介助犬の公的認知を求める都市連絡協議会(仮称)」の結成を求めた。正司市長は「他都市と連絡を取る」と確約した。 【山本真也、田畑知之】

★★2月 9日 朝日新聞・朝刊・阪神版★★

介助犬のいる都市など 公明議員が宝塚で連絡会

★★2月 9日 産経新聞・朝刊・阪神版★★

介助犬認知へ議員ら連携、宝塚市議ら「所在都市連絡会」を結成

 障害者の社会参加を助ける介所犬が活躍している全国の地方自治体議員が結束し、8日、宝塚市役所で「介助犬所在都市議員連絡会」を結成した。今後、介助犬の公的認知を求める「都市連絡協議会(仮称)」の設置をそれぞれの行政に働きかけ、盲導犬と同様、法的根拠を明確にするよう国に要望していくことを申し合わせた。
 参加したのは、京都府議、京都、宝塚、山ロ県岩国の各市議と東京都江戸川区議それぞれ一人。
 各議員がそれぞれの自治体の介助犬の実情を報告し、意見交換した後、介助犬の啓発、認知について独自の施策を推進する▽介助犬の学術、研究団体「日本介助犬アカデミー」と連携を強化する▽年一回会合を開き、情報交換、交流を図ることを取り決めた。
 介助犬「シンシア」の飼い主で、宝塚市在住のコン一ピュータープログラマー、木村佳友さん(39)も参加し、公共交通機関の介助犬の受け入れ状況などについて報告した。

■写真説明 介助犬の公的認知を求めるために全国の自浩体議員が結成した連絡会の初会合

★★2月 9日 神戸新聞・朝刊・阪神版★★

介助犬認知へ連帯 全国の5議員、所在都市連絡会結成

 宝塚市など介助犬のいる自治体の議員らが8日、同市で、「介助犬所在都市議員連絡会」を結成した・介助犬が広く認知されることを目指し、今後、国などに働きかけていく。
 集まったのは同市と京都府、京都市、東京都江戸川区,山口県岩国市の公明党譲員五人。
 国内には約10頭の介助犬がいる。宝塚市は昨年、独自に介助犬の定義、基準を設けたが、同連絡会では、国レべルの基準や認定制度の実現が目標。研究団体「日本介助犬アカデミー」と連携して活動するほか、他の介助犬所在都市の議員にも参加を呼ぴ掛ける。
 この日の初会合には、県内唯一の介助犬シンシア号と暮らす宝塚市在住の木村佳友さん(39)も出席。「どこに行っても犬を同席させてもらう交渉が必要。同じことを繰リ返すのは障害者に負担になる」と話した。
 議員らは各都市の介助犬の実情などを報告し合ったほか、正司泰一郎市長を表敬訪問し、「介助犬啓発などの取り組みをさらに進めてほしい」と求めた。

★★2月13日 毎日新聞・朝刊・大阪版★★

[情報プラザ]「吹田市教育フェスティバル」/大阪

 ◇「吹田市教育フェスティバル」 14日(月)13時15分〜17時半、同市泉町2のメイシアター(阪急吹田駅下車すぐ)。市立教育センター研究員や市立の幼稚園、小・中学校の先生による研究・実践の発表。コンピューター・プログラマーの木村佳友さんが「介助犬と生きて(シンシアがくれた希望)」(14時15分〜)と題して、高知県知事の橋本大二郎さんが「改革は地方から・・教育にかける想い」(16時〜)と題して講演など。無料。直接会場へ。手話通訳あり。なお、車での来場はご遠慮ください。市立教育センター(06・6388・1455)。

