★★ 11月8日 毎日新聞・朝刊・大阪版 ★★
介助犬の現状と課題、米国のトレーナーが語る 東淀川区・参天製薬で10日 /大阪
アメリカで介助犬や聴導犬の育成に携わってきたトレーナー、グレン・マーティンさんが講師を務めるセミナー「アメリカの介助犬育成の現状と課題」(日本介助犬アカデミー主催、毎日新聞大阪社会事業団など後援)が10日午前11時、東淀川区下新庄3の参天製薬で開かれる。
マーティンさんは、大学で心理学を修得したサンフランシスコ動物虐待防止協会のトレーナー。介助犬や聴導犬の育成プログラム作りや行政機関のコンサルタントとしても活躍している。昨年暮れ、宝塚市で開かれた第2回介助犬シンポジウムに参加したスーザン・ダンカンさんの介助犬リンカーンもマーティンさんが訓練した。「介助犬先進国」といわれるアメリカでは約2万頭の介助動物が活躍。同伴による社会的アクセスが法律で保障されている半面、育成に関する規制がないため、ビジネス化や質の低下などの問題が起きており、マーティンさんが実例を踏まえて報告する。
参加費5000円。先着200人で、日本介助犬アカデミー名古屋事務局まで、ファクス(052・776・3247)で申し込みが必要。9日締め切り。 【山本真也】
|
★★ 11月11日 毎日新聞・朝刊・阪神版 ★★
米国の介助犬育成の現状は… トレーナーのマーティンさんが講演 /阪神
アメリカの著名な介助犬・聴導犬トレーナー、グレン・マーティンさんのセミナー「アメリカの介助犬育成の現状と課題」(日本介助犬アカデミー主催、毎日新聞大阪社会事業団など後援)が10日、大阪市東淀川区の参天製薬で開かれた。捨て犬を聴導犬に育成したり、リハビリ施設を利用した障害者と介助犬の合同訓練に取り組むマーティンさんの話に、宝塚市で介助犬シンシアと暮らす木村佳友さん(41)やトレーナー志望者が耳を傾けた。
アメリカでは日本の約20倍の約2万頭の介助動物が活躍。大手の介助犬育成団体は、年間百数十頭の犬を社会に送り出している。マーティンさんは、背景に、寄付金を基にした豊かな財政基盤や科学的な育成方法の確立、同伴しての社会的アクセスを保障するADA(障害を持つアメリカ人法)の存在を指摘。捨て犬から適性犬を選ぶ方法や楽しみながら介助動作を覚えさせる訓練法を説明した。
日本でも介助犬、盲導犬、聴導犬の質を確保したうえで使用者の社会的アクセスを保障する「身体障害者補助犬(介助犬)法案」が今国会で成立する予定。マーティンさんは「大変よいことだ。私もアドバイスできることがあれば、していきたい」と話していた。 【山本真也】
|
★★ 11月20日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★
介助犬、民間施設も義務化 議員の会が法案承認 臨時国会成立目指す
超党派の国会議員でつくる「介助犬を推進する議員の会」(会長・田中真紀子外相、102人)は20日、総会を開き、議員立法「身体障害者補助犬(介助犬)法案」の最終案を承認した。開会中の臨時国会での提出・成立を目指し、各党内の調整に入る。最終案では、公立施設に加え、飲食店やスーパーなど民間施設でも介助犬などの受け入れ義務を盛り込んだ。障害者が心待ちにしている介助犬や聴導犬の法制化まであと一歩となった。 (11面に関連記事)
今年3月に発足した議員の会のワーキングチームが、関係省庁などと調整を重ね最終案をまとめた。同法案は介助犬、聴導犬に法的地位を与え、道交法で認知されている盲導犬を含めて同伴しての社会活動を保障する。
5月に作られた骨子案は、不特定多数の人が利用する民間施設の受け入れを努力規定としていたが、その後、盲導犬使用者らの要望を受け、最終案は公立施設と同様に受け入れ義務を明記した。
臨時国会の会期が来月7日までしかないため、全党一致を条件に審議を省略し、スピード成立できる厚生労働委員会提案を目指す。ワーキングチーム代表の中川智子衆院議員は「障害者が良質な介助犬を手に入れ、同伴拒否で苦しまずに社会参加できるよう1日も早く成立させたい」と話している。 【山本真也】
|
★★ 11月20日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★
介助犬シンポジウム 法制化後の展望を議論 来月8日、宝塚市で
兵庫県と同県宝塚市、毎日新聞社は12月8日午後0時半から、宝塚市栄町3の宝塚グランドホテルで「第3回介助犬シンポジウム〜私たちに何ができるか シンシアのまち宝塚から〜」(住友生命、ダイエー後援)を開く。3回目となる今回のシンポジウムでは、開会中の臨時国会で成立が見込まれている「身体障害者補助犬(介助犬)法案」を柱に、自治体、民間ボランティア、学識経験者らが、それぞれの立場から法制化後の展望と課題について、議論を深める。
パネリストは、宝塚市で介助犬シンシアと暮らす車椅子のコンピュータープログラマー、木村佳友さん▽ヒトと動物の関係学会会長の林良博・東京大学農学部長▽まちづくり市民グループ「あゆみ」代表の中村文子さん▽正司泰一郎・宝塚市長の4人。コーディネーターは藤原健・毎日新聞大阪本社社会部長。
