★★ 4月5日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★
「身体障害者補助犬法案」が審議入り 今国会で成立する見通し
介助犬や聴導犬を法的に位置付ける議員立法「身体障害者補助犬法案」が5日午前、衆院厚生労働委員会で審議に入った。全党が法案に賛成することを表明しており、来週にも可決、衆院本会議で採決。参院での審議を経て、今国会(6月19日まで)中には成立する見通しになった。
法案は、ペットとの区別があいまいだった介助犬と聴導犬、道路交通法で規定されている盲導犬を「身体障害者補助犬」と定義。不特定多数が利用する施設での受け入れ義務や公的認定制度などを定め、今年10月からの施行を予定している。
5日の厚労委では、提出者となっている超党派の議員連盟「身体障害者補助犬を推進する議員の会」(会長・橋本龍太郎元首相、102人)の山本幸三(自民)、中川智子(社民)両議員らが答弁に立ち、補助犬法の制定が障害者の社会参加に不可欠であることなどを強調した。
政府側は、補助犬の啓発や貸与事業に予算措置をする意向であることを表明。坂口力厚労相は「意味のある議員立法で国も責任を持って対応していきたい。訓練士の教育が今後のポイントと考えており、資格制度が必要なのかを含めて検討していきたい」と答弁した。
介助犬と傍聴した車椅子の障害者の今崎牧生さん(39)は「希望が持てるような議論でした」と話していた。 【山本真也】
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★★ 4月10日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★
補助犬法案、きょう午後可決へ−−衆院厚生労働委員会で
ペットとの区別があいまいだった介助犬や聴導犬に法的地位を与える議員立法「身体障害者補助犬法案」が10日午後、衆院厚生労働委員会で可決される。全党が法案に賛成し、早期成立の意向を表明していることから、11日の衆院本会議通過後、参院の審議を経て、今国会で成立する。
法案は、介助犬、盲導犬、聴導犬を「身体障害者補助犬」と位置付け、障害者が一緒に交通機関や公共施設を利用することを保障する。超党派の議員連盟「身体障害者補助犬を推進する議員の会」(会長・橋本龍太郎元首相、102人)が昨年12月に提案した。5日に審議が始まり、坂口力厚労相は啓発や補助犬の無償貸与などに国が予算措置をとることを表明している。
また、犬の股関節(こかんせつ)脱きゅうや進行性網膜委縮症などの遺伝性疾患が、候補犬の確保の大きな障害になっていることから、法案の可決に合わせて、「遺伝性疾患問題に対する専門委員会を厚労省に早急に設置する必要がある」との付帯決議も採択する予定。 【山本真也】
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★★ 4月11日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
衆院厚生労働委員会で補助犬法案を可決 今国会で成立へ
介助犬、聴導犬に法的地位を与え、盲導犬とともに使用者の社会活動を保障する議員立法「身体障害者補助犬法案」が10日、衆院厚生労働委員会で全会一致で可決した。11日の衆院本会議を経て、参院本会議で可決、成立する見通し。10月から施行され、障害者が良質な補助犬(介助犬、盲導犬、聴導犬)を同伴して交通機関や公共施設を利用することを保障し、自立や社会参加を促す。(23面に「ニュースそうだったのか」と法案要旨、24、25面に関連記事)
超党派の国会議員でつくる「身体障害者補助犬を推進する議員の会」(会長・橋本龍太郎元首相、102人)が立案し、昨年12月に全党一致で衆院厚労委に提案していた。
国や地方自治体が管理する公共施設、公共交通機関のほか、不特定多数が利用する民間施設にも受け入れが義務付けられた。民間の職場やマンションも、同伴を認めるよう努力規定がある。
介助犬と聴導犬については、「国の指定法人が認定した犬」との明確な基準を設け、訓練に携わる事業者には医療と連携した訓練や譲渡後のアフターケアを義務付けた。一方、使用者には犬の衛生や行動を管理する義務が課せられた。
また、障害者基本法、社会福祉法、身体障害者福祉法の一部を改正し、訓練事業を第2種社会福祉事業と位置付けて都道府県による補助犬の貸与事業も定めた。
法制度が整備されるとはいえ、補助犬は絶対数が不足している。適性のある犬の確保やトレーナーの育成が課題となる。 【山本真也】
◆身体障害者補助犬法案の骨子◆
<訓練事業者の義務>
医療従事者、獣医と連携した良質な犬の育成。譲渡後、障害の状況が変化した際の再訓練。
<使用の適格性>
使用者は補助犬の行動管理ができる者でなければならない。
<同伴の受け入れ>
(義務規定)国や自治体が管理する施設、事業所、住宅▽公共交通機関▽不特定多数が利用する民間施設
(努力規定)民間の事業所、住宅
<認定>
認定業務は厚生労働大臣が指定した社会福祉法人が行う。犬が規定する能力を欠くと認めた場合は認定を取り消さねばならない。
<施行と見直し>
02年10月から施行。ただし、レストランやホテルなど不特定多数が利用する民間施設の受け入れ義務化は周知期間を設け、03年10月から。施行3年後に受け入れや育成の状況を検討し、必要に応じて見直す。
<国民の理解と協力>
国、自治体は教育、広報を通じて補助犬の役割について国民の理解を深めるよう努めなければならない。国民も補助犬を使用する障害者に対し、必要な協力をするよう努めなければならない。
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★★ 4月11日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
身体障害者補助犬法案可決 シンシアと喜ぶ木村佳友さん “二人三脚”社会動かす
身障者が待ち望んでいた身体障害者補助犬法案が10日、衆院厚生労働委で可決された。介助犬シンシアと暮らし、介助犬を公的に認知してもらおうと運動の先頭に立って支援の輪を広げてきた車椅子のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(41)=兵庫県宝塚市=は自宅でシンシアとともに喜びをかみしめ、毎日新聞に手記を寄せた。「介助犬って何?」と言われる中で始まった運動は大きな節目を迎えた。成立の見通しがついたが、法律を社会に生かして行くのはこれからだ。
◆木村佳友&シンシア
14年前、通勤途上の事故で首の骨を骨折し、私の生活は一変してしまいました。胸から下は全く動かず感覚もなく、手指の機能も失いました。長い入院生活の後、絶望のふちから救ってくれたのは一頭の犬でした。
在宅勤務のため、日中を一人で過ごす私は、一度車椅子から落ちてしまうと床に転がったままとなります。そんなとき介助犬が電話を持ってきてくれたらどんなに助かるか。当時、ペットとして飼っていたラブラドル犬シンシアにたまたま介助犬の適性があり、トレーニングの後、私が落とした物を拾う、指示した物を持ってくる、服や靴を脱がす、高速道路では握力のない私の代わりにチケットを取るなど、障害をもつ私を助けてくれるまでになりました。