★★2月18日 毎日新聞・朝刊・阪神版★★

介助犬シンシアの教材用ビデオ完成−−宝塚市教委 希望者に貸し出しも/阪神

 宝塚市の教員や市教委職員が介助犬の役割や意義を子どもに知ってもらおうと、宝塚で暮らす車いすのコンピュータープログラマー木村佳友さん(39)と介助犬シンシアを題材に制作していたビデオ「介助犬シンシア〜人と犬との新たなふれあい」が完成した。ビデオは、16日にあった県自作視聴覚教材コンクールで「県知事賞」に選ばれた。同市教委は市内の小・中・養護学校などにビデオを配り、授業で活用してもらうほか、一般の希望者に貸し出す。
 同市の教員らで作る「視聴覚教育研究会」(9人)が、昨年5月から取り組んでいた。介助犬が障害のある人の手助けをすることで、障害者の行動範囲を広げ、自立を促すことや、だれもが住みやすいまちづくりについて子どもに考えてもらうことが目的。
 木村さんとシンシアが電車に乗ったり、スーパーで買い物をしたり、勤務先に出社する姿などを撮影。540分の撮影済みビデオを21分に編集し、ナレーションや音楽を加えた。
 同市教委はこのビデオを約70本作製、同市の公立・私立の小・中・養護学校や宝塚朝鮮初級学校に配る。また、3月上旬に、同市小浜1の同市立教育総合センターで一般にも公開し、他府県の公的機関向けにテープのダビングもする。既に、尼崎市立常陽中や大阪府立金剛高などから希望が寄せられている。
 視聴覚教育研究会のメンバーで、今回のビデオ製作班代表の薗靖・市立美座小教諭(45)は「木村さんの障害に合わせてシンシアが介助している様子がうまく表現できた」。このビデオを見た木村さんは「私の訴えたいことをよく表現してくれた。多くの人に見てもらいたい」と話している。
 問い合わせは同センター(0797・84・0946)。【田畑知之】

★★2月18日 読売新聞・大阪本紙・朝刊★★

介助犬啓発ビデオが完成 宝塚市教委、市内68校園に配布=兵阪神

 宝塚市教委視聴覚センターが児童、生徒らの教材用に製作していた啓発ビデオ「介助犬シンシア――人と犬との新たなふれあい」が完成、十七日、同市役所で関係者らに公開された。
 市教委職員や教諭九人でつくるグループ「市視聴覚教育研究会」が、介助犬「シンシア」(ラブラドール・レトリバー種、メス)と暮らす同市内のコンピュータープログラマー木村佳友さん(39)の生活や仕事ぶりを延べ五百四十分にわたって撮影、二十一分に編集した。
 ビデオは五章で構成。同研究会メンバーの薗靖・市立美座小教諭が脚本を担当した。
 シンシアが指示に従って冷蔵庫を開けてペットボトルを取り出すところなどの日常の様子や、介助犬の同伴を認めている同市内の大型スーパー、生協での買い物風景などを紹介。スタッフが、講演会の講師に招かれた木村さんとシンシアが電車で会場に向かうのに同行し、鉄道利用での同伴が認められるなど社会での受け入れが徐々に広がっていく動きも取り上げている。
 ビデオの中で木村さんは「介助犬は障害者の自立心を生み、生きる希望を与える」と語っている。
 ビデオは十六日に審査があった今年度の県「自作視聴覚教材コンクール」で、最優秀の「県知事賞」を受賞。和久有彦・市教委指導部長は「子供たちにはビデオを通じて、動物は単なるペットではなく、人と助け合って生きられる存在だということを学んでほしい」と話している。
 三月中に市立幼稚園、小・中学校と養護学校四十九校園、私立幼稚園、小・中学校、宝塚朝鮮初級学校十九校園の同市内の計六十八校園に配布。大阪府立高や川西市教委などからビデオ寄贈の要望があり、希望する市外の学校、教育機関にはビデオを複製する。個人には、同視聴覚センターがビデオを貸し出す。
 問い合わせは同センター(0797・84・0946)へ。

■写真説明=介助犬啓発ビデオの内容などを説明する脚本担当の薗靖教諭(宝塚市役所で)

★★2月18日 朝日新聞・朝刊・阪神版★★

「介助犬シンシア」ビデオに 学校の授業で活用 希望者には無料貸し出し

 体が不自由な人の生活を補助する介助犬を子どもたちに知ってもらおうと、宝塚市教委が制作していた教材用ビデオ作品「介助犬シンシア−−人と犬との新たなふれあい」が完成し、17日、披露された。同市在住のコンピュータープログラマー木村佳友さん(39)と介助犬シンシアとの生活をわかりやすく紹介しており、三月から市内の小中学校、幼稚園などに配備して授業で活用するほか、希望者には無料で貸し出す。
 市視聴覚教育研究会のメンバーの教員らが昨年5月から撮影を始め、540分に及ぶテーブを21分に編集した。木村さんがシンシアと出あった経緯を含め、自宅や勤務先、買い物などでのシンシアの仕事ぶりを紹介。介護犬の重要性を訴えるとともに、人と動物の共生のあり方を考えさせる内容となっている。
 16日にあった県自作視聴覚教材コンクールで県知事賞を獲得しており、同研究会の奥田誠治・指導主事は「木村さんも『主張したいことを表現できている』と喜んでくれており、ほぼ満足のいく作品に仕上がった」と話している。
 問い合わせは同市立教育総合センター(0797・84・0946)へ。

