☆☆ 『シンシア』の事が掲載された2001年3月の新聞記事 ☆☆

★★ 3月1日 毎日新聞・朝刊・阪神版 ★★

シンシア基金に1万4538円寄付−−宝塚市の「ラーメン工房 あ 宝塚店」/阪神

 宝塚市湯本町の「ラーメン工房 あ 宝塚店」(川原清多店長)は28日、毎日新聞大阪社会事業団の「シンシア基金」に1万4538円を寄付した。同店は介助犬や盲導犬を受け入れており、店内に介助犬支援の募金箱を設置している。同基金への寄付は昨年10月に続き2回目。 【田畑知之】

★★ 3月2日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

[デスクです]海外の難民キャンプを取材(藤)

◆以前、海外の難民キャンプを取材したことがあります。今でも印象に残っているのは、「遠い日本から取材に来てくれた。私たち難民は無視されていなかったんだ」という言葉です。食糧、医療といった緊急の救援はもちろん大切ですが、苦しむ人たちへの関心を持ち続け、小さくても具体的な行動をとることも大事だと感じています。
◆その難民救済キャンペーンを続けている毎日新聞大阪社会事業団が今年、創設90年を迎えました。事業団は震災で被災した子どもたちを励ます事業や、介助犬の普及を目指すシンシア基金の設置など多様な活動を展開。共通するのは、苦境にある人たちに温かい目を注ぎ続けていることです。この視点、記者も忘れてはならないと。 (藤)

★★ 3月5日 毎日新聞・朝刊・奈良版 ★★

 木村佳友さんが介助犬シンシアとの生活について講演 橿原市で/奈良

 介助犬への理解を深めてほしいと、兵庫県宝塚市のシステムエンジニアで肢体が不自由な木村佳友さん(40)が4日、橿原市のかしはら万葉ホールで介助犬シンシアとの生活について講演。「一頭でも多くの介助犬が活躍する姿が自然となるよう協力願います」と訴え、家族連れや医学生ら約250人が聴き入った。
 県理学療法士会(門脇明仁会長)の結成25周年記念事業。日本介助犬アカデミー理事長の高柳哲也・県立医大名誉教授が、介助犬が法的に認知されていないため、育成の経済負担が大きく、多くの施設への出入りが制限されるなど理解が不十分だと解説した。「介助犬と生活することで障害者の活発さ、明るさは増す。就業も可能となり、社会的に有益」と話した。
 シンシアは田原本町生まれのメスのラブラドル・レトリーバー。
 木村さんによると、シンシアと暮らすことで行動範囲が広がり、宝塚市と兵庫県が独自に介助犬を認定する制度を発足させた影響も大きいという。シンシアが木村さんの命令で、床に落ちた小銭を拾う介助の実演をすると、参加者が大きな拍手を送った。 【花岡洋二】

★★ 3月6日 毎日新聞・朝刊・愛知版 ★★

介護保険を現場から検証 施行1年、問題点を討議−−25日、名古屋で講座 /愛知

◇25日、名古屋で公開講座−−寸劇や介助犬めぐる講演も
 施行1年を迎える介護保険を検証する公開講座が25日、名古屋市東区上堅杉町の「ウィルあいち」で開かれる。名古屋市瑞穂区の介護事業ネットワーク「ひだまりねっと」の主催。
 「ひだまりねっと」は制度として浸透していない介護保険について情報を提供しようと昨年4月発足。月刊誌の発行や「ヘルパー」「住宅改修」など5部会を設け、毎月セミナーを行っている。公開講座は昨年8月、ケアマネジャーらを対象に、ケアプラン作成などについて行った。今回は制度の検証をテーマに、広く参加者を募る。
 講座は訪問調査、介護、入浴、デイサービスの現状を寸劇仕立てで紹介。この後、行政、ケアマネジャー、高齢者、施設などの代表者がパネリストとなり、制度の問題点などについて討論する。
 寸劇や討論に先立ち、兵庫県宝塚市の木村佳友さんと介助犬シンシアを招待。高齢者や障害者らが自立した生活を送るため、介助犬の存在などコンパニオンドッグとどうかかわるかなどを講演してもらう。
 定員200人。会費1000円。問い合わせは(052・889・7201)【清藤天】