しかし、当時、介助犬は法的にペット扱いであったため、利用できる施設も少なく、介助犬という言葉すら知られていない状況で同伴の許可を得るのは大変でした。そんな中、少しずつ講演の依頼が入り始め、外出することも多くなり、それに呼応するように講演やイベントを手伝ってくれる人たちが現れ始めました。
98年の鉄道乗車の交渉は、マスコミで大きく報道され、毎日新聞の「介助犬支援キャンペーン」が始まるきっかけとなりました。99年2月には、シンシアと一緒に国会を訪れ、その後「介助犬を推進する議員の会」が設立されました。一方、地元の宝塚市と兵庫県では、独自に介助犬の認定制度をつくり、啓発を行い、兵庫県では約3万枚の「介助犬同伴可シール」が配られました。
法律が成立するまでには、何度も国会へ足を運び、また日本介助犬使用者の会を設立し、使用者からの意見を訴えてきました。今回の法律は、今までの活動を支えてくれた多くの方々の温かい心と励ましのお陰だと感謝しています。障害を負っても悪いことばかりじゃない、希望をもっていれば夢が実現することもあるんだと、身をもって知らされました。
たとえ法整備がすすんでも、受け入れる側の人が拒めば、補助犬の社会参加はできません。一人一人の心のバリアフリーを願っています。
◇補助犬法案の歩み◇
1957年 国産盲導犬第1号が誕生
70年代 介助犬の育成が米国で始まる
78年 道路交通法改正で、盲導犬が盛り込まれる
92年 米国から介助犬を初導入。国内でも介助犬や聴導犬の育成が始まる
96年7月 シンシアが介助犬となる
98年9月 毎日新聞で地域面連載「介助犬シンシア」開始。旧厚生省が介助犬研究に助成決定
12月 兵庫県宝塚市が自治体初の介助犬・盲導犬の胴輪補助を表明
99年2月 シンシアを同伴しての国会傍聴が認められる
5月 宝塚市が「シンシアのまち」を宣言
7月 介助犬を推進する議員の会結成。ダイエーグループが介助犬の受け入れ開始
00年6月 厚生省の「介助犬に関する検討会」発足
9月 兵庫県が介助犬認定制度をスタートさせる
01年3月 議員の会ワーキングチームが法案作りを始める
12月 議員立法「身体障害者補助犬法案」を国会提出
02年4月 補助犬法案が衆院厚生労働委で可決、衆院本会議へ
■写真説明 「身体障害者補助犬法案」の委員会可決をインターネット中継で確認し、喜ぶ木村佳友さんと介助犬のシンシア =兵庫県宝塚市で10日午後、河内安徳写す
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★★ 4月11日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
補助犬法案が可決 傍聴席から一斉に拍手
木村佳友さんは、補助犬法案可決の瞬間を自宅で迎えた。仕事部屋でシンシアを抱きかかえ、衆院ホームページのインターネット審議中継を見ながら「法律ができるなんて、夢にも思ってなかった」と感無量だった。
衆院厚生労働委では、委員全員が賛成の起立をして可決されると一斉に拍手が起こった。法案提出者として前列の答弁席にいた「身体障害者補助犬を推進する議員の会」事務局長の中川智子議員(社民)は、「おめでとう」と声がかかると、思わず手を突き上げてバンザイした。中川議員は「シンシアと出会って3年余り。当初はこのような画期的な法案ができるとは思っていませんでした」と話した。
傍聴席にいた研究団体「日本介助犬アカデミー」専務理事の医師、高柳友子さん(35)は2年半の間、法案成立を求めて障害者と国会に通い続けた。「ひとやま越えたが、まだ参院があります。障害者は一日千秋の思いで成立を待っています」と気を引き締めた。
7年前から聴導犬の美音(みお)と暮らしている主婦、松本江理さん(33)=東京都練馬区=は「うれしい。法的なバックアップがあればもっといろいろなところへ出かけ、堂々と歩けるのにとずっと思い続けていました」と話した。聴覚障害者は見た目ではわかりにくいが、美音を同伴していると周囲が気づいて配慮してくれる効果もある。だが、入店や乗車を断られることが多い。「法制化されても、交通機関やお店がこの法律を理解してくれなければ。形式的な立法でなく実体を伴うものになってほしい」と願う。
筋ジストロフィーの彦坂第輔さん(28)=京都府宮津市=は3年前に、介助犬ランボーが来てから積極的に外出するようになった。しかし、店に入る時には「断られるかもしれない」という恐れが消えない。彦坂さんは将来は1人暮らしを考えている。補助犬法案は家主に対して「補助犬を拒まないように努めなければならない」と規定しており「部屋探しが楽になります」と喜んだ。 【山本真也、佐々木雅彦】
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★★ 4月11日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
[デスクです]身体障害者補助犬(藤)
◆本紙のキャンペーンがついに、法律に結びつきました。兵庫と大阪の地域面を主舞台に介助犬に社会的認知を、と訴え続けて4年。この介助犬と、盲導犬、聴導犬を「身体障害者補助犬」とした法律が衆院厚生労働委員会で可決、成立の見通しになったのです。
◆法律の多くは、官僚主導でできあがります。でも、この法律は、キャンペーンを支持していただいた読者の皆さんのバックアップがあったからこそ、の思いを今、改めてかみしめています。皆さんのやさしさ。これが大きな力になり、国をも動かしたのです。 (藤)
記事、コラムへのお便りを手紙、FAX(06・6346・8187)、Eメール(o.shakaibu@mbx.mainichi.co.jp)でお寄せ下さい
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★★ 4月11日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
[ニュースそうだったのか]「補助犬法」って何? 障害者と一緒 どこでもOK
介助(かいじょ)犬や聴導(ちょうどう)犬を法律として認める「身体障害者補助犬法」がこの国会で成立、今年10月から施行される。どうして、こんな法律が必要なのか? 具体的に何が変わるのか? 総合学習で介助犬に関心を持った中学2年の花子さんが、担任の太郎先生に質問した。 【山本真也】
◇入店、乗車、拒否できない
花子 どんな所へでも補助犬と一緒に行けるようになるのですか?
太郎先生 スーパーや飲食店、電車、ホテルなど、不特定多数の人が利用できる施設や交通機関では、犬を拒否できなくなります。職場に連れて行くことやマンションで飼うことも、事業主や家主は「受け入れに努めなければならない」という規定が設けられたんだ。
その代わり障害者にも補助犬の行動を管理すること、衛生に注意することが義務になった。だから、他人にかみつく恐れがある場合は拒(こば)むことができるんだ。ただし「犬が嫌いなお客さんがいるから」とか「うちの営業方針だから」などと拒むことは認められないんだよ。
花子 同伴を理由なく拒んだ場合、罰則はあるの?
