焦点内外像テストのページ

532nmのグリーンレーザーによる焦点内外像と焦点像のテスト画像です。
今までは670nmのレッドレーザーを使用していましたので屈折望遠鏡では
負修正傾向になり焦点外像ではリングが不鮮明になりましたが、グリーン
レーザーでは眼視に近い波長でテストできるようになりました。またレッド
レーザーでは点光源をつくるためにOr7mmのアイピースをコリメーターレンズ
に使用していましたので、埃が目立ちましたが、グリーンレーザーは非常に
明るいため5μのピンホールを使用して点光源を作りましたので埃などが
目立たず良いイメージが得られました。


グリーンレーザーと比較できるようにロンキー、ナルテストもG画像を右にならべてみました。

日本製7cmF8 2枚玉分離式フローライトアポクロマート(大塩さん所有) 同左ロンキーテストG画像
内外像にやや変形が見られますが、内外とも中間輪が見えており
球面収差補正が良好なことがわかります。
ツアイスC80/500 2枚玉分離式アクロマート(管理人がかつて所有)
(球面収差補正重視型)
同左ロンキーテスト G画像 R画像
色による球面収差の違いが顕著です。この対物レンズは眼視用に
適するようにe線(緑光)の球面収差が良く補正されています。
内外像で見られる球面収差の違いはロンキーテストで良くわかります。
G画像では球面収差が少なく、R画像で負修正となっています。
アメリカ製8cmF7 2枚玉EDアポクロマート(トラさん所有)