「介助犬を推進する議員の会」事務局長の中川智子衆院議員による報告やビデオ上映、パネル展示もある。入場無料。手話通訳、要約筆記あり。参加者には、介助犬シンシアにちなんで名付けられた新種のバラ「シンシアたからづか」1輪をプレゼントする。問い合わせは宝塚市障害福祉課(0797・77・2077)。 【山本真也】
|
★★ 11月20日 毎日新聞・東京本紙・朝刊 ★★
社説・育成、訓練体制の確立急げ 障害者補助犬
障害者の生活を手助けする犬を法律で位置づけ、育成を促進する法案の最終案がまとまった。超党派の国会議員で作る「介助犬を推進する議員の会」が、開会中の臨時国会での提出、成立を目指す「身体障害者補助犬法案」だ。
障害者の社会参加へのアクセスを保障する内容になっている。法案に伴い、障害者基本法など三つの法律の改正案も準備している。重要法案が目白押しだが、バリアフリー社会の実現のために、この国会での成立を望みたい。
障害者補助犬では盲導犬がよく知られている。それでも活躍しているのは日本全体で900頭弱にすぎない。聴覚障害者のための聴導犬、肢体不自由者の介助犬は、それぞれわずか20頭前後だ。法案成立は、社会が補助犬を認知する出発点となる。
盲導犬は78年の道路交通法改正で、初めて法律に登場した。その訓練規定は、今春の社会福祉法などの改正で、組み入れられたばかりだ。
聴導犬と介助犬は法律による定めがない。同伴を認める交通機関や量販店などが増えているが、決して多いとは言えない。法律で認知されれば、障害者は街に出やすくなる。
しかし、介助犬と一口に言っても、障害者は多様で、それぞれの障害に応じて手助けをする犬の育成の難しさが、介助犬の広がりを阻んできた面もある。
最終案は、国や自治体が管理する公共施設や公共交通機関、大勢が利用する民間施設で、補助犬の同伴を拒んではならないと義務づける。民間に職場やマンションでも、同伴を認めるよう努力規定を設ける。
このほか、補助犬の育成や認定の方法、補助犬を使う人の責任、国や自治体の役割を定める。
実務的に煮詰めていく問題は多い。まず介助犬については、定義を明確にしたうえで、育成体制を確立することが急務だ。これがすべての前提となる。
盲導犬の育成システムは確立されている。介助犬の場合もそれを範とするのか、別の体制を作るのか。厚生労働省の研究会で明確にする必要がある。適した犬の確保や、訓練するトレーナーの教育も急がれる。
介助犬育成を名乗る団体が全国にはいくつか誕生している。なかには障害者に高額な犬を売りつける悪質な事例も出ている。こうしたことを防ぐためにも、介助犬の認定、訓練システムを一元化させるべきだろう。
啓発活動も大事だ。市民権を得たと思われる盲導犬ですら、同伴をめぐるトラブルはしばしば起きている。同伴できる場所を広げるために、ペットと補助犬とは違うということを周知させなければならない。
盲導犬を貸与している自治体は増えている。聴導犬や介助犬の貸与の準備も進めてほしい。
米国では約2万頭もの補助犬が活躍している。日本の補助犬は絶対的に不足している。
|
★★ 11月29日 共同通信・発信 ★★
盲導犬などの受け入れ整備 百貨店の大丸
|
★★ 11月30日 毎日新聞・朝刊・大阪版 ★★
介助犬など補助犬3種を紹介 住友生命などが啓発ビデオ制作、図書館に寄贈へ/大阪
身体障害者補助犬(介助犬、盲導犬、聴導犬)の支援活動をしている住友生命とアシスタントドッグ育成普及委員会が、啓発ビデオ「アシスタントドッグを知っていますか?」を制作した。近く、全国の図書館に寄贈する。 【山本真也】
ビデオは18分間で、介助犬、盲導犬、聴導犬の仕事ぶりを紹介。兵庫県宝塚市の木村佳友さん(41)も出演し、介助犬シンシアが冷蔵庫からジュースを取り出したり、ドアを開ける介助を実演している。
「補助するのは別に犬じゃなくてもいいんじゃない?」「犬は仕事するのが嫌じゃないの?」「どうしてたくさんいないの?」「私たちにできることは?」といった素朴な疑問やよくある誤解に、使用者や有識者が答える形で構成。人間が犬によって元気づけられ、犬も楽しんで働いていることを伝えている。
ビデオは12月8日に宝塚市で開かれる第3回介助犬シンポジウムで上映される。また「シンシアのまち」を宣言している宝塚市の公立小中学校、養護学校、幼稚園に贈られる。住友生命は「3種類の補助犬を紹介する啓発ビデオは初めて。教育現場などで活用してもらいたい」としている。
●ビデオプレゼント●
ビデオ「アシスタントドッグを知っていますか?」を抽選で読者50人にプレゼントします。はがきに住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、〒530―0003 北区堂島2の4の27、新藤田ビル3階、東急エージェンシー関西支社内、アシスタントドッグ育成普及委員会事務局「毎日新聞ビデオプレゼント係」まで。締め切りは12月7日(消印有効)。問い合わせは同事務局(06・6348・1483)へ。
|