太郎先生 罰則はない。ただ、裁判を起こされた場合は、負けることになるだろうね。国や自治体は、補助犬の法律が出来たことを皆に知らさなければならなくなったので、罰則をつくるのは見送ったんだ。でも、この法律は3年後に見直すことになっており、同伴を拒否するような実例が多い場合は、罰則も考えなくてはならないだろうね。
花子 警察犬や災害救助犬、セラピー犬はどうして含まれなかったんですか?
◇社会参加促すために
太郎先生 法律の前提になっているのは「障害者の社会参加」。障害者の体の一部として障害を補う犬がペット扱いされ、一緒に行動することを拒否されていては、障害者は普通に社会に出られなくなるね。それを何とかしようと、党派を超えて国会議員が提案したんだ。今回は介助犬、盲導犬、聴導犬に限ったけど、欧米ではてんかん発作を予知して助けを呼ぶ「てんかん予知犬」なんてのも活躍している。日本でも実績が増えれば、法的にも補助犬の仲間入りすると思うよ。
花子 誰でも介助犬や聴導犬を育てられるんですか?
太郎先生 誰でも育てることはできる。ただ、補助犬の訓練はすべて「第2種社会福祉事業」として知事への届け出が必要なんだ。だから自治体から監督を受けることになる。今は何の規制もなく、障害者が高額な育成費を請求されたり、訓練が不十分な犬を渡されるケースも出ているんだよ。
認定は、厚生労働大臣の指定した法人が行うことになる。ただし04年9月までは、認定されていなくても介助犬、聴導犬を名乗ることができるんだよ。すでに国家公安委員会が指定した法人による認定制度が確立されている盲導(もうどう)犬の場合は今のままなんだ。
花子 海外にも補助犬の法律があるんですか?
◇犬の質も法で確保
太郎先生 ほとんどの先進国に盲導犬に関した法律があるんだ。同伴を拒んだ場合、禁固や罰金を科しているんだよ。米国にはさらに幅広く、障害者が平等に社会へ参加出来るようにするため、介助動物を同伴することを保障したADA(障害を持つアメリカ人法)がある。しかし、どんな動物が介助動物に当たるのかという基準がないため、精神安定のためとヘビを飛行機の座席に持ち込んでトラブルになったケースもあった。日本の補助犬法は、犬の質を確保したうえで同伴を保障する世界初の法律なんだ。
花子 法律が出来て補助犬は増えていくんですか?
太郎先生 米国では約2万頭の補助犬が活躍しているが、日本には900頭弱しかいないんだ。育成費(1頭で100万〜300万円)が寄付頼みでいつも不足していること、股関節(こかんせつ)形成不全などの遺伝病があって、適性のある犬をたくさん確保できないこと、リハビリや福祉などの幅広い知識を持ったトレーナーが足りないこと――などの課題があるからなんだ。
だから法律ができたらすぐ解決するわけではない。でも、一般の人が補助犬についてよく知るようになることで、質の良い補助犬を育てるシステムを作りやすくなることは確かだね。
◆介助犬・聴導犬同伴を保障
超党派の国会議員でつくる「介助犬を推進する議員の会」(今年2月、<身体障害者補助犬を推進する議員の会>に改称)が法案を作り、現在開かれている通常国会で審議中。手足が不自由な人のために物を拾うなど動作介助をする介助犬▽視覚障害者の歩行誘導をする盲導犬▽聴覚障害者に目覚まし時計などの音源を知らせる聴導犬の3種類を補助犬として、同伴することを保障した。今まで介助犬や聴導犬は法的にはペットと同じだった。歴史の古い盲導犬だけは道路交通法による規定があったが、同伴については法律に書かれていないため、旅館やホテルで宿泊する際に拒否されることがあった。
◆よんでみよう
▽「介助犬シンシア」(木村佳友と毎日新聞阪神支局取材班、毎日新聞社刊)
★この「ニュースそうだったのか」についてのご意見などは、毎日新聞大阪本社新社会面編集室(ファクス06・6346・1736)へ、Eメールo.tokuhou@mbx.mainichi.co.jp
■写真説明 来日した米国の介助犬(左)と一緒に国会の委員会室に向かうシンシア =99年2月1日、加古信志写す
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★★ 4月11日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
身体障害者補助犬法案要旨
【第一章】総則
◆目的
<第一条>この法律は、身体障害者補助犬(補助犬)を訓練する事業を行う者及び補助犬を使用する身障者の義務等を定め、身障者が国等が管理する施設、公共交通機関等を利用する場合において補助犬を同伴することができるようにするための措置を講ずること等により、補助犬の育成及びこれを使用する身障者の施設等の利用の円滑化を図り、もって身障者の自立及び社会参加の促進に寄与することを目的とする。
◆定義
<第二条>この法律において「身体障害者補助犬」とは、盲導犬、介助犬及び聴導犬をいう。
(以下、盲導犬、介助犬、聴導犬の定義)略
【第二章】補助犬の訓練
◆訓練事業者の義務
<第三条>盲導犬訓練施設を経営する事業を行う者、介助犬、聴導犬訓練事業を行う者(以下「訓練事業者」という)は、補助犬としての適性を有する犬を選択するとともに、必要に応じ医療を提供する者、獣医師等との連携を確保しつつ、これを使用しようとする各身障者に必要とされる補助を適確に把握し、その身障者の状況に応じた訓練を行うことにより、良質な補助犬を育成しなければならない。
<第四条>訓練事業者は、補助犬の使用状況の調査を行い、必要に応じ再訓練を行わなければならない。
<第五条>補助犬の訓練に関し必要な事項は、厚生労働省令で定める。
【第三章】補助犬の使用に係る適格性
<第六条>補助犬を使用する身障者は、自ら補助犬の行動を適切に管理することができる者でなければならない。
【第四章】施設等における補助犬の同伴等
◆国の管理施設における補助犬の同伴等
<第七条>国等(国及び地方公共団体並びに独立行政法人、特殊法人)は、その管理する施設を身障者が利用する場合、補助犬の同伴を拒んではならない。ただし、施設に著しい損害が発生し、又は利用する者が著しい損害を受けるおそれがある場合、その他のやむを得ない理由がある場合はこの限りでない。
◆公共交通機関における補助犬の同伴
<第八条>公共交通事業者等は、その管理する旅客施設及び旅客の運送を行うためその事業の用に供する車両等を身障者が利用する場合、補助犬を同伴することを拒んではならない。(ただし書きは同趣旨)
◆不特定多数が利用する施設での補助犬の同伴
<第九条>不特定多数が利用する施設を管理する者は、当該施設を身障者が利用する場合、補助犬を同伴することを拒んではならない。(同)
◆事業所又は事務所における補助犬の使用
<第十条>事業主は、その事業所又は事務所に勤務する身障者が当該事業所又は事務所において補助犬を使用することを拒まないよう努めなければならない。
◆住宅における補助犬の使用
<第十一条>住宅を管理する者は、その管理する住宅に居住する身障者が当該住宅において補助犬を使用することを拒まないよう努めなければならない。
◆補助犬の表示等
<第十二条>(補助犬であることを表示する義務)略
