七
「はぁ……」
ティアナの前で、ユーノがあからさまに辛そうな溜め息を吐いた。
「どうしたんですか、溜め息なんか吐いて」
「いや……、この後スバルがくるんだ……」
「え、ダメなんですか、ユーノさんもスバルのこと」
「まぁ……、最近ちょっと苦手かな……」
「ですよねですよね」
仲間が増えたティアナは嬉しくなり、上司であるユーノの背を、ついばんばんと叩いた。
元々受けたくて受けた仕事ではないのだから、嫌になるのも当然と言えば当然なのだが、それ以上に困ったことがあった。
――スバルとはいつも市街地の訓練所で会う。
誰もいないというのは、ユーノにとってもスバルにとっても都合が良かった。
「ユーノせんせー! やっほー!」
「やぁスバ……」
「ぶちゅーーーーっ!」
ユーノと顔を合わせたスバルは、即座に抱きついてキスをした。
吸い付かれた頬が紫になるほど強烈なキスだった。
どうもユーノは好かれたらしく、最近、執拗な愛の示しを受けている。
別に好かれるぐらいならいいのだが、腕を組まれたと思えば圧し折られそうになるし、抱きつかれでもすれば、強烈なタックルでも食らったかのように、前に倒れて顔を強打する。
ハイパワーで遠慮なしに突進してくるスバルの愛情表現は、身体的に危険を感じるものだった。
「こんにちわユーノさん。寒いですね」
そんな様子を、ギンガは嬉しそうに見守っていた。
スバルを止めるどころか、後押ししてくるギンガ。
しかしユーノはギンガに逆らえないので、従うしかない。
下手に刺激して、あれやこれやと周囲に自分のことを喋られては困るのだ。
だからユーノは出来るだけ大人の対応を心がけ、二人にいつまでも愛想を振っていた。
もちろんスバルはその愛想を真に受け、ユーノが喜んでいると勘違いしていた。
「や、やぁ。今日も元気そうで。ところで今日はなにをしようか。でも僕が思うに、スバルに教えられることなんか特にない……」
「お茶でも」
「と思うから……」
「お茶でも飲みませんか。寒いですよね」
「……はい」
ギンガに裏があるわけではないのだが、ユーノははなっから笑顔の裏になにかあると信じ、とことん素直になっていた。
外装がぼろぼろになった建物に入ると、ギンガは水筒を出してお茶を並べた。
個人の店かなにかをイメージしたような小さな建物で、むき出しのコンクリートの壁だけが視界にはいる。椅子やテーブルなどない。カウンターだけはあるのだが、誰かこれを防壁にしたのか、銃撃戦のような跡がいくつもつけられていた。
お茶はそこのカウンターに並べられ、三人は立ち飲みをしていた。
「ユーノせんせー。今日はなにするんですか」
バリアジャケットに姿を変えた二人は、室内で屈伸などの小さい運動をしていた。
けれども体力派ではないユーノにとって、二人は戸惑う要因の代表でしかなかった。
「なにするって、僕はあんまり教えられることないよ……」
「でもユーノせんせー、凄く頭いいですし」
「そりゃただ頭を使う勉強ならいいけど、実技なら君の方が」
「ではユーノさん、今日は初めから……?」
応対に困っているユーノを、ギンガが後ろから抱き付いて止めた。
「えっ、え?」
「ギン姉、なんか目が怪しー」
「そ、そんなことないわ。ないない。うん。……それじゃ、スバルは嫌なの?」
「別に」
「じゃあユーノさん。今日は初めから……、教えてくださいね」
「教えるって……?」
「男の人を、私達に……」
今度はスバルがしがみ付いていた。
姉妹に挟まれ、ユーノはもう動く隙間がなかった。
こうなってしまえば、後は二人の思惑通りにしかならなかった。
二人の手が下に伸び、ユーノのズボンの上をまさぐる。
目を閉じたスバルはなんの断りも入れず、またユーノにキスを始めた。
「もうスバルったら、そんなに好きなの?」
「うん、大好き」
「だからって、独り占めするのはダメ」
体を横にずらし、二人の唇の間にギンガの舌が入ってきた。
ちゅ。くちゅ。ちゅぱっ。
三人で音を立てながら、舌を絡ませ合う。
「……ユーノさん、こっちも」
ギンガが胸に手を当てると、そこだけバリアジャケットがぽろっと剥けた。
形のいい乳房が、ぷるっと揺れる。
ギンガはユーノの手を掴み、むき出しになった乳房にその手を当てた。
「せんせー私も……」
今度はスバルも真似して、胸部だけバリアジャケットを外した。。
丸い胸のラインが現れる。
指で押したら、ぽよんと弾かれそうな張りのある胸だった。
その張りのいい胸を、ユーノの手の平がぐにゅっと大きく歪ませた。
二人とも、なかなかの大きさと重さを持っている。
「ふふっ。やっぱりおっぱい好きですね、こんなになって」
「おちんちん硬いって、えっちしていい合図なんだっけ」
「まだダメ。ちゃんと触ってもらってから」
「もう。ギン姉はうるさいんだから」
「スバル」
「はいはい。じゃあせんせーお願いします」
「え、じゃ、じゃあ。はい……」
お願いされたユーノ先生。
実技に入る。
教官として、そして男として断るわけにもいかない。
