★★ 7月 9日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
サマーボランティア講座:「介助犬知ろう」 18日に兵庫・宝塚
身体障害者補助犬と使用者に対する理解を深め、ともに暮らしやすい社会にするため「私たちに何ができるか」を考える第3回サマーボランティア講座「介助犬を知ろう」(宝塚補助犬支援の会、毎日新聞社主催)が18日午後1時、兵庫県宝塚市山本南2の東公民館で開かれる。
同市で介助犬シンシアと暮らすコンピュータープログラマーの木村佳友さん(45)が講演し、今秋、介助犬を引退するシンシアとの12年間の歩みを話す。また、身体障害者補助犬法が今秋に見直し時期を迎えることから、努力規定にとどまっている民間の職場や住居への受け入れなど、改正すべき点なども解説する。
参加費無料。問い合わせは宝塚市ボランティア活動センター(0797・86・5001)。【服部陽】
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★★ 7月14日 毎日新聞・兵庫版・朝刊 ★★
補助犬法ミニ講座:/上 同伴受け入れ義務付け /兵庫
障害者の社会参加を後押しするため、補助犬の同伴を保障した身体障害者補助犬法は今年10月、施行から3年となり、見直しの時期を迎えます。18日の第3回サマーボランティア講座「介助犬を知ろう」開催に寄せて、同法の柱となっている点や見直しのポイントを解説します。【服部陽】
◇Q
補助犬を連れた障害者はどこでも行けるのですか?
◇A
補助犬は介助犬や、盲導犬、聴導犬の総称です。03年10月に法律が完全施行になったことで、公共施設や公共交通機関に加え、デパートやレストランなどの不特定多数の人が利用する民間施設でも同伴の受け入れは義務付けられました。条文には「補助犬を同伴することを拒んではならない」とあります。
しかし、補助犬の使用者団体が行ったアンケートでは、完全施行後でも、使用する人の約5割がこうした民間施設で同伴を拒否された経験を持っています。
今秋の同法見直しに向け、使用者団体は、現在「(同伴を)拒まないよう努めなければならない」と、努力規定にとどまっている民間の職場や住居などでの受け入れも義務化することを目指しています。
このほか、受け入れ拒否について、現行法では罰則規定がないため、同伴を何度も拒む施設に対する罰則の盛り込みや、苦情を申し立てることができる救済機関の設置を訴えています。
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◇第3回サマーボランティア講座「介助犬を知ろう」
18日午後1時、宝塚市山本南2の東公民館(阪急山本駅南へ徒歩約5分。木村佳友さん(45)が介助犬シンシアとの暮らしや補助犬法について話す。無料。問い合わせは市ボランティア活動センター(0797・86・5001)。
■写真説明 補助犬法などについて国会議員と行った意見交換会=今年5月
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★★ 7月15日 毎日新聞・兵庫版・朝刊 ★★
補助犬法ミニ講座:/中 訓練事業者、使用者の責務 /兵庫
◇Q
補助犬を訓練する事業者や使用する人にも守るべきことはありますか?
◇A
身体障害者補助犬法成立ととも、社会福祉法が改正され、補助犬を訓練する事業は都道府県に届け出が必要な第二種社会福祉事業になりました。どの補助犬も、訓練や育成の費用は国や都道府県から助成を受けられるようになりましたが、厚生労働省は03年5月に都道府県など通知して、訓練・育成団体の資格を社会福祉法人やNPO法人などに限っています。
補助犬は、障害者の自立や社会参加を促す「生きた自助具」と言われます。しかし、障害の程度や内容などは人によってさまざまで、補助犬が担う役割もそれぞれ変わるため、訓練事業者は障害者のニーズををきちんと把握し、医療関係者や獣医師と連携を取らなければなりません。
使用する人も補助犬を清潔に保ち、迷惑をかけないよう管理する必要があります。法律では社会が補助犬の同伴を拒んではならないと決めた一方で、使用者にも補助犬を管理する責務が定めています。
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◇第3回サマーボランティア講座「介助犬を知ろう」
18日午後1時、宝塚市山本南2の東公民館(阪急山本駅南へ徒歩約5分)。木村佳友さん(45)が介助犬シンシアとの暮らしや補助犬法について話す。無料。問い合わせは市ボランティア活動センター(0797・86・5001)。
■写真説明 訓練を受ける介助犬の候補犬=社会福祉法人「全国介助犬協会」で
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★★ 7月16日 毎日新聞・兵庫版・朝刊 ★★
補助犬法ミニ講座:/下 指定法人が厳しく審査 /兵庫
◇Q
補助犬はどのようにして認定されるのですか?