★★ 3月7日 毎日新聞・朝刊・奈良版 ★★

[鹿笛]木村佳友さん、介助犬シンシアとの生活について/奈良

 肢体が不自由な木村佳友さんが、介助犬シンシアとの生活について話すのを聞き、実際の介護を実演するのも見た。両者の力強い生きざまに心を打たれた。また、日本介助犬アカデミーの高柳哲也理事長が「介助犬が施設などへ入ることを拒否されるのは、犬文化の未成熟が背景にある。皆がペット犬をきちんとしつけることも大事だ」と解説したのも虚を突かれた。ペットのフンを路上に放置するなど、飼い主のマナーがひどい。迷惑の範ちゅうを超えて、罪だという認識を持ってほしい。 (花岡)

★★ 3月22日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

介助犬や聴導犬を支援 JR西日本が取り組み強化を表明

 JR西日本の南谷昌二郎社長は21日の定例会見で、バリアフリーの一環として介助犬・聴導犬への積極支援を全社的に進める方針を明らかにした。同社はこれまで、個別にテストした介助犬を乗車認定するなど一定受け入れているが、今後は介助犬・聴導犬使用者へのサービス向上や、乗客への周知徹底など一層取り組みを強めるという。
 会見で南谷社長は「人と地域にやさしい交通機関をめざすよう努力したいと思っており、バリアフリーへの努力を引き続き進める」と語った。
 兵庫県宝塚市で介助犬シンシアと暮らす車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(40)は「大手鉄道会社のトップが後押しを明言してくれたことはありがたく思う」と歓迎する一方で「現在でも、JR各社で別々の乗車試験を受けなければならないなど負担は多い。公正な第三者機関が認定したら乗車試験を免除するとか、1度の試験で各交通機関に乗れるよう協定するとかの支援策があれば介助犬利用者はもっと増えるだろう」と期待を示した。【野原靖】

★★ 3月23日 朝日新聞・朝刊・愛知版 ★★

講座・集い /愛知

●ひだまりねっとオープン講座 25日午前10時−午後4時、名古屋市東区上竪杉町のウィルあいち。介護支援ネットワーク「ひだまりねっと」(052・889・7201)主催。第1部は宝塚市在住の木村佳友さんと介助犬のシンシアを招いて「介助犬って何?」。第2部は「点検!介護保険制度…一般市民の目線から」をテーマに、高齢者による寸劇「介護サービスって何だろう?」やパネル討論がある。パネリストは名古屋市介護保険課の松雄俊憲さん、ケアマネジャーの鈴木岸子さんら。参加費1000円(学生500円、小中高生無料)。

★★ 3月26日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★
「介助犬法案」今国会にも 超党派107人議員、立法提出へ 国が支援、普及に弾み
★★ 3月26日 毎日新聞・東京本紙・夕刊 ★★
「介助犬」法案提出へ 支援、普及に弾み−−議員立法で

 超党派の国会議員で結成する「介助犬を推進する議員の会」(会長・田中真紀子衆院議員、107人)は26日、介助犬に関する法案を、議員立法として提出する方針を固めた。今通常国会(6月29日まで)にも提案できるよう、29日に14人のワーキングチームを立ち上げ、法案作成作業に着手する。肢体不自由者の手足となって生活をサポートする介助犬は、ペットと同一視されて飲食店や乗り物で同伴を拒否されたり、育成への公的補助がない。使用者らが待ち望んだ法的認知への道は大きな節目を迎えることになった。
 道路交通法で認知されている盲導犬は全国で約850頭が活躍しているが、介助犬はまだ十数頭。法制化が実現すれば、普及へも弾みがつきそうだ。
 議員の会は1999年7月に発足。介助犬シンシアと暮らす兵庫県宝塚市の車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(40)らを招いて、勉強会を重ねてきた。その結果、介助犬への支援を福祉制度の中で確立していく必要性があり、法整備が不可欠との結論に達した。
 ワーキングチームは自民、民主、公明、自由、共産、社民各党の4〜1人で構成。法制化については、(交通機関での同伴など)介助犬の社会的アクセスを保障する新たな法律をつくる▽社会福祉法、身体障害者福祉法など既存の法律に介助犬の項目を加える▽アメリカのADA(障害を持つアメリカ人法)のような盲導犬や聴導犬も含めた包括的な福祉法をつくる――などさまざまな案がある。今後、厚生労働省や介助犬支援に先行して取り組んでいる自治体、研究者などの意見を交えて検討していく。
 議員の会事務局長の中川智子衆院議員(社民)は「約2年間の活動の中で、介助犬を伴う障害者の社会参加を法律として保障していく必要があるとの認識で一致した。質のよい介助犬を育成する制度作りを含めて、論議していきたい」と話している。【山本真也】

