四
ギンガを帰らせたシグナムは、しきりに爪を噛んでいた。
六課に勤めてから、どうも事が上手く進んでいない。
解決する糸口を見つけたと思えば、また新たな問題が浮かんでくる。
その苛立ちが、シグナムの顔を険しくさせていた。
いっそのこと、力の競り合いで全てが解決できたらどんなに楽なことか。
シグナムは無意味に廊下の鉢を蹴り飛ばした。誰かがせっかく育てた植物が無残となり、茶色い鉢が綺麗に砕けるのを見ると、多少なり心が晴れた。
しかし散らばる土の虚しさを見るや、自分は高い志でいるべきだという理想を思いし、鉢を蹴る前より余計に心が辛くなった。
むしゃくしゃが積もり積もったシグナムはユーノを探した。ユーノは部屋にいた。
始めは部屋などいらないと言っていたユーノだったが、あればあればできっちり利用していた。
シグナムは勝手に仕事を断ってしまったことを、敵を刺す勢いの顔で謝った。ユーノは単純にそれが怖かったので、その謝罪を受け入れる他なかった。
「悪かった。正体を隠すようなマネをして」
「いえ、別に僕は」
「これからどうする。仕事の話を受けるつもりか」
「それはまだ。ゆっくり考えますよ」
ユーノの返答は極めて適当だった。こうだという意思もなかった。
しかし白か黒かの判断しかできない頭でっかちなシグナムにとって、灰色という適当はあまり心地の良いものではなかった。
ならばどうすべきか。
悩んだシグナムは、ある結論に出た。
「このようなこと、私が言える立場ではないのだが」
そんな頭でっかちが、重々しい調子で話を切り出した。
「六課としては、お前を他人に渡すわけにはいかない」
「え、はい」
「だが私は我々を見捨てるとも思っていない」
「え、えぇ……」
「そうだな。向こうに行けば、私がいないからな」
シグナムは獲物を追い詰めるように、じっくりとユーノを見定めながら近寄って来た。
息を呑んで殺されることでも覚悟していたユーノだったが、シグナムの手が内腿に触れ、自分のベルトを掴んだ瞬間、ユーノはシグナムの胸の内を察した。
ユーノは慌ててシグナムの手を掴んだが、力比べて勝てるわけもなく、ユーノはあっといまにズボンを下ろされてしまった。
傍から見ると、レイプに近い光景だった。
白か黒か分からなければ、自分でどちらかに染めてしまえばいい。
頭でっかちの考えは、そういう結論に至ったのである。
「シ、シグナムさん!?」
「なんだ、嫌か?」
「嫌って言うか……っ!」
シグナムの指がユーノの棹を丁寧に撫でていた。
シャマルがユーノに手を出したのは、なにも内緒のことではない。
シグナムも当然知っていて、なおかつ自分もその輪に加わっていた。そうして溜まったうっぷんや悪い念をこれで晴らそうと考えていた。
「私が好きならば、別にかまわないだろう」
得意げで、どこか自信に満ちたシグナムの瞳に、ユーノは戸惑いの色を募らせた。
自信家のシグナムは、ユーノが自分のことを好いていると決めつけていた。
普段から男にいい目で見られるので、その自信はなおのこと揺るぎない。
迷惑な話だが、きっぱりと言えないユーノの性格があだとなり、その思い込みは年を重ねるたびに深くなっていった。今ではもう、直らないぐらいに。
「ふん。迷っているわりに、こちらは正直だな」
そんなレイプ屋のような台詞を吐いたシグナムは、今度は自分の生殖器にも手をかけた。
鼻息がかかるほど顔を近づけて覗き込んでいると、ユーノは小さく震えていた。
まるで襲っているようである。
しかしその罪悪覚が、シグナムの心を余計にくすぐった。
十分に固くなった肉幹を確認すると、シグナムは片足を上げてパンストを取り、追い詰めるようにユーノを壁に押し付けた。
白い壁に身を預けるユーノに向かって、シグナムは噛み付くような強い口づけをした。
口でするというよりは、首で押しつけるキスだった。
それから身を寄せ、肉幹を少しだけ濡れた膣内に挿し込んだ。
「あ、く……。い、いいぞ。こっちも、触ってくれ」