◇A
補助犬は、盲導犬957頭(今年3月末)▽介助犬28頭(今年4月末)▽聴導犬10頭(同)ですが、必要とする人に十分行き渡っているとは言えません。
身体障害者補助犬法の施行前まで、介助犬と聴導犬はほとんど、訓練をする事業者らが自ら認定してきました。施行後は、公平・透明性を確保するため、認定は厚生労働相が指定する公益法人と社会福祉法人に限っています(指定法人)。盲導犬の訓練と認定は施行前から、道交法に基づき国家公安委員会による指定団体が行って来ました。
認定試験は「書面審査」と「動作検証」があります。介助犬の場合、健康診断書などを提出。そのうえで、使用者と一緒に実際にスーパーに行くなどして他人に迷惑を及ぼさないようきちんと訓練されているか、使用する人が管理できているかが審査されます。
良質な補助犬を確保し、障害者の社会参加の促すためには、指定法人・団体が補助犬と使用する障害者の能力をきちんと見極めなければならないのです。
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◇第3回サマーボランティア講座「介助犬を知ろう」
18日午後1時、宝塚市山本南2の東公民館(阪急山本駅南へ徒歩約5分)。木村佳友さん(45)が介助犬シンシアとの暮らしや補助犬法について話す。無料。問い合わせは市ボランティア活動センター(0797・86・5001)。
■写真説明 話し合い中はおとなしく伏せている補助犬
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★★ 7月17日 毎日新聞・阪神版・朝刊 ★★
サマーボランティア講座:あす「介助犬を知ろう」 木村さん、シンシアと講演 /兵庫
◇シンシアと講演、今回で最後−−宝塚
補助犬と使用する人たちへの理解を深め、障害のある人とともに生きる社会実現のために「何ができるか」を考えてもらう第3回サマーボランティア講座「介助犬を知ろう」が18日、宝塚市山本南2の東公民館で開かれる。同市のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(45)が講師を務め、今秋、介助犬を引退するシンシアとの12年の歩みを語る。木村さんがシンシアと一緒に講演するのは最後となる。参加費無料。
講座は、宝塚補助犬支援の会(中村文子会長)と毎日新聞社が主催。木村さんは講演で、シンシアとの暮らしのほか、身体障害者補助犬法が今年10月、見直しの時期を迎えるため、現行法では努力義務にとどまっている民間の住宅や職場への同伴受け入れ義務化など、補助犬使用者として訴えたい点なども述べる。
最後には、木村さんやシンシアを囲んで自由に話ができる交流会も設ける。
講座は午後1時から。東公民館は阪急宝塚線山本駅から南へ徒歩5分。問い合わせは、毎日新聞阪神支局(06・6482・1221)。【服部陽】
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★★ 7月19日 毎日新聞・大阪本紙・朝刊 ★★
介助犬を知ろう:シンシア同伴、最後の講演会 木村さん、12年間振り返る−−兵庫で
身体障害者補助犬と使用する人への理解を深めてもらおうと、第3回サマーボランティア講座「介助犬を知ろう」(宝塚補助犬支援の会、毎日新聞社主催)が18日、兵庫県宝塚市内で開かれた。介助犬シンシアと暮らす同市のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(45)が講師を務め、「補助犬が一緒にいることで、前向きな社会生活ができるのです」と語りかけた。シンシアは今秋、介助犬を引退する。木村さんが同伴しての講演会は最後とあって、広島市などからも含め約250人が集まった。
木村さんは、シンシアが生まれて間もない93年のころのビデオ映像や、新聞や電話を取ってくる介助風景の写真などをスクリーンに映し出して、約12年間の暮らしを振り返った。
また、木村さんたちの訴えで実現した身体障害者補助犬法が施行3年を迎え、今秋に見直しの時期を迎えることを紹介。現行法では同伴受け入れが努力義務にとどまる民間の住宅や職場での義務化の必要性を主張するとともに、「もっと補助犬や法律の認知を広げていきたい」と話した。【服部陽】