スバルをカウンターに寄りかからせると、ユーノはショートパンツの上を撫でながら、薄いピンク色の乳首を舌で吸った。
「あっ……、あぁっ。は、せ、せんせー、すご……」
指が動くたびにスバルの背中が段々反り返り、腰も浮いてくる。
「じゃあユーノさん、私が準備を……」
断りを入れて、ギンガはユーノのズボンを降ろし、既に勃起している肉棹を丁寧に舐めた。
「んっ……、ぷあっ、ちる、ちる。んっ。んぷ」
始めは丁寧な舌だったが、奉仕は次第に激しさを帯び、最後は根元近くまで咥え込んでいた。
「ギ、ギン姉ぇ、ダメ、ダメ。ユーノせんせー、私もやる……、んっ」
「スバルはしなくていいの。しょうがないわね、ほら、ユーノさんに挿れてもらって」
「う、ん。ユーノせんせー、私に、おちんちんくだ……、さい……」
ごにょごにょと呟くスバルに、ギンガは少しムッとした。
「ギ、ギン姉!?」
ギンガはスバルの片足を腋に抱えて、足を無理矢理広げさせた。
それからショートパンツのチャックを開け、秘部を覗かせるように見せた。
恥ずかしい自覚はあるのか、スバルの顔がじょじょに赤く染まっていく。
ユーノはそこに腰を合わせ、肉棹をねじ込んでいった。
「あ、っん。せん、せーの、せんせーの、入って……っ!」
じゅわっと湿った膣内で、肉棹がゆっくりと動く。
「ユーノさん、私は……」
途切れ途切れの吐息をしながら、悦びを得ているスバルを見て、ギンガは物欲しそうにねだった。
ギンガはスバルの恋話と、情報を握るユーノとの親密を狙っていた。けれどもこちらの実戦経験が豊富なユーノ先生の実技は素晴らしく、今ではスバルのためというよりも、自分が教わりたいという心が大きくなっていた。
「じゃあギンガ、スバル、もっと体寄せて」
その指示に二人はできるだけ体を寄せ、ユーノと肩を組んだ。
こうしてしっかりと身を寄せることにより、特別な魔法が三人に広がった。
その魔法は、ある一人の秘唇から子宮までの空間をシンクロさせ、多次元にその空間を存在させことができる。簡単に言うと、これにより、一人に挿し込みながら、もう一人にも同時に挿し込むことが可能なのだ。
集いし体が新たな魔力を呼び起こす。肉を挿す道となれ。
その名も、シンクロ・集姦。
しかしそんな高度な魔法、そう簡単に維持はできない。
常に密着し、互いの魔力を存分に受け入れてこそ、初めて成し遂げられる魔法なのだ。
「あ、んっ。ん、ユーノさんの、私にも、入ってきました……」
「せ、せんせー、気持ち、いい?」
「うん。スバルとギンガの膣、気持ちいいよ」
魔法が上手く行った所で、ユーノは手を伸ばし、二人を抱き寄せながら、こねるようにピンク色の乳首をいじった。
「あっ、ひゃぅ……っ!」
「ダ、ダメよスバル! あなたが動いたら、私の膣まで擦れて……!」
「ギン、姉だって、動いてるじゃ……、んっ!」
「……僕、動かないほうがいい?」
「そんなこと、ないぅ、です。せんせー、動いてください!」
スバルが強がってしまったために、ユーノは普段の速さで腰を動かした。
しかしそれはまだ慣れない二人にとって、極上に達するほどの快楽だった。
「はっ……! あ、あぁぅ! おっぱいいじられながらは、だめ、らめぇ!」
「ギン姉っ、だからそんなに動いちゃ……っ!」
「んっ、んんっ!」
砕けそうな腰を抑えるために、二人はより強くユーノにしがみついた。
そうすると、魔力は余計に強く共鳴し合い、ギンガをさらに快感の渦へと落としていった。
「せん、せー! ちゅ、ちゅーしても、いーですか……っ!」
「スバルのはヘタだか……、ら、私が手本を……っ!」
「あ、ギン姉ずるいっ!」
密着し合うものの、忙しく動く体は自由が利かず、二人は乱暴にユーノの顔中に口付けをした。顔はあっというまにヨダレだらけになった。
「ユーノせんせーの、おちん、ちん……。凄く、いいところばっか……っ!」
「私、もうダメです! あぁああ!」
「私も……っ、んんんんっ!」
スバルとギンガはより強くユーノのしがみついて、絶頂を激しく感じた。
それと同時に、ユーノも動きを止めた。
「はぁ……、はぁ……。ユーノせんせー、凄いです……」
「ユーノさんのご指導、とっても良かったです」
「でもユーノせんせー。せんせーはまだイッて……、ないですよね……」
「僕はあの、二人が終わりならそれで」
「ダメです。じゃあスバル、今度は二人で奉仕の訓練しましょう」
「はーい」
ギンガがスバルの足を下ろした。
だらだらに垂れた愛液が、スバルの内股をてからせる。
「えっと、やっぱりまだするの?」
「当然です。まだ訓練の時間もたっぷり余ってますし」
「そうそう。すぐ帰っちゃ損だよね、ギン姉」
「さぁユーノさん、まだまだ教えてください……、私達に……」
二人に抱き寄せられたユーノは、今度こそ正確なキスを両頬に貰った。
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