☆☆ 『シンシア』の事が掲載された2002年3月の新聞記事 ☆☆

★★ 3月6日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

特別授業はシンシアの話 作者の寺田操さんが淀川区の神津小学校で読み語り

 毎日新聞の童話コーナー「読んであげて」で1月に連載された「グッドガール!シンシア」の作者で、詩人の寺田操さん(54)が5日、大阪市淀川区の市立神津小学校(中林邦夫校長)4年1組で特別授業をした。同組の児童が先月、童話の続編の絵本を作ったことから交流が生まれ、児童らは、寺田さんが語る介助犬シンシアの話に熱心に聴き入った。
 「グッドガール!シンシア」は障害者の手足となって働く介助犬の物語。同小では、7クラスでこの童話の読み語りを行い、そのうち同組の児童29人が続編の絵本を制作した。シンシアが飼い主の友達づくりの手伝いをしたり、海でおぼれた人を助けるなど自由な発想で書かれたストーリー6編。これを知った寺田さんは大喜びで、担任教諭の「子どもたちに話をしてほしい」という申し出を快諾した。
 この日の授業では、寺田さんは、シンシアに出会った経緯や、童話を作る時の苦労などを分かりやすく語りかけた。児童からは「シンシアは病気をしたことがありますか」「赤ちゃんを産むのですか」などの質問も。寺田さんは「続編を作ってくれたことがきっかけで、みんなに会うことができてうれしいです」。中林校長は「寺田さんの穏やかな語り口に引き込まれて、子どもたちも優しい気持ちになっていたようです」と話した。 【中村敦茂】

■写真説明 「グッドガール!シンシア」の作者・寺田操さん(右)の特別授業を受ける大阪市立神津小4年1組の児童たち=大阪市淀川区十三元今里の同小で5日午後、北村隆夫写す

★★ 3月7日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★

介助犬「シンシア」ハーネス衣替え 宝塚市の助成制度を初めて適用

 介助犬シンシアのハーネス(胴輪)が、黄、青色の新しいコート型に“衣替え”した。兵庫県宝塚市が全国に先駆けて99年4月に創設した介助犬ハーネス助成制度を初適用。飼い主で車椅子のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(41)に助成金1万円が支給される。
 木村さんは「受け入れる店が『介助犬』と認識しやすく、外出がよりスムーズになる」と期待している。
 今国会では、自治体による介助犬の貸与事業などを盛り込んだ身体障害者補助犬法案が成立する見通し。 【山本真也、写真も】

■写真説明 新しいコート型ハーネスを着けた介助犬シンシアと飼い主の木村佳友さん

★★ 3月8日 読売新聞・大阪本紙・夕刊 ★★

[やさしい社会保障]介助犬 法的には「ペット」扱い 制度化へ議員立法の動き

 身体の不自由な人の生活をサポートする「介助犬」。高度な訓練を受けているが、法的にはまだ認知されておらず、社会参加も制限が多い。幸子さん(21)と健一さん(17)が学んだ。

幸子 木村さんの横にいるのが、介助犬のシンシアですか。頼りになるんでしょうね。

木村 自宅でコンピューターシステムを作成する仕事をしていますが、手指が動かないためにフロッピーディスクをよく取り落としてしまいます。以前は妻が帰るまで仕事を中断せざるを得ませんでしたが、今はシンシアがすぐに拾ってくれます。

健一 賢いなぁ。

木村 万一、バランスを崩して車いすから落ちた時も、電話を持って来てくれるので、すぐに連絡できます。買い物も着替えも手伝ってくれ、今や生活する上でなくてはならない存在です。

幸子 介助犬って、いつから日本にいるんですか。

木村 アメリカで育成が始まったのが一九七〇年代。九二年に日本の女性がアメリカから訓練された犬を連れて帰ったのが最初と言われています。厚生労働省の調べですが、今では全国で十五の団体・個人が独自のプログラムで訓練し、十九匹が介助犬として働いています。