僅かな歪みはありますが、内外像とも中間輪が鮮明で球面収差の少なさを
示しています。

日本製8cmF8 2枚玉分離式フローライトアポクロマート(石井さん所有) 同左ロンキーテストG画像
内外像がオムスビ型になっているのはレンズの圧迫が原因と思われます。
内外像ともかなり対称に近いのは優秀なレンズの証です。
日本製8cmF15 2枚玉分離式アクロマート(管理人がかつて所有)
若干過修正ぎみですが、内外像ともきれいに内輪まで見えています。
また、内外像がきれいな円になっており基本性能の良さを示しています。
日本製8.5cmF5.3 4群4枚構成スーパーEDアポクロマート(吉田弘さん所有)
焦点内外像に大きな歪みもなく、難しい4枚玉の軸出しも良好です。
球面収差は負修正傾向ですので外像で中間輪がやや不鮮明に
なっています。
日本製9cmF13.3 3枚玉分離式セミアポクロマート(神崎さんがかつて所有)
難しい3枚玉の調整も良好で、同心円の内外像ときれいな焦点像です。
ツアイスAPQ100/640 3枚玉オイル貼り合せ式フローライトアポクロマート
(管理人所有)
同左ロンキーテストG画像
焦点内外像は対称で、ほぼパーフェクトといえる内外像です。
ツアイスAS100/1000  2枚玉分離式セミアポクロマート(管理人所有) 同左ロンキーテストG画像
わずかにレンズの軸ズレがあるようですが、実際の星像では1/2になる
ため影響はないと思います。内外像の真円度は良好です。球面収差は
周辺の負修正の影響で外像の中間輪が不鮮明になっています。
焦点像は概ね良好です。
アメリカ製10.1cmF5.4 4群4枚構成SDアポクロマート(吉田弘さん所有) 同左ロンキーテストG画像
緑色光での球面収差補正が良好のようで内外像が大きく非対称では
ありませんが、ごくわずかなアスが見られます。
日本製10cmF6.4 3枚玉分離式フローライトアポクロマート(HGさん所有) 同左ロンキーテストG画像
レンズ中央部のヘソが内外像にも顕著に現れています。やや偏芯が
見られます。
中国製10.6cmF 7 3枚玉分離式EDアポクロマート<石石石さん所有> 同左ロンキーテストG画像
周辺の球面収差が負修正のため、焦点外像では内輪が不鮮明になって
いますが、軸は良くあっています。
日本製10.6cmF5 4群4枚分離式フローライトアポクロマート(龍さん所有) 同左ロンキーテストG画像
内外像に少しアスのような歪みが見られますがリングの出方は対称に
近いです。
ロンキーで見るより球面収差が少なく見えます。
日本製10.6cmF5 4群4枚分離式フローライトアポクロマート+エクス
テンダー1.6X使用(龍さん所有)
同左ロンキーテストG画像
エクステンダー使用では球面収差がやや負修正に見えます。アスのような
歪みもやや強調されて見えます。
日本製10.6cmF5 4群4枚分離式スーパーEDアポクロマート
(吉田弘さん所有)
同左ロンキーテストG画像
わずかに光軸ズレが見られますが、アスもなくなかなか良い内外像です。
日本製10.6cmF5 4群4枚分離式スーパーEDアポクロマート
+エクステンダー1.6X使用
(吉田弘さん所有)
同左ロンキーテストG画像
光軸ズレや球面収差が改善され、良好な焦点像、内外像になって
います。難しい4枚玉としては優秀で高倍率にも十分耐えそうです。
日本製10cm F8 2枚玉分離式フローライトアポクロマート
(石井さん所有)
同左ロンキーテストG画像
レンズに弱い圧迫が見られますが、内外像は対称に近く球面収差
補正が良好なことがわかります。調整をすれば、とても良い星像に
なると思います。
日本製10.2cm F8 3枚玉密着式EDアポクロマート(小山さん所有) 同左ロンキーテストG画像
周辺がわずかに球面収差が負修正の影響が出て焦点外像がやや不鮮明
ですがリングは見えており、内外像もきれいな円形です。
若干レンズのセンタリングがずれているのか中心がわずかに偏って
見えますが実際の星像では1/2になるため、ほとんど影響はない
でしょう。難しい3枚玉の調整をここまで追い込めれば立派。
日本製10.5cm F6.4 4群4枚SDアポクロマート(吉田弘さん所有) 同左ロンキーテストG画像
内外像に少し非点収差が見られます。4枚構成のレンズの調整の
難しさを現してします。またナルテストで見られる中央のわずかな
突起も内外像では顕著に現れています。
日本製10.5cm F9.5 2枚玉分離式SDアポクロマート(いとうさん所有) 同左ロンキーテストG画像
ナルテストで見られる70%付近ののわずかな輪帯収差が内外像の干渉環
に明瞭に現れています。
日本製10cmF12 2枚玉EDアポクロマート(近藤さん所有) 同左ロンキーテストG画像
中央部の山の影響が内外像に現れていますが調整ががきちんと
なされているためか焦点像はとても美しい!
日本製10.8cmF5 3群4枚分離式EDアポクロマート(ミラクルKさん所有) 同左ロンキーテストG画像
外像の中央部が不鮮明なので球面収差は負修正傾向です。3カ所の圧迫
のような歪みは内外像にも現れています。
台湾製11cmF6.5 3枚玉SDアポクロマート(吉田弘さん所有) 同左ロンキーテストG画像
周辺が過修正になっているため内像の外周がボケていますが
面が滑らかなため内輪はきれいにそろっています。
日本製12cm F7.5 3枚玉分離式スーパーEDアポクロマート
(吉田弘さん所有)
同左ロンキーテストG画像
内外像の内輪に弱い輪帯収差の影響が見られますが、対称に近く
球面収差補正が良好なことがわかります。エアリーディスクの明るさが
若干偏って見えますが、実際の星像では1/2になるため、ほとんど
影響はないでしょう。
日本製12cm F7.5 3枚玉分離式スーパーEDアポクロマート
(こやまさん所有)
同左ロンキーテストG画像