★★ 3月26日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★

介助犬の議員立法化 「1日も早く実現を」 使用者に期待広がる

 「法的に認知される日が見えてきた」。超党派の国会議員が介助犬の議員立法化に取り組むことが明かになった26日、法制化を心待ちにしている介助犬使用者には喜びや期待が広がった。
 「兵庫県宝塚市に住む車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(40)は14年前、オートバイ事故で手足が不自由になった。飼い犬だったシンシアが訓練を受け、5年前に介助犬に。以来、落とした物を拾ったり、転倒した時は電話を持って来てくれるシンシアの存在が在宅勤務を支えている。
 その一方で、飲食店では入店を断られ、鉄道や施設を利用する時はそのたびに交渉しなければならないなど、「介助犬と暮らすことで逆に生活範囲が狭まってしまう」矛盾に直面した。「同伴を断られるかもしれないと、いつも不安。法律として社会参加が保障されればこんなに心強いことはない」と喜ぶ。
 2年前から介助犬ジョイナーと生活している筋ジストロフィー患者の栢下綾子さん(38)=京都市伏見区=も飲食店で利用を断られた苦い体験を持つ。「ジョイナーが来てから、積極的に外に出ようという気になった。障害者が介助犬の恩恵を最大限に受けれるように、法制化の1日も早い実現を期待しています」と話す。
 1000頭を超える介助犬が活躍している米国では、1990年に「障害を持つアメリカ人法」(ADA)を制定。介助犬、盲導犬などの介助動物の存在を認め、同伴を拒むことを社会参加の権利の侵害として禁じた。一方で、国家レベルの介助犬の認定基準やトレーナーの資格制度がないため、介助犬がビジネスとして高値で取り引きされたり、質的に問題のある介助犬を育成団体から渡されるなどのトラブルも続発した。同国の介助犬使用者スーザン・ダンカンさんは「公的な認定基準やトレーナーの国家資格を早い段階で作らないと同じような混乱が起きてしまう」と指摘している。
 一方、厚生労働省は有識者で作る「介助犬の公的認知に関する検討会」で、認定制度のあり方などを討議し、今年6月に結論を出す予定だ。研究団体「日本介助犬アカデミー」事務局長で、同検討会のメンバーの高柳友子さんは「法律をもとに健全な育成体制を確立していければ」と期待を寄せている。【山本真也】

★★ 3月26日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★

[視点]介助犬、立法化へ 現状変えるため法的認知が必要

 議員立法で介助犬に関する法案が提案されることになり、今後の焦点は内容とともに、いつ、成立・施行されるのか、に移る。介助犬の潜在的な需要は高く、シンシアと暮らす木村さんと同レベルのけい髄損傷者だけでも約1万9000人。その他、せき髄損傷、筋ジストロフィー、多発性硬化症、脳性まひなど幅広い適用例があり、介助犬が全国で十数頭しかいないわが国の現状を変えるためにも、法的な認知は不可欠なためだ。
 毎日新聞は約3年前から介助犬を支援するキャンペーンに取り組んできた。最初は木村さんがシンシアとホテルや鉄道を利用するのをニュースとして報じた。当時はそれだけ社会の認知も低く、受け入れ拒否が多かったのだ。だが介助犬の存在が一定程度、認知された今、法的な認知という当面の最大の課題もクリアされる道筋が見えてきた。当初は64人でスタートした「議員の会」も現在は107人。超党派の国会議員が法制化に賛同しており、国会に提出されれば実現性は極めて高い。
 厚生労働省の助成を受けて約2年半、介助犬の有効性を研究していた「介助犬の基礎的調査研究班」(班長、高柳哲也・奈良県立医科大名誉教授)はこの春、「介助犬は生きた自助具」という結論を出した。自立を助ける機能という面では、車いすと同じという意味だ。同伴は受け入れ側の「善意」ではなく、障害者の社会参加の「権利」として認められなければならない。 【山本真也】

