☆☆ いたずら犬 ☆☆
お母さんもお父さんも、私の悪戯ぶりに手を焼いていました。
私にとっては家の中のあらゆる物がおもちゃに見えたのです。
お母さんは仕事から帰るとごみ箱を片手に、ちらかった家の中をかたづけるのが日課でした。
私は昼間お父さんと一緒に留守番をしています。お父さんは仕事ばっかりしてかまってくれません。でも、仕事に使うフロッピィディスクをくわえたら血相を変えて追いかけてくるのです。私はそれがおもしろくて・・。
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その頃、私の身体は机の上に届くくらい大きくなっていました。そこで私は考えたのです。この四角いフロッピィというものは相当に大事な物らしい。もし、お父さんがパンを食べてる時にくわえてみたらどうだろう。お父さんはパンを放り出して追いかけてくるんだろうか・・。私は早速実行にうつしてみました。
しめしめお父さんは居間でパンを食べてる。この間にお父さんの部屋に行ってと。私は机のフロッピィを伸び上がってくわえると、居間にはこんでみました。この時お父さんからかなり離れていることがコツです。
「お父さんこれこれ、なーんだ」
「わあー、何をもってきとんじゃー、はなさんか」
おー、きたきた、お父さんが取り返しにきたぞ。お父さんは必死です。いまだっ、フロッピィを放り投げてすばやく身をひるがえし、テーブルの上のパンをゲット!
やったーうまくいったごちそうさん。
以後、私は何度となくこの手を使い、お父さんのお昼を失敬したのでした。
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