☆☆ 『シンシア』の事が掲載された2003年11月の新聞記事 ☆☆

★★ 11月 8日 毎日新聞・大阪本紙・夕刊 ★★

[テレビ]「シンシア〜介助犬誕生ものがたり〜」 芸術祭参加で再放送

 毎日新聞の長期キャンペーン「介助犬シンシア」をもとに毎日放送が制作し、5月5日に放送したスペシャルテレビドラマ「シンシア〜介助犬誕生ものがたり〜」が、10日深夜(11日午前)1時55分から、今年度の芸術祭参加番組として再放送される。
 原作の「介助犬シンシア」は、不慮の交通事故で自力歩行ができなくなった兵庫県宝塚市在住のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(43)と愛犬シンシアの日常を伝えるキャンペーン企画で、98年9月から兵庫県の各地域面でスタートし、99年から大阪面にも拡大して、450回を超える連載を続けている。
 ドラマは妻美智子さん(41)を富田靖子、佳友さんを金山一彦、トレーナーを中山エミリが演じ、佳友さんが自信をもって生きるようになる姿を愛情物語として描いた。まだあまり知られていない介助犬の実態を伝えるとともに、障害を乗り越えていく夫妻のきずなを軸に、人と人、人と犬の心の通い合いを描いて感動を呼び、今年の日本民間放送連盟賞ドラマ部門の優秀賞を受賞した。
 初放映から半年。介助犬シンシアを取り巻く状況はさらに変わった。キャンペーンなどが共感を呼び、昨年5月に成立した身体障害者補助犬法が、この10月1日に完全施行され、不特定多数の人が利用する民間施設にも補助犬(介助犬、盲導犬、聴導犬)の受け入れが義務化された。
 ドラマを担当した毎日放送プロデューサーの日高英雄さんは「確かに『補助犬同伴可』のステッカーをスーパーなどでよく見かけるようになったが、ペット犬と混同する人もまだ少なくないと思う。事実、僕もこのドラマを手がけてなかったら意味がわからなかっただろう。そのためにもドラマを何度も放送することで補助犬の認識が広がると考えていたところ」と話す。
 5月5日の放送時の視聴率は7・4%(ビデオリサーチ調べ)。大型連休の昼間にしてはまずまずという。その後、系列の信越放送(長野)やあいテレビ(愛媛)など系列10局でも放送されたが、東京は未放送。「補助犬の団体は東京地区に集中している。東京のTBSでも放送してもらうよう働きかけを続けていきたい」という。 【北林靖彦】

◇原作が新潮文庫本に
 ドラマの原作となった毎日新聞社刊行の「介助犬シンシア」(木村佳友と毎日新聞阪神支局取材班著)が1日、新潮文庫として発売された。
 帯には主演の富田靖子が「『シンシア』はできるわんこ(・・・)です! でも少し内気でかなりお転婆でちょっとだらだらしている豆腐好きのわんこです! そんなシンシアが大好きです!!!」とのメッセージを寄せている。本体514円で印税は、連載と同時に開設した毎日新聞大阪社会事業団の「シンシア基金」に寄贈される。

■写真説明 ドラマの一場面

★★ 11月 9日 読売新聞・東京本紙・朝刊 ★★

「介助犬シンシア」木村佳友・毎日新聞阪神支局取材班著(新潮文庫)

★★ 11月 9日 共同通信 ★★

「生活=関西話題」  補助犬たちへの理解深めて  紙ふうせんが歌でエール

★★ 11月10日 毎日新聞・朝刊・兵庫版 ★★

[選挙]衆院選 6区雑観 介助犬シンシアも“一票”/兵庫

 ○…宝塚市で介助犬シンシアと暮らす車椅子の木村佳友さん(43)は一緒に投票所へ。木村さんは、車椅子を両手を使って動かすため、記載台で記入した投票用紙を自分の口にくわえて投票箱まで移動し、一票を投じた。木村さんは傍らでじっとしているシンシアを見ながら「市民の声をじかに聞き、市民の目線で働いてくれるかどうかを基準に選びました」と話していた。