★★ 3月27日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★

[デスクです](藤)

◆「介助犬法案」が今国会にも提案されることになりました。介助犬にも盲導犬並みの法的認知を。この3年間続けている本紙のキャンペーンが、具体的な形で結実する日が近づいてきたのです。私たちは記事のほか、シンポジウム開催などさまざまな行動でその意味を訴えてきましたが、これも、読者の皆さんの支援があったからこそです。
◆「バリアフリー」や「共生」は今、街づくりの基本として語られてはいます。でも、身障者やお年寄りたちの目から街はどう見えるのか。キャンペーンは、兵庫県宝塚市の木村佳友さんと介助犬シンシアを通して、こうした問題を皆さんと一緒に考えてきました。そして、人と人のやさしい結びつきが確かな力になることを実感しています。 (藤)

★★ 3月27日 毎日新聞・朝刊・阪神版 ★★

介助犬法案提出へ 熱い思い、実を結ぶ日が/阪神

 介助犬法案提出へ――。26日明らかになった超党派の国会議員による議員立法の動きは、介助犬シンシアと暮らす木村佳友さん(40)=宝塚市=だけでなく、このペアを支えてきた多くの人が心待ちにしていた朗報だった。一人一人のささやかな思いや行動が国会に届き、厚い壁を突き崩そうとしている。 【山本真也、田畑知之】

 川西市立東谷小学校は、3年前にPTAが企画した講演会をきっかけに、木村さんとシンシアを卒業式に招いたり、チャリティーバザーを開いたりと交流を続けている。PTAの安藤真弓さん(44)は「講演を聞いて、介助犬を増やしていくために私も何かやりたいと思ったんです。法制化は本当にうれしい」と喜ぶ。
 シンシアを4年前から撮っているカメラマンの小田哲明さん(55)=神戸市=は「当時は、介助犬といっても誰も知らなかったので、よくここまで来た。でもぼくは法律に関係なく、みんなが気持ちよく受け入れてくれるのが一番と思うので、これからも撮り続けるよ」と話す。
 「シンシアの街」をうたっている宝塚市は官民を含めて、さまざまな支援に取り組んできた。太田垣稔・福祉事務所長は「市の施策は法制化に先駆けたもので、議員立法の動きは心強い。ただ、法律で明文化されても、市民に存在が受け入れられなくては、障害者の社会参加につながらないので、今後も啓発に力を注ぎたい」という。
 同市のボランティアグループ「あゆみ」は昨年、700軒近い飲食店やホテルに足を運んで、車いすや介助犬、盲導犬同伴で利用できるかを調べ、冊子にまとめた。代表の中村文子さん(57)は「盲導犬を含めて拒否した店や、『法律で認められたら考えます』という店がかなりあった。同伴拒否を禁止する法律ができれば」と期待する。
 介助犬の普及支援のために設けられた毎日新聞大阪社会事業団の「シンシア基金」には、2月末現在で963件、1318万円の浄財が寄せられている。

