ピルエット上達のための覚え書き

ピルエット(回転)はコンビネーションに必ず入ってくる技のひとつで、数多く練習を積まないとなかなか習得できないため、注目度の高いものです。さて、ジャズダンスを学んでいる皆さんの多くはこのピルエットが苦手で、なかなか上達しないと悩んでいることでしょう。これからここに書く、いくつかの基本をいつも忘れないようにしてみてください。

まずは、回る前に立った時の基本の姿勢を思い出しましょう。

●横から見て背中、腰、首の後ろはまっすぐですか?
●身体の状態が左の画像のようにカタカナの「キ」の字のようになっていますか?
背骨が床に対して垂直。そして肩と腰の左右をつなげた部分が床に対して平行ですか?
この3つのオレンジ色の線が図のように定規でひいたような形になっていないとダメですよ!
片方の肩や、腰がずれていると、それだけで軸が曲がり、回転はおろか、バランスをとるのも難しくなります。
●お腹はひきあげてありますか?
●肩があがって首が埋もれていませんか?
●上半身はリラックスしていますか?

これは、どれも「ターン」するためだけの基本ではなく、踊るときはいつも心がけている基本の姿勢のはずですから、今更念押ししなくても大丈夫ですよね??
ふとした拍子にちょっと思い出してください、そして、いつも自然とこのまっすぐに立つ姿勢がとれるように身体に覚えさせておきましょう。背筋を伸ばすことや、肩を後ろにひき首を伸ばしてまっすぐ立つということは、踊るよりも前に普段生活している時も立ち姿を綺麗に見せますし、健康のためにも必須ですよ。

さて、次にピルエットを回る時の基本の姿勢、「パッセ」での「ルルベ」のポジションをチェックしてみましょう。この時重要になるのが主に次の5つのポイントです。

●まず右の画像をご覧ください。
●オレンジ色の線が「軸」と呼ばれる部分です。ここを中心にして回転するわけですが、横から見るとこのように頭頂部からつま先のボールの部分までが床に対して垂直になります。もし、お腹やお尻が出ていたり、背中や肩がまるまっているとこのように真っ直ぐの線は作れないはずです。
・・・頭部はまっすぐでしょうか?視線が下がったり、あがったりしていると、顎をひいてしまったり、首の後ろがおれてしまったりして軸が曲がってしまいます。スポットをとったり、首をきったりするときにもこの頭部を垂直にすることが重要になります。
・・・お腹はひきあげてありますか?お腹の力をぬいてしまうとバランスがとれなくなりますし、高い位置でのパッセを回転中に維持できなくなってしまいます。また、腰の後ろが曲がっていませんか?お尻を突き出すような形になると腰部の軸部分が曲がってしまいますよ。ルルベをする時は足首やふくらはぎの筋肉を使うのではなく、このお腹の筋肉を使って引き上げるように努力してください。
・・・膝は真っ正面を向いていますか?また、膝はきちんと高くあがっていますか?膝の位置がずれると遠心力に負けてしまって、回転中にパッセが軸足から離れてしまってターンができませんよ。

・・・パッセの足先はきちんとのびていますか?フレックスにしてはいけません。また、ポイントにした足先は軸足の膝の内側にぴったりとつけてください。
・・・ルルベは中途半端じゃありませんか?一番高い位置でルルベをしていないと軸がずれて回れませんし、床との摩擦が大きくなりますから、これ以上つま先立ちになれないというくらいまで、きちんとルルベをするようにしましょう。回転中にルルベが下がってくると軸がずれてぶっとんでしまいます。

最後にバランスのチェックをしてみましょう。
今説明した姿勢が確実にとれたのならば、きちんとバランスがとれるようになるはずです。
パッセのポジションで呼吸をとめずに、最低3秒くらいはバランスがとれるように練習してみましょう。
このバランスの練習に関しては皆さんが自宅などで、毎日気づいた時に繰り返し練習することをお薦めします。毎日やっていくうちに理屈ではなく体感としてバランスがとれるようになるはずです。
まずは、この姿勢のチェックとバランスのチェックを忘れずにレッスンしてみてくださいね!
次回はこの「覚え書きパート2」で首をきることなどを説明したいと思っています。