シグナムは一度震わせた後、自分でブラのフックを外し、制服を少しだけ肌蹴させた。
突如として、スイカが二つ現れた。
記憶にあるスイカだったが、ユーノは圧巻した。
圧巻しながらそのスイカに手を触れると、スイカはむにゅっと歪んで、指をいちいち包み込んだ。
「大きく、まだなる……。ずいぶん成長したものだ。んぅ……」
シグナムはユーノの首にしがみつき、勝手に腰を動かし始めた。
ユーノは揺れる乳房をいじることだけに意識を使っていた。
「あっ。そ、そう。くぅ。も、もっと持ち上げて、吸ってくれ」
柔らかく触れるだけだったユーノの手は、かなり重い乳房を持ち上げた。
量ってはないが、片方だけで二キロはある。
ユーノはその先についた桃色の乳首を咥えると、ちゅぱちゅぱとわざわざ音を立てて吸い付いた。
「ふ、あぅ。いい、な。最高だ……っ! 気持ちいいぞ……っ! んんっ!」
シグナムの頬が段々と赤く染まり、腰の動きが早くなる。
ユーノも単純に褒められ、今度は歯で挟んだむき出しの乳首を、舌で執拗に撫で続けた。
繰り返される摩擦がくすぐったさの度を越えて快感となり、シグナムの背を抜ける。
「あっ! あぁあは……っ! ひゃうっ! ううぅ! い、いぃい! いいぁ!」
仰け反るシグナムの後ろ髪が激しく揺れた。
腰の動きは止まることを知らない。
ばつんばつんと激しくぶつかる音と共に、愛液が遠慮なく滴る。
「くぅう! イ、イク。イクイクッ! イクぞ……っ! はぅぅう!」
ぐっと抱き寄せられると、シグナムは一人で果てた。
口の端を絞めて、一人で絶頂を楽しむ。
しばらくして息が整い、二人はそこでようやく緩いキスをした。
「ふぅ……。こうも愛されすぎると、さすがにすぐイッてしまったな……。だかなに、心配するな。私一人で済ますつもりはない」
一人で散々動いていたくせに、歪んだ脳みそで愛を強く感じたシグナムは、胸部を余計に肌蹴けさせ、二個のスイカを押しつけながら、ゆっくりと身を下げた。
逆立った肉棹が、スイカに挟まれて潰される。
ぐちゅぐちゅと愛液を絡ませながら、柔らかさだけがまんべんなく押しかかる。
軽く歯を食いしばったユーノだったが、シグナムはすぐに動かなかった。
「ところで、まだシャマルのことをお姉ちゃんと呼んでいるらしいな」
「それはその……、そう呼ばないと怒られそうで……」
「だったら私をシグナムさんと呼ぶのも、おかしくないか」
「……え、あの。あれですか?」
「だろう。ユノユノ」
「……シ、シグシグ」
ユーノはなんだか恥ずかしくてたまらなかった。
それはユーノが小さい頃に決めた、くだらないあだ名だった。
お姉ちゃんと呼ばれるシャマルを羨ましがってつけた名である。そうして今もなおその名を覚えているということは、余程自分が好きなのだろうとシグナムは理解した。
あだ名で呼ばれて満足したシグナムは、寄せた胸をこねるように動かし始めた。
肉の餅突きに巻き込まれ、ユーノの肉棹はびくびくと跳ねた。
「やはりユノユノはこれに弱いな」
「シグシグが、胸大きいから……っ!」
「そろそろ出るか」
「は、はい。さっきだって、もう……」
「いいぞ、ユノユノ汁、久々に飲んでみようか」
「あ、咥えたらだ……、めっ!」
奥から込み上げてくる射精感が抑えきれなくなり、ユーノは腰を押し込みながら精液を出し切った。
しかしそれを通常のものだと考え、遠慮なく咥えていたシグナムは大変だった。
喉の奥まででなく、逆流した精液が鼻の中まで押し寄せ、両方の鼻を完全に塞いでしまった。
「ぐぁ。な、なんだ。この量は……っ!?」
「す、すいません……」
ゲホゲホと咳をしても、ねばっこい精液はなかなか取れない。
さすがの烈火の騎士も、この攻撃だけはだいぶ苦しんだ。
「しかし私にこんな出すとは。ユノユノの愛しすぎにも困ったものだ」
「は、はぁ……」
けれども本人は、それはそれで嬉しそうだった。
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