★★ 11月27日 毎日新聞・朝刊・淡路版 ★★

[NIE]由良中で本社記者が講義 介助犬法制化の道のり語る/淡路

 新聞を学習に取り入れるNIE授業が26日、実践校に指定されている洲本市立由良中学校(阿部耕三校長、116人)であり、本社神戸支局の山本真也記者が3年生の社会科の授業で、「身体障害者補助犬とバリアフリー社会」をテーマに講義。「みんなが介助犬や身体障害者補助犬法を正しく理解、伝えることでバリアフリーを」と訴えた。
 山本記者は阪神支局に勤務していた98年、宝塚市で介助犬シンシアと暮らす車椅子のコンピュータープログラマー、木村佳友さんと出会った。以降、「介助犬シンシア」の記事を執筆するなどして介助犬の法制化に向けてのキャンペーンを展開してきた。
 授業では、生徒たちにテレビで放送された木村さんとシンシアの生活をビデオで見てもらったうえで、シンシアが自宅で仕事をする木村さんのそばにいて、かかってきた電話の受話器を口で渡したり、床に落ちたフロッピーを拾って渡すなど、木村さんの手足になっている活躍ぶりを紹介した。
 山本記者は、障害者への偏見や社会で介助犬の受け入れ体制が整っていなかったことが、シンシアのことを書き続けるきっかけになったことを説明。4年前、シンシアと木村さんが国会を傍聴したのを機に、議員立法で身体障害者補助犬法が02年5月に成立。スーパー、ホテルなどの民間施設や公共施設、交通機関などで介助犬の受け入れが義務づけられたことを話した。
 山本記者は「日本では障害者は人に助けられる対象で、外に出る権利を保証する法律がなかった。補助犬法で、障害者も介助犬を伴って社会に参加する権利が位置づけられた。みんなが介助犬や法律の意味を正しく理解して伝えてほしい」と呼びかけた。
 授業を受けた今井真美さん(15)は「介助犬はすごいことをしていると感心しました。講義をきっかけに、バリアフリーなどに対する意識を高めたい」と話していた。【登口修】

★★ 11月28日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★

補助犬法完全施行後初の補助犬シンポジウム 来月7日、宝塚市で

 障害者の社会参加を進めようと「なくそう心の段差 第12回障害者の日記念事業 第5回身体障害者補助犬シンポジウム」(兵庫県、同県宝塚市、実行委、毎日新聞社主催)が12月7日、宝塚市売布東の町のボランティア支援センター「ぷらざこむ1」で開かれる。先月、身体障害者補助犬法が完全施行後、初のシンポとなる。
 午前10時から障害者らによるショートスピーチなどがあり、シンポは午後1時45分開始。パネリストは、介助犬シンシアと暮らす木村佳友さん=宝塚市▽盲導犬ウインクと暮らす中山君江さん=同▽聴導犬美音(みお)と暮らす松本江理さん=東京都▽宝塚ホテル宿泊マネジャーの井上英樹さん▽毎日放送プロデューサーの日高英雄さん。コーディネーターは藤原健・毎日新聞大阪本社編集局次長。フォークデュオ「紙ふうせん」のミニコンサートもある。
 入場無料。手話通訳、要約筆記あり。問い合わせは同市障害福祉課(0797・77・2077)。
 シンポでは、プロ野球・阪神タイガースの赤星憲広選手(27)のメッセージビデオも上映される。今季の盗塁数に合わせ61台の車椅子を福祉施設に贈ることにしている赤星選手は、このほど行われた収録で「小学生の時に盲導犬に触れる機会があり、体の一部になって動く姿に驚いた。あのような犬が増えればいい」と語った。 【佐々木雅彦、脇田顕辞】



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