◆補助犬の行動管理
<第十三条>補助犬を同伴、使用する身障者は、補助犬が他人に迷惑を及ぼすことがないよう行動を十分管理しなければならない。
◆表示の制限
<第十四条>(補助犬以外の犬には紛らわしい表示をしてはならない。ただし、訓練中、試験中の犬は別)略
【第五章】補助犬に関する認定等
◆法人の指定
<第十五条>厚生労働大臣は、補助犬の種類ごとに、訓練又は研究を目的とする法人又は社会福祉法人で、次条に規定する認定の業務を適切かつ確実に行うことができると認められるものを、その申請により指定することができる。
◆同伴に係る補助犬に必要な能力の認定
<第十六条>指定法人は、補助犬とするために育成された犬で申請があったものについて、身障者がこれを同伴して不特定多数が利用する施設等を利用する場合に他人に迷惑を及ぼさないこと、その他適切な行動をとる能力を有すると認める場合には、その旨の認定を行わなければならない。補助犬が規定能力を欠くこととなったと認める場合には、当該認定を取り消さなければならない。
◆改善命令
<第十七条>厚生労働大臣は、必要があると認めるときは、指定法人に対し、改善措置をとることを命ずることができる。
◆指定の取消し等
<第十八条>厚生労働大臣は、指定法人が前条の規定による命令に違反したときは、その指定を取り消すことができる。
◆報告の徴収等
<第十九条>(厚生労働大臣の指定法人への立ち入り調査)略
<第二十条>略
【第六章】補助犬の衛生の確保等
◆補助犬の取扱い
<第二十一条>訓練事業者及び補助犬を使用する身障者は、犬の保健衛生に関し獣医師の行う指導を受けるとともに、犬を苦しめることなく愛情をもって接すること等により、これを適正に取り扱わなければならない。
◆補助犬の衛生確保
<第二十二条>略
◆国民の理解を深めるための措置
<第二十三条>国及び地方公共団体は、教育活動、広報活動等を通じて、身障者の自立及び社会参加の促進のために補助犬が果たす役割の重要性について国民の理解を深めるよう努めなければならない。
◆国民の協力
<第二十四条>国民は補助犬を使用する身障者に対し、必要な協力をするよう努めなければならない。
【第七章】罰則
<第二十五条>(違反行為をした指定法人に対する罰金)略。
【附則】
<第一〜第四条>略
<第五条>身障者の補助を行うため、新たな補助を行う犬が使用されることとなった場合には、状況等を勘案し、この制度の対象を拡大するために必要な法制上の措置が講ぜられるものとする。
<第六条>(3年後の見直し)略
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★★ 4月11日 毎日新聞・朝刊・兵庫版 ★★
補助犬法案 衆院厚労委可決 木村さん夫妻夢へ一歩 本当のスタートはこれから/神戸
衆院厚労委で10日、可決した補助犬法案。木村佳友さんと介助犬シンシアを支えてきた人たちも喜びを共有した。
木村さんの講演活動を手伝ってきた神戸市の主婦、高野啓さん(57)は「やっとここまで……。あの2人と1頭はいろんなことを乗り越えてきたから、胸がいっぱいです」と感激する。国会訪問にも同行。「先駆者」として、法制化のためにエネルギーや時間を費やしてきた木村さん夫妻の苦労を見続けてきた。「木村さんたちがやってきたことが、『結果』になって本当によかった。でも、これからが本当のスタートですね」と話した。
約5年間にわたってシンシアを撮り続けている神戸市の写真家、小田哲明さん(56)は「撮影を始めたころは『介助犬』という言葉さえ、誰も知らなかった。木村さんたちがよくここまでしたなあ」と振り返る。「介助犬だけでなく、盲導犬や聴導犬にまで広がった法律ができたことが素晴らしい。法律の有無に関係なく、みんなが自然に補助犬に接することが一番。これからも変わりなく撮り続けるよ」と笑う。
「とっても、うれしいです」と笑顔がこぼれる宝塚市の介護福祉士、中村文子さん(58)。代表を務める市民グループで、3年前から同市内の全飲食店を回り、介助犬や盲導犬が利用できる店のガイドブックを作った。「シンちゃんに出会って、何とかしたいと勝手に動き回ってきました。これからも宝塚から、『やさしさ』を全国発信していきたいです」と張り切る。
宝塚市の高校生の姉妹、中山由奈子さん(17)、名奈子さん(15)は中学時代、走り回れない木村さんの代わりに、シンシアを散歩させるボランティアを続けてきた。名奈子さんは「よかったですね。木村さんたちとの出会いは中学時代の大切な思い出。これからもお手伝いしたい」と話す。 【山本真也】
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★★ 4月11日 毎日新聞・朝刊・兵庫版 ★★
補助犬法案 衆院厚労委可決 法律に結びついたやさしさの輪=社会部長・藤原健/神戸
1人と1頭の犬を包む「やさしさの輪」が、地域、自治体、そして国をも動かして、障害を持つ人たちの社会参加を大幅に保障する今回の画期的な法律に結びついた。
「介助犬に社会的認知を」。本紙が兵庫、大阪の地域面を主舞台に展開してきたキャンペーンがこの動きにささやかでも寄与できたことを、小さな誇りにしたい。しかし、それ以上に思うのは、人の心のやさしさや温かさがうねりとなって、大きな力になり得ることを実感できたことだ。
私たちは98年以降、木村佳友さんとその介助犬・シンシアを見つめ続け、日常の姿を紙面で展開してきた。そして、心やさしい人たちが支援の輪を広げてきたことに気づくまで、そう時間はかからなかった。
シンシアの写真を撮り続け、写真展を通じて認知を訴えたフリーカメラマン、小田哲明さん、企業の社会貢献が注目を集める以前から、木村さんとシンシアをビデオに収め啓発活動に取り組んだ大阪ガスの故・星見亨さん、車椅子の木村さんを介護して講演を手伝った主婦、高野啓(けい)さん……。実に多くの人たちが、木村さんとシンシアを支え続けていた。
私たちのキャンペーンは、こうした人々の輪をつなぎ、ゆっくりと、着実に輪を広げる役割を果たした。しかし、こんなにも早く、法律にまとまるとは当初、思い及ばなかった。
輪の広がりを加速したのは、「シンシア運動」とも呼ぶべき動きを、バリアフリーの街づくりとしてとらえた自治体や企業の反応だった。木村さんが住む宝塚市は国にさきがけてシンシアに公的補助を実施した。大手スーパー・ダイエーは全店舗への入店を介助犬にも認め、住友生命は自社に「アシスタントドッグ普及委員会」を設置して、社員への啓発活動に動いた。
国会議員の対応も早かった。この法律を成立させるために集まった議員は、与野党すべての政党から計100人を超える。介助犬だけでなく、盲導犬、聴導犬も含めて「障害者補助犬」を法律に位置づけ、議員立法で成立を目指す方法は、とかく官僚主導といわれがちな国会議員の本来の姿を示したものだ。
各分野の多くの人が、「自分にできること」に取り組んできた。今回の法律が画期的なのは、こうした人々の取り組みが大きなうねりに結集し、「一歩前進」を実現させたことにあった、と強く思う。