■写真説明=教材用ビデオ作品「介助犬シンシア」の―場面

★★2月18日 神戸新聞・朝刊・阪神版★★

見て介助犬に理解を 「シンシア」ピデオ公開−−宝塚市

 宝塚市が制作した教材ビデオ「介助犬シンシア−人と犬との新たなふれあい」が17日、同市役所で関係者に公開された。3月から市内の小、中学校などに配布される予定だが、既に川西市教委や県外からもか貸し出し依頼が入っているという。
 昨年五月から撮影を開始し、21分のテープにに編集。市内で介助犬シンシアと暮す木村佳友さん(39)の自宅内での生活や買い物風景などが描かれ、障害者への理解や介助犬の啓発などを訴えている。脚本、取材の中心となった宝塚市視聴覚教育研究会の薗靖さんは「これを機にもっと介助犬の存在を知ってもらいたい」と話している。
 同ビデオは「兵庫県自作視聴覚教材コンクール」(神戸新聞社など後援)で県知事賞を受賞。県外も含めた学校、公的機関の複製に応じるほか、個人にも貸し出す。問い合わせは同市教育総合センター(電話0797−84−0946)

■写真説明=「介助犬に理解を」と話し薗さん−宝塚市役所

★★2月26日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊★★

介助犬登録カード 独自認定制度策定へ 第1号はシンシア? −− 兵庫県

 法的に認知されていない介助犬について、兵庫県は認定基準を満たした犬を登録する独自制度を作る方針を固めた。試験に合格した犬には登録カードを発行。店や交通機関を利用する際に提示してもらうことで、社会的な認知を広めるのが狙いだ。
 カードは有効期限3年。使用者と犬の写真、名前、犬種などを記載し、店などで提示できるようにする。
 同県では、車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)=宝塚市在住=のパートナーとして介助犬シンシアが活躍しており、試験に合格すれば今春にも登録第1号となる見通し。ただ、介助犬は全国に十数頭しかおらず、新制度で登録される犬がどれだけになるかは未知数だ。【山本 真也】

★★2月28日 毎日新聞・朝刊・阪神版★★

浜渦章盛さん主宰の無料コンサート、250回 木村佳友さんも参加 尼崎市で/阪神

 「ローゼンビート音楽研究所」が開く250回目の無料コンサートが27日、尼崎市塚口本町4、つかしん内の同研究所であった。主宰する音楽家、浜渦章盛さん(53)の長年の友人で、この取り組みのきっかけになった松山文治さん(49)=大阪府岸和田市=が車いすで駆けつけたほか、介助犬シンシアと暮らす車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(39)=宝塚市=も参加。20年以上続くコンサートで、また新たな交流の輪が広がった。【鵜塚健】

 無料コンサートは「モナート・コンサート」のタイトルで、1977年に始まった。当初は、小児まひの障害がある松山さんがプロデュース。「幅広い人たちが気軽に音楽を楽しめる機会を」と月1回のペースで開き、昨秋、川西から尼崎に拠点を移してからも続いている。
 コンサートの終盤で、浜渦さんは「僕の音楽人生の中で、このコンサートを続けてきたことが一番の金字塔」と話した。松山さんは「続けることが何よりの財産。これからも300回に向けて頑張ってほしい」とエールを送った。
 夫婦で約20年間、欠かさずコンサートに訪れている主婦、山本千勢さん(62)=川西市=は「いつも元気や感動をもらい、コンサートのおかげで心豊かに過ごせます」。
 この日、初めて参加した木村さんも音楽好きで、よくクラシックのコンサートに出かけるという。おとなしく伏せていたシンシアをなでながら、「会場が車いすで入りやすいのがうれしいですね。演奏も楽しい雰囲気でよかった」と喜んだ。
 同研究所では昨年11月からコンサートに介助犬支援の募金箱を設置。これまでの参加者から寄せられた浄財10万円が、介助犬の育成・研究のための毎日新聞大阪社会事業団「シンシア基金」に寄託された。



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