■写真説明 第3回サマーボランティア講座「介助犬を知ろう」で講演する木村佳友さんとシンシア=山田耕司写す
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★★ 7月19日 毎日新聞・阪神版・朝刊 ★★
介助犬を知ろう:サマーボランティア講座 人の輪、もっと大きく−−宝塚で /兵庫
◇「受け入れ側の心のバリアなくそう」−−シンシアと木村さん最後の講演、250人聴き入る
シンシアと木村さんの周りに、大きな人の輪――。宝塚市で18日開かれた第3回サマーボランティア講座「介助犬を知ろう」(宝塚補助犬支援の会、毎日新聞社主催)。講師役の同市のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(45)がシンシアと一緒に行う最後の講演会とあって、約250人が集まり、会場は満員になった。参加者は日本で3頭目の介助犬となったシンシアとの歩みや身体障害者補助犬法の施行後の問題点などに、熱心に耳を傾けた。【吉田勝、坂口裕彦、服部陽】
冒頭、宝塚市の上田敏和助役があいさつし、「法律が施行されても、受け入れ側の人の心のバリアがなくらならないと、障害者の社会参加は進まない」と理解が広がるよう訴えた。
続いて、木村さんとシンシアが登壇。交通事故で不自由な体となったものの、妻美智子さん(43)の励ましやシンシアとの出会いなどを通じて前向きに生きていくことを決意した経緯を話した。
この後、シンシアが買い物を手伝ったり、駐車場のチケットを取ったりするなど日常の介助動作について紹介。一方、アンケート調査で、同法で同伴受け入れが義務付けられているスーパーやレストランなどでも、使用者約5割が同伴拒否された経験を持つことを説明し、広く法律を知ってもらう必要性を訴えた。
また、シンシアとの約12年間について、「子供のころはいたずら好きだった。飛びつかれて車椅子ごと倒されたり、テレビなどのリモコンを何度も壊された」と思い出を話した。今秋の介助犬引退後も、後継介助犬ととともに一緒に暮らすことも明らかにした。
講演後は、紙ふうせんの補助犬支援の歌が流れる中、木村さんとシンシアを囲んだ交流会を開催。補助犬をテーマに校内発表をするため、友人と“取材”に訪れた宝塚市立南ひばりガ丘中1年の土井穂乃花さん(12)は「シンシアの行儀良さと、木村さんの家での役割の大きさに驚いた。補助犬の仕事をしっかり伝えたいです」と話した。(22日に詳報を掲載します)
■写真説明 最後の講演を終えて参加者と触れ合うシンシア=宝塚市山本南2の東公民館で
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★★ 7月22日 毎日新聞・兵庫版・朝刊 ★★
介助犬を知ろう:サマーボランティア講座 シンシア、木村さんと最後の大舞台 /兵庫
◇共感の大きな“輪” 「誰にでもやさしい街に」の訴え−−250人が参加
身体障害者補助犬と使用する人への理解を深めてもらおうと、宝塚補助犬支援の会と毎日新聞社は18日、宝塚市山本南2の東公民館で、第3回サマーボランティア講座「介助犬を知ろう」を開いた。講師は同市で介助犬シンシアと暮らすコンピュータープログラマー、木村佳友さん(45)。出会いからの歩みや、介助犬の役割、見直しの時期を迎えた身体障害者補助犬法の問題点などを、約250人の参加者に分かりやすく語りかけた。木村さんが、今秋引退するシンシアと一緒に講演の壇上に立つのは、この日が最後。講座の最後には、「誰にでもやさしい街に」と訴えてきた木村さんとシンシアを中心に、共感の大きな“輪”ができた。【吉田勝、坂口裕彦、服部陽、写真・山田耕司】
◇介助犬の役割って何
介助犬となるには、健康で性格が穏やかなうえ、人を手助けすることをいとわないことが重要な条件となります。乗り物酔いをせず、雷に驚かないことも必要です。
訓練は半年から1年かかります。「座れ」や「伏せ」などの基本動作、「持ってくる」「渡す」などの介助動作の習得に続いて、スーパーマーケットや交通機関などでの実地訓練があり、一番大事な使用者と犬との合同の訓練に移ります。訓練で、体罰を加えることはありません。褒めながら覚えさせていきます。