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★★ 4月11日 毎日新聞・朝刊・兵庫版 ★★
[介助犬シンシア]連載380回突破 読者の声を紹介/上 /兵庫
98年9月から続く連載「介助犬シンシア」。今春、好評のうちに380回を突破しましたが、この間、物語の主人公、車椅子の障害者、木村佳友さん(41)と介助犬シンシアへの理解と共感は大きなうねりとなり、今国会で、身体障害者補助犬法を成立させようとしています。介助犬取材班に寄せられた連載やキャンペーン記事への手紙やメールの一部を2回にわけて紹介します。
◇宝塚市安倉南4、本田千絵子さん
連載「介助犬シンシア」を拝読させていただいてます。宝塚に住んでいるものの、少し場所が離れているので、シンシアに会うことは難しいだろうなあ……と思っていたら、1年半ほど前、3回連続でばったり、シンちゃんに会えたのです。犬好きの娘と息子は大喜びで、木村さんに「シンシアをさわっていいですか」と娘がきくと、「そう言って、断ってから言ってくれるといいんですよ」と手のにおいを鼻のところでかがせて、触ってあげて……と木村さんは優しく教えてくださいました。お会いしたところがコープのお店で、しばらく私たちがシンちゃんにつきまとっていたところに、木村さんの奥様が戻って来られて、寝そべって喜んだシンちゃんに、木村さんは厳しく「ここはお店だから、寝そべったらだめ」と一言。子どもをしからない親も多くなったこのごろに、しっかりしかる木村さんの姿を見て、勉強になりました。そのとき撮られていた宝塚市の教育ビデオの中に写っている子どもたちが我が家の子どもたちです。またシンちゃんに会いたいと、子どもたちも願っています。
◇香寺町相坂、難波正司さん
「介助犬シンシア」は多くの読者に支えられての長期連載なのであろう。私も共感をもって読ませていただいている読者のひとりである。
そこで感じたのは、介助犬を伴った障害者を広く受け入れてくれることは、実は障害者や高齢者だけでなく、健常者や他の動物にもやさしい社会が到来することになるんだという確信であった。
21世紀を担う若者にも、ぜひシンシアを知ってもらおうと、本校(県内の県立高校)も木村佳友さんに講演依頼をし、快諾していただいた。「介助犬と生きて(シンシアがくれた希望)」という演題で、生徒・教職員だけでなく、保護者の方々にも多数拝聴していただいた。シンシアがどのように木村さんを介助しているかを壇上で実演もしていただいた。反響は大きかった。シンシアは木村さんの単なるペットではなく、まさに人生のパートナーであったからだ。介助犬のことを英語でパートナー・ドッグという言い方もするらしいが、はっきりと理解できた。
「介助犬シンシア」の社会的な波紋は大きく、シンシアの地元宝塚だけでなく、本県もこのたび「障害者福祉プラン」案を発表し、介助犬の普及を盛り込んだ。また国会でも法制化が実現した。
いま、シンシアはまさに介助犬の代名詞の感さえある。シンシアというたった1頭の犬を通して、やさしさの連帯と共生の世の中を大きく育てたいものである。
◇大阪府高石市羽衣1、大成章子さん
「介助犬シンシア」の連載は第1回から読んでいます。今までの連載分とシンシア関連の記事は欠かさず、切り取ってノートに張っています。そのノートが5冊になりました。
連載が始まった時、神戸に住んでいました。99年1月に兵庫版でシンシアの特集があった時、私の描いたシンシアのイラストを大きく載せてもらって、とても感激しました。
宝塚の木村さんとシンシアはとても身近に感じるので、どこかで会えたらいいなと思っていましたが、とうとう会えずに大阪に引っ越してしまいました。
以前に描いたイラストは小田哲明さんの写真を見て描いたものです。シンシアの写真展は2度行きました。「介助犬シンシア」には、いつも新しい写真が載っているのでうれしいです。いつかシンシアに会いたいな。そして何か役に立ちたいなと願っています。
◇西脇市、竹内八重子さん
「介助犬シンシア」を読むために新聞を後ろから見るくせがついてしまいました。見つからない日は何度もめくって確かめています。写真も合わせてとても楽しみにしていますので、ずっと続けてください。
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★★ 4月11日 毎日新聞・朝刊・阪神版 ★★
補助犬法案 衆議院厚労委可決 盲導犬同伴が「お願い」からやっと「権利」に /阪神
「全日本盲導犬使用者の会」会長の盲学校教師、清水和行さん(40)=広島市安佐北区=は「同伴は『お願い』でしたが、やっと『権利』として認められようになります」と感慨深げ。13年前から盲導犬と暮らし、タクシーや飲食店で、何度も同伴拒否を体験してきた。東京から帰る新幹線で寝過ごし、終着の博多で10軒以上のホテルで宿泊を断られ、深夜の街を途方に暮れて歩いたこともある。議員立法の動きを知り、木村佳友さんらとともに国会議員への陳情活動を続けた。「私たちも犬の行動管理責任を負うことを忘れてはならない」と戒める。
99年に「シンシアのまち」を宣言した宝塚市は、いち早く、介助犬問題を障害者の人権問題ととらえ、バリアフリーの街づくりに取り組んできた。正司泰一郎市長は「大変喜ばしいこと。今後も、『シンシアのまち宝塚』を合言葉に、高齢者や障害のある人も積極的に社会参加ができるまちづくりを目指します」とコメントした。
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★★ 4月11日 朝日新聞・東京本紙・朝刊 ★★
障害者補助犬、同伴拒否ダメ 衆院委が法案可決
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★★ 4月11日 朝日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
補助犬法案を衆院委可決 障害者の同伴後押し 【大阪
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★★ 4月11日 北海道新聞・朝刊 ★★
どこでも障害者と一緒*「補助犬法案」を可決*衆院委
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★★ 4月11日 神戸新聞・朝刊・ ★★
衆院委可決/身障者補助犬法、今月中に成立へ/介助犬連れてバス乗れます
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★★ 4月12日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
「身体障害者補助犬法案」可決−−衆院本会議
障害者が身体障害者補助犬(介助犬、盲導犬、聴導犬)を同伴して社会活動するのを保障する議員立法「身体障害者補助犬法案」と福祉関連の3法の改正案が11日、衆院本会議で全会一致で可決された。参院に送られ、今国会(6月19日まで)で成立、10月に施行される見通し。 【山本真也】