吉田弘さんのものと同一ロットと思われますが、ロンキー
テストで見られた弱い輪帯収差はこちらのほうが少ないため、
内外像の内輪の明るさが均等になっています。

日本製12.5cm F6.4 4群4枚SDアポクロマート(近藤さん所有) 同左ロンキーテストG画像
中心の山と周辺の弱い輪帯収差が内外像で明瞭に見られます。
アメリカ製12.7cm F5.2 4枚玉分離式アポクロマート(きろくさん所有) 同左ロンキーテストG画像
下のものと内外像の傾向は似ていますが歪みは少ないです。
アメリカ製12.7cm F5.2 4枚玉分離式アポクロマート 修理前
吉田弘さん所有)
同左ロンキーテストG画像
周辺の球面収差が強い負修正の影響で外像のリングが潰れています。
また、内外像とも真円でなく、やや歪んでいます。
アメリカ製12.7cm F5.2 4枚玉分離式アポクロマート 修理後
吉田弘さん所有)
同左ロンキーテストG画像
ロンキーテストで見られたわずかな球面収差が焦点内外像にはっきり
現れていますが修理前の内外像と比べるとはるかに良いものに
なりました。
日本製12.8cmF8  2枚玉フローライトアポクロマート<川上さん所有> 同左ロンキーテストG画像
周辺の球面収差が負修正のため焦点外像で内輪がやや不鮮明になって
いますが、大きな軸ズレもなく、まずまず良好です。
アメリカ製13cmF8 3枚玉オイル貼り合わせ式EDアポクロマート
(石石石さん所有)
、芯ズレもなく良好な焦点内外像です。
ドイツ製(光学系はロシア製)13cmF9.25 3枚玉分離式EDアポクロマート
(小山さん所有)
球面収差はわずかに負修正のため外像で若干内輪が不鮮明には
なりますが、優秀です。難しい3枚玉の芯出し調整も良好で焦点像も
良好です。
ドイツ製(光学系はロシア製)13cmF9.25 3枚玉分離式EDアポクロマート
(吉田弘さん所有)
上記のものと似た傾向で、負修正傾向のため、外像の中間輪がやや
不鮮明になっています。芯出し調整は良好ですが、レンズにやや圧迫
があるようです。
アメリカ製13cmF6.3 3枚張り合わせ式EDアポクロマート(吉田弘さん所有)
ごくわずかに球面収差が負修正のようで外像の中間輪がやや不鮮明に
なりますが、F6の明るい光学系では良好と思います。芯出し調整も良好です。
ドイツ製(レンズはロシア製)13cmF6 3枚玉分離式スーパーED
アポクロマート@<Y.Kさん所有>
同左ロンキーテストG画像
球面収差補正が良好なため、内外像はかなり対称に近く、内輪のリング
も良く見えています。
ドイツ製(レンズはロシア製)13cmF6 3枚玉分離式スーパーED
アポクロマートA<Y.Kさん所有>
同左ロンキーテストG画像
星像には影響ない程度と思われますが、中央部分の浅いリング状の凹凸
が内外像の内輪の明るさのムラとなって現われています。
ドイツ製(レンズはロシア製)13cmF6 3枚玉分離式スーパーED
アポクロマート<ミラクルKさん所有>
同左ロンキーテストG画像
球面収差補正が良好なため、内外像はかなり対称に近く、内輪のリング
も良く見えています。
中国製13cmF6.15 3枚玉分離式EDアポクロマート<B.Gさん所有> 同左ロンキーテストG画像
周辺の球面収差が負修正のため焦点外像で内輪がわずかに不鮮明に
なっています。
台湾製 13.2cmF7 3枚構成分離式SDアポクロマート(鮎川さん所有)
レンズに圧迫が見られるようで内外像が少し歪んでいますが、吉田
さんの実視テストでは、温度が下がることによって内外像がきれいな
な円形になるとのこと。(オートコリメーションテストでは収差は2倍となる)
日本製13cmF7.7 3枚玉分離式EDアポクロマート(吉田弘さん所有) 同左ロンキーテストG画像
ごく周辺が負修正になっているため焦点外像は不鮮明になっています。
日本製13cmF7.7 3枚玉分離式EDアポクロマート(吉田弘さん所有 同左ロンキーテストG画像
上記のモデルの改良版。セル構造を改良し、衝撃に強くなったためか
レンズの軸ズレがなくきれいな焦点内外像です。
日本製13cmF7.7 3枚玉分離式EDアポクロマート(竹森さん所有)
中央部が球面収差がやや負修正なため内外像で差異が見られますが
芯ズレもなく、また研磨が滑らかなためか中間輪がきれいにそろって
います。焦点像も良好です。
日本製13cmF7.7 3枚玉分離式EDアポクロマート(竹澤さん所有) 同左ロンキーテストG画像
内外像の傾向は上記のものと似ていますが周辺部の球面収差が若干
多めのようです。
アメリカ製14cmF7 3枚玉オイル貼り合せ式アポクロマート(きろくさん所有) 同左ロンキーテストG画像
球面収差が見事に補正され、かなり対称に近いです。 画像では、ほとんど球面収差がなく、ロンキーテストでごく周辺でわずかに負修正傾向が
わかる程度です。
アメリカ製14cmF7.5 3枚張り合わせ式EDアポクロマート(コメさん所有)
球面収差が良く補正され、内外像はかなり対称に近いです。
ロシア製15cmF8 2枚玉分離式アポクロマート(かわのさん所有) 同左ロンキーテスト画像
中央のヘソが内外像で見事に表れています。
ドイツ製(レンズはロシア製)3枚玉分離式EDアポクロマート(小山さん所有) 同左ロンキーテスト画像
レンズ周辺のリングと中央のヘソが内外像に現れていますが、わず
かなもので球面収差補正は十分で、内外像とも中間環が見えています。
内外像が若干歪んでいますが、実際の星像では問題ないレベルと思われます。
ドイツ製(レンズはロシア製)3枚玉分離式EDアポクロマート(ミラクルKさん所有) 同左ロンキーテスト画像
内外像の傾向は上記のものととても良く似ています。
日本製15cmF7.3 3枚玉分離式アポクロマート(吉田弘さん所有) 同左ロンキーテスト画像
ごくわずかに負修正ですが、かなり対称に近い見事な内外像です。 エッジまで、ほぼ平坦といえる見事な研磨、調整がなされています。
日本製15cmF7.3 3枚玉分離式アポクロマート(おーるいさん所有) 同左ロンキーテスト画像