健一 育成するお金はだれが負担するんですか。

木村 一匹を育てるのに半年から一年余り、費用も二百万円ほどかかります。市民からの寄付とボランティアで成り立っているのが現状です。

幸子 介助犬と一緒なら、車いすの人も行動範囲が広がりますね。

木村 そうでもないんです。法的には何の認知もされていないため、普通のペットと見なされて食堂やホテルで利用を断られることがよくあります。シンシアの場合は、電車などの交通機関も会社ごとに十数種類の書類を提出した上、面接や実技などの“試験”をパスして、ようやく利用できました。

健一 大変だなあ。

木村 公的な定義、育成基準がないので、ある程度仕方ないかもしれません。厚生労働省が二〇〇〇年から、医療関係者や育成団体、利用者らによる「介助犬に関する検討会」「介助犬の訓練基準に関する検討会」を設けたので、良い方向に進んではいます。

幸子 県や市町村も動きがあるんでしょうね。

木村 九八年には私の住む兵庫県宝塚市が市の施設への介助犬同伴を認め、市独自で介助犬の定義・基準を定めました。兵庫県も二〇〇〇年九月から介助犬の登録制度がスタート、「介助犬同伴利用促進要綱」も制定しました。京都市や岐阜県では育成費を補助し始め、千葉市は職員の介助犬同伴勤務を認めました。

幸子 民間では。

木村 スーパーのダイエーグループが全国で受け入れを決め、食品と衣類以外は棚から商品を介助犬が取ることも可能になりました。同伴して入店することは認める百貨店も増えてきました。

健一 もっと大きく輪が広がるといいのに。

木村 九九年に介助犬の法的な認知を目指す超党派の国会議員による「介助犬を推進する議員の会」ができました。昨年には「身体障害者補助犬法案」が国会に提出されました。障害者の立場に立った法律が、一日も早くできることを願っています。(辻本洋子)

◎この人に聞きました
 木村佳友氏 日本介助犬使用者の会事務局長。27歳で交通事故に遭い、車いす生活に。妻と母、介助犬のシンシア(8)、と暮らす。兵庫県宝塚市在住。41歳。

◆身体障害者補助犬法案
 盲導犬、介助犬に、聴覚障害者に音を聞き分けて伝える「聴導犬」が対象。使用者が補助犬を適切に管理する義務を定めた上で、公共施設や公共交通機関は基本的に補助犬の同伴を拒むことを禁止している。また、訓練事業者に対し、訓練の際に使用者や獣医師、医師などと連携することを義務づけている。

 写真=木村佳友氏
 図=介助犬の仕事(デザイン課 三厨加代子・武石光央)
 図=各国の介助犬の普及状況

★★ 3月12日 毎日新聞・朝刊・東京版 ★★

介助犬、ご存じですか ふれあいコンサート−−15日、港区赤坂で /東京

 港区に拠点を持つ企業でつくるボランティアネットワーク「みなとネット」は、「介助犬ふれあいコンサート〜介助犬をご存知ですか〜」(毎日新聞社など後援)を15日午後6時半から、港区赤坂4の赤坂区民センターで開く。入場無料。
 介助犬支援を目的に、元CLASSの津久井克行さんのバンド、慶応大学マンドリンクラブ、中高生のサンババンドの港区ポルテリーニャが出演する。車椅子の千葉市職員、山口亜紀彦さん(30)が介助犬オリーブとステージに立ち、介助犬を取り巻く状況や役割などを説明。介助犬についてのビデオ上映もある。
 みなとネットは96年に設立され、17企業1団体が加盟。毎年、社会貢献のイベントを開催している。165万人以上いるといわれる肢体不自由者に対し、介助犬はまだ20頭足らずで、今回のコンサートは、介助犬への理解を深めてもらうために企画。会場には介助犬普及支援の募金箱を設ける。
 申し込みが必要で、港区ボランティアセンター(電話3431・2081)まで。

■写真説明 ふれあいコンサートで、ステージに立つ山口亜紀彦さんとパートナーのオリーブ

★★ 3月12日 毎日新聞・朝刊・大阪版 ★★

シンシア基金に30万円を寄託−−スポーツニッポン新聞社と森下仁丹 /大阪

 スポーツニッポン新聞社と森下仁丹は11日、「シンシア基金に」と30万円を毎日新聞大阪社会事業団に寄託した=写真。
 介助犬育成に協力するゴルフ大会、仁丹サラシアカップ「スポニチ・ゴルフサーキット」を昨年4月から今年2月まで近畿地区のゴルフ場で毎月行い、延べ900人の参加者から寄金を募った。森下仁丹の杉村茂樹宣伝部長は「介助犬育成のため今後も募金活動を続けていきたい」と話している。 【宮本巳代治】