シンシアがしてくれる仕事は主に、▽冷蔵庫を開ける▽電話や新聞を取ってくる▽衣服や靴下を脱がせる▽駐車場のチケットを取る▽スーパーなどで買い物を手伝う−−などです。
◇シンシア・出会いから今後
シンシアは、93年12月に奈良県で生まれたラブラドルレトリバーの雌です。最初、柴犬の雌を探したのに、不思議と見つからない。そんな折、知人の紹介で出会いました。
我が家の愛犬となったのが94年2月。介助犬のことを雑誌で知り、訓練を受けて、日本で3番目の介助犬になりました。 v
最初はレストランの同伴も断られ、シンシアと一緒にいることが逆に障害になることもありました。それが嫌で、同伴しなかったこともあります。でもそんな時に限って、かばんを落とし、身動きがとれないまま、20分近く通行人を待ったりしたんです。
シンシアは秋に引退予定ですが、私の家にやってきた時と同じようにペットに戻って、余生を過ごす予定です。だから今、社会福祉法人・全国介助犬協会(東京都八王子市)に、私とだけでなく、シンシアとも相性が合う介助犬の育成をお願いしています。
◇身体障害者補助犬法とは
法律が成立したのは02年5月。国会議員と話し合いが始まってから、短期間で法律が出来るとは思っていませんでした。
03年10月に完全施行となり、公共施設などに加え、レストランやスーパーなど民間の不特定多数の人が利用するところのすべてで同伴受け入れが義務化されました。でも、民間の住宅や職場への受け入れは「努力義務」とされ、あいまいなままです。家や職場は生活の基盤だからこそ、義務化してほしいのです。
一方、法律でうたわれている場所でも、まだ同伴拒否が多いのが現状です。
私たち補助犬使用者は今年1月、法改正を働きかけるため団体をつくりました。住宅や職場での受け入れ義務化に加えて、同伴拒否の苦情を訴えられる救済機関を設置することなど、四つの要望をまとめて、厚生労働省や国会議員に提出しています。
法律の認知度がまだまだ低いのですが、法律を理解してもらい、同伴を受け入れてもらえれば、と思っているんです。
◇
私とシンシアの講演は足かけ9年、364回目を迎え、今日が最後です。支援してくださった人たちに感謝します。本当にありがとうございました。
◇もっと普及してほしい「すてきな力を持った犬」
約2時間の講演の途中、千葉市で介助犬オリーブと暮らす山口亜紀彦さんから届いた電報を木村さんの妻美智子さん(43)が読み上げた。「シンシアは、いろんな人の人生を変えたすてきな力を持った犬だと思います。本当にご苦労様でした」
講演後には、木村さんとシンシアを囲んだ交流会が行われた。子どもたちは、シンシアの頭をなでたり、並んで写真を撮るなどして触れ合った。
会場には、補助犬を理解するための歌「補助犬トリオ」などが流れた。歌っているフォークデュオ「紙ふうせん」の平山泰代さんは「お仕事が好きなシンシアを見て、人間として見習わなければ、と思います。人間はどうしても楽な方に走ってしまうので」。また、後藤悦治郎さんは「シンシアは次に来る介助犬にも愛情を注ぐと思うので、それを楽しみにしています」と期待を語った。
また、専門学校で動物の栄養学などを学ぶ神戸市東灘区の小川幸さん(23)は「盲導犬は飼い主と離れ離れになることが多いと聞いていたので、シンシアが一緒に暮らせるのはよかった。介助犬は街でもあまり見かけないが、こんなに賢い犬なのだから、もっと普及してほしい」と話していた。
◆活動範囲、広げよう−−来賓、主催者あいさつ
◇上田敏和・宝塚市助役
身体障害者補助犬法が施行されてから、補助犬と共に生活する障害者の活動範囲は、より一層広がりました。しかし、心のバリアが無くならないと、真の意味での社会参加は進みません。補助犬への理解が広がることを願います。
◇中村文子・宝塚補助犬支援の会会長
介助犬、盲導犬、聴導犬の使用者が自由に行動できる社会の実現は、一人でも多くの人が補助犬の役割を知ることから始まります。私たちに何ができるかを学び、支援する気持ちを持ち続けましょう。
◇藤原健・毎日新聞東京本社編集局総務
この場に、多くの若い人たちが足を運んでくれたことに感動しています。身体障害者補助犬法が実現したのは、木村さんを囲む優しさの輪が大きなうねりとなり、世の中をも変えたためです。優しさの輪を大きく広げましょう。
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