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★★ 4月12日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
思い届いた 補助犬法/上 「同伴保障」訴え12年 東京経済大学教授、竹前栄治さん
◇盲導犬受け入れ通達の効果なく
この12年間、びくびくしながら旅館やレストランを利用し続けた。50歳代で視力を失い、盲導犬と暮らす東京経済大学教授、竹前栄治さん(71)=東京都町田市。日本占領史の研究家として知られる竹前さんが、盲導犬先進国の法律研究にのめり込んだのは“盲導犬同伴拒否”におびえなければならない社会に直面した体験からだった。
竹前さんは12年前、盲導犬と暮らし始めた。名前は「ネモフィラ」。一緒に外出し、電車通勤もできるようになった。そんな矢先のことだった。
大学の教職員の旅行で、宿泊先の旅館に連絡した。「盲導犬を同伴したい」と説明した途端、電話口の相手の声が急変した。「犬ですか! それは困ります」。旅行への参加をあきらめた。
盲導犬が道路交通法14条に明記され、ペットと明確に区別されたのは24年も前のことだ。しかし、レストランでも、友人の法要を営む寺でも拒否された。国からは同伴を拒否しないように通達が出ている。「何の効果もないとは……」と唇をかみしめる日が続いた。
竹前さんは、海外に行く度に現地の法律を調べた。アメリカ、イギリス、スペイン、フランス、韓国――。いずれも盲導犬の同伴を保障する法律があり、拒否者には罰金や禁固を科していた。
昨年6月、竹前さんは、議員立法を進めていた「介助犬を推進する議員の会」(「身体障害者補助犬を推進する議員の会」に改称)の主だった議員に、各国の法律を示して回った。当時の骨子案では、民間施設の受け入れは努力規定にとどまっていた。「最も利用する民間施設の受け入れを義務化しなければ意味がない。先進国はみなそうなってますよ」と訴え続けた。
竹前さんの訴えは実った。民間施設の受け入れを義務化した法案が昨年12月に提出されたのだ。そして、間もなく、ネモフィラは亡くなった。今年2月から2代目の「エディ」と暮らす。
法案は成立が見えた。「これで拒否された時、裁判で訴える根拠を持つことができます。この子とは胸を張って外出できます」。そう言って、エディの頭をなでた。
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介助犬、聴導犬に法的地位をもたらし、盲導犬を含めて社会的アクセスを保障する身体障害者補助犬法案が11日、衆議院を通過した。使用者の思いや、残された課題をリポートする。
◆第9条 不特定多数の者が利用する施設を管理する者は、障害者が利用する場合において身体障害者補助犬を同伴することを拒んではならない。
■写真説明 盲導犬と大学に通う竹前さん。ホテルや飲食店で同伴拒否のつらさを何度も味わった=東京都国分寺市の東京経済大で山本真也写す
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★★ 4月12日 毎日新聞・朝刊・兵庫版 ★★
[介助犬シンシア]連載380回突破 読者の声を紹介/下 /兵庫
◇大阪市淀川区木川東4、長江一江さん
「介助犬シンシア」。いつも楽しみに読んでおります。木村さんは実は高校の1年先輩で、最初はわからなくて、こんなかしこいワンちゃんもいるんだなあ、とすっかりシンシアのファンになってしまい、読み続けるうちに、「あれ、もしかしてこの木村さんて、あの木村さん!」と1カ月ぐらい経って気がつき、びっくりしてしまいました。
事故のこと、その後のこと、つらい思いをされていたんだなあとショックでしたが、素敵な奥様とシンシアに巡り会ったことで、こんなにも活躍されていることを拝見できて、とてもうれしく思うと同時に勇気づけられています。またシンシアが元々ペットで悪さばかりしていたというのも信じられませんでした。介助犬として家族として最適のパートナーだと思います。「おかあさん」には甘えているというところも、かわいらしいですね。
この連載からは1頭の介助犬の誕生で、人一人の人生が大きく変わるのだということも教えていただきました。ただ心掛かりなのは“犬の寿命は短い”ということです。「かわいい!」だけで読み始めた「介助犬シンシア」ですが、木村さんご一家を取り巻く環境は、いちいち「うーむ」とうなってしまうほど難しい問題があるのですね。でも周りの人たちと町を、そして国を動かした力はものすごいものだと思います。それは多分、誰にでもできたことではなく、何か大きなものに使命を与えられてこの世に送り出されたコンビなのかもしれませんね。
毎回の写真もとても楽しみですし、既に介助犬と認められて活躍しているので、結果はわかりきっているのに、試験のところなどはドキドキしながら読んでいます。これからも連載が続くことを期待しています。
◇大阪府藤井寺市藤井寺4、川本扶紀子さん
「シンシアのまち」……いいですね。よい記事でした。木村さんとシンシアもえらいですが、今、「シンシアのまち」を宣言したという記事を読むと、宝塚市も立派、そしてここまで世論を高めた御社のこの記事も力を発揮していると思いますよ。我が家にも駄犬ですが、ラブラドール・レトリバーがいて、これがシンシアならば、と思いながら記事を読ませていただいてましたが、この法案が成立すれば人はハッピーな気持ちになれるだろうなあ、と思います。ヒューマニズムにあふれている記事ですから、人の心に届きやすいし、訴える事もストレートに響いてきます。
◇匿名希望
今日初めて「介助犬シンシア」を拝読致しました。生きている限り、老いは必ず来ます。私も71歳になり、何時介護を受ける立場になるやもわかりません。介助犬育成のシンシア基金をしたいです。単行本も購入したいです。
◇アメリカ・ニューヨーク州、中川裕子さん
はじめまして。この記事を読んで、改めて、日本ではまだまだ障害者の方が暮らしにくいことが多いのだな、と気づかされました。今、アムハースト市に住み、大学に通っています。去年の夏に来たばかりなのですが、大学構内はもちろん、スーパーやレストランでもごく普通の光景として、介助犬を連れた障害者に出会います。店のドアはほとんど自動ですし、そうでないところは車椅子に乗った人が入り口に近づくと、さっと誰かがドアを開けます。それも全く自然にですので、付き添っている家族か友人かな、と思うと、全くの通りがかりの人たちです。ヘッドホンステレオを聴いて路上で踊っている男の子がさりげなく一緒に踊っていた他の友人達にも促して、店に入る障害者を助けているのを見た時、障害を持つ人たちと暮らすことが日常である、という当たり前のことが時々、日本では忘れられているのかもしれないと思いました。
相手の立場に立って考えるということは急にはできないことだと思います。自分の視点ばかりで生きていると、想像力のない、人を思いやることに鈍感な人間になるのかもしれないな、とも思いました。
◇匿名希望
シンシアの頑張る姿を見て、とても感動しました。私は犬が大好きなんですが、介助犬の存在はシンシアで初めて知りました。そして介助犬が社会にまだ認められてないので大変な苦労をしていることも知りました。もっとこれからシンシアや他の介助犬が住みやすい社会になるように祈っています。