中央付近の球面収差の影響で内外像の内輪の明るさの違いが明瞭に
現われていますがこのタイプに見られるわずかなレンズの軸ズレもなく
美しい内外像で焦点像も良好です。

アメリカ製16cmF7.5 3枚玉分離式アポクロマート(吉田弘さん所有) 同左ロンキーテストG画像
若干負修正で外像の外輪がやや不鮮明ですが、中間帯のリングは
見えており、実用上十分な補正がなされています。ナルテストで見られる
小さな穴が外像で黒い点となってはっきり見られます。
アメリカ製16cmF7.5 3枚玉分離式アポクロマート(おーるいさん所有) 同左ロンキーテストG画像

吉田さんのものと傾向は良く似ており、外像の中央に暗部が見え、外輪
がやや不鮮明です。 またリング状の研磨痕の影響は内外像の内輪の
明るさの違いで明瞭に現われています。

日本製18cmF12ドール・カーカム2003年製(吉田弘さん所有) 同左ロンキーテストG画像
浅いリング状の研磨痕の影響が内外像に現れていますが対称性は
かなり良く立派なものです。
ツアイス製 MENISCAS180 (管理人所有) 同左ロンキーテストG画像
周辺部が過修正で中間帯に輪帯収差があるため対称性にやや
欠けますが、実用上十分な補正がなされています。
内外像が真円になっていることに注目してください。
ツアイス製 MAK180/1800  (細野さん所有) 同左ロンキーテストG画像
ストレール値98%以上のもので、かなり対称的な内外像を見せて
くれます。中央の光点の明るさも等しく球面収差の少なさを示して
います。
アメリカ製(光学系はロシア製)20cmF11マクストフカセグレン
(管理人所有)
同左ロンキーテストG画像
球面収差はやや過修正ですので、内像のリングがやや不鮮明ですが、
ナイフエッジテストでも目立つリングなどなく中間輪の明るさのムラが
見られません。中央の光点は内外とも見えており、実用上十分な
収差補正がなされています。