★★ 3月29日 共同通信★★ 

介助犬の法整備目指す 超党派議員で検討チーム

★★ 3月30日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

法案作成でワーキングチーム発足−−介助犬を推進する議員の会

 超党派の国会議員による「介助犬を推進する議員の会」(会長・田中真紀子衆院議員、107人)は29日、法案作成のためのワーキングチームを発足させた。衆院第2議員会館で開かれた初会合には田中議員ら11人が出席。議員立法として今国会中(6月29日まで)の法案提出を目指すことで意見一致した。
 会合では、衆院法制局が交通機関や店の同伴などの社会的アクセスの保障や育成体制、盲導犬とのバランスなどの法制化のポイントとなる点を説明。議員からは「介助犬だけでなく、盲導犬や聴導犬を含めて法制化を進めてはどうか」「育成団体のあり方を検討すべきだ」などの意見が出された。チームは、既存の社会福祉法などを改正するのか、新法をつくるのかを含め、今後、週1回のペースの会合で検討する。
 介助犬シンシアと暮らす車いすのコンピュータープログラマー、木村佳友さん(40)=兵庫県宝塚市=は「5年前に介助犬と暮らし始め、同伴拒否に遭っていたころは、ここまでこんなに短期間で進むとは考えられなかった」と喜んでいる。【鵜塚健】

■写真説明 介助犬法制化のためのワーキングチーム発足会で発言する田中真紀子元科技庁長官(左)=衆院第2議員会館で29日午後3時、根岸基弘写す

★★ 3月30日 毎日新聞・朝刊・阪神版 ★★

介助犬法案「一日も早い法的認知を」 ワーキングチーム、早期法制化へ意見交換/阪神

 29日発足した超党派の国会議員による「介助犬を推進する議員の会」のワーキングチームは、今国会中に「介助犬法案」の提出を目指すことを確認。介助犬シンシアと暮らす宝塚市の木村佳友さん(40)ら、一日も早い法的認知を望む介助犬使用者の声に応えることになった。 【鵜塚健】

 意見交換の中で、議員の会会長の田中真紀子衆院議員は実現を早めるため「法制化の事務スケジュールをアクションプランとしてつくるべきだ」と発言。各議員も賛同した。
 自身も車いすで生活する八代英太衆院議員は「盲導犬と同じレベルでなく、盲導犬で足りない部分についても含めて作業を進めては」と提案し、より高いレベルでの法制化を求めた。
 また民間の育成団体が次々と生まれている現状に対し、「介助犬に関係する育成団体などの利害に絡む部分などはかなり精査すべきだ」(家西悟衆院議員)との意見もあった。
 チームの代表を務めることになった中川智子衆院議員は「出席者から法制化への強い意気込みが感じられた。望む人がシンシアのようなすぐれた介助犬と暮らせるように法律づくりで後押ししていきたい」と話している。

★★ 3月30日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン あす開業 介助犬や聴導犬の同伴OK

 31日に開業する米国映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)が、肢体不自由者をサポートする介助犬や、耳の不自由な人を手助けする聴導犬の同伴を認め、パンフレットに明記した。法的にまだ認知されていない介助犬と聴導犬については、東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)を含め、対応を明確にしていない娯楽施設が多いが、USJは一部施設を除いて受け入れを明確にし、バリアフリー実現をアピールしている。
 USJは昨年4月、パーク内でのバリアフリーを協議するため社内に「障害者対応検討会」を設置。議論の結果、18のアトラクションのうち、急激な動きで、一緒にいる犬が危険な目に遭うと判断した3施設を除いた15施設で介助犬と聴導犬、盲導犬を伴ってアトラクションを楽しむことを認めた。さらに、レストランや物販店舗にも立ち入りを認めた。
 このほか、目の不自由な人のために点字ガイドブック(約40ページ)を用意して詳しい対応内容を説明。トイレでは、車椅子対応型、人工肛門(こうもん)の利用者専用や重度障害者用も設けている。
 介助犬については、市内で活躍するシンシア=写真=にちなみ「シンシアのまち」を宣言している兵庫県宝塚市の宝塚ファミリーランドが遊戯施設への受け入れをしている。一方、TDLは「事前に連絡を受ければ相談に応じ、ケース・バイ・ケースで対応している」と言うが、飲食施設では原則として外で待機してもらうという。
 USJは「障害があることで制約することなく、自然な形で楽しんでもらえるよう心がけた」と話している。 【麻生幸次郎】



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