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★★ 4月12日 毎日新聞・朝刊・阪神版 ★★
[支局長からの手紙]川口忠範・阪神支局長 忘れてはならないこと /阪神
「盲導犬はOKですが、介助犬はだめです」。車椅子の障害者、木村佳友さんが今年の正月、妻美智子さん、介助犬シンシアと旅行しようと、第三セクターで運営する徳島のリゾートホテルに予約を入れた時の返事です。
しかし、これからは、シンシアを拒否することはできなくなります。介助犬、聴導犬に法的地位を与え、盲導犬とともに「身体障害者補助犬」とする法案が11日に衆院本会議を通過したからです。参院本会議で今国会会期中に可決、成立する見通しで、今年10月から施行が予定されています。
「本当に夢みたいで、こんな法律ができるなんて思ってもいませんでした」と、木村さんは喜びをかみしめます。無理もありません。毎日新聞阪神支局が「介助犬シンシア」の連載を98年9月に始めたころ、介助犬という言葉自体が一般にはほとんど知られておらず、ペットと同じような扱いだったからです。だから、木村さんが電車に乗るのも並大抵のことではなく、阪急、JR西日本などの職員を相手にシンシアを伴っての面接試験、試乗試験をしたうえでやっと許可が出たほどでした。
この間、中心になって取材を続け、国会で法案の衆院通過を見届けた山本真也記者は「世の中、捨てたものじゃありませんね」と言います。木村さんを取り巻くボランティア、宝塚市、企業、国会議員ら実に多くの人の協力を目の当たりにし、兵庫、大阪の地域面でキャンペーンしてきた約4年間の感想です。連載は今月11日で、実に382回を数えます。当初、「20回くらいなら」と思ったという山本記者ですが、実際にスタートしてみると、「書けば書くほど、書きたいことが次から次に出てきました」と、振り返ります。
そして、「しんどいと思ったことは一度もありません」と言い、「いい人ばかりでした。人に恵まれました。阪神間は優しい人が多いんです」とうれしそうです。もちろん、優しい人が多かったのはその通りでしょう。でも、それ以上にあの不幸な阪神大震災が背景にあったようです。凍える寒さの中、お互いに助け合うことの大切さ、人のぬくもりを、水も電気もガスもない公園のテント生活の中で、あるいは避難所で、みんなが知ったのです。
介助犬を必要とする障害者は、法律ができることで電車やホテルだけでなく、スーパーや飲食店などに堂々と犬同伴で入れます。障害者が外出しやすくなるわけで、それが木村さんの大きな喜びでもあるのです。でも、法律ができるからといって、訓練の基準、介助犬と認定する団体の指定など、問題はまだまだたくさんあります。
そのうち、最も大きいのが「心のバリアフリー」ではないでしょうか。受け入れる側の優しい気持ちがなければ、法律も絵に描いた餠だからです。それを実感させたのは、木村さんに対する徳島のリゾートホテルの対応です。このホテルとのやりとりには、続きがあります。
木村さんは、「他の障害者のためにも」と介助犬について、「盲導犬と同様に社会的マナーを身につけていること」「兵庫県には介助犬の認定制度があり、シンシアは認定をうけていること」「補助犬法案が準備されており、成立すると、介助犬も公的に認められること」などを、ホテル側に説明し、渋るホテルを何とか説得し、宿泊できることになりました。しかし、料理などの確認とともに、ホテル側から「泊まっていただく洋室は、洗面所への通路が狭く車椅子が通れるかどうかわかりません」という電話が入りました。木村さんが「私の車椅子の幅は60センチです。通路は何センチですか」といくら尋ねても「通路は狭く、何センチか分かりません」の一点張りです。
さらに、「もし通れなかったら、洗面所への移動を手伝ってもらえますか」と聞くと「手伝えるとは限りません」という返事だったそうです。木村さんの体重は58キロ、車椅子が13キロなので、合わせても71キロです。大人2人が少し手伝ってくれれば十分なはずです。
結局、木村さんはキャンセルしました。「せっかくの旅行が台無しになりそうだったから」です。法律に魂を入れるのは私たちです。そのことを決して忘れてはなりません。 【阪神支局長・川口忠範】
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★★ 4月13日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
思い届いた 補助犬法/中 認定制度充実へ「独占」排除 育成団体の向上願う
「200万円で介助犬を手に入れたが、その後ほったらかしにされた」
「訓練が不十分な犬を渡された」
「団体が分裂して誰を頼ってよいかわからない」
「寄付金の用途が不明朗ではないか」
研究団体として活動する「日本介助犬アカデミー」(理事長、高柳哲也・奈良県立医科大名誉教授)には、こんな相談が寄せられている。日本で介助犬の育成を名乗る団体は約20を数える。5年前と比較すると3倍以上に急増、トラブルも増えた。しかし、声を上げると「それなら犬を返して」と取り上げられる不安がある障害者は多い。ほとんどが泣き寝入りの状態という。
身体障害者補助犬法では、勝手に「介助犬」を名乗れないよう認定制度が盛り込まれた。しかし、どこが認定するかが問題だった。「育成団体や研究団体が一括して認定する」との最終案に、一部の育成団体は「育成経験のない研究団体が認定を行うのは無理」と研究団体の削除を要求した。
「日本介助犬使用者の会」会長の医師、今崎牧生さん(39)=東京都大田区=は「研究団体が削除されたら、いつも障害者が育成団体より弱い立場に立たされる」と危機感を募らせた。昨年10月、同会の障害者が議員会館を訪れ「認定を育成団体のみに任せないで」と国会議員に訴えた。
今崎さんは「以前に(犬が)他の客に迷惑をかけた」との理由でホテルの宿泊を断られたことがある。いいかげんに訓練された犬なのか、飼い主がペットを介助犬と偽ったのか真相は不明だ。しかし、この経験から「しっかりした認定制度を作らないと、介助犬は社会の信用を得られない」と思い知った。
訴えは実り、法律に生かされた。また、身障者補助犬の育成は第2種社会福祉事業に、しっかり位置付けられた。「育成団体がステップアップし、よい意味で競い合ってほしい」。今崎さんは期待している。
◆第15条 厚生労働大臣は身体障害者補助犬の種類ごとに、訓練または研究を目的とする社会福祉法人を認定業務を行う者として指定することができる。
■写真説明 厚生労働省への申し入れのため、衆院第2議員会館に集まった介助犬や盲導犬の使用者。左端が今崎牧生さん =昨年9月、山本真也写す
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★★ 4月14日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
思い届いた 補助犬法/下 真の理解と普及のカギ 「職場同伴」広めたい