★★ 3月21日 毎日新聞・朝刊・静岡版 ★★

3年間募金寄託の掛川市立北中で卒業式 「優しい心忘れないで」/静岡

◇シンシア基金−−飼い主・木村さんがメッセージ
 介助犬の育成や普及に役立てられる毎日新聞社の「シンシア基金」のために募金活動を展開してきた掛川市立北中学(鈴木正弘校長)の3年生237人が20日、卒業式を迎え、介助犬シンシアの飼い主である木村佳友さんからのメッセージが贈られた=写真。

 生徒らは1年生のとき、学年主任の永田隆久教諭からシンシアを取り上げた本を紹介され、「自分たちにも何かできないか」と募金活動を思いついた。毎年夏に校内と市内2カ所のスーパーで募金を呼びかける活動を3年間続け、集まった18万6227円を今月、「シンシア基金」に寄託した。
 木村さんは「介助犬使用者の社会参加には、みなさんの優しい『心のバリアフリー』が一番必要です。高校生になっても今の気持ちを忘れず頑張ってください」とのメッセージを寄せ、卒業式の式典の中で読み上げられた。
 募金活動に参加した榛葉琴充君(15)は「少ない金額だけど、介助犬の育成に役立てばうれしい」と胸を張って話していた。【中村牧生】

★★ 3月21日 毎日新聞・朝刊・大阪版 ★★

関西電力がシンシア基金に22万2600円を寄託 /大阪

 関西電力は20日、「障害者がいきいきと生きられる社会作りを」と、22万2600円を毎日新聞大阪社会事業団の「シンシア基金」に寄託した=写真。
 同社は昨年11月、心や体に障害を持つ人たちの芸術作品展「かんでんコラボ・アート21」を開催。会場や自社内で展示作品のポストカードを販売した。寄託金はポストカード販売収益金の全額。中井俊博地域共生・広報室地域活性化グループ部長は「新聞などで、障害者を支援する介助犬について知った。普及、育成に役立ててほしい」と話した。 【中村敦茂】

★★ 3月23日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

[雑記帳]介助犬シンシアの顔のクッキーを、来月から販売−−兵庫県の障害者通所施設

◇兵庫県宝塚市の障害者通所施設「宝塚あしたば園」が、介助犬シンシアの顔をかたどったクッキー=写真=を、来月から販売する。
◇同市が作った介助犬啓発ステッカーのデザインをモデルにした。ココア入りのハート形生地の上に顔を乗せ、目と鼻をココアで仕上げた。
◇介助犬を法的に認める身体障害者補助犬法の成立も間近。待ちに待った法律が出来たら「シンシアの笑顔をじっくりと味わえます」。 【佐々木雅彦】

★★ 3月23日 神戸新聞・朝刊 ★★

シンシアがクッキーに/宝塚の通所施設が介助犬普及に一役/真心込めて作ったよ

 介助犬「シンシア」をかたどったクッキーが、宝塚市の障害者通所施設「宝塚あしたば園」の利用者らの手で焼き上げられた。試行錯誤を重ねた末の力作で四月七日、ボランティア施設「ぷらざこむ1」(同市売布東の町)で開かれる「ぷらざこむ祭り」の会場で発売される。
 シンシアは、同市内のコンピュータープログラマー木村佳友さんと暮らしている。
 同市では、体が不自由な人を支える介助犬の普及をまちぐるみで進めており、同園に通う十四人も「何かシンシア・グッズを作りたい」とクッキー作りに挑戦した。
 材料選びなどに苦労しながら、約一カ月がかりで完成したクッキーは、縦、横の最大幅が七センチ。市が作った「介助犬同伴可」のステッカーと同じハート形のデザインで、ココア地で作ったハートの部分にクッキー生地の顔を乗せ、目と鼻もココア地で表現した=写真(左)。
 一枚五十円。四月七日以後、市内のイベント会場などで販売される。宝塚あしたば園TEL0797・87・8252



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