☆☆ 『シンシア、エルモ』の事が掲載された2006年7月の新聞記事 ☆☆

★★ 7月6日 毎日新聞・大阪本社・夕刊 ★★

補助犬:同伴受け入れ義務拡大を 使用者の団体、8日から署名活動

 身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の使用者でつくる「身体障害者補助犬法改正対策使用者団体連絡協議会」(補改使連、竹前栄治会長)が8日から、現行法では努力規定に過ぎない、民間の住宅や職場などでの補助犬の同伴受け入れ義務化を目指し、署名活動を始める。
 補助犬法は02年制定。翌年の完全施行に伴い、同伴受け入れ義務化を不特定多数の人が利用するスーパーやレストランなどにも拡大した。しかし、その後も使用者の約6割が、同伴拒否を経験していることが補改使連のアンケートで判明。厚生労働省は補助犬法の見直しを進めているが、義務化には「社会的認識の定着が、ある程度図られた後に取り組むべき課題だ」と慎重な姿勢だ。
 署名活動は主に補改使連のホームページ(http://www.geocities.jp/hokaishiren/)にある用紙を印刷、署名をして郵送してもらう方式だが、街頭での活動も検討中。署名は義務化を求める請願書とともに9月末をめどに衆参両院議長に提出する。
 補改使連副会長で、介助犬エルモと暮らす木村佳友さん(46)=兵庫県宝塚市=は「住宅入居時は交渉に苦労するが、入居後はトラブルが少ない。多くの人に補助犬を理解してもらえれば」と話している。【服部陽】

★★ 7月9日 毎日新聞・阪神版・朝刊 ★★

介助犬シンシア:「ありがとう」 感謝の言葉あふれる−−宝塚でしのぶ会 /兵庫

◇天国のシンシアにささげます
 宝塚市のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(46)を約10年にわたって支え、今年3月に息を引き取った介助犬シンシアをしのぶ会が8日、同市の宝塚ホテルで開かれた。「さよならじゃなくて、ありがとう」。感謝の言葉であふれた会場は、温かな空気に包まれた。【服部陽】

 しのぶ会は、シンシアを知る人たちからの要望で実現。ボランティア、社会福祉法人・全国介助犬協会やドラマ「シンシア〜介助犬誕生ものがたり」を制作した毎日放送の関係者、フォークデュオ「紙ふうせん」、阪上善秀市長ら約100人が参加。司会は「宝塚補助犬支援の会」が務めた。はじめに藤原健・毎日新聞大阪本社編集局長が「シンシアが伝えたかったのは、人と人が支えあう社会。このつながりを強く、確かにしていきたい」とあいさつ。シンシアが寝そべった写真の前で、参加者は白の花を一輪ずつ献花した。
 「身体障害者補助犬を推進する議員の会」事務局長を務めた中川智子・元衆院議員の「献杯」の発声後、シンシアをしのぶ言葉が続いた。
 木村さんとシンシアのペアをきっかけに介助犬オリーブと暮らすようになった山口亜紀彦さん(34)=千葉市=は「『2人』の幸せな関係はいつも僕の目標です」。介助犬を研究するNPO法人「日本介助犬アカデミー」(東京都三鷹市)の橋爪智子事務局長は「シンシアが導いてくれたように、使用者が住みやすい社会を作りたい」。木村さんの講演会に同行するなどボランティアを続けてきた高野啓さん(61)=神戸市東灘区=はシンシアにあてて書いた手紙を読み上げた。「寂しいけれど、あなたのことを話す時は、つい笑顔になります。あなたを愛した仲間を見守ってください」
 スクリーンでは、生前のスライドが流された。最後に木村さんは涙を流しながらやさしく語りかけた。「シンシアは、事故に遭い投げやりになった僕の人生を変え、本当にみんなに愛された犬でした。グッドガールだったよ、シンシア」



トップページへ トップページへ