現在、介助犬は全国で二十数頭。街で見掛けることはほとんどない。身障者補助犬法ができても、「介助犬同伴で働きたい」という人が現れた職場では、少なからず混乱が起きる可能性が高い。
交通事故による脊髄(せきずい)損傷で車椅子生活を送る千葉市役所職員、山口亜紀彦さん(30)。昨年10月、2年越しの交渉の末、やっと介助犬・オリーブを同伴しての出勤が認められた。
最初は「介助犬を同伴するほど困っているように見えない」「必要な時は声かけてくれれば手伝うから」と言われた。落とした物を自分で拾う程度はできるからだ。しかし、山口さんはつらかった。「いくら『声をかけて』と言われても、“ちょっとしたこと”はかえって頼みにくい。気兼ねせずに“ちょっとしたこと”を頼めるのが介助犬なんです」
山口さんは「自分には介助犬と暮らす資格がないかもしれない」とまで悩んだが、昨夏、「日本介助犬アカデミー」の医師、高柳友子さん(35)らに励まされ、思い直した。「介助犬を拒むのは車椅子に乗るなというのと同じ」と再交渉に臨んだ。兵庫県宝塚市など、すでに介助犬同伴を認める自治体があり、法制化の動きを知った千葉市は、やっと認めた。
民間企業ではさらに壁は高い。「雇ってもらえたという負い目がどこかにある。さらに犬も連れて来たいとは言い出しにくい」。ある介助犬使用者は打ち明けた。盲導犬でさえ、職場の無理解にさらされている。「『接客業だからイメージが悪い』『犬の置き場所がない』と言われて、あきらめた人は少なくありません」と「全日本盲導犬使用者の会」(約350人)の会長を務める盲学校教師、清水和行さん(40)=広島市=は話す。
補助犬法は、自治体に対し積極的に啓発に努めることを求め、民間の職場での受け入れに努力規定を設けた。
「使用者としても、そして行政マンとしても、介助犬の普及のお手伝いをしたい」。壁を乗り越えた千葉の山口さんは、意欲を燃やしている。 =この企画は山本真也が担当しました。
◆第23条 国および地方公共団体は教育、広報活動を通じて身体障害者補助犬の役割の重要性について国民の理解を深めるよう努力しなければならない。
■写真説明 「職場の中でも一緒にいてこそ介助犬」と話す山口亜紀彦さん。オリーブは今、かけがえのないパートナーになった =山本真也写す
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★★ 4月17日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
[記者の目]山本真也(阪神支局) 身障者補助犬法成立へ 「魂」を入れるのはあなた
◇法制化は新たな出発点
「身体障害者補助犬法」が成立する。これで、補助犬(介助犬、盲導犬、聴導犬)の使用者は、ホテルや電車などで、頭を下げてお願いしたり、交渉したりしなくても済むはずだ。「はずだ」と書いたのは、日本では、車椅子の人や補助犬使用者が、店や交通機関を利用するのは、受け入れ側の「善意」によるとの考えが根強く、権利と解釈されてこなかったためだ。法を社会に生かすには、法ができた過程とその意味を一人でも多くの人に知ってもらい「心のバリアフリー」を広めることが必要だ。
補助犬法には、受け入れ拒否者への罰則がない。法律は訴訟では有力な武器になるが、今までのように、びくびくしながらお願いや交渉を繰り返さなければならないなら意味がない。
私は4年前、兵庫県宝塚市で介助犬シンシアと暮らす車椅子のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(41)と出会い、職場ぐるみで法制化のキャンペーンを続けてきた。
99年2月、シンシアは介助犬で初めて、木村さんの国会傍聴のお供をした。それをきっかけに100人を超える超党派の国会議員が「介助犬を推進する議員の会」を結成。昨年3月から議員立法の動きが始まったが、それからが長かった。
昨秋の臨時国会で、法案提出がずるずると遅れた。その間に、利害が絡んださまざまな団体や省庁が修正を求め、「あと何年か、かけてやってもいいのでは」と話す議員まで出てきた。「日本介助犬使用者の会」(15人)と「全日本盲導犬使用者の会」(約350人)の障害者は連日、議員会館を訪ね、早期成立を陳情した。 「君はどうして介助犬を使ってるのかね? 手の不自由な障害者は犬をコントロールできず、他人に迷惑をかけるという人もいるんだ」
日本介助犬使用者の会の会長、今崎牧生さん(39)=東京都大田区=にそんな言葉を浴びせた厚労族の議員がいた。今崎さんは手は不自由だが、言葉で巧みに介助犬を操る。当の議員の前でも、おとなしく伏せていた。
「ひと言、抗議しようか……」と、そばにいた私でさえ思った。でもその時、今崎さんは言った。「先生! 迷惑をかける犬は『介助犬』ではありません。そんな犬が世の中に出ないためにも、公的な犬の認定制度を定めた今回の法律が必要なんです。よろしくお願いします」。思いをのみ込んだように頭を下げた。
悔しかったと思う。でも、使用者は、この程度の悔しさは社会で何度も味わってきた。「とにかく、犬はだめです」と中に入れないレストランやホテル。同じ電車なのに、会社ごとに何度も受けた試乗試験。
「どんな屈辱を味わっても、今、この法律を通して胸を張って社会に出るんだ」との思いが、その時、ひしひしと伝わってきた。
運動の先頭に立ってきた木村さんは、仕事と講演活動の間を縫って、宝塚と東京を、この3年間で20回以上、往復した。旅費は家計にのしかかり、過労で体調を崩したこともある。法案に反対の人から中傷も受け、今春には妻の美智子さん(39)が体調を崩して入院した。だが木村さんは、多くの人たちの「思い」を背に走り続けた。
法案を一緒に練り上げた議員やスタッフ、介助犬の研究者、地元でシンシアの散歩を手伝ってくれる中学生、講演活動をサポートしてくれる主婦や会社の同僚。介助犬普及のための毎日新聞大阪社会事業団「シンシア基金」に浄財を寄せていただいた支援者も多い。多くの人たちの気持ちの結晶が、補助犬法なのだ。
法制化はゴールではない。国から受け入れ通達が出ていた盲導犬でさえ、今も拒否がある。行政は徹底的に広報・啓発する責任がある。学校の授業でも取り上げてほしい。「共生社会」「バリアフリー」といった抽象的な言葉も補助犬を通して、子どもたちには身近に実感できるはずだ。
そして、補助犬の同伴拒否に遭っている障害者を見かけた時、「おかしいですよ」と一緒に抗議する人が一人でも増えてほしい。補助犬法には「国民は、補助犬を使用する障害者に対し、必要な協力をするよう努めなければならない」とある。
98年9月からの地域面連載「介助犬シンシア」は400回近くになった。障害者の願い、そして読者の思いが結実した補助犬法に「魂」を入れるため、これからも書き続けたい。
メールアドレス kishanome@mbx.mainichi.co.jp
■写真説明 子どもたちに囲まれる木村さんとシンシア。補助犬は「バリアフリー」を学ぶ教材でもある=兵庫県宝塚市で99年12月、森顕治写す
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